令和7年7月28日(月曜日)13時30分から15時30分
文部科学省東館3F1会議室(東京都千代田区霞が関3-2-2)
友添座長,北山座長代理,石川委員,金﨑委員,金谷委員,木村委員,日下部委員,新宮領委員,野口委員,松尾委員,渡邊委員
小野参事官(芸術文化担当),堀内参事官(芸術文化担当)付学校芸術教育室長,大野地域スポーツ課課長補佐,竹河地域スポーツ課課長補佐,奈雲参事官(芸術文化担当)付参事官補佐 他
(1) 地域クラブ活動の要件及び認定方法について
事務局から資料1に基づき,「地域クラブ活動の要件及び認定方法」について説明を行い,意見交換を行った。各委員からの主な意見等は以下のとおり。
・活動時間・休養日の基準について,文化はスポーツほど厳しくなくてもよいのではないか。
・活動時間・休養日の基準は,スポーツと文化で共通の基準に合わせる必要があるのではないか。
・認定の取消規定等を設けるのであれば,認定の有効期間を設ける必要はないのではないか。
・取消すためには行政の負担も大きくなるため,一定の有効期間を設けた方がよいのではないか。
・市区町村ごとに基準が大きく異なることがないよう,都道府県が域内の市区町村の基準を確認する必要があるのではないか。また,活動状況の確認方法についても検討すべきではないか。
・エリア設定について,十分な参加人数が確保できない場合だけではなく,生徒が望む活動に参加できるように,もう少し柔軟に考える必要があるのではないか。
・目的・理念に照らして適合するものであれば広げていくことはよいとしつつ,競技性や成果のみに偏重して生徒を集めるようなことは防ぐ必要はある。
・認定の対象について,運営団体と実施主体の関係も含めて,明確にしておく必要がある。
・障害のある生徒も地域クラブ活動の参加者の対象に入っていることに配慮する必要があるのではないか。
(2) 地域クラブ活動に係る費用負担の在り方について
事務局から資料2に基づき,「地域クラブ活動に係る費用負担の在り方」について説明を行い,意見交換を行った。各委員からの主な意見等は以下のとおり。
・資料2の3ページの「まる2 家庭の経済状況に関わらず,希望する生徒が幅広く参加できるよう留意すること。」の考え方は大切。ここでいう受益者負担については,
実費は含まないとされているが,用具代や大会参加費などで苦労されている家庭も多いので,その点も困窮世帯への支援の内容として考えてもよいのではないか。
・今回示す参加費は,種目等の固有の実費は含めず,各種目共通で同じ額として示す必要がある。一方で,吹奏楽では楽器をそろえる必要があり,個々の家庭で購入しているケースも多い。
吹奏楽も含めて持続的に運営ができるよう,国や地方自治体で十分な費用負担を行う必要がある。経済格差が体験格差につながらないようにすることが重要ではないか。
・用具代等を入れると競技ごとに必要な経費は大きく異なるが,参加費は一律に設定しており,参加費は指導者謝金に使っていると整理している。
高額な用具代等を受益者負担に入れるのは難しいのではないか。
・受益者負担は,プログラムへの参加の対価として支払う費用を対象とすることでよいのではないか。
・今回の改革は国や地方自治体の主導によるものであり,会費の水準については,子供たちにとって不利益変更とならないようにする必要がある。
・民間からの寄付等の活用については,企業版ふるさと納税の活用や,応援企業の登録制度も含めて重要だが,地方自治体も民間企業をどう活用できるのか分かっていない場合もあり,
マッチングが重要になる。産官学連携フォーラムだけではなく,民間事業者が主催するイベントへの出展なども含め,国としての取組も期待したい。
・民間との連携は重要ではあるが,地域によって連携できる民間企業等には格差もある。また,持続可能性という点でも課題があるので,その点は留意が必要ではないか。
(3)閉会
閉会に当たり,友添座長から,第4回会議は,第3回に引き続き,地域クラブ活動の要件,認定方法,地域クラブ活動に係る費用負担の在り方等について議論するため,今回と同様の理由により,運営規則に基づき,非公開で開催する旨の説明があった。