運動部活動の地域移行に関する検討会議(第8回) 議事録

1.日時

令和4年5月31日(火曜日)15時00分~16時00分

2.議題

  1. (1)運動部活動の地域移行に関する検討会議提言(案)について
  2. (2)その他

3.議事録

【友添座長】  定刻となりましたので、ただいまから第8回運動部活動の地域移行に関する検討会議を開催いたします。皆様、大変お忙しい中、御出席をいただき、誠にありがとうございます。
 本日の会議につきましては、報道関係者を除きまして、傍聴の方はユーチューブによるオンライン配信を御覧いただく形となります。また、報道関係者による冒頭の撮影を許可しておりますので、よろしくお願いいたします。
 また、内田座長代理、遠藤委員、若山委員、渡邊委員には、ウェブ会議形式で御参加いただいております。
 委員の皆様からの御発言時間については、1人1回当たり2分以内とさせていただければと思います。2分経過したタイミングでベルを2回鳴らしますので、円滑な会議運営に御理解、御協力いただきますようお願い申し上げます。
 また、今回オンラインで参加される委員の皆様も多いことから、マイクを口元に近づけていただき、御発言の際はゆっくり、はっきりと御発言いただきますようお願い申し上げます。
 それでは、まず初めに、室伏スポーツ庁長官より一言御挨拶をいただければと思います。長官、よろしくお願いいたします。
【室伏長官】  ありがとうございます。スポーツ庁の室伏広治です。本日はお忙しいところ、運動部活動の地域移行に関する検討会議の第8回会合に御出席いただきまして、誠にありがとうございます。ウェブで御参加の委員の先生方も大変ありがとうございます。
 前回の検討会議では、関係団体へのヒアリングを行いまして、スポーツ団体等の整備の充実、指導者の確保、保護者の負担軽減等のための国の支援など、幅広く御意見を頂戴いたしました。また、去る5月27日には、スポーツ庁におきまして、運動部活動の地域移行に関するオンラインシンポジウムを開催させていただきましたが、多くの方に御御参加いただきまして、無事に開催を終えました。
 これらを通しまして、私自身、将来にわたり、我が国の子供たちがスポーツに継続的に親しめる機会を確保するため、また、一つの特定のスポーツだけではなくて多様な活動ができるような環境を整備し、子供たちの体験の格差を解消する必要性を改めて強く感じたところです。
 本日は、これまでの議論を踏まえまして、提言取りまとめに向けた御議論のほど、よろしくお願いいたします。また、これまでも回を重ねてきましたけども、いよいよ終盤になってきました。本日も何とぞ、取りこぼしがないように、皆さんも御意見等をまとめるに当たって御支援をお願いいたしたいと思います。お願いいたします。
【友添座長】  ありがとうございました。
 さて、本日の議題であります。次第にありますとおり、1つだけであります。(1)運動部活動の地域移行に関する検討会議提言(案)についてでございます。
 事務局から、まず本日の資料の確認をお願いいたします。
【橋田課長】  それでは、資料の確認をさせていただきます。まず、資料1-1については、4月26日の第6回検討会議、また、5月19日の第7回検討会議の関係団体ヒアリング、その議論などを踏まえまして、事務局において、友添座長、内田座長代理と御相談しながら、修正を反映した提言(案)となっております。資料1-2につきましては、4月26日の会議資料から、提言(案)の修正部分が分かるよう整理した資料となっております。資料2につきましては、提言(案)のポイントをまとめたものとなっております。参考資料1は、委員名簿、参考資料2は、これまでの議論の経緯をまとめたものとなっております。参考資料3は、提言(案)の内容に関係するデータ等を整理したものとなります。
 以上が本日の配付資料でございます。不備などがございましたら事務局までお声がけください。
【友添座長】  ありがとうございました。
 撮影での取材はここまでとさせていただきます。報道関係の方は、撮影を終了して、機材を撤収してください。お願いいたします。
(報道機関退室)
【友添座長】  それでは、まず、議事に入ります前に、前回の会議で御案内いたしました、運動部活動の地域移行に関するオンラインシンポジウムにつきまして、先週27日に開催いたしましたので、私より簡単に結果を御報告させていただきます。
 ただいま長官の御挨拶にもございましたように、このオンラインシンポジウムは非常に多くの方に視聴いただいたということでございます。概要でございますが、シンポジウムの趣旨でありますけれども、運動部活動の改革が多くの国民の皆様に影響するものであることから、幅広い方々からの御意見を伺い、議論を深めることを狙いとして開催されたものであります。私がファシリテーターを務め、柔道家の井上康生さん。名古屋大学教授の内田良さん。生駒市スポーツ振興課長で、検討会議委員でも今ここにお座りになっていらっしゃる西政仁さん。それから、スポーツ庁政策課長の今井裕一さんをシンポジストとして活発に意見交換が行われました。
 事前に視聴登録をいただいた件数は1,088件、ユーチューブでのリアルタイム配信の視聴者数は最大で824件となって、大変多くの方に御参加をいただいたところであります。部活動改革に関する注目度が非常に高いということがうかがえたかと思っております。
 シンポジウムでは、多岐にわたる意見交換が行われ、部活動の地域移行について、部活動のよさを継承しつつ、子供の成長の最適化や年代を超えた交流など、新しい価値を創出する重要性、体を強くしたい、楽しみたいなど、子供の多様な目標を達成できるような環境づくり、家計負担の軽減のための支援の必要性、学校と地域のスポーツ活動や行政の担当部署同士の密な連携の必要性など、こういったことについての言及がございました。
 また、視聴者の方からいただいた御意見についても一部を取り上げさせていただきましたが、特に都道府県と市町村の役割分担や地域移行の好事例を教えていただきたいとの御意見が全体として多かったように思います。シンポジウムの動画でありますけれども、これはスポーツ庁のウェブサイトに掲載されております。もう掲載されておりますでしょうね。はい。ありがとうございます。既に掲載いたしております。今の会議が終わればぜひ御覧いただければと思います。
 最後に、室伏長官から御挨拶をいただきました。運動部活動の改革は、今が最大で最後のチャンス、体験の格差の解消が重要との大切なメッセージを賜っております。
 本日の検討会議での議論を精力的に行い、よりよい提言をまとめていきたいと考えております。
 以上、簡単ではありますが、シンポジウムの御報告とさせていただければと思います。
 それでは、議題の1、運動部活動の地域移行に関する検討会議提言(案)について入ります。流れといたしましては、まず、事務局より資料1について御説明をいただき、その後、各委員の皆様からの質疑や御意見を頂戴できればと思います。
 それでは、事務局より御説明をお願いいたします。
【橋田課長】  それでは、お配りしております資料の通し番号で申しますと、62ページから63ページを一旦お開きいただければと思います。資料1-2の修正履歴付のバージョンを基に、提言(案)の修正のポイントのみ説明させていただきます。
 まず、62ページの左側にございますように、表紙の表題のうち、副題にございますように、「我が国の子供たちがスポーツに継続して親しむことができる機会」と修正しております。これ以降はページ数で申しますと、真ん中の下にございますページ数をベースに説明させていただきます。
 続いて、1ページを御覧ください。まず、部活動の人間関係構築や、スポーツにとっての意義について各所修正しております。
 続いて3ページをお開きください。今後の目指す姿の全体像を具体的に記載しております。冒頭、長官からも挨拶がありましたけども、スポーツに関する継続性、多様性を重視したものとなっております。まず少子化の中でも、将来にわたり我が国の子供たちがスポーツに継続して親しむことができる機会を確保すること。このことは学校の働き方改革を推進し、学校教育の質の向上にもつながること。また、スポーツは「自発的な」参画を通して、「楽しさ」や「喜び」を感じることに本質を持つ文化であり、自己実現を図り、活力ある社会と絆の強い社会づくりを目指すこと。その際、部活動の意義を継承・発展させ、新しい価値が創出されるよう、環境整備すること。さらに、地域の持続可能で多様なスポーツ環境を一体的に整備し、子供たちの多様な体験機会を確保するため、スポーツ団体等の組織化、指導者、施設の確保、複数種目等の活動の提供も目指すことなどを整理しております。
 3ページの下からでございますけども、国立と私立の書きぶりの部分でございますけども、この点につきましては、国立と、一方で、建学の精神に基づく私立の取組とは性格が異なるとの関係団体の意見もございまして、4ページの最後にあるとおり、私立の記載場所等を変更しております。
 続いて、6ページを御覧ください。まず、平日の「地域移行についても視野に入れ」と修正し、さらに、移行の在り方等については、柔軟な体制づくりを進めることが必要としております。
 10ページを御覧ください。上から3つ目の丸にあるとおり、スポーツ団体ガバナンスコードに準拠した団体運営や、その周知徹底について追記しております。最後の丸の部分でございますけども、幅広いスポーツ活動に親しむため、体験型キャンプなどの機会を確保し、体験の格差の解消にもつなげていくことを追記しております。
 18ページをお開きください。ここでは、関係者による委員会等において、地域におけるスポーツ団体等での活動中の管理責任の主体を明確にしておくことも必要と追記しております。
 続いて19ページをお開きください。こちらのほうは、運営体制の整備や人材の確保など自立して持続可能な運営ができる組織体制とまず修正しております。その上で、先日からも御議論ございましたとおり、国費による支援も検討体制になる旨、明確になるよう、必要な予算の確保と追記しております。また、体制の立上げ等に際してと限定的になっていた部分も削除しております。一方で、透明性の確保、説明責任に関する記述を追記しております。
 21ページの2つ目の丸でございますけども、指導者について部活動の意義や役割が、地域単位の活動でも継承・発展されるよう留意する必要がある旨、追記しております。また、最後から2つ目の丸では、UNIVASにおける大学生指導員の養成・確保について追記しております。
 続いて、23ページをお開きください。上から4つ目の丸では、都道府県単位での人材バンクについて追記しております。5つ目の丸では、学生による指導を実現する環境整備について追記しております。最後の丸でございますけども、こちらのほう、指導者の確保のための支援方策の検討についてもかなり議論があったところでございますので、追記しております。
 続いて27ページを御覧ください。1つ目の丸でございますけども、指定管理者制度の活用など、学校の負担なく調整を行う仕組みについて追記しております。
 続いて36ページを御覧ください。大会を主催する団体について、スポーツボランティア活動の取組との連携について追記しております。
 続いて39ページをお開きください。こちらのほう、困窮家庭への支援について、実現に向け検討と修正しております。
 さらに43ページをお開きください。こちらのほう、いわゆる社会教育とスポーツの関係の部分でございますけども、地域移行後のスポーツ活動については、社会教育法上の「社会教育」の一環として捉えることができる面もあり、また、スポーツ基本法上、スポーツの教育的意義として、生涯にわたる健全な心と体を培い、豊かな人間性を育む基礎とされているとおり、スポーツの一環として位置づくものと整理しております。
 続いて、46ページをお開きください。学校も地域のスポーツ環境を目指すメンバーの一員であること。関係する主体の連携・協働について追記しております。
 続いて、56ページをお開きください。こちらのほう、部活動と地域のスポーツ機会が存在する状況において、参加登録の在り方等について、統一した取扱いが必要であること。また、スポーツ団体等が確保できない場合、当面、拠点校方式による合同部活動の実施等により機会を確保することも考えられることを追記しております。
 続いて、58ページをお開きください。こちらのほう、2つ目の丸では、ガイドラインを今年度早期に改訂することを追記し、自治体の推進計画について、3年間の期間中に策定するとしていた部分を削除しております。
 3つ目の丸でございますけれども、この点については、先日の関係団体ヒアリングでの自治体関係者の御意見も踏まえまして、更に時間を要する場合にも、地域の実情等に応じて、可能な限り早期の実現を目指すことを追記しております。
 最後の丸でございますけども、国、自治体、スポーツ団体等において持続的に取り組むことが可能となる体制整備について追記しております。
 最後、59ページをお開きください。中ほどにございますように、この提言については、現時点で考えられる方向性の大枠を示したものであり、多様な実践が積み重ねられていくと期待すること。また、文化部活動については、別途、文化部活動の地域移行に関する検討会議において議論中であり、スポーツ庁、自治体等においては、こうした動向とも連携しつつ、取組を進めること。
 最後に、地方自治体、関係団体・機関、国民等に対し、趣旨・内容等について丁寧に説明・発信することを追記しております。
 以上でございます。
【友添座長】  ありがとうございました。前回の会議を受けて、また、ヒアリング等を受けて、随分短期間ではありましたけれども、集中的に意見書も含めて、この中身、提言(案)については、現状を反映しながら、委員の方々の御意見を踏まえて修正していただいたところであります。
 それでは、早速、意見交換に移りたいと思っています。御意見等ございましたら、挙手または挙手ボタンを押していただきますようにお願いいたします。
 なお、具体的な御指摘の場合、できれば資料丸々のどのページのどの箇所か最初にお示しいただいたほうが、時間上、うまく進むと思います。その点、御配慮方、よろしくお願いいたします。いかがでしょうか。御意見ございますでしょうか。
 池田委員、お願いします。
【池田委員】  大学スポーツ協会の池田でございます。このたび、提言書をつくるに際しまして意見書も出させていただきまして、御検討を反映いただきまして、ありがとうございました。反映していただいた中で、若干、解釈の問題かと思うんですけれども、再度、表現を御検討いただきたい箇所がありまして、申し上げます。
 修正履歴が入っているほうの資料ですと21ページ目、マル2、求められる対応の第2段落で、「大学スポーツ協会では」と始まっており、事前研修の標準化、UNIVASが取り組む内容についての表現をいただきまして、ありがとうございました。
 最後の結びに、「必要がある」と実は結んでいただいておりまして、この「必要がある」ということがどこにかかっているのかというところが若干、解釈の取り方が2種類あるのかと思っております。「大学生指導員」に直接かかっているということなのか、はたまた、全体の取組に対してかかっていることなのか、そこに関して少し、この言葉尻になりますけれども、表現を御検討いただければ幸いかなと思っている次第でございます。
 同様なことが、23ページ目、(2)指導者の量の確保のマル2の求められる対応。丸の4つ目のところ、UNIVASの取組も書いていただいているんですけど、最後の環境整備の必要性があると結んでいただいているところも同じ観点かと思いますので、再度御検討をひとつお願いしたいと思っております。
 以上です。
【友添座長】  ありがとうございました。「必要を求める」主語は何かということかと思っています。これについては、事務局と御相談しながら前に進めていこうと思います。
 事務局、補足あればお願いいたします。
【橋田課長】  こちらのほう、UNIVASからの御意見を踏まえて追記した部分でございますけども、提言をまとめる段階で語尾に「必要がある」という形にさせていただいた関係で、UNIVASさんのお立場では、文意が少し変わってきたのではないかという御指摘ありましたので、ここのところ精査させていただければと思います。
【友添座長】  了解いたしました。池田委員、よろしいでしょうか。はい。ありがとうございます。
 それでは、ほかに御意見等ございますでしょうか。齊藤委員、お願いします。
【齊藤委員】  全日本中学校長会の齊藤でございます。ここまで提言の案についてお求めいただきまして、本当にありがとうございました。部活動の地域移行を進めていく立場、当事者として、この提言(案)を拝見しまして、まず最初の部分です。検討の経緯から今後の目指す姿という3ページから4ページにかけての部分にかかってくるかと思いますが、前回は、国立の学校だけでなく、私立の学校も含めてということが書かれておりました。今回は、私立の学校については建学の精神等に配慮し、このような記載になっているというところがあります。ここについては、我々は公立学校でございますので、特色という部分においては、私立にはなかなかかなうことは難しいのかなと思いますが、私立学校にスポーツをやりたいという子供たちが流れない、あるいは偏りが生じないように、記載については御配慮いただきたいと思います。
 それから、この提言の中で、中学生の年代、子供たちですけども、様々な種目に関わることも大事であるということ。これはもちろん十分に理解ができます。一方で、今後、例えば、今、中学生は12歳から15歳ですけれども、その後のそれぞれの子供たちの人生において、どのようなスポーツと関わっていくか。あるいは、どのように重みづけをして関わっていくか。つまりは、アスリートを目指す、あるいはスポーツに親しむというところのちょうどターニングポイントになっているのが中学生の年代です。ですので、そういった子供たちの選択肢、選択の幅を取っていただいて、子供たちが次のステージでも考えを尊重していただけるようにということはお願いします。
 それから、最後に指導者の資格についてですけども、これまで学校の部活動で顧問を務めていた教員の経験というのは、指導者の資格について何かアドバンテージが与えられるのか。あるいは全くアドバンテージがないのかということについては、ぜひ御配慮いただきたいと思いました。
 以上でございます。
【友添座長】  ありがとうございました。この件については、私立学校であっても、子供のスポーツ環境を保障するということにおいては全く変わりがないということであります。あと、運動発達の問題、これは長官の御専門の領域でありますけれども、一般的には多様な運動経験が、少なくとも十二、三歳まで、あるいは14歳ぐらいまで必要だとも言われています。この点、長官、何か御意見ございますか。
【室伏長官】  ありがとうございます。様々な選択できるようにということですので、それは大事なところだと思います。ありがとうございます。ぜひ多様な形で。また、学校だけではできないスポーツもあると思いますので、特定のものよりは、様々な選択肢があり、その中で選べるような形、まさにおっしゃるとおりだと思います。ありがとうございます。
【友添座長】  すみません。突然の御指名にもかかわらず、丁寧な御説明ありがとうございます。
 先に少し補足でお伺いしたいんですけれども、指導者のアドバンテージ、具体的にどのようなものを想定されておられるでしょうか。
【齊藤委員】  これまで顧問の経験をしている、あるいは指導としてある程度の実績があるといった教員も、現実にはたくさんおります。その教員たちに対しても、地域移行だから指導者というところで、均等に指導者としての機会を与えるために、そういったものについてはアドバンテージがないのか。それとも、その実績なり、経験なりというものがアドバンテージとして含まれるのかというところについては、また、それで研修を受けて資格を取らなければいけないというところで、教員の負担にもなりかねませんので、その点についてもお考えをお聞かせいただければということで御質問させていただきました。
【友添座長】  ありがとうございます。これについては、JSPOの公認スポーツ指導者資格の中でもアドバンテージがあったと思いますし、その他のところの、いわゆる公的な資格においても、経験がしっかりといけるような形でのアドバンテージが与えられると思います。この点、金沢委員、補足ございますでしょうか。
【金沢委員】  日本スポーツ協会の金沢です。今回、注にも追記いただきましたけども、教員資格をお持ちの方々につきましては、運動部活動の経験があれば、あるいは、これから運動部活動を見ていくという予定のある方、そういった方々で資格をお持ちでない方ですね。こういった方々向けに、私どもでは、スタートコーチという資格をこの6月から、まさにスタートさせますけども、この資格につきましては、もうオンラインで全て取得できるように、かつ、受講料も今までにないぐらいの低廉な価格で、多くの教員の方々、資格をお持ちでない教員の方々に改めて学んでいただき、資格を取っていただきたいということで、新たな資格を用意しておりますので、そういった意味で、私ども日本スポーツ協会の指導者資格については、アドバンテージを設けているというわけではないんですけども、そのような形で多くの教員の方々に資格をお取りいただきたいというシステムは設けております。
【友添座長】  事務局の補足ございますでしょうか。
【橋田課長】  特にございません。
【友添座長】  先生方の御経験をしっかり受け止めて、生かす形で、各NFにも進んで、これから資格のところで考慮していただければと思いますし、JSPOをはじめ、公的な資格を付与している組織についてはもう既に御配慮いただいているところがあると思っています。ただ、今、齊藤委員がおっしゃったことは非常に貴重な提言でありますので、これについてはしっかりと見守っていく必要があるかと思っています。ありがとうございます。
 ほかに。松村委員、よろしくお願いします。
【松村委員】  一般社団法人日本フィットネス産業協会、松村でございます。このたびは本当に詳細にわたる提言のお取りまとめ、大変だったと思います。御苦労さまでございます。ありがとうございます。御礼申し上げます。
 1点だけ、私の理解不足なのかもしれないのですが、ページで言うと73ページ、細かいことですけれども、運動部活動の地域移行に関しましては、実は私ども一般の民間の運動施設を営んでいる企業も、新たな事業として非常に期待しているところでございます。そういうところを含めて、73ページの実施主体ですね。9ページの(2)の実施主体の上、10ページ、「各地域においては、実施主体を特定の団体等に限定して、その整備充実を図るのではなく、総合型地域スポーツクラブやスポーツ少年団、クラブチーム、プロスポーツチーム、民間事業者、フィットネスジム、大学など多様な実施主体を想定しながら対応する」と記載していただいております。これはとてもありがたいことで、大事な、我々にとっては極めて重要な一文だと思っております。
 これを受けて、その下の多様な自主主体としては、「上記に述べたスポーツ団体等」と、この「等」というのはいろいろあるよということを受けた「等」だと思うんですけれども、この修正の3つ目ですが、これは本当に私の理解不足だったら申し訳ございません。赤で追記されているところに来ると、「地域における実施主体については、その団体運営」ということに言葉が、「等」というところがなくなって、「団体運営」という言葉に変わっている。また、「『スポーツ団体ガバナンスコード<一般スポーツ団体向け>』に準拠した団体運営が行われる必要がある」。我々民業的に言うと、団体運営というのはどういうものなのかというところでちょっと。理解、解釈がしっくりとこないところで、例えばこれが、ずっと上の文脈の中の流れで行って、地域における実施主体については、その運営においてというような言葉で、準拠した運営が行われる必要があるというところで流れていくと、ずっと流れていくと理解できるかと思ったんですが、要は、我々が民間事業者を代表して、例えば説明するということになったとき、ここら辺の理解はしっかりとした上でお話をさせていただきたいということで、質問に近いことでございますけれども、何か御回答、サポートいただければというところでございます。
 以上です。
【友添座長】  ありがとうございます。ちょっと確認をしておきたいと思います。10ページの一番上の丸のところは、いわゆる多様な実施主体を想定してくださいと。特定のものを最初から決め込むのではなくお願いしますよということだろうと思っています。3つ目の赤字で追記しているところは、これは既に出ていますガバナンスコード、これは競技団体向けと、それから、一般団体向けの両方があって、一般団体向けのガバナンスコード、つまり、会計がでたらめであったり、あるいは組織運営がでたらめであったり、にわかにこういう地域移行をしたときにいろんな団体がニョキニョキ出てきて、非常に悪質なものも含まれてくる可能性を懸念するという立場から、このガバナンスコードをしっかり守ってくださいということがここで明示をされていると理解しています。
 その上で、つまり、要望の点、もう少し具体的に。
【松村委員】  要望というか、今ので理解はできました。ただ、民間事業者が団体を新たに組織する必要があるのかというところになってくると思うので。
【友添座長】  ありがとうございます。よく分かります。
【松村委員】  団体というふうに、団体運営と書いてあるので。
【友添座長】  これは団体法などの団体ではなくて、もっと緩やかな組織という理解。まとまりぐらいの理解がこのスポーツ団体という。一般団体のほうは緩く考えているとは理解しています。事務局、よろしくお願いします。
【橋田課長】  そういう意味では、ここで言うところの、上から3つ目の赤字の「団体運営」のところは、1つ目、2つ目のところで申しますと、正確に言うと、「団体等の運営」ということで、松村委員の御懸念の点からすれば、なるところだと思われます。文言の整理のところはまた座長とも相談できればと思っております。
【松村委員】  理解いたしました。もし可能であれば、そういう流れであると、「団体等」と入れていただけると、非常に我々もしっくりと理解しやすいかと思いました。申し訳ございません。あとは御一任いたします。すみません。ありがとうございます。
【友添座長】  ありがとうございます。それについても検討させていただくということで、よろしくお願いします。
 ほかに御意見等ございますでしょうか。吉田委員、お願いします。
【吉田委員】  ここまでのお取りまとめ、ありがとうございました。それぞれのイシューに対して、考え方の基礎となるものがお示しいただけたのかと感じておるところでございます。
 私からは1点、通しのページ番号で申し上げますと121ページ、資料1-2でいうと58ページの一番下で、赤字で加筆いただいた丸の部分の、下から2行目、「それぞれの役割を明確にした上で、持続的に取り組むことが可能となるような体制」とありますが、この資料が提言と言いつつも、多少茫洋とした表現いう印象を受けるところです。もし具体的な構想案等があるのであれば、お示しいただいたほうが理解が進むと思いますが、具体的にお示しすることができるかどうかお伺いします。よろしくお願いいたします。
【友添座長】  事務局、これはいかがでしょうか。
【橋田課長】  現時点で明確に、こういう役割分担で、こういう体制でという形のものをお示しするのは現時点ではなかなか難しいところがございますけれども、こちらの御意見としては、JSPOさん等の御意見を踏まえまして、金沢委員等の意見を踏まえまして、追記させていただいた部分でございますけども、特にこの部分のポイントといたしましては、この改革集中期間終了後も含めて、やはり持続的にこの取組を進めていくという体制、これは国、都道府県、市町村、JSPOのほうでもしっかりつくっていくという意味での体制の整備というところでございまして、この点につきましては、今後、私どもとしてもお取り組みしている中で、国、自治体、また、JSPO等ともいろいろやり取りさせていただきながら、今後、継続的に取り組める体制、こちらのほうを考えていきたいと考えております。
【友添座長】  よろしいでしょうか。これは部活改革の始まりだということだと理解しています。ここで具体的な細目まで決めてしまうと多分、多様な自治体、あるいは多様な地域、そういうところで、それに引っ張られるというと、かえって不都合が生じるだろうということで、まず大枠をお示ししたということ。これは橋田課長との議論の中でも何度もやり取りしたところではあったと思っています。そういう意味で言うと、この書きぶりが今のところ一番適切ではないかと感じているところでありますが、いかがでしょうか。はい。ありがとうございます。
 ほかに御意見。末冨委員、お願いします。
【末冨委員】  提言(案)のお取りまとめ、大変ありがとうございます。私としましては、こちらの検討会議で御指摘をさせていただいてきた事項について、網羅的に、かつ丁寧な御対応をいただけたと考えております。その上で最後にお願いしたいことといたしましては、こちらの提言はスタートラインであるということですので、特に国や地方自治体が、子供たち自身がより豊かで、幸せで楽しいスポーツ活動を送るための支援の体制というものをぜひ実現していただきたいと思います。
 特に私も何度も申し上げましたが、活動を支える財源、それから、家計保障を支える国や地方の仕組みなしには、室伏長官が最初におっしゃっていただいたように、体験格差の解消というのはあり得ないと思います。困難な世帯であっても、様々なスポーツに伸び伸びと親しむことができるということが、私個人としては、部活地域移行のゴールの一つだろうと考えておりますので、ぜひ財源の確保ということを改めてお願いいたします。
 それから、それ以外のフォローアップといたしましては、やはり実施状況の確認と地方自治体への指導・助言、併せまして、学校と地域を元気にしていくための部活地域移行の協議会というものやフォーラムが全国で既にあるかと思いますが、そうした取組も一層活性化いただくようにお願い申し上げます。
 文科省のほうでも、コミュニティ・スクールフォーラムを通じて、様々な地域の活動というものが活性化しておりますように、運動部活動あるいはスポーツ活動を地域で保障するという仕組みにつきましても、自治体同士のノウハウ、学校のノウハウ、地域のノウハウが、お互いに交流でき、生徒はこういうふうに自分たちは楽しいんだ、面白いんだということが伝わる元気になるフォーラムというものを一層充実いただければと思います。
 併せまして、検証のスキームにつきましても記述をいただいておりますけれども、運動部活動の地域移行の様々な枠組みというものがありますが、やはり生徒自身が、子供たちが豊かな、楽しいスポーツ活動を多様にと室伏長官おっしゃられましたが、多様に楽しんでいるかという視点、生徒自身のウェルビーイングといったものもお願いいたしたく存じます。
 そうした視点からスポーツ庁にお願いしたいのは、やはり文部科学省への今後の課題の引継ぎになります。特に学習指導要領と高校入試につきましては、生徒の主体性の育成、多面的評価を盾に、部活の強制加入を続けるようなことはあってはならないはずです。報告書にも生徒の人権、それからの権利利益の尊重というものをお書きいただきましたけれども、直ちにそうした実態が改められるように、文部科学省のほうにも入試で縛りつけるというような、入試で部活を強制加入して縛りつけるというようなことは、特に高校に対しての接続の問題ですので、高校入試改革としてのイシューセッティングをお願いいたしたく存じます。
 併せまして、学習指導要領につきましても、こちらの提言(案)にお書きいただきましたように、丁寧な検討。ただし、部活動の位置づけは、基本的に社会教育、それから、スポーツ活動、そして、学校教育の間に存在するものだという新しいステージに到達したと思いますので、それにふさわしい学習指導要領への改訂、私個人は削除でいいのではないかとも考えておりますが、やはり専門的な知見をお持ちの皆様の間でしっかりと検討され、新しいステージに至る必要があると考えております。
 以上です。
【友添座長】  ありがとうございました。貴重な御提案いただきました。特に財源のところは非常に大事だとも思っています。これについては今後、委員会としても、あるいはスポーツ庁としても積極的に推進していただければと思います。これは委員一同、皆さん同じ意見だと思っています。ありがとうございました。
 金沢委員、どうぞお願いします。
【金沢委員】  改めまして、提言(案)の取りまとめに御苦労なさいました友添座長をはじめ、スポーツ庁の皆様に感謝申し上げます。さらに私ども、JSPOからも、この提言(案)に対しまして、もろもろ意見を出させていただきましたが、御反映いただきましたことに、これにつきましても深く感謝申し上げます。
 JSPOとしましては、今回は運動部活動の観点ではございますけども、今後は、これまでの議論にもありましたように、新たな地域スポーツ環境の構築という観点で、加盟団体、そして、総合型クラブ、スポーツ少年団、公認スポーツ指導者、こういった方々と連携、協力しながら、運動部活動の地域移行、そして、さらには新たな地域スポーツ環境の構築に取り組んでまいりたいと思います。もろもろの感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
【友添座長】  ありがとうございました。
 渡邊委員、お願いします。
【渡邊委員】  総合型クラブ全国協議会の渡邊です。まず、このような提言書をまとめていただきまして、ありがとうございます。私は会議の中で幾つか御意見を述べさせていただいた中で、先ほどの73ページ、実施主体のところで、多様な主体を想定するが、その中でもやはり一定の水準というところで、ガバナンスコードであったり、総合型クラブであれば、登録認証制度のような形で、公益性のある団体が責任を持って運営していくというところがとても大事かと思いましたので、それをまず追記していただいたことに感謝申し上げます。
 それからもう1点は、第10章で、通し番号の118、119のところになります。既に移行期ということで、地域部活動として動いているところ、学校部活動もあり、地域部活動も両方存在している状況で直面する問題が、先ほどの大会の参加資格登録という問題が出てきます。どちらで登録するかというところも、動いていく中で必ずぶつかる問題と思いましたので、こちらのほうもここに追記していただきました。ありがとうございます。
 この2つ、感謝を申し上げまして、私の意見とさせていただきます。
【友添座長】  ありがとうございました。大会参加については、日本中体連のほうにも随分御尽力、御努力をいただいて、前向きに対応できるようになっているかと思います。向こう3年間は、少なくとも移行期でありますので、この時期をどういうふうにうまく、子供の不利益にならないように、不利益変更はもってのほかで、いかに環境を補填していけるかということが大事だと思いますし、このところはぜひ、譲れないという強い気持ちで、この提言の中で書けるところは書いたということかと思っています。
 ほかに御意見。清水委員、お願いします。
【清水委員】  茨城県教育委員会の清水でございます。提言の取りまとめ、大変お疲れさまでした。ありがとうございます。提言の記載ということではないんですけれども、すみません。4月からこの会議に参加しているものですから、もしこれまで議論されていることでしたら大変申し訳ないですが、今回の提言は、公立中学校を対象にということで進んでおりますけれども、その中で、令和5年から地域のクラブに参加し、中体連の大会に参加した生徒が、そうしますと、令和5年から3年間、そういう環境で活動するわけですけれども、令和8年度、高校になったときに、その環境がないという状況があると思うんですね。今後、高体連に対して、大会参加の緩和ですとかそういうことをスポーツ庁としてといいますか、要望といいますか、働きかけをしていくということがあるのかどうか。持続可能なということであれば、その辺も必要になってくるのではないかと考えています。
 また、高体連がそのように緩和に踏み切れば、学校対抗戦というのが崩れていきますと、生徒が希望する学校、どうしても学校対抗戦だと、その学校にしか行けないというところが崩れてくれば、今後は生徒の進路についても幅広くなるということもございますし、それによって、その後、その生徒が続けていけば地域に指導者として戻ってくるという可能性もありますので、その辺、高体連に働きかけというのが今後あるのかどうか。その辺をお聞きしたいと思います。
【友添座長】  1点だけ確認させていただいてよろしいですか。令和8年度以降、高校に入った以降の問題点というのは、具体的にどういう問題点という御指摘でしょうか。
【清水委員】  地域スポーツに、地域のクラブへ参加し、中体連の大会には参加できていたけれども、高校に入ったときに、その学校に自分のやりたいスポーツがなくて、地域で続けていくということになったときに、今度は大会に出られないという状況が生まれてくると思うんです。
【友添座長】  よく分かりました。高体連の対応いかんということですね。
 これについて事務局のほう、よろしくお願いします。
【橋田課長】  高校側へのメッセージについては、「はじめに」のところでも触れさせていただいております。また、高体連には、この会議の状況については、資料を含めて情報提供させていただいておりますので、今日、そういった御意見があったことを改めて高体連側にも伝えていきたいと思っております。
【友添座長】  個人的には、現実的な問題として、高体連が中学校の部活改革の流れに逆行するような形でやるということはあまり考えられない。むしろ、その前提の上に高体連の改革が行われていくだろうと思います。高体連の大会についての改革が行われていくだろうと思いますし、支障がないように、子供たちの不利益にならないような形だけは、スポーツ庁のほうでしっかりと見ていただければと思っています。よろしいでしょうか。
【清水委員】  分かりました。競技団体も高体連も恐らく変わっていくだろうと思っている節があると思うので、ぜひ働きかけをお願いできればと思います。
【友添座長】  ありがとうございます。データ的には、NFの主催する大会は、部であろうが、あるいは地域のクラブであろうが、両方とも参加を認めている大会がかなり多くあると理解しています。影山委員、この認識は誤りないでしょうか。はい。ありがとうございます。そういう意味で言うと、言わばインターハイ以外で準備はもうできていると。インターハイについての今後の検討を期待するということかと思います。
 よろしいでしょうか。ほかに御意見。石井委員、どうぞお願いします。
【石井委員】  日本陸上競技連盟の石井でございます。短時間で非常に膨大な作業を進めていただきまして、本当にありがとうございます。大変瑣末なことではありますが、書きぶりについてお尋ねというか、御検討いただければという点がございます。提言(案)の中に、「団体」という言葉が物すごくたくさん出てきます。今、検索をかけたら188回出てきたんですが、その中で、「スポーツ団体」、「関係団体」、「関係する団体」と、いろんな表現がありまして、もちろんそれはそれぞれにおいていろいろな意味合いであったり、範囲があると思うので、そこを統一するということはかなり難しいと思いますが、例えば私たちで言うと、「競技団体」と書かれているところは、NFあるいはPFとして関係するんだろうと思ってストレートに読みますけども、ほかの部分、一つ一つ見ていきますと、該当するようなところ、あまり直接関係ないようなところというのがちょっと分かりにくいところもあったりします。
 簡単ではないと思いますが、ある程度その辺りの表現を整理していただいたり、この表現のところはこの範囲のところを指しているというような定義づけをしていただくことが可能なのか。あるいは、それも難しいのか。その辺り、整理あるいは検討していただけると非常に内容が分かりやすくなるのではないかと思いましたので、御検討いただければと思います。ありがとうございます。
【友添座長】  その視点からもう一度確認していただくということを含めて、「団体」の用語の使い方についてはもう一度見直すということで。事務局、よろしいでしょうか。はい。石井委員、よろしいでしょうか。はい。ありがとうございました。
 ほかに。まだ御意見いただいていない。はい。遠藤委員、お願いします。
【遠藤委員】  遠藤です。提言(案)のまとめ、ありがとうございました。確認したいんですけれども、これまでの議論の中で、保険の加入に関する問合せですが、個人の保険等についての記載はありましたけども、かつて、例えば学校の部活動であれば、最終的には教育委員会が全責任を持って対応するとか、もしくは行政が対応してくれるような、そういうバックボーンがあるんだけど、これから個々の団体が受け入れるとなってくると、そういったところの保障というのはどういうふうに考えればいいのかというお話があったかと思うんですが、今回の提言(案)のところの40ページ、41ページを見ますと、どちらかというと、個人の関係する内容の記載なので、そういったところについてちょっと薄いというか、表現が少ないような気がするんですが、最後の41ページの求められる対応辺りの文章で、それを考えているという認識でよろしいのでしょうか。
【友添座長】  ありがとうございます。ここについても議論してきたところかと思います。保険について、今まで生徒の立場で言えば、学校での部活は、学校教育活動の一環ということで、保険の中に範疇で入ってきたわけですけども、地域に出た以降どうするのかということで、これはあくまでも個人でということが原則で議論されてきたように思います。この点、事務局、補足ございますでしょうか。
【橋田課長】  この点については、まず個人ベースで一旦整理させていただいておりますけども、実際そういった事故の場合の損害賠償責任が指導者の属する団体までどれぐらい及ぶのかというところもございますので、ここのところは座長等とも御相談させていただいて、今、整理できる範囲のものとして、まずは個人の意見をベースに、この点を整理させていただいております。
【友添座長】  遠藤委員の御指摘を踏まえて、もう一度、これについては事務局と見直しをしながら、ただ、この会議の中では個人ベースでということで整理するということで来たということを含めて、現状の提言になっているということを御理解いただければと思います。もう一度この点についても検討してみたいと思います。よろしいでしょうか。
【遠藤委員】  はい。ありがとうございます。よろしくお願いします。
【友添座長】  ほかに。市川委員、どうぞお願いします。
【市川委員】  日本中体連、市川でございます。よろしくお願いします。提言、ありがとうございました。また、大会参加に当たっては様々な御意見いただきまして、ありがとうございました。今後、日本中体連としましても、会議を経まして、正式な決定を見ていきたいと取り組んでいるところでございます。
 自分の理解が至らない点がありますので、教えてください。通し番号の118ページです。5の地域スポーツ団体等との連携協働のところで、2つ目の丸ですか。赤く追記していただいたところの後半の「学校の部活動との二重登録を認めないなどの制限があると、大会参加の機会を失う可能性がある」と。ここの文言のイメージが、自分が理解できなかったので、どういうような意味合いか、考えを教えていただければと思っております。
 私どもとしましては、部活動であろうが、地域の活動であろうが、参加をオープンにしていこうという考えの下、基準を改めようと動いておりますけれども、どちらからも出場できるということは避けようと考えています。こちら、同じ大会に2つの所属で参加できるというのはおかしなことが起こってしまいますので、そういう意味で、登録の部分、大会の参加の在り方については、私ども考えているところであります。それと連動するものなのか、別の話なのかという、そこを教えていただければありがたく、申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
【友添座長】  ありがとうございます。少し難しい言い方をすると、今、言わば理念型をお示ししている段階で、具体的な実践段階に入ると多様なものが考えられる。例えば子供さんが県境をまたいでくる、自治体をまたいでくる場合どうするのか。あるいは、一つの学校のある部が、全ての部が、総合型地域スポーツクラブに加入するとは限らない事態が起こってくるわけですよね。あるいは、ある中学校の1人のお子さんが、全く違うところのサッカーをやっているお子さんが、全く地域が違うところのスポーツクラブに入った場合、そこの学校のサッカー部の試合に出られないのかという話も実際出てくる。ただ、この辺りの細目について決めていくというのは、今、決して適切ではないだろうという思いも実はあったということです。
【市川委員】  それはそのとおりだと思うんですけれども、この記載があると、二重登録を認めるということになってしまいますので、活動は構わないんです。どちらでやっていただこうが、どういう活動していただこうが、子供たちが望まれるものをやっていただいて全く問題ないと思いますけれども、大会と捉えますと、この書きぶりになりますと非常に制限が出てくるという意味合いでしたので、それが整合するものなのか、別のものなのかを教えていただきたいというところでした。申し訳ないです。
【友添座長】  単純に言えば、ある中学校のサッカー部は、地域のクラブとして登録したら、それ以外で学校として試合に出られないということを示しているだけの文章だと思っています。
【市川委員】  もう一度。ちょっと頭が悪くて分からないんですけれども。
【友添座長】  ある中学校のサッカー部が、地域のサッカークラブに全員が入った場合には、学校の部として大会に参加することはできない。地域のクラブの部として参加した場合のみ認められる、あるいは逆に、学校のサッカー部として大会に登録して、参加したら、地域の部として、参加登録、つまり、2つ、ダブルでもって、大会への登録申請はできないということを示しているだけの文章だと理解しています。いかがでしょうか。
 今と関連していますか。はい。お願いします。
【山本委員】  今の友添座長の説明だといいと私は思うんですが、それがこの文面と合っていないと思います。ということです。
【友添座長】  分かりました。何か困ると全部、橋田課長に投げてしまうんですけど、事務局、お願いします。
【橋田課長】  この点は特に渡邊委員の強い御意見で入っているところですので、渡邊委員のほうから現場レベルでの具体的な御懸念の点をまさに御説明いただけるとありがたいと思っております。
【友添座長】  失礼しました。渡邊委員、お願いします。
【渡邊委員】  ここの部分について、今、友添座長がおっしゃったように、学校部活動もあり、また、地域の部活動もあるという状況で、学校部活動で登録してしまうと、地域部活動としては登録できませんよねというところを言いたかったのですね。そういう意味の二重登録はできないですというところの文章だと思うので、両方、どちらもということではなくて、今、両方存在しているので、どちらか。今、うちの場合で言うと、学校部活動もあり、地域部活動もある。学校部活動で登録してしまうと、せっかく地域部活動の受皿をつくったのに、そこでは出られないということをここにうたったものだと思いますので、今後また本当にいろいろなケースが想像されるのかな、想定されるのかなと思いますので、そういった意味のここの認証・登録ということだと思います。
【友添座長】  私もそういう理解をしています。
【市川委員】  考え方はおっしゃるとおりかと思うんですが、大会運営に当たっては、2チームで出られるというのはおかしなことになってきますので、そこのところを懸念しているだけなんです。実際の中体連を運営している都道府県の役員たちは、こういうことを最も気にしていまして、そういう子供さんたちの大会参加に向けて動く、準備をするためにはどういうルールが必要なのかというのを、もう今から非常に頭を悩ませているところなんですね。
 それで、この辺の書きぶりが、考え方は渡邊委員の言うように理解するところですけれども、そこは難しいなというふうに思っておりますので、また事務局の方、お知恵をいただければと思います。よろしくお願いします。
【友添座長】  ありがとうございます。それでは逆に、どういう書きぶりであれば大丈夫だということでしょう。これは未来永劫、こういう文書が生きるわけではなくて、あくまで移行期だけの特殊な事例だという御理解をいただければと思うんです。3年間の間にダブルで登録して、ダブルで試合に出られないという公平の原則に立ってここは書いているだけの話だというふうに理解して……。
【市川委員】  であれば、大会参加の機会は失われないんですよね、どちらかで出るということが生きれば。
【友添座長】  大会参加資格は1つしかないということですね。
【市川委員】  そうですね、どの大会もそうだと思いますけれど。2チームで大会に出られるというのはあるんですか、競技団体さんの皆さん含めて。ありませんね。
【石井委員】  あります。
【市川委員】  陸上は分かりますよ。クラブで出るか、学校で出るか選択ができるということですね。その選択できるというのは分かります。だから、1人が2つで出られるかということです。
【石井委員】  はい。
【友添座長】  分かりました。その辺の書きぶりについてもう一度……。
【市川委員】  ですよね。選択できるけれども、1つですよね。
【友添座長】  すいません、よろしいでしょうか。ケース・バイ・ケース……。
【市川委員】  同じレースに2つ出られるんですか。
【石井委員】  はい。
【市川委員】  なるほど。
【友添座長】  はあ、多様なケースがあるんですね。それで、ここは……。
【市川委員】  それは個人種目とまた違う、いろいろ種目によって違いがあるんでしょうね。
【友添座長】  ここは大綱を示している、あくまでも提言というのは大綱を示しているだけで、それが全ての縛りにかかるというふうに意図して書くと、そういう混乱が起こるだろうというようなことで、そういう意味で最初に申し上げたように、理念でお示ししているという形で。
【市川委員】  それは十分承知しているところですけれども、機会を失うという強い表現ですので、そこのところがとても気になりました。
【友添座長】  分かりました。そこについては、この後もう一度事務局のほうと見直しをさせていただくということで御理解いただければと思います。
 御承知のように、皆さんにも何度か、これは本当に時間のない中で、前日、場合によっては当日に見ていただくような形で、いろいろまだ不備な点や書きぶりがあるかと思いますが、できるだけ精査しながらやってきたつもりですけれども、今の御指摘点については、事務局のほうともう一度確認をさせていただければと思います。市川委員、よろしいでしょうか。
 ありがとうございます。
 ほかに御意見、御質問ございますでしょうか。石塚委員、よろしくお願いします。
【石塚委員】  ありがとうございます。スポーツデータバンクの石塚でございます。
 事務局の皆様、お取りまとめ、大変ありがとうございました。私のほうからは、3点、お話しさせていただければと思っております。
 通し番号ページ、73ページでございます。活動内容の白丸2つ目、一番下ですけれども、この赤字にあるような、青少年期を通じて幅広いスポーツ活動や体験型キャンプのような活動というのは事欠いてございます。
 こういった活動には非常に賛成でございまして、地域スポーツには、地域の特徴があるようなスポーツもあるかと思います。例えば、ウインタースポーツですとかマリーンスポーツですとか、そういった体験が様々できるという意味では、地域スポーツ、この指導者や施設も含めた資源という観点からすると、最大限活用できるすばらしい取組なのではないのかなと思っておりますので、こういった地域スポーツにフォーカスを当てたお取組というのは、今後格差をなくすという意味では、大変重要な観点かなというところを思いました。感想でございます。
 続きまして、86ページでございます。白丸上から4つ目でございます、「指導者の確保は小規模な市町村では」というところは、まさしくこれは前回の団体ヒアリングでも課題になっていたかと思います。例えば都道府県というレベルで、「例えば」という注意書きがあるんですけれども、都道府県だけではなくて、隣接する近隣の町村、もしくは市町村との連携ということで、移動距離や生活圏内においても、都道府県ですと、どうしても実態とかけ離れてしまうケースもあるかと思いますので、地域の実情に合わせたということであれば様々な考え方ができるのかなということで、町村連携、近隣の連携ということも必要かなというふうに思ったところでございます。
 最後、90ページでございます。白丸一番上でございますが、これはまさしく地域移行することによって学校体育施設の円滑な利用というところだと思いますけれども、2行目に「地域スポーツ担当部署や各スポーツ団体」とありますけれども、既存ですと、教育委員会が学校の体育館の管理、学校長に任命されているケースがあるかと思いますので、例えば、現段階で教育委員会も明記することによって、円滑な制度設計や新しい取組ということが生まれるのかなというふうに思ったところでございます。
 こういった形で、運動部活動の地域移行を契機として、目的は地域スポーツの充実という観点だと思っております。このような学校施設や様々な地域スポーツの資源を活用することによって、学校を中心としたこういったまちづくりみたいなところまで視点が広がっていくと、さらに部活動の地域移行がより充実したもの、必要に応じたものというふうになるかと思っておりますので、3点、まとめて御意見させていただきました。
 以上でございます。
【友添座長】  ありがとうございます。御意見を賜りながら、これについてもまたこの後、少し検討させていただければと思うところであります。
 佐藤委員、お願いします。
【佐藤委員】  日本PTAの佐藤です。今回の取りまとめ、大変ありがとうございます。
 私からは、意見でございます。通し番号の122ページ中段から下の「今回の提言については」から、「期待したい」というこの2行であります。これが本当に救いかなというふうな感じがしております。地元の関係者にいろいろ話を聞いてみると、各学校間でもかなりその対応の差が出ているということを聞いております。また、保護者ももちろんそうであります。
 我々日本PTAとしましては、64の協議会の代表者会という勉強会がございますので、ぜひこの件について御説明をいただいて、我々も理解を深めていきたいと思いますので、御協力をお願いしたいなと思っております。
 最後に、保護者、親の目線からの意見でございます。今回の地域移行に対して、実際に子供たちはどのように感じるのか、また、その対策・対応はお考えがあるのかどうかであります。家庭、学校、地域が連携し理解の上、さらに、一番の当事者である子供たちの意見や考えをぜひ反映した形での実現をお願いしたいと考えております。
 以上です。
【友添座長】  貴重な提言、ありがとうございました。ぜひとも保護者の皆さんに全面的にバックアップしていただかないとこの改革はうまく進まないと思いますので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
 山本委員、どうぞ。
【山本委員】  失礼します。日本バスケットボール協会山本です。よろしくお願いします。
 取りまとめいただきまして、ありがとうございました。私が質問させていただいた、例えば実施主体、管理責任の主体を明確にすること、社会教育までは学校教育ですかといった点に関しては、非常に明記をしていただいてありがとうございます。説明も受けまして、理解しておるところでございます。
 都道府県協会の方々と、一部でありますが、意見交換をさせていただいて、やはり強い関心を持っておられるということが分かっております。一部、意見を披露しますと、やはり費用負担、経済的困窮家庭の支援というところが、まず1番目に上がってきた。あとは、教員の活用の手当というところ、これはもらえるようになるということですが、ぜひ教員は頑張っているから熱い支援をしてあげてほしいと、ぜひ伝えてほしいということでした。あとは、学校開放の施設の問題や、大会の在り方というところが気になっているということでありました。
 末冨委員も申されたように、財源確保というところは非常に、これは大丈夫なんだよねというのはやはり念押しされているところでございまして、この提言を取りまとめる、これが終わりじゃなくてまさにスタートということで、都道府県協会はこれからスタートしていく、バスケットボール協会も、これから何とかスポーツの新しい価値の創出、これは大賛成というか、そういう時代が来たなということでありますので、これでみんな、頑張っていこうよと言いたいところ、やはりこれは支援が必要だと、スポーツ庁のさらなる支援、継続的な支援というのは、この協議会を現場で実施していくということが必要だと。というのは多様な、我々バスケットボールは都道府県協会とかがあるんですが、やはり主体となるのは地域の、担当部署は地域スポーツ担当というふうに行政のほうでは申されたと思います。そこと県のスポーツ協会、やはり他競技、いろんなものにわたるのがスポーツ協会になると思いますので、そこが入りながらのバスケットボールということになってくる。
 やはりその協議会が積極的に交わされるかどうかというのは、非常に懸念されるところ。なぜなら、とても大変だから。大変なところをわざわざ火中の栗を拾いに行くということをみんなが喜んでやれるようにしたいなというところ。なかなか意義だけでは、分かるんだけど、動けないんだよというのは、僕らもいろんな改革をお願いする中で経験していることですので、とてもすごく必要な改革でありますから、スポーツ庁さんにはぜひ、これからより支援をお願いしたい。それは財源だけではなくて、この改革を持続、しばらく3年というところはとにかく周知をし続ける、もしくは、どうですか、やっていますかというような、そういったチェックをし続けるというか、一緒になって頑張ろうよというようなそういう姿勢をぜひお願いしたいなと思うところでありました。
 以上です。ありがとうございます。
【友添座長】  貴重な御提案ありがとうございます。
 内田座長代理、お願いします。
【内田座長代理】  ありがとうございました。
 今回の提言の中では、障害のある子供たちのことが多く記載されております。前回のヒアリングの中でも、なかなか障害のある子たちのことが話題に上らないというところがございましたので、ぜひその点は、提言の中で障害のある子供のことが書かれているということを漏らさずに言っていただければなというふうに思っているところでございます。
 また、今回、中学校等の「等」の中には特別支援学校が含まれているというところ、その部分で、非常に人材というところでも、特別支援学校の先生方もその対象たり得るというところをぜひ御理解を広げていただいて、対象となる方々がまだまだいるということをよくよく現場の方々にも理解を広げていただきたいなと思っております。
 また、今回の提言の中で申し上げますと、ページ数で言いますと、85ページの一番上の白丸のところには、「障害者への指導については」というところを書き加えていただきました。初級障害者スポーツ指導員の資格についての言及がございます。この点、JSPOのほうとの連動ですとか、協会が異なるところの資格がこちらに上がっておりますので、ぜひこういったところの連動も、金沢委員はじめ、今後課題としてお考えいただきながら、これからも指導者のほうの質の担保というところでは、障害のある子供の指導が充実していくというところにつながりますので、どうぞその点もお忘れなきよう、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。
【友添座長】  ありがとうございます。
 若山委員、いかがでしょうか。すいません、では影山委員、お願いします。
【影山委員】  日本サッカー協会、影山と申します。取りまとめのほう、本当にありがとうございました。
 我々日本サッカー協会でも、今後のサッカー会の取組に対して、様々な発言をソースにやっていくということで、実はこの部活動検討委員会というものを立ち上げることが決まりまして、実はこの会議の直後、17時から、第1回目が開催されることになっております。
 47都道府県、様々に意見などを集約しますと、学校部活動のよさというものがなくなってしまうことの懸念、それと一方で、いや、でも、このままでは学校部活動は持続可能ではないよねというのは、もう皆さんが認めているところだなというふうに認識しています。ですので、このギャップをどう埋めていくのか、我々日本サッカー協会としても、どんどんと発信を行っていきたいと思っていますし、今後のこの提言の展開ですが、こんなものをスムーズにいけるように、スポーツ庁にはお願いしたいなと思っています。
 何をやっていいか分からないから全然手がつけられないよという方々が、実はサッカー界にも全国にたくさんいらっしゃいますので、そういった方々が1人でも、1団体でも減るように、我々NFとしてもしっかりと展開していきたいなと思っています。
 ありがとうございました。
【友添座長】  ありがとうございます。
 ほかに、まだ御意見賜っていないの委員の方。和歌山委員、何か御意見ございませんか。
【若山委員】  岐阜県のほうでも、先行していろいろ取組を始めた町村もございます。特にそういったところは、非常に自分のこととして取り組んでくださっているのでありがたいなと思っておるんですが、ほかの委員からも御意見出ましたけれども、何をしていいか分からないといったところも恐らくあると思いますし、全国並べてみる中で、いわゆる好事例というものが出てくるようであれば、今後引き続きそういった情報提供ですとか、そういった取組の具体的なやり方というのを地方のほうにぜひ情報をいただきたいというふうに思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
【友添座長】  ありがとうございます。
 西委員、お願いします。
【西委員】  失礼します。生駒市の西でございます。よろしくお願いいたします。
 提言の取りまとめ、本当にありがとうございました。今回、この地域移行につきましては、一番のキーワードは持続可能、それから生徒、子供たちのためにということだと思います。持続可能ということは、財源も含めまして、大人が何とかしていかなければならない。それから、子供たち、生徒のためということを、地域にいる大人たちが何とかしていかないといけないということだと思いますので、今後もまず都道府県とか市町村とか、子供たちに身近な団体が、この仕組みにしっかりと取り組んでいかないといけないと思いますので、私たちもできる限り全国のほうにこういう話を発信していきたいと思っておりますので、皆さん、御協力よろしくお願いしたいと思います。
【友添座長】  ありがとうございます。
 まだ御発言いただいていない委員の方、いらっしゃいますでしょうか。失礼しました。石川委員、お願いします。
【石川委員】  この会議に参加させていただきまして、大変ありがとうございました。いろんなことが理解できた中で、一番この会議の内容を現場で落としていかなきゃいけない立場ですので、全てのものの理由というのを理解した上で皆さんに説明をした上で、これから施策の立案に当たれるかなと思いつつ、この提言が具体的にいつから、何といいますか、例えば、支援がどれぐらい出るのかというのがはっきりすると、それに沿った施策も立てやすくなるというか、現場はそこが一番鍵になるところだと思うので、この提言が生きる日が早く来るように、また、それがいつぐらいからどうなるかというのが見えるとありがたいと思っております。
 もう1点だけ。実は先日、BFJというところの勉強会でこの内容を私、ちょっと話しさせていただいたんですが、あわせて、バレーボール協会それからソフトボール協会の方も一緒に勉強会に参加してということで、実はNFの方々もあまりこの内容を詳しくは御理解されていなくて、ここに御参加されているNFの方は理解されているんですが、ほかの競技の方はほとんど御理解がないというふうなことが、その勉強会で話をさせていただいて分かりましたので、そういった部分でも一般に向けて、あるいは競技団体、ここに参加されていない方々へ、この内容をいかに具体的に説明いただける機会があるかということが、本当の実現になるんじゃないかなと思って期待しているところであります。
 ありがとうございました。
【友添座長】  ありがとうございます。各NFの代表者の方には、JOC、JSPOの代表者会議の折に、スポーツ庁のほうから行っていただいて御説明をさせていただくというふうに伺っていますので。ただ、それだけで全てがいいかというと、まだまだ、ぜひ委員の皆様方も、これを広く伝えていっていただくことが大事かなというふうに思っています。よろしくお願いいたします。
 ほかに、もう御意見、多分一巡したかと思うんですが、何か最後にこれだけはというのがもしあれば。池田委員、お願いします。
【池田委員】  御説明がなかったんですけれども、今回、資料集というのがついておったんですけれども、通し番号81ページの上に、様々な事業が行われているということで、各地方自治体における取組の参考になるように、それらの事例を資料としてまとめ提供するとございましたが、ここで言っているものと今回の資料集というのは一緒ですか。
【友添座長】  事務局、お願いします。
【橋田課長】  別物でございまして、80ページに相当する事例集につきましては、提言後、できるだけ速やかにお示しできるように、今、内部的に作業を進めているところでございます。
【池田委員】  なるほど。ちょっと懸念が。第3回の会議のときだったと思うんですけれど、弊協会もそうですが、皆様からいろんな取組事例というのを御発表いただいた経緯がありましたけれど、その内容があまり今日御添付いただいている資料集には反映されていなかったという気がいたしましたので、多分、自治体でいろいろお考えになるときの下敷きになる、いろいろいい好事例だったと思いますので、事例集をつくるときには御配慮いただければと思います。
【友添座長】  ありがとうございました。よろしいでしょうか。
 それでは時間も参りましたので、意見交換をこれで終了とさせていただきたいと思います。
 なお、本日頂戴しました御意見も踏まえて、私のほうで事務局と修正を行い、そして本会議の提言として取りまとめていきたいと考えておりますが、取りまとめにつきましては、私に御一任をいただいてよろしいでしょうか。異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
【友添座長】  ありがとうございます。それでは、そのようにさせていただきます。
 最終的な提言につきましては、取りまとまり次第、事務局よりお送りさせていただきます。
 それでは、ここで長官より、一言締めの言葉を頂戴したいと思います。
【室伏長官】  皆様、大変御苦労さまでございました。これまで委員の皆様方におかれましては、検討会において闊達な御議論をいただくとともに、提言の取りまとめにめどをつけていただきまして、誠にありがとうございました。
 今後、友添座長に最終的な確定をいただいた提言について、私に御報告いただく予定になっております。
 いただいた御提言を踏まえまして、スポーツ庁としましては、今後、ガイドラインの改訂や各種通知の発出、関係団体への要請、部活動の現状に関する調査、概算要求、全国への普及・啓発などを通じまして、子供たちがスポーツに親しむことのできる環境の確保にしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
 皆様方におかれましては、引き続きの御支援、御協力のほど、よろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。
【友添座長】  ありがとうございました。
 最後に、今後のスケジュールについて事務局より説明をお願いいたします。
【橋田課長】  先ほど長官からもございましたとおり、友添座長に提言を取りまとめいただきましたら、室伏長官に手交いただく予定になっております。
 日時につきましては、決まり次第御連絡いたします。
【友添座長】  ありがとうございました。
 今日が本会議の最終日となります。最後に私のほうから、一言御挨拶を申し上げたいと思います。
 これまで私個人として、2013年のガイドラインに関わったり、あるいは、指導のガイドラインや総合的なガイドライン、その後のフォローアップ研究に関わってまいりました。その折には、中学校の部活が地域に完全移行していくということになるとは夢にも思っていませんでした。
 ただ、その間、私自身の教え子の先生方にお会いしたり、学校の研究所を訪問するたびに、先生方が非常に疲弊しているというのを感じてきた10年間でもありました。また、教職を志望する多くの、少なくない学生さんが、部活があるために進路の志望を変えて他の業種に移っていく現実を目の当たりにしたこともありました。こういう中では、部活そのものの抜本的な改革が必要だということを感じる、まさに10年間だったというふうに思っています。
 幸い、この会議の委員の先生方とは、当初から大きな問題意識を共有できて、前向きに議論を重ねることができたし、また生産的で多様な御意見を伺ったり、自分自身が触発されていく貴重な機会でもありました。本当にありがとうございました。
 また、内田座長代理にも、様々なところで助けていただいて、援助をしていただいたというふうに思っております。内田座長代理にもお礼を申し上げたいと思います。
 また、事務局の串田次長には、最初から一貫して強い思いをお持ちで、私も串田次長の考えに同感するところもあるし、私の考えにも次長はよく御理解を示していただいたということを、最後にやはりお伝えをしておきたいというふうに思います。
 また、藤岡前学校体育室長、あるいは橋田課長には様々な意味で、また、事務局の皆さんには献身的に、本当に献身的にお支えをいただいたということを、本当にこの場を借りて最後にお礼を申し上げたいと思います。
 先ほども申し上げましたけれども、部活改革がようやく今から本当の意味でスタートをするというふうに思っています。今後とも部活を見守ってまいりたいと思います。皆様も、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
 これで終わりの言葉にします。ありがとうございました。散会いたします。
 
―― 了 ――
 

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