令和7年3月12日(水曜日)14時00分~15時00分
TKPガーデンシティPREMIUM東京駅日本橋(東京都中央区日本橋3―11―1 HSBCビルディング7階)※ハイブリッド会議
友添主査,金﨑主査代理,渡邊主査代理,池田委員,石川委員,石塚委員,礒貝委員,稲垣委員,浦野委員,影山委員,金沢委員,新宮領委員,中山委員,星川委員,松尾委員,三上委員,山本委員
室伏スポーツ庁長官,松坂文部科学戦略官,大杉スポーツ総括官,鴨志田地域スポーツ課課長補佐,小野障害者スポーツ振興室室長補佐,玉那覇参事官(地域振興担当)付参事官補佐,他
【友添主査】 定刻になりましたので,ただいまから第6回地域スポーツクラブ活動ワーキンググループを開催いたします。
本日は御多忙の中,御出席をいただき,誠にありがとうございます。本日の会議の傍聴につきましても冒頭よりユーチューブにてライブ配信をしております。この点どうぞ御承知おきをいただければと思います。
それではまず,事務局から委員の出席状況と配付資料の確認をお願いします。
【鴨志田補佐】 本日は,17名の委員の先生方に御出席をいただいているところでございます。本日御出席の委員につきましては,お手元の座席表を御覧いただければと思います。
また,会場にいらっしゃる委員に加えまして,オンラインで稲垣委員,中山委員に御出席いただいております。お手元に座席表にございますように,本日御欠席の委員は駒崎先生,酒井先生,渡邉秀二先生の3名でございます。
配付資料につきましては,議事次第に記載のとおりでございまして,事前にメールでお送りさせていただくとともに,文科省のホームページにも記載をさせていただいています。
以上です。
【友添主査】 ありがとうございます。
それでは,本日の審議事項に入ります。
本日の議題は,次第にありますとおり,最終とりまとめ(素案)に関する議論となっております。昨年12月に取りまとめました「中間とりまとめ」に,先日のワーキンググループで皆様方から御議論いただいた各論部分の追記や関係団体ヒアリングを通しての御意見などを反映させながら,最終とりまとめの素案のたたき台としてまとめております。
これにつきまして,まず事務局より最終とりまとめ(素案)たたき台の概要について御説明をお願いしたいと思います。
よろしくお願いします。
【鴨志田補佐】 それでは,資料1―1と資料1―2に基づいて説明をさせていただこうと思います。主としては資料1―2のほうを御覧いただければと思います。
こちらが資料1―1において,中間とりまとめから変わった部分であったりとか,前回の第5回のワーキングでいただいた御意見,また年末から年始にかけての関係団体ヒアリング,そういったところを受けまして修正させていただいた主な点について記載させていただいたものです。それぞれの項目につきまして隅括弧でページ番号を付していますが,こちらが資料1―1の該当箇所でございます。この中で主だったところを中心に簡単に説明をさせていただきます。
まず,1枚目,総論部分でございますが,1ポツの改革の理念及び基本的な考え方の中、1つ目の丸でございます。こちらは,この中間とりまとめの中で新たに地域クラブ活動を認定するという記載がございましたが,誰が行うのか,認定の主体について先生方から御意見をいただいたところでございまして,地方公共団体において認定を行う旨を5ページのところに追記しております。
また,3つ目の丸でございます。改革を進めるに当たっての基本的な考え方の1つ目のポツでございますが,今回各論部分で,特に8,障害のある子供たちに対する対応ということで項目を設置させていただきましたが,この各論部分に書くだけではなくて,基本的な考え方のところで,障害のある子供や運動が苦手な子供たち,そういったことを全体に関わるところで記載するということで,この理念のところに新しく書かせていただきました。
続きまして,3ポツの今後の改革の方向性,2つ目の丸,11ページ目の脚注のところについては,中間とりまとめの中では受益者負担と公的負担の話を記載させていただいておりますが,受益者負担の水準についても国において金額の目安等を示すことを検討する必要性があると関係団体ヒアリングのほうで御意見をいただきましたので,その旨記載をさせていただきました。
続きまして,5ポツの学習指導要領における取扱い,これは14ページ目のところでございますけれども,1つ目の丸のところ,指導要領の次期改訂の段階においては,これから地域クラブ活動が普及定着することを前提とした記載にするということであったり,地域展開が困難な場合においても,学校部活動に関して教職員等の負担軽減の視点から一定の記載が必要であろうということについて記載をしております。
次に,資料をおめくりいただきまして,2ページ目でございます。こちらでは,各論部分についての意見をまとめさせていただいたところです。まず,1つ目,地域クラブ活動を担う運営団体,実施主体の体制整備等のところです。1つ目のポツ,前回会議でも地方公共団体のほうで運営団体と実施主体のそれぞれの役割とか定義,そういったところが若干曖昧になっているという御指摘をいただいておりますので,そういう運営団体,実施主体,それぞれが果たすべき役割とか機能の明確化が必要な旨を記載しております。
続きまして,2ポツの指導者の質の保障,量の確保,資料1-1で19ページ,20ページ目のところ,1つ目の丸の2つ目のポツのところですが,先生方,教職員の方たちが地域クラブの指導者になる場合に兼職兼業という制度がございますが,希望しない先生に対して事実上強制とならないよう,そういった配慮について書かせていただいております。
さらに,2つ下のポツについて,前回の会議で御指摘いただいたように,中学生世代の特徴を踏まえた指導の在り方や保護者対応に関する研修についても地域のクラブ活動で指導に当たる方たちにとって必要であろうといった御意見を踏まえて追記をさせていただきました。
続きまして,4ポツ,活動場所への移動手段の確保,資料1-1で28ページ目でございますが,長野県の自治体で既に取り組んでいる地域公共交通の利用料への補助の取組を事例として挙げておりますので,その内容を踏まえた事柄として取組の方向性の中に1つ記載を増やさせていただいています。
また,スポーツの分野だけではなくて,介護の分野,医療の分野,そういったところでも交通手段の確保というのはなかなか難しい状況でございますので,多様な政策分野との連携や協働についても新たに記載を設けさせていただきました。
3ページ目,資料をおめくりいただければと思います。5ポツ,大会やコンクールの運営の在り方というところ,1つ目のポツでございます。現在では,地域クラブ活動という形,また学校部活動という形で,それぞれの母体で大会に出られるというケースもあるかと思いますが,今後中長期的な課題として,地域クラブ活動と学校部活動が併存する場合の参加母体の整理も必要であろうというところで,今回追記をさせていただきました。
また,大会の主催者の関係の中で,様々な大会運営,大会実施の対応を円滑に進めるために,行政や関係団体等においてしっかり協議する場を設定する必要があるだろうということを今回追記をさせていただいたところです。
また,5ポツの最後のポツですが,競技性だけにとらわれずに,誰もが参加しやすい楽しむスポーツ,文化芸術活動に重点を置いた大会,そういったものの開催の必要性についても今回新たに記載をさせていただきました。
次に,7ポツ,生徒の安全確保のための体制整備のところ,3つ目のポツですが,前回会議の中で熱中症対策の話について先生方から御発言いただいたところと,熱中症と同じく,子供のスポーツの中で特に事故の件数が多い脳しんとう,そういった事故,トラブルの防止対策についても今回追記をさせていただきました。
最後,8ポツ,障害のある生徒の活動機会の確保というところで,先ほどご説明した,改革の方向性,基本的な理念のところへの追記に加えて,各論部分のところにも,受入れ側の障害特性等への理解や学校側の協力など,円滑な移行に向けた関係団体間の連携が必要という点についても追記しております。
以上,前回の会議等を踏まえて,中間とりまとめから新たに追記した事項について説明をさせていただきました。
以上でございます。
【友添主査】 ありがとうございました。
前回,委員の皆様方にいただいた御意見と,それからヒアリングを通していただいた御意見を加味して修正を加えて,今お諮りをするような形になっております。最終のとりまとめの素案という形で,たたき台というふうに今現在記載されておりますけれども,これが実行会議に諮られて最終的に決定されるという形かと思います。
それでは,ただいま御説明いただきました最終とりまとめ(素案)のたたき台について御意見等をいただければと思います。できれば,ここのところがこうこう,こういうふうになるべきだとか,あるいはここはこれでいいのではないかということも含めて御意見等を賜れればありがたいと思います。いかがでしょうか。
随分大部のものになりましたし,これはこれで一つの大きないわゆる手引,指針にもなるかなと思っているところです。これは実は非常に大事な文書になっていくわけですけれども,これについて御意見を賜れればと思います。いかがでしょうか。
はい,金沢委員、どうぞ。
【金沢委員】 日本スポーツ協会の金沢です。取りまとめ本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。
それでは,私からは資料1-1の31ページ最後の多様な大会の開催について情報提供させていただきます。JSPOでは先日,ジュニア・ユース大会のレギュレーション,いわゆるルールですとか基準,方針を策定いたしました。これにつきましては,交流機会の充実,出場機会の確保,スポーツインテグリティーの強化,これら3点を中核に据え,勝ち負けだけではないスポーツの在り方というものを示しております。3歳から18歳までを対象とした形でジュニア・ユース大会のレギュレーションを策定しておりますので,参考にしていただければなと思っております。
もう一点は,37ページですが,中段の(2)の取組の方向性,この黒ポツの一番最後のところ,公益財団法人日本スポーツ協会等に設置されたとありますが,ここにつきましては,当然私どもは、指導者を養成している責任もございますので,何かあった場合には規程に基づき処分しておりますし,一部の中央競技団体では独自の相談窓口を設けており,設けていない団体については私どもJSPOが対応しております。ただ、あくまでもJSPO公認スポーツ指導者の資格者についての相談の対応等しかできないという事情がございます。仮に資格をお持ちでない方々が何か問題行動を起こしたときにどこに相談すればいいのか,そしてどのように対応すればいいのかといったことはしっかりと仕組みをつくって対応していかなければならないと思っております。
以上です。
【友添主査】 ありがとうございました。
ほかに御意見ございますでしょうか。意見がないようですので,影山委員から順番に,最終とりまとめ(素案)のたたき台や会議全体を通して、少し感じるところや,ご感想等,何でも結構ですので,コメントをいただければと思います。人数から逆算すると,大体2分ぐらいでお願いできるでしょうか。よろしくお願いします。
【影山委員】 ありがとうございます。日本サッカー協会の影山と申します。
私もこの会議に出させていただいて,サッカーというのは,ほかの競技団体よりも多少恵まれている部分がございます。代表チームが活躍していること,それから競技人口が多いこと,それから指導者を育てることも含めてやっているほうかなと思っています。幾つかNFの立場から話させていただいた,多少具体的なこともやんわりと入れていただいて感謝いたしております。
そして,今後,我々NFとして部活動の地域展開に対してどのような貢献ができるのかというところをまだ我々としても考えているところでございますので,出していただいたこのとりまとめに沿って,我々NFとしてできること,そしてNFだけではなくて,スポーツ界,競技団体がまとまって何かできないかということも今話しているところです。サッカー協会として日本スポーツの未来に貢献できればなと思っています。ありがとうございます。
【友添主査】 浦野委員,お願いします。
【浦野委員】 岐阜県教育委員会の浦野でございます。
今回、委員に選出していただいて,また議論を聞き,発言する中で,都道府県行政としてどうするべきかということを考えながら参加させていただきました。そういう中で考えてみると,誰もがやったことのない部活動を地域クラブへ展開するということについて,国がこの中間で方向性を示していただいた,こういう会議を持っていただいたということに対してまずは感謝申し上げます。それを踏まえた上で,今後県として,市町村を通じて地域展開の方向を示していき,また地域ごとの課題は様々ありますので,その課題に対応していくということが県の務めであると思っています。また,令和8年度以降の方向性も示していただきましたので,そこに向けて子供の活動機会の場をしっかりつくっていこうと,改めて県で進めていきたいと思いますので,今後ともよろしくお願いしたいと思います。
【友添主査】 ありがとうございます。
磯貝委員,お願いします。
【磯貝委員】 陸上の磯貝です。取りまとめをありがとうございました。
日本陸連として,主に指導者のこと,活動環境のこと,安全のことを私のほうからお話しさせていただき,取り入れていただきました。このとりまとめが審議され,承認されて外へ出ていったときに,例えば私たちのような競技団体,皆さまのような各組織,そして自治体がどうやって連携ができるかというところが、実際に動き出すために肝になってくると思いますので,小さなところからであっても,連携をしっかりとっていければと思います。
少子化に関連し、子供が実際に予想よりも早い減り方をしているというニュースの中で,陸上では現在中学生は約20万人の登録者数があり,この4月以降、部活動の地域移行と少子化からどのような数となるのか、春が過ぎて少しした頃には見えてくると思います。それら数字が見えてきた段階で,今回のとりまとめと併せてさらに検討をしていかなければいけないと感じています。
以上です。
【友添主査】 ありがとうございました。
石塚委員,お願いします。
【石塚委員】 改めまして,スポーツデータバンクの石塚でございます。
私は,以前スポーツ庁さんのほうで開催していた令和3年度運動部活動に関する検討会議にも出させていただいておりましたが,そこからはや3年でこれだけ具体的かつ詳細な取りまとめが進んでいるスピード感というのは本当にすばらしいものだなと改めて感じているところでございます。これだけ明確なものを取りまとめられた事務局の皆さんは本当に御苦労が多かったかなと思いますけれども,本当にありがとうございました。
私は立場上,全国の自治体さんと向き合っている中で,今後の財政支援の在り方というところも少し不安に思われているところもよくお聞きしております。例えば今年度は,各自治体の皆様におかれましては,財政支援の中で,こういった報告書の作成ですとか,いわゆる委託事業の中で必要な要素というものは各業務を行っているとは思うのですけれども,どうしても2月,3月に集中してしまうようなところもあるとよく伺っております。なおかつ,そういったものをできれば今後簡素化できるような可能性,方向性がないのかという観点と,単年度でのこういった事業でいくと,自治体の皆様もできれば見通しを将来立ててやっていくということで,中長期的,複数年での関わり方を持てると,さらに積極的に意思決定や方針というものが定められるのではないのかなというのがよくお声として聞いているところからの見解でございます。ですので,今回のとりまとめがさらに着実に実行期間に向けて動いていくという部分では,そういった財政支援の柔軟性,在り方,期間の柔軟性も含めてまた検討いただけると,より濃密なものになるのかなと感じているところでございます。
以上です。
【友添主査】 ありがとうございます。
石川委員,お願いします。
【石川委員】 前回のガイドラインやこのようなとりまとめは,いまだ誰も取り組んでいない課題に対して,自治体が進むときに非常に大きな指針であり,方向性を決めるために大変ありがたいものであります。私どもの市町村でも,前回のガイドラインを何回も読み返して,そこに沿った形で何ができるかという視点で取り組んできたわけでありますけれども,今回のものがまた早く方向性として示されることを大変期待しているところであります。
その中で,先ほど鴨志田補佐のほうから御説明いただいた中でも,受益者負担の水準についての金額の目安を示すことを検討と書いてあったのですが,これはどこの自治体もいつそれを示してくれるのだろうととても心待ちにして,それを参考にすれば他の自治体との差というのは非常に気にしているところなので,これができるだけ早く出るというのはありがたいことではないかと思っています。
最後に,アドバイザーとして全国各地を回らせていただいている中で,こういった政策的な部分というのはいろいろ議論されてきているのですけれども,今回の提言を策定する際に,最初に長官がおっしゃっていた,ジュニア期の子供たちのスポーツがどうあるべきか,日本のスポーツはどっちに向かっていくべきかというところについて,いろいろな施策も大事なのですけれども,そういったところの理解がないといろんなことが進まないということを強く感じているところです。従ってこの点をこれからいかに大人や,指導者に理解していただけるかということが様々な課題をクリアしていくための一番の近道ではないかと感じているところでございます。ありがとうございました。
【友添主査】 池田委員,お願いします。
【池田委員】 大学スポーツ協会の池田でございます。
非常に多岐にわたる取りまとめ,事務局の方々は大変御苦労さまでございました。非常に分かりやすくなってきたという感じもいたしております。ちょっと質問なのですけれども,この後実行会議で御承認いただいた後にどのような形で地方公共団体とかに発表する予定なのかをもしお分かりになれば教えていただければ。
【友添主査】 お尋ねの点、後で事務局のほうから御報告いただく形を取ります。
【池田委員】 お願いいたします。ありがとうございます。
【友添主査】 では,渡邊主査代理,お願いします。
【渡邊主査代理】 私は,総合型の全国協議会の代表としての立場と,それから一総合型クラブとしての立場ということでこの会議に参画をさせていただきました。現場の中で進めていく中でいろいろな支障があるところを今回この会議で意見を述べさせていただいて,それを反映していただいたので,とてもありがたく存じます。今,全国で取組がされていて,先行している自治体,またなかなか進められない御苦労されている自治体とある中で,このとりまとめの中の参考として出ている取組事例があると思うのですけれども,これがもっとたくさんなければいけないのかなと思うのです。今提示されているのは本当に一部だと思うのです。この全国で取り組まれている事例がもっとたくさんあって,大変御苦労されている自治体が,これならできそうだなとか,そういったところをやっぱり実際見て,取り組むきっかけにもなるかなと思いますので,ぜひたくさんの事例を出していただけたらありがたいと思います。
以上です。
【友添主査】 ありがとうございます。
では,金﨑主査代理,お願いします。
【金﨑主査代理】 ありがとうございます。
私は,一地方自治体の教育長の立場で参加させていただきましたが,まずこれだけ内容が詳しくまとまったということに本当に心から感謝をしたいと思います。私たちはいろんなことを推進してまいりましたけれども,先ほどもありましたが,よりどころになるものがあればあるほど推進が非常にしやすいなと思っております。特に今回15ページ,16ページのところに,地域クラブの活動には運営団体,実施主体がどうかと,先ほど御説明がありましたが,そこが書かれているということで,ますます取り組みやすくなるなと感想を持っております。さらにもう一点は,この中に幾つか表現がありますが,国が何をやるか,地方公共団体が何をやるかということが明記されていて,この点も取り組みやすくなるという点では非常にいい最終とりまとめの素案ができたのではないかと感じております。
以上でございます。
【友添主査】 ありがとうございます。
金沢委員,お願いします。
【金沢委員】
私どもは,統括団体の立場として,これまでこの部活動改革につきましては,まず組織としては,今行っている指導者養成,そして受け皿として期待されている総合型クラブ,スポーツ少年団,この育成をさらに活発化させることとともに,加盟団体への情報提供のために、加盟団体ミーティングという形で,都道府県と,中央競技団体を集めてミーティングを行ってまいりました。そこにはスポーツ庁にも来ていただきまして,国の動きを説明いただきました。当初は,県の行政の方もミーティングを傍聴しているということで,なかなか地方の現場には情報が行き渡っていなかったということがわかり、最近でも,まだまだスポーツ少年団,総合型クラブでなかなか情報を得ていないというような声もございますので,こういった機会を通じて引き続き情報を流していきたいと思っております。中学生年代の子供たちがスポーツをする機会を失わないように,先ほど影山さんもおっしゃいましたように,スポーツ界として何ができるか,これまで強い連携がなかった行政ですとか,あるいは競技団体と総合型クラブ,競技団体とスポーツ少年団,これもなかなか連携が強いわけではなかったので,この部活動改革を機にさらにそういった連携を強めていければと,この会議を通じて感じた次第です。ありがとうございます。
【友添主査】 ありがとうございます。
新宮領委員,お願いします。
【新宮領委員】 日本中学校体育連盟の新宮領と申します。
2つお話をさせてください。1つ目は,大会の在り方ということで,令和5年度から地域クラブ活動の参加を承認した上で進んできております。その中にあって大変恐縮なのでございますけれども,最終的には,なるべく努力をして,いろいろな細則とか,その足かせになるようなものは取っ払っていくのだという方向性はございます。ただ,これまで取り組んできた内容が多岐にわたっておりましたので,様々その大会参加の在り方についても,多少競技によっては厳しいのではないですかとか,ハードル高過ぎるのではないですかという御指摘は受けておりますけれども,今後もその解消に努めていきたいと思っているところでございます。
2点目になりますが,この地域展開の前に私ども令和3年から持続可能な全中大会ということで,3年間協議をしてきて,そして令和9年から大会の見直しということにさせていただきました。19競技中8競技が令和9年度から大会を開催しないという結論になっておりますけれども,そこに至っては各開催しなくなる競技団体の皆さんとは,昨年3月あるいは5月あるいは11月,年をまたいでその後も幾度となくお話を,協議をさせていただいたり,ところどころのところでその都度お話をさせていただいていて,今後も各NFの皆さんのほうからも様々御依頼をいただくようなこともあるかと思います。できる限り御協力をさせていただきながら進めていきたいというふうに思っているところでございます。いろいろとありがとうございました。
【友添主査】 お願いします。
星川委員,お願いします。
【星川委員】 ソフトバンクの星川と申します。
このたびは,ここまでの厚いまとめ本当にお疲れさまでした。私は,企業代表ということで,この6回を通じて非常に多くの課題に,網羅的にまとめられていますし,すごくここに今の課題が集まっているな,糸口がつかまっているなということで,本当に何も知らない素人の方,これから何か課題に向き合うという方は,これは本当にバイブルになるなと思います。
我々は,デジタルの力で世の中をよくしていこうということでございますが,やはり新しいことに何か取り組むときには,このデジタルの力というのは本当に活用いただきたいですし,今回の取組の中にもデジタルへの期待ということでいろいろなものが記載されていると思います。ぜひ新しいこういう機会に積極的に活用していきたいですし,我々企業としてもそこにはやはり未来があると思いますので,取り組んでいくように努めていきたいですし,広めていきたいなと思いました。ありがとうございます。
【友添主査】 ありがとうございます。
松尾委員,お願いします。
【松尾委員】 松尾でございます。今回は,本当に参加させていただきましてありがとうございました。私のほうから3点ばかりコメントさせていただければと思います。
まず,名称のところなのですけれども,最近幾つかのところでいろんな方にお話をさせていただくときに,これからは展開になったのでしょうという話で皆さんもおっしゃるのですけれども,展開と連携という言葉の関係と使い方を明確にしながら進めないと,何となく全部が展開として理解されているのではないかなという印象を持った次第でございました。
それから,地域クラブという言葉も,これ前回も発言させていただきましたけれども,ほかにいろいろなものも含め,全て総称として地域クラブという言い方をしてしまうので,それがどのように区別されるのかというのは分かりにくいところがありますので,その点については今後ぜひ御検討を進めていただければありがたいなと思った点でございます。
2つ目が改革,いわゆる実行期間が今度6年間,3年,3年としてあって,それは一体どこまでやるのだというようなところなのですが,やっぱりこの考え方なりやり方が文化定着としてきっちりと定着するまでだということは,いつも皆さん共有理解として持っていきながらやっていったほうがいいのではないかなという,いわゆる当たり前になるようなところまでやるのだという御決意を持って進めていただければありがたいなと思う次第でございます。
その点と関連して、今回のまとめにおいて,例えばスポーツ少年団,あるいは総合型,いわゆる受け皿と言われるところの何が具体的にどう期待されているのかというところは,今回当然なのですけれども、まだそこまで細かく触れ切れていないところがありますので、今後どういう具体的な期待があるのか,例えば、先日、スポーツ推進委員さんの会議に行きましたら,やりたいのはやりたいのだけれども,何をどうすればいいのかがよく分からないというようなことをおっしゃっていたので,今後,より具体的な形でお出しいただければありがたいと思います。
最後に,今回のまとめはいわゆる地域文化,文化芸術創造とスポーツと両方で出てくるわけですけれども,例えばスポーツをやって,次の週は文化的な活動をやりたいという子も当然いるわけです。その接合みたいなものもどこかで,全体の実行会議のところかと思いますけれども,両方を行ったり来たりしていいのだよというようなところも何かメッセージとして出てくるともっと豊かなスポーツ,文化活動というのが融合した形で出てくるのではないかなと思った次第でございます。
本当にすばらしいとりまとめをいただきましてありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
【友添主査】 ありがとうございます。
今後の議論,まだ積み重なっていく部分があるかと思うのですけれども,移行は終わりを含んでいる概念で,展開は実はここからまだ続くという,完成体を目指してこれから動き続けるというニュアンスも含めたということかと思っています。
それから,最後の点ですけれども,文化と,それからスポーツの融合を考えたときに,両方束ねたときに地域クラブという言い方が一番適切ではないかと,事務局と議論したこともありましたので,少し補完させていただきました。
三上委員,お願いします。
【三上委員】 日本パラスポーツ協会,三上でございます。
私たちの立場から申し上げますと,まずこの総論の一番最初のところに地理的要因とか障害の有無に関わらず環境の整備を図っていくのだということを記載していただきまして本当にありがとうございます。これを読まれた全国の方々が,障害があってもなくても全ての子供たちが運動やレクリエーション,スポーツを始めたいとか,みんなで楽しみたいとか,中には強くなりたいという希望があった場合に,誰一人として置いてけぼりにしない,みんなで活動を推進していくのだという気持ちになっていただくようなとりまとめになったなというふうに感じております。これがこの取組だけではなくて,将来の社会的な変革にもつながるようなものになるのだろうなという期待を込めて,私のお礼とさせていただきます。ありがとうございます。
【友添主査】 ありがとうございました。
山本委員,お願いします。
【山本委員】 バスケットボールの山本です。
取りまとめ本当にありがとうございました。また,この会議に参加させていただいて,本当に視野が広がってありがたいことだったと思います。ありがとうございます。
私は,ジュニア世代を専門に協会の中でも携わっておりまして,そういった意見を入れていただいた今回のとりまとめは本当に感謝しております。そもそも新しいスポーツ文化の構築だということで始まったということに,非常に影山さんや石川さんとも同じように話していたのですが,やっぱりピンチをチャンスに変えていくとか,ジュニア世代のスポーツの捉え方というのが,私地方を全部回っている中で,まだまだ強化一色だなというところがある。こういうのを変えていくいい機会だなと思っています。私も,代表を強くするために育成というのはあるととらえがちなのですけれども,視野が広がったというところは,まさにそういうところがあって,レクリエーション志向の子供たちもやっぱりバスケットを楽しんでいける環境づくりが必要だとか,これがこの機会を通じて多くの方々に認知される,少し時間がかかるかもしれませんけれども,そういったことを伝えていく機会になる。また,ジュニアスポーツとはどうあるべきか,長官もおっしゃられたような,やはりスポーツは楽しくするものだというような,その楽しさの第一義ということはとにかく我々も発信をし続けて,それを全ての子供たちが享受できるような,この改革をそういったことにつなげていければなと思っております。私もNFの立場からバスケットボールの中でそういったことを伝えていけるように,これからも機会あるごとにお話をしていきたいなと思っております。ありがとうございました。
【友添主査】 ありがとうございました。
続きまして,オンライン参加をいただいています委員の皆様方にお願いしたいと思います。
中山委員の次に稲垣委員でお願いします。
では,よろしくお願いします。
【中山委員】 失礼いたします。徳島県の中山です。
まず初めに,このたびは委員としてこの会に参加させていただきましたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。また,事務局の方々にはとりまとめという形で,本当に膨大な量だったと思うのですが,細かいところまで気を配りながらまとめていただいておりますことにお礼を申し上げます。
私は,所属が特別支援教育課ということで,障害のある子供たちを念頭に置きながら意見を述べさせていただいたわけですけれども,総論の1番の改革の理念のところであったりですとか,各論の8ポツのところであったりとかのところで,意見を丁寧に吸い上げて反映していただいておりますことに改めて感謝を申し上げます。
このとりまとめによって方向性が具体的に示されるところもたくさんありますので,これによって子供たちがスポーツをする機会が保障されるとともに,また拡充されるような取組を自治体のほうでも進めていかなければならないなと気持ちを強くしたところでございます。本当にこのたびはいろいろとありがとうございました。お世話になりました。
【友添主査】 ありがとうございます。
稲垣委員,お願いします。
【稲垣委員】 筑波大学の稲垣です。本日そちらに行けず申し訳ありません。
取りまとめ,非常に大変な業務だったかと思いますが,このような形でまとめてくださり本当にありがとうございます。本当に詳細なといいますか,十分検討された内容かと思いますので,こちらのほうを本当に実行できれば,よりよい持続可能な活動になっていくのだろうなというところを感じさせていく一方で,今後どういった形でこれを実現していくのかというようなところ,よく物事を進めるために人,物,金,最近は情報,というような言い方をされるかと思いますが,そういったものが整いつつあるのかなというのを,校長の方であったりとか,各行政の中,そして地域の中にも本当にすばらしい人材いらっしゃると思いますし,物という意味では学校施設というもの,非常にすばらしい体育スポーツ施設,文化施設も兼ねたものがあり,そしてお金という意味ではスポーツ庁さん,文科省さんを含めて,来年度に向けて予算を取っていただいている。そして,情報という意味で今回こういったような提言がまとめられているのかな。
ただ,私,実はスポーツ心理学が専門でして,心理学の観点からやはり物事を進めていく上で重要なポイントとして,人の思い,モチベーションみたいなところが非常に重要ではないかなと感じております。というのも単なる根性論として頑張れという意味ではなく,やはり人が前向きにこの改革に取り組みたいと思わない限り,やはりなかなか進まないのだろうなと,いろんな現場を見ながら感じております。そういった意味では,どうしたら前向きに人が動くのかというところですと,先ほど委員の皆さんからもありましたが,この改革がどれだけ明るい子供たちのスポーツ環境,文化環境につながっていくのかというまさに意義のところ,マイナスをゼロにするのではなく,ゼロからプラスになっていくというところを見せていくということが非常に重要なのかなと思っています。プラスアルファとして自信といいますか,自己効力感といった言い方もしますが,ちょっと頑張ればできそうというような感覚が非常に重要だと思っていまして,そういった意味では渡邊委員からもありましたが,いろんな事例を紹介しながら,ただ情報を与えるだけではなくて,改革を進めている皆さんのネットワーク化,ここではこういう課題ありました,こうやって解決していきましたみたいな,担当者レベルでのネットワーク化みたいなものも今後必要になってくるのではないかなと思っております。
今各県では,シンポジウム等々開催していまして,特に重点地域です。本当に県内での担当者レベルのディスカッションが始まっていますが,ぜひ国としてそういったものの推進を今まで以上にしていただけると大変ありがたいなと思っています。
最後になりますが,これまで本当に緻密に提言という形で出していただけると思うのですが,そういったモチベーションの観点からですと,マーケティング観点だったり,ブランディングみたいな,そういった要素も入ってくるのかなと思っています。例えばですけれども,こういった提言書を見せるよりも「中学校の引退やめませんか」といった,そういった一言のほうがフックになったりとか,「中学校3年生の夏に引退ってちょっとおかしくないですか」だったりとか,「中学校になっても2つ,3つの種目やってもいいのですよ」みたいな,一例ですけれども,そういったメッセージ性のほうが理解を得られたりとか,厳密性と分かりやすさはトレードオフかとは思うのですけれども,そういった情報発信も含めて効果的にこの提言をまとめられたことを実行に移せるように,私も一実行者としてやっていきながら,皆さんと情報交換していきたいなと思っておりますので,引き続きよろしくお願いいたします。
これで最後にさせていただきます。ありがとうございました。
【友添主査】 ありがとうございました。
長官が,実はこの改革を物すごいパワーで後押しをしてくださった部分があって,実は室伏長官がいなかったらなかなか遅々として進まなかった場面もあったかと思っているところです。
長官,所感をいただけますでしょうか。
【室伏長官】 ありがとうございます。皆さん,御苦労さまです。
お一人一人委員の皆様,本当にご協力いただきまして,こういう形でワーキングのほうとりまとめができたこと感謝申し上げます。先ほど山本さんもおっしゃいましたけれども,社会改革でもあるのではないかと思います。我々スポーツ界も行政も自治体も一緒になってこの改革に取り組んでいくということで,全中の話も先ほどありましたけれども,我々は連携してしっかり,NFのほうの話も影山さん,磯貝さんもお話しされましたけれども,連携をして,個々ではなく協議体みたいのをつくってやるぐらいでなければいけないかなと。ぜひ全中も手をとり合って前向きに,やはり形を変えて現代に合う一番いい形で子供たちの運動する欲求に応えていけますように,これはみんな一緒に取り組んでいくものだと思いますので,ぜひそういう観点でお願いしたいと思います。池田委員にもぜひ大学スポーツ,これだけスポーツ科学部があったり,若いエネルギーがあって,競技スポーツだけではなく健康スポーツ科,そして地域スポーツなどできてきているわけですから,地域に貢献できる人材が大学からも大いに出てきてもおかしくないですし,大学がコミットをもっとしていただけるような環境も必要ではないかということで聞いておりました。ぜひそういったことで子供たちの豊かな人生を育むためにも,既存のこういった構造からもっと自由にやって,新しい観点も含めて考えていく必要があると思いますが,そういう中で一言申し上げたいと思います。
この改革の必要性について,改めまして最後に申し上げます。少子化に伴う既存制度の見直しについては,政府内で社会保障制度なども含めて見直しが今行われています。スポーツの機会の確保も同様で,今後さらに少子化が進むことが見込まれる中,生徒の持続可能なスポーツ活動の機会の確保のために,いかにして現在の枠組みを変えていくかということで,これまでワーキングの先生方には御尽力いただきまして検討してまいりました。全国で見ますと,運動部ではこの10年間で9,000の部活動が減少しているということで,今後学校の部活動だけで生徒のスポーツ機会を確保,充実していくことはますます困難になり,一部の地域では学校部活動として,限られた数の部活動しか行われていない場合もあるということで,既に地域間格差も生じており,学校だけで生徒のスポーツの機会を支えることは限界があると。そのため,今後,生徒のスポーツ活動を学校だけではなく広く地域全体で関係者が連携して支えることが重要だということでお示しいただきました。
以前の会議,これは議論になりましたけれども,学校と地域を切り離すのかという議論もあったかと思います。これまで議論いただいた地域展開では,学校が主体となる学校部活動から地方公共団体や既存の総合型地域スポーツクラブに加え,新たに設置される団体等の地域が主体となる地域クラブ活動へ転換していくことを示しています。そのため,地域が主体となる地域クラブ活動の実施に当たっても,学校の施設の活用であったり,先ほどもありました,すばらしい施設がありますので,そういった施設を活用するとか,また地域クラブ活動への参加を希望する教師の兼職兼業,これまでも先生方にはたくさん御協力いただいています。今後も希望のある先生方におかれては,兼職兼業の下,大いに御協力いただきたいということは,この改革で大変重要なポイントだと思っております。
また,学校というのは情報提供の場としても大変重要なポイントで,生徒を預かっておられますので,地域展開した場合でも学校は地域の一部として関わることになることをまた共通認識として整理していきたいと思っております。
また,ワーキンググループでは,今後の地域クラブ活動の在り方についても御議論いただきました。改革だけではなく,この中身はどうなっていくのかというところに関してですが,その地域クラブ活動において期待される新たな価値の例として,多種多様な体験として,スポーツのほうですけれども,レクリエーション的な活動や柔軟なルール等に基づく活動も示していただきました。もちろん競技で頑張るのもあるとは思うのですけれども,それだけがスポーツではないということです。レクリエーション的な活動に関しては,日本は海外と比べるとまだ取組が進んでいなくて,アメリカなどの大学ではレクリエーションスポーツの名の下に,多くの学生が競技性ではない,様々なスポーツに親しむ環境が整っています。競技スポーツに真剣に取り組む中で,また一つの競技だけでやってしまいますと,指導が過熱していってしまって勝つためとか,勝利至上主義だけになっていってしまう可能性もあり,その陰で子供たちが競技を嫌になってしまって嫌いになってやめてしまう,けがをしてしまうケースもたくさんこれまで見てきました。そういうものも含めて,新たに誰もがみんなが楽しめるということが大切だと思います。特に心身の発達途上にある子供のスポーツ環境を考えた際に,よりスポーツを親しむ機会として日本でもレクリエーション的な活動が広まっていくことも重要だと思います。
これまで御議論いただいた部活動改革は,競技性にとらわれず,誰もが参加しやすい楽しむスポーツ,レクリエーション的なスポーツの機会の創出のきっかけになっていけばと思っていますが,私の前に今日こういう,世阿弥の本があります。もっともっと古く,我々が習い事,スポーツ,文化見たときに最も古い指導書です。そこには「風姿花伝」とあります。7歳,若いときから50歳になるまで,それぞれの指導の仕方が書いてあります。どこにも花があり,ピークだけではないです。例えば7歳とか若いところですと,読まさせていただきますと,誰でも何げなしに子供がやり出す赴きがあれば,それを干渉せず思いどおりにやらせるほうがいいと,そんなによいとか悪いとかとやかく教えるのはいけないと,あまりやかましく言うと今後嫌になっていってしまうということも書いています。そこから13歳ぐらいになってくると,スキルだけはしっかり教えなさいと,無理やり強制することはよくないですけれども,その大事なエッセンスはしっかりと身につけさせるときだよとかも書いてあります。
我々は,もともと日本古来の持っている指導法,文化もスポーツも大変すばらしいものがあり,どこからかそれが変わっていったしまった時期があるのかもしれませんけれども,もう一度こういったものも見て,今日はスポーツと文化ですので,日本のよさをしっかり出して,また今後取り組んでいく必要もあるかと思います。
以上になります。
【友添主査】 ありがとうございました。「風姿花伝」を論読した大学院時代のゼミでの苦労を思い出しました。「風姿花伝」,名著だと思います。
さて,お手元にあります素案を芸術文化活動ワーキンググループの北山主査とも確認の上,実行会議のほうに上程をするという形で進めていければと思います。この辺りの詳しいスケジュールについては,事務局のほうからお願いします。
【鴨志田補佐】 それでは,お手元の資料の2を御覧いただければと思います。こちら本日3月12日ということで,最終とりまとめ(素案)たたき台に関する議論という形で,先ほどまで様々御意見いただいてありがとうございました。こちら同じ資料をもって,また文化芸術ワーキングのほうでも議論をしていただいた上でとなりますけれども,来月,令和7年4月に第3回の実行会議において最終とりまとめの素案に関する議論,また翌5月においても同じとりまとめ案に関する議論をしていただいた上で,最終的にとりまとめという形で進めさせていただければと思っております。
また,先ほど先生方から御意見ございましたように,これからどうするかというところで,この資料2につきましてはあくまでも会議のスケジュールでございます。事務局といたしましても,こういった形でとりまとめていただいた文章の中身を,行政をはじめとした関係団体の方たちにしっかり情報発信,広報をさせていただくとともに,またこの有識者会議の提言を踏まえた現行ガイドラインの見直しというのも併せて取り組ませていただければと思っているところでございます。
関係の方々におきましては,また今後もどうぞ御協力のほどよろしくお願いいたします。
【友添主査】 ありがとうございました。
昨年の8月からこの会議は始めてまいりました。当初から活発な御議論をいただきながら,今日の形の素案がうまくまとめられたなと思っています。もっとも令和4年の運動部活動の地域移行に関する検討会議提言が出された当初,本当に部活の地域移行が可能なのかといったさまざまなご批判等をいただきましたが,ようやくここまで来たとの思いです。先ほどの長官の話を少し引き取って言えば,これからは私たちが試されると同時に,スポーツそのものも試されていく,競争主義を軸とした近代スポーツの在り方そのものも問い返されていく時期にこれから差しかかっていくのかなと思って聞いていたところです。
最後になりますけれども,長官のほうから今度は御挨拶をいただけるでしょうか。
【室伏長官】 ありがとうございます。
先ほども申し上げましたけれども,本当に委員の皆様方のおかげさまでワーキングの取りまとめができたこと,本当に感謝申し上げます。先生方には,ぜひ今後も実行に移していく段階でも,応援団としてまたさらに力強く後押ししていただければと思います。本当に感謝申し上げます。
我々事務局も,本当に改革のときですから,スポーツ庁でも全体の中でも割合を割いて,みんなで協力してこれをやっていこうとやっております。その姿勢を引き続きしっかり保って,また取り組んでまいりたいと思いますので,御指導お願いいたします。主査も本当にすばらしい取りまとめをしていただきましてありがとうございます。
あと,やはり先ほど事例の話ありました。いろんないい事例が出てくるととありましたし,ぜひ私もいい事例,いろんな事例あると思いますけれども,特色のある事例を直接見に行ったりとか応援しに顔を出したりとか,そういう機会もあればと思っております。ありがとうございます。
【友添主査】 ありがとうございます。今日が最後のワーキンググループということです。様々なところで本当にお力をお尽くしいただきまして,ありがとうございました。
また,事務局には大杉総括官をはじめ本当に皆様が献身的にお支えをいただいて,涙ぐましい努力があったと感じたときがありますけれども,この場をお借りして改めて感謝を申し上げるとともに敬意を表したいと思います。どうもありがとうございました。
この会議はこれで散会になります。ありがとうございました。