2019年11月11日(月曜日)10時00分~12時30分
セレスティン芝三井ビルディング12階(東京都港区芝3-23-1)
原田座長、鈴木委員代理、高橋委員、村山委員、宮崎委員、斉藤委員、市原委員、馬場委員、William Reed委員、陣内委員、平委員、David Atkinsonアドバイザー、山野氏
●武道ツーリズムの取組に関する課題について(事務局説明要旨)
・武道ツーリズムの全国団体設立を検討中。
・スポーツツーリズムセミナーを全国4地域、武道ツーリズムセミナーを来年東京で1回実施予定。
・スノースポーツ動画を1本製作する他、海外における武道のニーズ調査を実施し、その結果を、武道ツーリズム推進方針に明記するとともに、コンテンツ開発を行っていく。
武道ツーリズム推進にあたっての主な課題等は次のとおり。
1.武道ツーリズムの取組内容はコア層とライト層で分ける必要がある。武道ツーリズムを推進する個人・団体は、武道や地域の特性、体験者が求める内容等を鑑み、ベーシックプログラムを活用して、ストーリー性のあるオリジナルの体験プログラムを作成することが重要。
2.武道ツーリズム事業者は、体験者のニーズを踏まえた武道体験プログラムや周辺コンテンツを用意する必要がある。
3.国、地方公共団体、武道団体は武道ツーリズムに取り組む施設等の整備を支援すべき。
4.官民が連携したモデル事業の実施が必要。インバウンドのニーズ調査を踏まえて実施する予定。
5.地方公共団体、地域スポーツコミッション、DMO等が武道ツーリズム事業者の支援や関係者との調整に積極的に関与して、その地域ならではの新しいコンテンツを創出していくことが重要。
●自由討論
・今はライト層向けの商品(造成・開発)が中心であるが、コア層向けの商品が必要ということも分かった。意見交換する場を多く作っていただき、ノウハウを蓄積したい。
・マーケティング調査により明確に分類、ターゲティングすることが大事。
・武道ツーリズムは次の2つの目的の最適化が重要。
1.日本が誇る武道の精神性を未来につなげていくという機運を作りながら磨いていくこと。
2.1つの圧倒的なヒットコンテンツを作ることで精神性を世界に伝えつつ経済活動としても成功させること。
・コンテンツの磨き上げだけではなく、マーケティング調査の先が大事。デジタルファーストにより最小の経費で最大のリターンを求める分析をすること。今が、まさにそのタイミング。
・日本全国でネットワークを組み、ノウハウを共有することで全体のレベルを上げれば良い。
・武道として共通することは道徳心、礼節を重んじること。共通項を求めながら協議会を推進すると同時に、デジタルを活用して各流派の方々とも融合しながらやっていくと良い。
・礼に始まり礼に終わるといった精神をまず教えて、その次に体験することが重要。
・施設面のインバウンド向けのメンテナンスや英語対応が必要。
・武道ツーリズムを世界的に注目される事例に昇華させていきたい。
・外国人に作法のルールを説明しても、なかなか覚えられない。精神面と同時に合理性のある説明をすると外国人は納得する。
・マーケティング調査を行うにあたり、外国人の実際体験している方がそれをどうやって知ったのか、なぜそこで選んだのか、を徹底的にヒアリングすることが初動。武道をしたいから日本に来るのか、あるいはツーリズムのついでに武道をするのか、といった分析が重要。
・調査を行うにあたり、武道が日本発祥と認知されているのかを問う設問を入れ、事前事後の定点観測をできるようにすべき。
参事官(地域振興担当)