スポーツ審議会健康スポーツ部会(第24回) 議事録

1.日時

2023年12月14日(木曜日)10時~12時

2.場所

WEB会議(ZOOMを使用)及び文部科学省16F1会議室

3.議題

  1. 現場視察・ヒアリング及びガイドブックについて
  2. ライフパフォーマンスの向上に向けた目的を持った運動・スポーツの推進について
  3. その他

4.議事録

スポーツ審議会 健康スポーツ部会(第24回)
2023年12月14日


【渡邉部会長】  それでは、定刻になりましたので、ただいまから第24回スポーツ審議会健康スポーツ部会を開催いたします。改めて、皆様、年末のお忙しいところ御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 本日は、11名の委員の方々に御出席いただいております。豊岡委員、藤田委員、宮脇委員、山口委員におかれましては、都合により欠席とさせていただきます。
 また、スポーツ審議会令第6条第1項及び第3項において、本部会の開催及び議決に当たりましては、委員の過半数の出席が求められておりますが、本日は定足数を満たしており、開催させていただくこととなりました。
 続きまして、委員交代がありましたので、御報告申し上げます。
 斎藤委員の退任に伴いまして、新たに本部会の委員として、公益社団法人スポーツ健康産業団体連合会会長、佐々木剛委員が就任されております。残念ながら、本日は佐々木委員の都合がつかず、御欠席のため、次回以降に改めて御挨拶をいただきたいと思っております。
 また、スポーツ庁におかれましても、11月に人事異動がございましたので、一言、御挨拶いただければと思います。
 審議官の橋場健審議官でございます。よろしくお願いいたします。
【橋場スポーツ庁審議官】  皆さん、おはようございます。ただいま御紹介いただきました橋場健と申します。画面上にフルネームも表示されていますが、ケンは健康の「健」でございます。
 委員の皆様には、日頃より大変お世話になっています。本日も御出席いただき、誠にありがとうございます。
 私は、11月に着任いたしまして、この健康スポーツ部会も今日が初めてですので、一言、御挨拶させていただきます。
 この部会では、スポーツを通じた国民の健康増進や共生社会の実現、さらには、ライフパフォーマンス向上を目指して御議論いただいていると伺っています。
 また、ガイドブックを作るために、委員の皆様には、現場の視察やヒアリングについても大変に御協力をいただいていることに感謝申し上げます。どうもありがとうございます。私も現場視察の機会をつくるなどして、少しずつですが勉強してまいります。
 スポーツ庁としては、第3期スポーツ基本計画の着実な実施を図るためにも、アスリートから得られた知見を国民全体に共有していくこと、年齢、性別、障害の有無にかかわらず、誰もがスポーツを通じて心身ともに健康になれることを重視してまいります。
 委員の皆様からは、今後とも貴重な御意見をいただければ幸いでございます。私も精いっぱい務めますので、御指導等、どうぞよろしくお願い申し上げます。
【渡邉部会長】  橋場審議官、ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
 また、本日は、スポーツ庁から、室伏長官、和田健康スポーツ課長、佐々木障害者スポーツ振興室長に御出席いただいております。
 なお、茂里次長は遅れての御出席と伺っています。
 さらに、オブザーバーといたしまして、厚生労働省健康・生活衛生局健康課にもオンラインにて御出席いただいております。ありがとうございます。
 傍聴に関しましては、一般の方についてはYouTubeでのライブ配信での傍聴とさせていただいております。御承知おきいただきますように申し上げます。
 まず、開催に当たりまして、事務局より諸連絡及び配付資料の確認をお願いいたします。
【和田健康スポーツ課長】  事務局でございます。開催に当たりまして、諸連絡になります。
 本部会は、前回と同様、対面とZoomによるハイブリッドの形式の会議とさせていただいております。本日、対面での御出席は、渡邉部会長、久野部会長代理、北出委員の3名となっております。その他の委員におかれましては、オンラインで御出席いただいております。
 なお、松永委員は、オンラインで途中から御出席と連絡いただいております。
 もし、オンライン参加の委員より資料の共有等がございましたら、Zoomの共有機能にてお願いいたします。御不明な点は事務局に御連絡いただければと思います。
 また、もし途中で御退席される場合には、Zoomのチャットにその旨お知らせいただき、適宜、御退室いただければと思います。
 次に、配付資料について確認させていただきます。お手元の議事次第を御覧ください。本日の配付資料につきましては、事前にメールで送付させていただいておりますが、もし何か不備等がございましたら事務局まで御連絡をお願いいたします。
 資料でございますけれども、配付資料として、資料1、現場視察・ヒアリング及びガイドブックについて、資料2、ライフパフォーマンスの向上に向けた目的を持った運動・スポーツを推進するための周知啓発について(案)をお配りしております。参考資料として、1から5までをお付けしております。
 資料の不足等がありましたら、お申し付けください。
 事務局からは以上でございます。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 私もそうですけれども、年末のちょっと寒い中、口が回らないところがありまして、時々かむ場合がございますが、御容赦いただきたいと思います。
 それでは、議事に移りたいと思います。
 議題(1)現場視察・ヒアリング及びガイドブックについて、まずは9月以降に実施しました7件の視察・ヒアリングの御報告となりますが、順を追いまして、総合型地域スポーツクラブ スポネット弘前、日本ゴルフ協会、株式会社アイエイアイ、石川県白山市、千葉県柏市、大阪府吹田市立健都ライブラリー、BOAT KIDS PARK Mooovi戸田となっております。本日御出席の皆様の中で、御視察いただきました岩田委員、近藤委員、松永委員におかれましては、感想も含め御発言をお願いしたいと思います。そのほかの委員の皆様からの御質問、御意見など、ぜひ御発言いただきたいと思っております。その後、ガイドブックにつきましては、事務局より改めて御説明いただき、皆様の意見を賜りながら進めてまいりたいというふうに思います。
 それでは、和田課長のほうから御説明をお願いいたします。
【和田健康スポーツ課長】  資料1を御覧ください。
 前回に引き続きまして、ガイドブックの策定に当たりまして、委員の御協力を賜り、現場視察・ヒアリングを進めてきているところでございます。今回は、資料1の3ページに記載の7件について、現場視察・ヒアリングを実施いたしましたので、御報告させていただきます。
 なお、今回から報告様式を変更しまして、現場視察・ヒアリング先の基本情報も含めまして、1件につき1枚に収まるようにしております。
 1件目は、岩田委員に御推薦、御視察いただきました総合型スポーツクラブ スポネット弘前でございます。
 取組の概要といたしましては、全ての住民が「いつでも、どこでも、だれでも」参加できるスポーツ環境整備を目指し、子供や幅広い世代を対象とした様々なスポーツ教室、サークル活動、イベントを定期的に実施し、また、子供の安全な遊び場づくり、高齢者の介護予防や健康寿命の延伸に向けた高齢者向けのスポーツ教室も実施し、世代を超えた地域の交流とスポーツ無関心層も自然とスポーツを行う環境整備を行っていることでございます。
 2件目は、スポーツ庁から御推薦させていただきまして、近藤委員に有識者になっていただきまして、近藤委員、宮脇委員にヒアリングしていただきました公益財団法人日本ゴルフ協会でございます。
 取組の概要といたしましては、9月に厚労省等が実施しております「健康増進普及月間」に合わせ、「ゴルフ健康週間」として地域住民が健康増進のために、ゴルフを始める・続ける・復帰するきっかけとなるようなプログラムや、大会会場において健康に関する様々なイベントを実施し、また、ゴルフのみならず健康についても学ぶことができる「JGA WAG(ウィズ・エイジングゴルフ)スクール」プログラムを作成し、地方自治体とも連携の上、全国へ普及・展開していることでございます。
 3件目が、藤田委員に御推薦、御視察いただきました株式会社アイエイアイでございます。
 取組の概要といたしまして、清水エスパルスとのパートナーシップ、球技場のネーミングライツ取得をきっかけに、地域の障害者スポーツ団体との交流が始まり、これはサッカーになりますけれども、障害者スポーツが抱える課題の解決、サッカーを通じた地域活性化への貢献から企業支援を開始し、障害者サッカーの普及・活動として、大会開催、ジョイスティック型ミニロボの製作・提供、ブラインドサッカー用のフェンスの購入、フェンス用のバナーの製作など、多岐にわたる支援を実施し、さらに、今後、自社の敷地内に建設予定のパラフットボール優先使用フットサル場を通じて、地域との連携を進めているということでございます。
 4件目が、久野部会長代理に御推薦いただき、宮脇委員に御視察いただきました石川県白山市でございます。
 取組の概要といたしましては、地域の医療機関・介護事業所と連携し、65歳以上の高齢者の認知機能チェックを行うとともに、医療機関併設スポーツ施設等において医学的根拠に基づいたプログラムによる運動教室や、デイサービスにおいて運動プログラムを実施し、認知機能(あたま)、身体機能(からだ)の維持向上を図っていること、また、有識者による事業プログラム認証委員会を設置し、運動・栄養プログラムの認証や事業の検証等を行うほか、医師と連携し早期に適切な治療につなげる体制を構築していることでございます。
 5件目が、近藤委員に御推薦いただきまして、近藤委員、宮脇委員、渡邉部会長にヒアリングしていただきました千葉県柏市でございます。
 取組の概要といたしましては、約四半世紀にわたり、複数の部門で市民の健康につながる取組を実施しており、特に、世代を問わず取り組むことができるウォーキングや運動などのグループ活動については、それぞれが行いやすいタイミングで、自ら継続的に取り組むことができるよう、市がきっかけづくりや自主的な活動を後押しする、そういったことを目指していることでございます。
 6件目が、松永委員に御推薦、御視察いただきました大阪府吹田市立健都ライブラリーでございます。
 取組の概要といたしましては、健都ライブラリーにおいて、多世代が健康に「気づき」「楽しく」「学べる」機能を備え、館内に、医療やスポーツに関する図書を集めた「健康・医療・スポーツコーナー」や、血圧計や体組成計を備えた「健康応援コーナー」を設置し、スポーツ関連の指定管理者の下、運動教室やスポーツイベント、一斉アナウンスによりラジオ体操等に取り組んでいるほか、健都ライブラリー前の公園には、地域の医療機関の協力・監修を受け、医学的知見に基づき、ウォーキングコースや健康遊具を整備し、市民の健康づくりをサポートしていることでございます。
 7件目が、渡邉部会長に御推薦、御視察いただきましたBOAT KIDS PARK Mooovi戸田でございます。
 取組の概要といたしましては、ボートレース場を地域の住民の方々の身近な場所に感じていただけるよう、BOAT KIDS PARK Mooovi戸田を設置・運営し、子供たちの健やかな身体づくりに貢献するとともに、ボートレース場が楽しく毎日でも行きたくなる場所、子供・家庭の交流が自然と生まれる場所、そういったものを目指すものでございまして、あそび場は、子供の発達段階に応じまして4つのゾーンに分かれています。高学年向け「チャレンジゾーン」、「アウトドアゾーン」、幼児期の成長に必要な基本動作を引き出す仕掛けを盛り込んだ「アクティブゾーン」、「ベビーゾーン」に分かれています。保護者やスタッフと一緒に遊ぶことができまして、令和5年からは陸上・体操教室などの体験イベントも実施していることでございます。
 事務局からの御報告は以上でございます。
【渡邉部会長】  ありがとうございました。
 今回につきましては、セグメント的に言いますと、子供、高齢者、障害者、その他多様な主体ということで、7件の視察に行ってまいりました。
 報告内容への御質問、御意見は、推薦及び視察された委員のコメントの後にまとめて時間を取るようにいたします。今回は報告件数が多いため、途中で区切らせていただきますので、その中で御発言をいただけますようにお願い申し上げます。
 それでは、1件目、総合型スポーツクラブ スポネット弘前につきまして、初めに御推薦いただきました岩田委員より、所見をお願いしたいと思います。
 岩田委員、お願いします。
【岩田委員】  まず先に、渡邉部会長から、故泉さんの黙祷、本当にありがとうございます。実は、6月まで、Jスポの副会長をやっていただいておりました。まさに今、私がこの画面で入っておりますこの部屋が、泉が執務をしておった部屋でございまして、私が常務理事として部屋も引き継いだわけでございまして、本当に泉が情熱をかけた健康増進というところを引き継いでいければと思っております。本当にありがとうございます。
 それでは、総合型地域スポーツクラブ スポネット弘前の簡単な報告を先ほど和田課長からしていただきましたので、重複のないようにしたいと思いますが、総合型クラブの草分け的な全国でも有名なクラブでございます。弘前は人口16万人という地方の中核都市でございますが、そこに根づいたクラブでございます。そこに書いてありますとおり、商業施設、町の体育センター、それから廃校になった小学校等、上手に企画をしまして、施設管理委託もされ、いろいろな場所で事業を展開している団体でございます。スポーツをしたいけれどもできない人、それから、スポーツに今はちょっと無関心な人等も、どんどん取り組んでいこうという積極的なクラブでございます。
 ただ、下のほうに課題と書いておりますが、やっぱり過疎化が進んでおりまして、公共交通機関の便が悪い、高齢者の方の車の移動がなかなか困難になってくるということで、やはり規模の拡大がなかなか限定的になってきているということが現状でございました。
 それから、今回、御案内していただいた担当者の方は、とても熱意のある方で、有名な方なんですが、この方の後継者を育てていかないと、なかなか今後の継続が難しくなるのではないかというところもございました。
 もう一つの課題は、一番下に書いてありますとおり、やっぱり行政との連携で、どういった補助金、助成金等を活用できるのか、もちろん自己財源の獲得というところも頑張っていらっしゃるんですが、その分の負担といいますか、課題が一番かなと思っています。
 全く余談ではございますが、青森県では2026年に国民スポーツ大会を実施します。国民スポーツ大会をやるとなると、競技力向上の経費は、かなり県は予算化されます。その御担当者も言っておりましたが、国スポの強化費の少しでもこちらに回ってくるといいなというところをおっしゃっていましたので、国スポを主催しております我々Jスポ、文部科学省様も主催者なんですが、なかなか国スポの強化費のバランスと、こういった健康増進、クラブの活動というバランスが難しい。これは国全体の課題でもあるんですが、青森、また弘前という地方の都市においても、そのバランスが難しいなと感じております。
 以上でございます。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 続きまして、スポーツ庁から御推薦のありました日本ゴルフ協会について、ヒアリングをしていただきました近藤委員より、所見をお願いしたいと思います。
 近藤委員、お願いします。
【近藤委員】  今、ヒアリングで得られた概要が表示されておりますので、ここに書かれていないことで感じたことを一言添えたいと思います。
 私どもの調査では、日本の高齢者二、三十万人に、どんなスポーツをやっていますかということを聞いているんですけれども、男性でトップが実はゴルフなんです。そういう意味では、元サラリーマンを中心になんでしょうけれども、実は一番人気のスポーツだということが分かっております。
 プラス、20種類ぐらいのスポーツの種類別に、転倒予防効果とか、メンタルヘルスが3年後に改善している割合とか、幾つかの指標で見たんですけれども、最も健康に寄与しているスポーツもゴルフでした。
 そのことを考えますと、せっかく全国で今、700万人もやっているゴルフ人口が減らないようにするということが、全体で見てもすごく価値があることではないかなということを感じました。
 その1つの方法として、Pay For Successとかソーシャル・インパクト・ボンドを、今、内閣府を中心に進めようとしています。このゴルフによる医療費、介護費用の抑制額がどれぐらいかというものを、スポーツ庁なのか、研究者なのか分かりませんが、どこかがちゃんと試算して、その財政的なインパクトの大きさを示して、それで浮いている金額の一部を還元するような仕組みをつくることで、ゴルフ人口の維持とか、さらなる拡大の資金源にするみたいなことも考えていいのではないかというふうに感じる、そんな視察経験でした。
 どうもありがとうございました。
【渡邉部会長】  ありがとうございました。
 続きまして、株式会社アイエイアイ、障害者スポーツの普及支援について、御推薦されました藤田委員、残念ながら、本日、御欠席ということでございますので、事務局より御説明をお願いしたいと思います。
【和田健康スポーツ課長】  藤田委員から御所見をお預かりしておりますので、それを読み上げさせていただきます。
 企業が障害者スポーツを支援するユニークな事例である。会社は社長のリーダーシップのもと、CSRとして障害者サッカーの支援を行っている。地域の障害者スポーツ競技団体のニーズと地元企業の地域貢献ニーズが非常にうまくマッチした事例である。地域で障害者スポーツ組織と企業をうまくマッチングさせる仕組みの必要性を認識した。会社は自社の技術を生かしたミニロボによるサッカーゲーム教室を、特別支援学校を含む各種学校で実施している。子どもたちのロボティックスへの関心を高めると同時に長い目で見ると優秀な人材の獲得としても機能している。いずれの活動も客が喜ぶモノづくり、長く利益が出るように心がけることなどの社是にあった活動と言える。
 以上でございます。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 続きまして、石川県白山市、これは久野委員より御推薦いただきましたので、久野委員より所見をお願いしたいと思います。
【久野部会長代理】  白山市なんですが、ある面、ユニークといいますか、というのは、この事業そのものは、精神科のお医者さんがやりたいと。自治体から医療側に連携をお願いするということではなくて、医療側が自治体にというところが、ユニークかなというふうに思います。
 ただ、実は、5年ぐらい事業化ができていなくて、そのときに、この白山市、前の亡くなられた山田市長さんから依頼を受けまして、そこをつなぐことをさせていただいたんですが、そのときに思ったのは、非常に地域で、いわゆる認知症の予防に思いがある医療側の方が、やっぱり自治体の事業というものが、どういう形で提案すれば自治体も乗りやすいのかという、その辺が見えずに、理想論だけで投げるので、自治体側の担当保健師さんたちは、仕事がただ増えるだけみたいな、ずっと聞いていて、そういう面では、ここの経験は、少しそういうものをうまくつなぐ方が地域のアカデミア、大学や、そういうところにもう少しいると、余分な時間をつくらずに、よいプロジェクトになっていくのではないかという気がしています。
 実際に始まりましたところ、自治体側の保健師さんたちもすごく理解をして、非常にびっくりするぐらい積極的に、そして、運動部門も巻き込み、もう一つ、今、ここの特徴は、介護を絶対巻き込んで、いわゆる介護保険を受けているような方もこのプロジェクトに入れて、介護度が進まないようにする、あるいは介護認定を外すぐらいの形でいこうということで、そういうことに関して理解している介護事業者も参加し出したということで、ただ、ここからどのようにサステナブルにしていくのかという中で、当初は、1年目で参加者を卒業させるという計画だったんですが、それを、ここへアドバイザーで入っているものですから、それでは意味がないのではないかということで継続していくんですけれども、今度、自治体からすると、増えれば増えるほど、どう維持していくか、その財源という問題が今度出てくるので、その辺りを今後どのように具体化していくかが、今、この白山市の重要な課題となっていますが、非常にそういう面では、自治体、医療、介護、あとフィットネスクラブ等もかなり今、民間が参加し出していて、非常にうまい連携がつくれてきたかなというふうに見ています。
 あと、エビデンスは、金沢大学の医学部の先生方がここに入られて、継続的にエビデンスも取っているということで、まだ具体的に論文発表とか、そこにはなっていないと聞いていますが、一応そういう体制で動いています。
 以上です。
【渡邉部会長】  ありがとうございました。
 それでは、ここまでの4件、一度区切ります。御報告の内容についての感想を含めまして、御質問、御発言はございますでしょうか。
 オンライン参加の委員の皆様におかれましては、画面上のリアクションボタンから「手を挙げる」ボタンを押していただきますようにお願い申し上げます。また、発言が終わりましたら、同じくリアクションボタンから「手を下ろす」ボタンを押していただけますようにお願いします。
 それでは、皆さん、いかがでしょうか。
 それでは、私のほうから、近藤委員、1件だけ教えていただきたいと思うんですが、ゴルフ協会の件でございます。
 高齢者のトップということで、男性におかれましてはゴルフと、しかも、そのゴルフがフレイル予防的な意味合いで効果があるといったようなお話があったと思いますが、そこのもうちょっと細かな科学的な説明がもしできるのであれば、なぜゴルフがフレイル予防等につながってくるのかというところを教えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
【近藤委員】  それでは、今、チャットにも貼らせていただきましたけれども、今、画面で共有させていただいたものが、私たちが既に論文にして発表したものです。
 左の男性でいきますと、一人でやっているものは除いて、グループでやっている種目ということでお尋ねしたところ、ゴルフが11%で最も多かったということです。
 それで、よく質問をいただくのは、それはお金持ちでしょうということをよく言われてみたんですけれども、実は、所得別に分けてみますと、所得が200万円未満の中でも第2位でして、決してお金持ちのスポーツというだけではないというようなことも見えてきています。
 御質問いただいた、なぜゴルフがいいのかということについては、これはまだ推論の域を出ていないものもありますが、まず、相当歩くという身体活動量のこと、あと、一人ではなくてグループでやるということもいいのではないかなというふうに考えております。
 そう考えた理由の一つが、3年間追跡させていただいて、3年後に、笑う機会が多いということを維持するということも確認されたのがゴルフだったりして、そういうコミュニケーションしながら、上手でも下手でも、楽しみながら、笑いながらやったりする、しかも、それが緑の中、屋外だということも、緑が多い地域に暮らしている人はうつが少ないというような結果も出てきておりますので、そういうグループでやる、しっかり歩く、笑いながら楽しくやる、緑の中でやる、それらが意味があるのではないかなと考えております。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 私も定期的にゴルフをやるんですけれども、年齢も60を超えまして、これからも継続したいと思うんですが、最近、歩くという部分に関して、カートでの移動が非常に多くなっていましたので、ぜひ委員のアドバイスに従って歩く機会を増やしていきたいなと思います。ありがとうございます。
 そのほかの委員の皆様、いかがでしょうか。
 それでは、北出委員、お願いいたします。
【北出委員】  ありがとうございました。4種類の視察は、本当に全てとても興味深いと思うんですが、私は、石川県白山市の久野委員が御説明になったところをお聞きしたいと思っています。
 私も医師の立場で、本当にこれは非常に重要なことで、体と頭の維持向上というのは、やっぱりこれからの高齢者の医療費の削減としては絶対不可欠かと思いますけれども、これがもし白山でしかないのだったら、非常にもったいないなというふうに考えています。、例えば、運動処方という面から考えても、認知予防もそうですけれども、例えば、パーキンソンの方のリハビリですとか、心筋冠障害、心臓、心筋梗塞後のリハビリとか、いろいろな使い方もあると思うんですけれども、チェーンのような形で全国展開するようなお話がもしあれば、お聞きできればと思っております。
【渡邉部会長】  久野委員、お願いします。
【久野部会長代理】  これに関しては、今のところ、いわゆるどこか民間が主導してやっているわけではないので、すぐにそういうところが主導して全国に広げていくというような形は、今、北出委員からの御質問だと、少し難しい、まだそこは具体化していない。
 ここを、多分、北出委員や、今、近藤委員も医師の方がいらっしゃる中で言いづらいのですけれども、いろいろな自治体とやってくる中で、やっぱり医師会との関係を、特に保健部門は、いろいろな保健事業で、予防接種とか、いろいろなところでかんでいただいているので、こういう言い方は、ちょっと語弊がある、下手をすると炎上してしまうのかもしれないのですけれども、必要以上に気にされるんです。やっぱりそこが地域全体を一緒にやっていこうという、そういう形があるところと、ないところの自治体の温度差というのは、多分、先生方が思われるよりも広くて、だから、この辺が我々のほうからすると、特に、さらに今度、運動部分が主導で、いわゆる教育系のものです。そうすると、まず、市役所内の保健部門の了解を取らないと、勝手に医師会へ行けないんです。そうすると、今度、保健部門は、一般的には医師会にいろいろ頼んでいて、これ以上頼むと、いろいろなほかの事業に影響するのではないかといって、大体防波堤をして、そこがいわゆる市役所内でのまず連携、こういうものにかなり苦労が、そこからまた医師会というようなステップがあったりもしますので、そういう構造的な問題を我々は理解しながら、その辺をどのようにうまく超えていくのかという辺りが理想で、今回、白山の場合は、逆に医師側が、すごい思いがある精神科のドクターが医師会を説得して、医師会ごと自治体に来たという、そういう面では本当に珍しいケースなんです。
 あと、すみません、委員からいただいた質問以上のお答えになってしまうんですが、先ほど1個言い忘れたのは、これ、いわゆるMCIのテストをしているんです。このMCIのテストを受けることに高齢者の方が結構抵抗感があって、やっぱり自分が認知機能が低下している状態、本当は見たほうがいいんですけれども、やっぱり怖いとか、知りたくないみたいな思いがあって、今度、結果が出ると、それに対して怒り出す人とか、若干悪いと、MCIの状況だと結構まだ戻せるはずなので、しかも、スポーツの効果がある程度言われて、だから、分かればやればいいことなんですが、それを知りたくない、あるいは、知っても、そこからうまくスポーツ、運動教室に誘導するところに若干まだ苦労があって、この辺の、いわゆる住民側のそういう気持ちとかリテラシーをどう併せて変えていくのかということも、今回、この白山を見ていると、課題だなというふうに思っています。
 すみません。ありがとうございました。
【北出委員】  ありがとうございました。
【渡邉部会長】  久野委員、ありがとうございました。
 それでは、時間の関係がございますので、次に移りたいと思います。
 続いて、千葉県柏市ということになります。御推薦をいただき、また、ヒアリングをされました近藤委員、再び所見をお願いいたします。
【近藤委員】  今、共有していただいているように、何か1つの取組が効果をもたらした、今の参加率がすごく多い柏市をつくったというよりは、いろいろな取組を継続的にやっていらしたんだなということが印象に残りました。
 ウォーキングも、歩くことが好きな市民づくりということで、ウォーキング講座をやられて、そこでやりっ放しにしないで、それを自主グループ化、市の事業は終わるんだけれども、皆さんで継続してくださいねということを促したり、継続しやすいようにウォーキングマップを作って配ったり、最近はあまりやっていないという話でしたけれども、その後のフォローをいろいろされたり、そういう育てるというような視点が入ったものを粘り強くやってきて、今は全国の自治体の中でも体を動かす人が多いという結果が出ているというようなことが分かりました。
 それで、1つ1つは聞いたこともないようなすごい取組というわけではないんですけれども、そういうものを組み合わせてやる市民を育てるのに、連続的なプログラムみたいなものが特徴なのかなというふうに感じましたので、その辺をまとめてほかの自治体にお伝えするというのは、ひょっとしたら有用かもしれないなというふうに思いました。
 以上です。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 また、宮脇委員もヒアリングに参加されましたが、本日は御欠席ということになります。
 実は私もヒアリングに参加させていただきましたので、一言申し上げたいと思いますが、今、近藤委員からお話がありましたように、複数のプログラム、これを長期的に実施していたことのアウトカムが、近藤委員の組織の調査結果から得られているということは、ここの報告のとおりであったわけなんですが、ちょっと限られた時間で、私、よく分からなかったんですけれども、一方、スポーツ推進というところ、すなわち、高齢者のみならず、働き世代、あるいは若年層、こういったところに対して、市としてどういう取組をしているのかというのが、いま一つ分からないところがありました。これは時間的な問題もあったと思います。
 ただ、データとして、スポーツ推進委員の数も、定員の3分の1の方しか活動できていないとか、地域にはサッカーはじめいろいろなプロチームがあるんですけれども、このプロチームの活用といったところに関しても、ほかの、例えば神奈川県の川崎市のようなところと比べても、まだまだこれから活用の余地があるのかなと、そんなふうに感じました。
 したがって、高齢者への施策ということは、非常にアウトカムとして評価すべきことが多いんですが、これからしばらく人口も増える、その後、また人口も減っていくといったような人口動態の推測もありますので、面としてスポーツ推進と健康増進を柏市さんのほうで展開されると、全国的ないい事例の提供ができるのではないかなと、そんなふうに感じたところであります。
 続きまして、大阪府吹田市立健都ライブラリーについて、松永委員、よろしくお願いします。
【松永委員】  ありがとうございます。これに合わせて参加したみたいになってしまって申し訳ありません。
 御報告があったと思うんですけれども、これが厚生労働省関係の、吹田市さん特有の条件が整っているということではありますが、取り組める内容としては、全国でも参考にできるような点が幾つかございます。
 まず1つは、健康公園からつながっている図書館ではありますが、健都ライブラリーということで、健康の視点からも取り組めるような、ここにもあるような、図書館の健康の本がまとまっているコーナーですとか、あと、特徴的なのは、設計段階から施設の中に多目的室を設置して、簡単なストレッチ、健康教室、運動教室ができるような、もう設計段階からそういった場所を確保しているというところが特徴的です。
 指定管理者につきましても、基本的には、図書館の司書の方と、運動スポーツがサポートできるスポーツ関係の企業が連携して、2つの組織が1つの指定管理者として運営管理を担っているという事例になります。ですので、図書館の中に、スポーツウェアを着たスタッフの方が常駐しているという面白い取組になっています。
 特に面白かったのが、週2回、一斉に3時、あるいは何時と決めて、館内一斉にラジオ体操を流すこと。これは、非常に斬新で、今、フレイル等もなく、実際に、皆さん違和感なく、この時間になったら始めるのねみたいな感じで、あるいは、この時間になったら、わざわざ公園から来られるという方もおられるような状況でした。
 これを全国の図書館だけではなくて、例えば、公共施設ですとか、いろいろなところで、環境が整えば、条件が整えば導入できる1つの参考事例かな、お金もかからないという。ただ、クレーム等の対応の必要性が出てくるかもしれませんので、本当に条件が整えばということになるかと思います。
 ただ、課題は、スポーツ部局ではなくて、担当している部局が、一番下にもありますように、図書館と健康関係や保健関係のところで、スポーツ部局がメインになっていますので、ホームページのサイトの問題ですとか、地域のスポーツ団体との連携がまだまだほとんどできていないですとか、そういった課題はありますが、2020年、コロナ禍にオープンしたからかなと思います。好事例として取り上げるに値する、吹田市の図書館の中に運動スポーツの要素が入っているという面白い事例かと思います。
 以上です。
【渡邉部会長】  ありがとうございました。
 最後になりますが、BOAT KIDS PARK Mooovi戸田でございます。これは私が行ってまいりましたので、簡単に所感を申し上げたいと思います。
 皆さん、御承知の方がほとんどだと思いますが、株式会社ボーネルンド、遊びの専門企業でありまして、豊富なノウハウを活用しながら、質の高い子供の遊び場づくりをボートレース場で提供しています。発達に応じて必要な36の動き等々も、ここに来ると、自然に発現、身につくような、そんな仕組みになっております。
 ボートレース場というのは、実は全国に24か所ございまして、いわゆるここはプロフィットセンターという位置づけでよろしいかと思います。ただ、このプロフィットセンターが、そこの利益をやっぱり地域の皆様、あるいは社会に還元するということで、こういったMoooviのような施設を設けて、地域住民に提供しているわけなんですが、どこの自治体でもこれができるわけではありません。ただ、全国に公営競技、競馬とか、競輪とか、オートレースとかありますけれども、そういった自治体は、こういったボートレースの取組も非常に参考になるのではないかなというふうに思っております。
 また、実は久野委員がいろいろ相談を受けているようでございますが、今、ボートレース場全体で、地域住民の子供たちだけではなくて、実際に舟券を買いに来たファンの方々に対しても、ボートレース場で健康増進ができないだろうかといったようなことをいろいろ構想しているようでございます。
 ボートレース場というのは、私の身内になってしまって、これ以上のことは言いませんけれども、こういった公営競技の施設というのも、いろいろな意味で社会貢献につながるような機能を持っていますし、これから提供できるポテンシャルがあるということだけお伝えして、報告に代えたいと思います。ありがとうございました。
 それでは、後半の3件の報告に関しまして、あるいは、前段の4件も踏まえまして、それぞれの御報告に対する御質問あるいは御意見等がございましたら、挙手の上、発言いただきたいと思います。よろしくお願いします。
 勝目委員、お願いいたします。
【勝目委員】  どの報告もとても面白かったです。
 ちょっとお聞きしたいのは、近藤委員にお聞きしたいんですけれども、柏市のプログラムについて、1つ1つは細かいプログラムを継続して行うことが全体的なパフォーマンスを上げたというお話だったんですけれども、細かいプログラムを継続して行うにも、それを実現できた背景のようなものが、もし調査や考察の結果、見えてきたことがあれば教えていただきたいというふうに思いました。よろしくお願いします。
【近藤委員】  私も全部を細かく調べたわけではございませんが、最初は、当時は、30か40の市町村の中で最も歩いている人が多い自治体はどこだと見たら柏市だったので、柏市に「皆さんがなぜか歩いているんですけれども、心当たりありませんか」と聞いたら、最初は何もないという御返事だったんです。特に何もしていませんね。でも、実際に多いんですよと話をして、何回かしつこく聞いていたら、昔、そういうことをやった人がいないかと探してくださったら、10年ぐらい前の担当者が、随分熱心にウォーキング教室をやったり、その後の定着化といいますか、自主グループ化をやっていたという事実が分かりましたという御返事をいただいて、その昔まいた種が地域に根差してきたのかなということが1つ見えてきた。
 もう一つは、高齢者自身に、ウォーキングサークルが幾つもあるということが分かって、このウォーキングサークルはどうやって立ち上がったんですかというヒアリングを幾つかのサークルにさせていただいたところ、いや、実は、市がやっていたウォーキング教室がきっかけだったんですというところが、全部ではなかったですけれども、一部あって、そうすると話がつながるので、やっぱりそういうものがきっかけで歩き始めて、毎週1回とか顔を合わせていた仲間で、じゃあ、終わった後もみんなで歩きますかという形でつながってきたんだろうなと、そんなことが見えてきたというので、先ほど言ったウォーキング講座は多分全国でやっていると思うんですけれども、その後の自主グループ化というところ、そこを意図的にやっていらっしゃるところは、どれぐらいあるか分かりませんけれども、あまり私は聞いたことがなかったものですから、そのようなことが実は結構大事だったのかなと。
 あと、さっき言わなかったんですけれども、年に1回か2回、手賀沼の周りをみんなで歩くウォーキングイベントがあって、その日は相当いろいろな人が歩いているのを見かけますという声もありました。
 そういう日常のものと、イベント性のあるようなもので、飽きが来ないというか、励みになるというか、そんな仕組みもあるということがいいのかなという感じがいたしました。
【勝目委員】  ありがとうございます。皆さんの視察のお話、御報告を受けて、私自身も行ったことを考えると、継続というのはやっぱり1つの、特に行政が取り組む上での大きな課題だなというふうに思っていたので、何かとても大事なヒントがここにあるような気がしました。ありがとうございます。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 そのほかの委員の皆様、いかがでしょうか。
 特にないようでしたら、次に移りたいと思います。
 それでは、続きまして、ガイドブックの策定に向けまして、現場視察・ヒアリング先をベースに、目次案について事務局で整理をしていただいております。事務局より御説明をお願いしたいと思います。
【和田健康スポーツ課長】  御説明させていただきます。現場視察・ヒアリングの結果の御報告並びに貴重な御意見、ありがとうございました。
 次に、ガイドブックの策定の検討事項を御説明させていただきます。
 資料1の11ページ目の「ガイドブックについて」というところを御覧ください。
 そこから1ページおめくりいただきまして12ページでございますけれども、本日御議論いただきたい事項について書かせていただいています。
 前回は、第3期スポーツ基本計画に記述されている事項と、視察先の対応関係や、さらに視察・ヒアリングをすべき取組事項の観点はないか等について御議論いただきまして、ガイドブック策定に当たっての留意事項等について、御意見をいただきました。
 本日は、主にガイドブックの名称や、骨子案、また具体的な目次案やフォーマット案を事務局よりお示しさせていただきますので、御意見をいただければありがたいと思っております。
 なお、本日の部会後は、具体的な執筆作業やブラッシュアップ、また、普及方法・広報ツールの検討等を進めていきたいと考えております。
 13ページに行きまして、ここでは名称と骨子案ということで、まず、名称につきましては、以前「ガイドブック」という形で進めていくという方向になりましたが、今回は、具体的な名称案を記載させていただいております。
 また、ここに記載させていただいている以外にも、ガイドブックとして掲げるべき様々なキーワードがあるかと存じますので、本日または本日の部会以降に、ぜひ委員の皆様から御意見を賜れればありがたいと思っております。
 骨子案につきましては、資料にお示ししているとおり、これまでお示しした構成と大きく変わっておりませんが、はじめに、ガイドブックの見方、具体的なアクションガイド、終わりに、その他参考資料を予定しております。
 次に、14ページに行きまして、骨子案に示している「具体的なアクションガイド」の目次案について、事務局において一案を作成させていただいております。机上資料として、健康スポーツ部会の視察先と適応させた資料も配付させていただいておりますので、こちらは視察先との関係もあり、机上・メールのみの配付とさせていただいておりますが、委員の皆様におかれましては、こちらも御参照にしていただけるとありがたいです。
 目次につきましては、前回の部会で、第3期スポーツ計画の目標ごとに章立てする案もお示ししていましたが、ニーズ側の見やすさ・使いやすさなどから、主にターゲットごとで進めていきたいというふうに考えております。したがいまして、子供(幼児)、女性、働く世代・子育て世代、高齢者、障害者、多様な主体で項目立てをさせていただきました。
 目次の見出しは、現時点の案として、事務局で作成させていただいたものでございます。基本的には、取組事例から導き出される具体的なものとしつつ、汎用性の高い見出しとなるように意識しております。こちらは、今後、執筆段階で、委員の皆様に、ぜひ積極的な御意見・修正をいただければありがたいと考えております。よろしくお願いいたします。
 また、各項目のコラムも執筆できればと考えておりますので、テーマを含め、こちらも御意見をいただきながら進めていきたいというふうに考えております。
 15ページから16ページで、フォーマット案をお示しさせていただいております。目次も踏まえまして、「具体的なアクションガイド」に記載する内容について、フォーマット案を作成させていただいていますが、各項目で15ページから16ページのような形に沿って作成できればと考えています。
 なお、15ページにある「具体的な取組」の部分につきましては、第3期スポーツ計画に掲げる施策や取組を進めるに当たりまして、気づきや参考になるよう、事例から導き出される具体的な取組について、詳細に記載できればというふうに考えており、記載させていただいているとおり、委員による執筆を想定させていただいている箇所でございます。
 次に、17ページから18ページに、こちらのフォーマットに則りまして、具体的に4月に視察させていただきました東京都足立区の例で作成したものがあります。
 取組事例については、詳細版の報告書を参考資料として付けますので、基本的に1枚で収めたいというふうに考えております。フォーマットは、実際に作業していく段階で、変更・改善していくことになると考えております。現時点で御意見がありましたら、お願いいたします。
 続きまして、19ページから20ページに、参考として、事務局で第3期スポーツ計画に沿って章立てした場合のフォーマットもお示しさせていただいております。
 先ほど御説明したとおり、ターゲットごとの章立てを考えておりますので、第3期スポーツ基本計画に沿って章立てしたらどうなるかということで、こちらは御参考にしていただければというふうに思います。
 そのほか、机上資料といたしまして、第3期スポーツ基本計画に沿った場合の目次案、これは計画と視察先の対応状況も含めでございます。また、これまでどおり、健康スポーツ部会の視察先をまとめた資料も配付させていただいております。御意見をいただくに当たりまして、御参考にしていただければと思います。
 雑駁でございますが、説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 ただいまの説明に関しまして、ガイドブックの取りまとめについてということでございますが、御意見等あれば、挙手の上、御発言いただきたいと思いますが、皆様、いかがでしょうか。
 途中で退席されると伺っておりますが、津下委員、どうでしょうか。
【津下委員】  ありがとうございます。ガイドブック、基本計画では、具体的にイメージができなかったことも、こういう事例とか、まとめてあると、非常に分かりやすいと思いました。
 基本的にはこれでいいかなと思うんですけれども、これを普及とか、どういうふうに使ってもらう人に見てもらうか。また、どういうところが、それを進めようとしたときに課題であって、課題をどのように克服していけばいいのかということが分かるといいかなと、すばらしい事例はいっぱいあって、あそこはああやっているんだよね、こうだよねと。ただ、例えば、白山市の例で言うと、それは地域の熱心な人の、そういうところの声を聞くような取組をした、そういうところが何をやっているかよりも、どういう入り口でそれが始まったかとか、または、その継続、先ほどありましたように、当たり前化するにはどうしたらいいかということで、それぞれ特徴があって、同じフォーマットの中でそれに気づけるかどうかということが、ちょっと、そのよさをどう表現していくか、基本計画のものはいいんですけれども、この事例で特にこういうことを見てほしいとか、それから、これはその事業の立ち上げの段階に役立つのか、または継続的に続けるためのコツを示しているのか。ここの事例のポイント、性、年代別とか、対象者別というのはいいんですけれども、もう一つ何か軸があると分かりやすいかなと。これは立ち上げの段階とか、範囲とか、関係者の範囲とか、そういうことについて、ぱっと見て分かるようなマップみたいな図があるといいのかなというふうには思いました。
 以上です。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。貴重な意見だと思います。
 そのほかの皆様、いかがでしょうか。
 北出委員、お願いします。
【北出委員】  北出と申します。バランスとしても非常によいと思いますし、特に目次立て、項目立ては、このままで特に過不足ないかと思いました。
 ただ、私として、少し御提案というか、僣越なんですけれども、これは例えば、地方自治体とか、保険者、医療機関とかが参考にするときに、データ系がないなというふうにちょっと思っておりまして、例えば、今、スポーツ庁でホームページに出されているスポーツ実施率の割合ですとか、あとは、スポーツの効果のエビデンス、海外のものがあってもいいと思うんですけれども、それを参考資料でもいいですけれども、ちょっと難しくならないように、例えば、術後経過とか、鬱がこれだけ減るかとか、そういうことがあったほうが、実際にやるほうにしても、そういう施設をつくるほうがスポーツ推進に使えるような簡潔なデータがもしあると、また、非常に見るほうも分かりやすいのかなと。その上で、具体的な施設の取組があると、非常に分かりやすいようには思いました。また御検討いただければと思います。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
【津下委員】  すみません。先ほど1つ言い忘れてしまったんですけれども。
【渡邉部会長】  はい、お願いします。
【津下委員】  財源とか、どういう事業の位置づけでこれが進んでいるか、厚生労働省関係もあるし、スポーツ庁もある、文科省関係もある。そして、どういう財源で、どのぐらいの予算で実施されているかということが分かると、非常に自治体としては取り入れやすい、参考にしやすいのかなというふうに思いましたし、これ、部局単位の話なのか、市の全体の健康プロジェクトの中の位置づけなのかという、そういうこの事業の位置づけ的なものも示していただけると、取り組むプロセスが理解しやすいのかなと思いましたので、もし可能なものがありましたら、その辺りの検討もお願いいたします。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 そのほかの皆様、いかがでしょうか。
 勝目委員、お願いします。
【勝目委員】  ありがとうございます。タイトルを含め、すごく見やすくて、とてもいいなと思いました。
 ちょっと幾つか感じたことをお伝えしますと、私も幾つか視察へ行かせていただいたり、今、御報告を聞いたりしていて思うのが、大きく共通する課題というか、規模が限定的であるということが1つ。限定的ということを課題とされているところが結構多いかなということと、もう一つは、やはり助成金が前提となっていて、これがなくなったら、ちょっと継続が難しいというケース。もう一つは、すごく情熱を持ったキーパーソンがいてくれたから実現できたと、この3つが課題といいますか、そこで実現できている要素で、これはなかなか横展開していく上で壁になる部分だと思うんですけれども、それを何か1つまとめて、ここはこれで乗り越えているとか、キーパーソンがここにいるとか、何か1個1個の事例は1つ1つ課題があると思うんですけれども、類型化できるのかなというふうに思っていまして、それの解決方法などを提示したページがあってもいいのかなと。いずれはこれをやりたい、でも、この課題がある。でも、この課題の解決は別の事例であったみたいなことは結構あると思うので、何か共通する課題解決法みたいなものがあれば、それ専用の項目をつくってもいいのではないかというふうに思いました。
 あとは、先ほど津下委員がおっしゃったことも少し似ているような気もするんですけれども、具体例のところで東京都足立区の例が出ていましたけれども、これ、ぱっと見て図書館の取組だというふうに分からなかったかなということがあって、自治体の中でも、ここは図書館の取組だとか、実際動いている部分、もう少し具体的な記述を大きめのキーワードとしてもいいのかなと思いました。割とタイトルが抽象度高めに、恐らくこれは普遍的に伝わるようにというふうに工夫されてのことだと思うんですけれども、図書館でやっていますとか、実施主体をもう少し大きめに明示してもいいのではないかなというふうに思いました。
 あと、すみません、五月雨的に。タイトル案ですけれども、一番分かりやすく、一番上に挙げていただいていたものが私は一番いいなというふうに思いました。「Sport in Life実現に向けたガイドブック」という案でしたけれども、私は、テレビ業界の人間なので、文字はなるべく少ないほうがいいというふうに思っている部分から、例えば、「Sport in Life実現ガイドブック」でもいいのではないかと思いました。「に向けた」はなくても意味は変わらないし、より力強いメッセージになるのではないかというふうに思ったので、一番上のタイトルがいいなと思いましたが、「に向けた」はなくても、いや、ないほうがいいのではないかというふうに思いました。
 あとは、前回の会議のときに、「ライフパフォーマンス」はいい言葉だなとかみしめて思ったというのが自分の中にもありまして、どこか「ライフパフォーマンス」をこのガイドブックに結びつける、恐らくそれは最後のほうの参考資料の中に入るのかもしれませんけれども、あるいは冒頭のメッセージになるのかもしれませんけれども、「Sport in Life」と「ライフパフォーマンス」というのはなるべくキーワードとして、いろいろなところにちりばめたらいいのではないかというふうに思いました。
 以上でございます。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 そのほかの委員の皆様、いかがでしょうか。
 松永委員、お願いします。
【松永委員】  失礼いたします。次の段階かもしれないんですが、どこに向けて発信するのかというところ、御意見もあったと思うんですけれども、これ、紙媒体とデジタル化と両方だと思うんですけれども、できるだけQRですとか、URLですとか、紙媒体でやるときはQR、デジタルでやるときはURLで飛ぶというような関連サイトに飛べる仕組みは欠かせないかなというふうに思っています。その辺りのスペースと、あと、あまりそれが多過ぎて、1つの事例に最低1つ、2つ、何かルールを決めて、デジタル化にも対応というところで、少し広くいろいろな方にお届けするということが可能になると思いますので、その辺りもまた併せて御検討いただければと思いました。
 あと、先ほど勝目委員がおっしゃったライフパフォーマンスをどんどん認知度を高めていくチャンスだと思いますので、この取組だけではないと思うんですが、私も大分いろいろなところで見たり聞いたりするようになってきましたので、そういったことをスポーツ庁全体の取組の中で、どんどんそういったことを取り入れていただくということには大賛成です。よろしくお願いします。
【渡邉部会長】  ありがとうございました。
   岩田委員、お願いします。
【岩田委員】  私は、ガイドブックの骨子、それからアクションガイドの目次等は全くこれでいいかと思います。
 先ほどほかの委員がおっしゃったように、フォーマットのところに、プロジェクトの年次規模といいますか、財政規模、収支あたりがちょっと参考に出るといいかなというふうに思っています。
 また、タイトルですが、先ほど勝目委員がおっしゃったように、私もタイトルは短いほうがいいと思うので、もう全部取ってしまって、「Sport in Lifeガイドブック」でいいのではないか。「Sport in Lifeガイドブック」、もし分かりやすくするなら、サブタイトルで「~実現に向けて~」みたいな感じでもいいのではないかなと思っています。
 以上です。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 続いて、塩野委員、お願いします。
【塩野委員】  私もタイトルとしては、この冊子が何かを表すものとしては、一番上がいいかなと思っています。
 ただ、「Sport in Life」という言葉は、別に全然人口に膾炙しているとは思っていないので、どうやって伝えるのがいいのか。ターゲットがそれぞれあって、全体を読みたいという人は、多分そんなに多くはないんだと思うんですよね。行政の関係者とか、皆様のような方々はよく分かっているけれどもということで。例えば、教育機関だったら、やっぱり子供向けのものであったり、企業であれば、まずは働く世代向けのところを見たくなるかなと思っておりまして、先ほど、松永委員だったか、冊子であり、電媒でありとおっしゃっていたんですけれども、これを作るに当たっては、冊子は冊子であり、全体の1冊のものが、それは電媒も含めてあっていいと思うんですけれども、もっとターゲット別の部分だけ、冒頭のガイドの見方であったりというところとターゲット部分だけを集めたもので、「Sport in Lifeガイドブック」なんだけれども、「何々に向けた」みたいなターゲットをはっきりしたものも作っていいのではないかなと思っていまして、それがあった上で、じゃあ、もっと広げてみたいなという方が大本のところに行くという感じで、伝わり方を考えたほうがいいかなと思っておりまして、少し切り分けた作り方も考えてはいかがかと思っております。
 そういう意味では、ガイドのフォーマットの形は、恐らく、受け手目線物から出し手目線物、それぞれという感じではあるので、本当は可能なら両方あってもいいのかなぐらいな気持ちでいるんですけれども、そこはなかなか作業が大変だと思いますので、今申し上げたように、全体は全体としてあった上で、ターゲット別、そのターゲットにしっかりと当たるようなタイトルがあってもいいのではないかなと思っております。
 以上です。ありがとうございます。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 小松原委員、お願いします。
【小松原委員】  健保連の小松原でございます。今の塩野委員や津下委員と全く同じでございまして、少しターゲットに分かりやすいような、津下委員がおっしゃったマップなのか、あるいは松永委員がおっしゃったデジタル化というところに、検索が少し容易にできるようにしてあげることもありなのかもしれないですが、マップのイメージが、今、私の中でできなかったものですから、簡易に検索できる機能というものも1つありかなというふうに思っております。全て読まないと結論まで至らないというのは、皆さん、かなり苦痛になってくると思いますので、ここを重点的に知りたいんだというときに見に行けるという仕組みを少しつくってあげるということは大事だというふうに思っております。
 あとは、ガイドブックとか、こういう事例集において、我々健保組合でも非常に悩んでいる部分がございまして、私どもも結構事例集をたくさん作って、いろいろな組合に配付もしております。大体返ってくる反響は、どうせ財政がいいところがやっているんでしょうとか、どうせあそこは、さっきおっしゃったように、すごくマンパワー的に充実しているんでしょうという、ひがみ根性的に見てしまうところがあると思いますので、ある意味、苦労話ではないですけれども、こういう形で解決していったので、皆さん、こういうことをぜひ一緒になってやりませんかというような、そういうメッセージがあったほうがいいのではないかなというふうに思ったところでございます。
 私からは以上でございます。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 続いて、遠藤委員からコメントをいただいておりますので、事務局のほうから読んでいただきたいと思います。
【小番健康スポーツ課長補佐】  事務局でございます。遠藤委員、声が出ないということで、代読させていただきます。
 先ほどの勝目委員の内容に関連してですけれども、事例を見て紹介したい場合、その担当部署を記載いただくほうがスムーズにつなぐことができると思います。という御意見をいただいております。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 一通り御意見が今出てきたと思いますけれども、今日の7つの事例紹介もそうなんですが、やはり共通するテーマとしては、継続性だというふうに思います。サステナブルな事業展開をどうすべきなのかといったところが、多分、共通するところであると。
 そうすると、津下委員はじめ皆さんからお話がありましたけれども、いろいろ事業を継続していく中には、いろいろなステージがある。それぞれのステージごとにいろいろな課題が表出してくる。それを、じゃあ、どうやって解決していったのかといったソリューションの仕方、あるいは、全体を通したストーリー、ここが非常に大事になってくるのだろうというふうに思います。
 あと、それぞれの事業が、成果を獲得するに至りましては、基本的なデータであるとか、成果に至る過程でのエビデンスの話、こういったものも当然必要になってくるでしょうし、まさに事業規模を示すといった意味では、財源であるとか、取組体制であるとか、その取組体制というのも、行政内の話もありますし、自治体を1つの面で捉えたときのプラットフォームの在り方であるとか、そういったものも全部関わってくるんだと思います。
 勝目委員がおっしゃっていましたように、事業規模が限定的であったり、助成金に依存していたり、キーパーソンの存在があるから事業が成立していたりといったようなところも考えますと、やっぱり継続性というものをこれからどういうふうに考えていくのか。個々の事業が、どうそれを乗り越えて、現在に至る継続を見ているのか、ここから先どうしようとしているのか、こういったものも限られた紙面の中でどれだけ示すことができるかということが、これから事務局の皆様、あるいは久野部会長代理ともいろいろ相談して考えていきたいと思います。
 取りあえず、ここのパートにつきましては、一旦、皆さんの御意見を賜りましたので、これから事務局のほうで預かっていただいて、さらに改善を図っていきたいと思います。
 なお、1点、皆さんにお願いがございます。先ほど和田課長のほうからお話がございましたけれども、ガイドブックの策定に向けましては、これから編纂作業ということになるんですけれども、ガイドブックの御執筆や監修の協力につきまして、皆様に改めてお願いを申し上げたいところでございます。フォーマットの説明がありましたけれども、事例から導き出された今後求められる具体的な取組、あるいは、実際に視察・ヒアリングされた先の取組はもちろんですが、御専門分野の御知見、視点の観点から、ガイドブック取りまとめへの協力をお願いしたいと思います。
 本日御欠席の委員もおりますので、皆様のほうから御異論がなければ、部会後に、先ほど申し上げましたけれども、私と部会長代理の久野委員、それから事務局にて、執筆の担当案等について検討させていただいて、改めて皆様に打診をさせていただきたいと考えております。
 Sport in Lifeのこのガイドブック、いろいろなターゲットの人が使いやすいようにといったような御意見もございましたので、ぜひ部会の皆様にはお力添えいただけますように、重ねてお願い申し上げたいというふうに思います。
 皆様、御異論ございませんでしょうか。
 うなずいていただいております。ありがとうございます。
 それでは、後刻、事務局のほうから、また御連絡をさせていただきたいと思います。
 続きまして、議題(2)ライフパフォーマンスの向上に向けた目的を持った運動・スポーツの推進について、事務局より御説明をお願い申し上げます。
【和田健康スポーツ課長】  事務局でございます。説明させていただきます。
 前回の部会では、取りまとめを踏まえました今後の進め方について、工程表をお示しさせていただき、委員の皆様より御意見をいただいたところでございます。ありがとうございました。その際、主な御意見といたしましては、参考資料4にお付けしていますが、周知や普及に関して、多く御意見をいただいたところでございます。
 そこで、本日は、工程表の進捗状況について、周知啓発を中心に御報告させていただきます。
 それでは、資料2の「ライフパフォーマンスの向上に向けた目的を持った運動・スポーツを推進するための周知啓発について(案)」に基づいて御説明させていただきます。
 この資料は、目的を持った運動・スポーツの推進に関し、その周知啓発を進めるに当たっての基本的な考え方、具体的な取組を事務局でまとめたものでございます。
 1の「基本的な考え方」では、周知啓発の対象となる層に応じて、分かりやすく情報発信を行う、エビデンスに基づく情報を分かりやすく発信するなど、そういったことを基本としつつ、戦略的な周知啓発についてお示ししております。
 具体的には、①といたしまして、地方公共団体や民間事業者、関係団体・機関、関係省庁、関係学会、大学・研究機関等の様々な主体と連携・協力し、目的を持った運動・スポーツを推進する重要性を関係者に理解してもらうための情報発信を行う。また、「スポーツによるライフパフォーマンスの向上」や「セルフチェック」等の発信源の多様化を図る。
 ②といたしまして、SNSや動画配信サイト等の多様なメディア、インフルエンサー、デジタルツール等を積極的に活用し、目的を持った運動・スポーツの趣旨を多くの国民の皆様方に知ってもらうための「キッカケ」作りを進める。
 ③といたしまして、スポーツ庁の既存事業を活用し、目的を持った運動・スポーツに係る地方公共団体や民間事業者等による取組を支援する。
 ④といたしまして、関係者が活用できるツールや国民一般に向けたツール等を作成し、広く周知するというふうになっております。
 2では、基本的な考え方に基づいた「具体的な取組」として、大きく(1)の「様々な主体と連携・協力した情報発信」と、(2)の「多くの国民に知ってもらうための「キッカケ」作り」を掲げております。
 (1)の「様々な主体と連携・協力した情報発信」では、①に「関係者に対する情報発信、発信源の多様化」とありますけれども、ここでは、大学・研究機関等の有識者や研究者、専門職等への周知啓発を図るため、関連学会の大会・学術集会において積極的な情報発信をする。長官をはじめとするスポーツ庁職員の講演等をできるだけ多くの学生等が聴講できるようにするため、大学等と連携を図る。他省庁や関係団体・機関と連携・協力した取組を情報発信する。地方公共団体の学校体育の関係者が集まる機会等を活用する。そういったことをお示しさせていただいています。
 ②の「既存事業の活用」では、Sport in Lifeプロジェクトや運動・スポーツ習慣化促進事業の取組の中で目的を持った運動・スポーツを活用したものを地方公共団体、関係団体、民間事業者等が行う場合の支援、Sport in Lifeコンソーシアムを活用した企業における従業員への「セルフチェック」動画等の周知を行うような取組の支援、既に社会実装された取組や調査研究で得られた成果のスポーツ庁やSport in Life推進プロジェクトのホームページでの積極的な発信、そういったことをお示しております。また、③の「関係者に向けたツール等の作成」では、指導者に対して、国民の目的を持った運動・スポーツ等の実践を支援するためのツールの作成をお示しております。
 (2)の「多くの国民に知ってもらうための「キッカケ」作り」につきましては、①の「国民一般への周知啓発」では、「スポーツによるライフパフォーマンスの向上」という言葉を多くの人に見てもらうような、目に触れるような機会を増やすこと、無関心層、障害のある方を含めた多様な層に向けた、長官のテレビ出演、雑誌取材、記者懇談会、SNS、YouTube配信など、メディア等を活用した情報発信を、また、②の「国民に向けたツール等の作成」では、「スポーツによるライフパフォーマンスの向上」に関し、平易な用語で、視覚的にも分かりやすく、簡潔に伝えること、わかりやすい説明資料の作成、それぞれのライフスタイルに合わせた目的を持った運動・スポーツの実践プログラム(実施例)の提示をお示ししております。
 この資料の4ページ、5ページでは、参考として、スポーツ庁における周知啓発の主な取組を載せておりますが、これらにつきましては、6ページ以降の参考資料を用いて説明させていただきます。
 まず、7ページですけれども、目的を持った運動・スポーツについて、健康スポーツ部会で議論を始めました昨年の10月以降に行いました「スポーツ庁における周知啓発の取組の実績の一覧」になっております。
 次に、8ページでございますけれども、「関係学会の大会・学術集会での周知啓発」で、主に長官が御講演されたものを掲げさせていただいております。
 9ページから11ページでございますけれども、関係団体・機関、関係省庁と連携した周知啓発で、9ページにありますように、調査研究事業の「運動器機能低下に対する地域における効果的な運用療法の在り方に関する研究」のコンソーシアムを通じて、学識経験者等との連携を図っております。
 次に、10ページでございますけれども、左側に、第82回全国産業安全衛生大会の総合集会で長官が特別講演をされたものを載せております。この全国産業安全衛生大会には、企業で産業安全や労働衛生、従業員の健康管理を担当する者、約4,000人を超える人が参加されました。右側に、「スポーツの日」中央記念 行事スポーツ祭り2023での長官の講演と実技の様子を載せております。
 11ページに行きまして、上が、ねんりんピック笑顔のえひめ2023大会では、スポーツ庁でセルフチェックの体験ブースを設営いたしましたが、その様子を載せております。下が、厚労省とスポーツ庁共催の第12回健康寿命を延ばそう!アワード表彰式での栗山英樹氏と長官の特別トークセッションの様子を載せております。
 12ページでございますけれども、「大学と連携した周知啓発」として、長官の講義を多くの大学生に聴講していただけるよう、札幌医科大学、宮崎大学と連携いたしまして、その講演情報を事前に学生の方々に周知をいただいたものになっております。
 次のページに行きまして、13ページが「Sport in Lifeプロジェクトを活用した周知啓発」として、今年6月の長官による「3カ月チャレンジ身体機能向上プログラム」の様子になります。
 14ページに行きまして、上が、企業の社内研修における「セルフチェック」動画のeラーニングの導入、社内サイネージや社内イントラを活用した動画の配信・掲載事例になります。
 15ページに行きまして、「メディア・ホームページ等を活用した周知啓発」として、長官が出演されたNHKの「おはスポ筋肉体操」、「おはよう日本」、TBSの「日曜日の初耳学」、また、長官が取材を受けられました日経BP「日経ヘルス」の特集記事です。
 次のページに行きまして、16ページの上が、スポーツ庁長官の記者懇の様子でございます。
 16ページの下でございますけれども、スポーツ庁のホームページのトップページ、緑で囲んでいるところに「スポーツによるライフパフォーマンスの向上」をキーワードとして掲げております。右が、Sport in Lifeのホームページのトップページで、ここでも「目的を持った運動・スポーツとは?」を掲げており、ここの部分をクリックすると、詳細のページに飛ぶようになっております。
 説明は以上でございます。
【渡邉部会長】  ありがとうございました。
 資料の中から、長官が率先垂範して、長官としての覚悟と、やっぱり影響力を考慮したいろいろな活動が目についたかなというふうに思います。
 それはそれといたしまして、本日は、進捗状況について御報告いただきましたが、かねてより周知啓発といった観点から、皆様いろいろな課題を抱えていらっしゃったと思います。ただいまの説明に対しまして、御意見、御質問等あれば、挙手の上、お願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
 松永委員、いかがでしょうか。お願いします。
【松永委員】  つい最近、京都でスポーツ庁長官の熱い講演を生で拝聴させていただきました。ライフパフォーマンスのお話も入れていただいていまして、ありがとうございます。
 取りまとめいただいて、ありがとうございます。これは、ちょっとすみません、可能であればなんですが、全く別の角度から。やはりライフパフォーマンスという言葉は、今後とても重要になってくると思いますので、例えば、文部科学省と確認をしていただいて、保健体育の教科書の中で、ライフパフォーマンスということについて取り扱っていただけるような、学習指導要領等々を含め改訂のタイミングもあると思うんですけれども、やはり早い段階から、若い世代にライフパフォーマンスという意識を持っていただく、あるいは、そういった言葉を理解してもらうというところで、保健体育の教科書等々に、そういった内容を網羅していただくということについて、ぜひ文部科学省関係と確認をしていただければと。啓発は、若い世代には非常に効果的ではないかと思います。ちょっと質問も兼ねてなんですが、よろしくお願いします。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。「ライフパフォーマンス」という言葉が普通名詞化されて、広く浸透して、それが実践に結びつくといいのではないかなという意見だったと思います。ありがとうございました。
 そのほかの皆様、いかがでしょうか。
 小松原委員、お願いします。
【小松原委員】  今の松永委員の御意見は、私も賛同でして、ぜひ学校教育の場で入れていただけると、すごくいいかなと思っています。
 例えば、予防健康づくりのところでいきますと、がん対策が、今、学校教育の中で学習指導要領の中に入ってきておりまして、かなり子供ががんについての知識を持つようになってきております。そういった意味では、すごくインパクトもあると思いますし、また、すごく先駆的に取り組まれているような学校とかですと、父兄参観のときに、あえてその授業をやるということで、親御さんも一緒になってその学習をできるという場にもなったりしておりますので、ライフパフォーマンスというものがもし学習指導要領の中に入ってくると、授業参観の日にあえてその授業をやると、お父さん、お母さんも一緒になってお聞きになれますので、すごく効果があるのではないかというふうに思っております。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。すごく大事な指摘だと思います。
 皆さん、質問を考えている最中だと思いますが、ここで長官から、もし何か御発言があれば、いただきたいと思いますが。
【室伏スポーツ庁長官】  皆さん、御賛同いただきまして、ありがとうございます。
 スポーツ庁は、一般の方がイメージとして、競技スポーツにおけるトップ選手のイメージが浮かぶところを、こういった「ライフパフォーマンス」、我々にとっての「健康」という言葉かもしれませんけれども、スポーツ側から歩み寄ったコンディショニングや、体の調子を整えるといった観点で歩み寄る大事なツールだと思いますし、我々も今、予算獲得に向けて取り組んでおりますけれども、健康スポーツ課と競技スポーツ課が一体となってやり始めている見本となるものでもあります。やはりスポーツから発信できる、多くの国民の心と体の健康への寄与、こういったキーワードになっていくと思います。
 今後、この「ライフパフォーマンス」という言葉の定義づけについては、また分科会などで多方面から御議論いただく予定ですが、先ほど経済の話もありましたけれども、どのぐらい健康になったか、医療費を削減したかというだけではなくて、医療費を削減する目標だけですと、削減したけれども、じゃあ、自分は本当に幸せなのかということはまた別問題なところもありますし、そういった仕事の生産性、クオリティーライフ、また、経済の物価指数に関係するとか、あとは、宇宙の関係のそういった観点の研究をしている人から見れば、人間がどう適応して、今、種の保存をしてきて、いろいろな環境下で耐えてきたかとか、そういったところの観点も含めて、大きなところからまとめていき、ライフパフォーマンスの価値を高め、また、今おっしゃっていただきました、学校教育、もちろん重要です。私自身も近々学校に訪問して、そういった授業もしたいと思っていますし、そういった教育から入ることも大切かと思います。
 そういう中で、学校部活動や、また栗山監督の話など、先ほどありましたけれども、対談で思ったことがあります。栗山監督も、いろいろな選手の才能を導き出す、すごく才能ある方だと思うんですけれども、トップ選手であろうと、一般の方であろうと、運動を強制的にやらせることは、運動ができる人でも嫌だったり、続かなかったりします。いかにして自然に意欲的に行うかということが大事で、無関心な人に運動させることはよくないと私は思いますので、やはり運動したいなと思うような場づくり、環境づくり、グループをつくる、いろいろなデジタル、何でもいいと思うんですけれども、何かしたいなと思えば止めてもするみたいな、子供はありますけれども、高齢になってくると、どんどん運動欲求は薄れてきて、もう動きたくないみたいになってくる傾向も見られるわけですけれども、まずこれをどう取り組んでいくかということで、自ら動くような、それが生産性、意欲につながり、ライフパフォーマンスみたいな、そういったところにもつながっていくようなものになっていくと、スポーツが健康に大きく寄与していくことになるのではないかというふうに思います。
 ゴルフの例もすごく素晴らしいと思いますけれども、ゴルフによって結構健康になっているということももちろんあると思うんですけれども、ゴルフがしたいので、より飛ばしたいのでとか、より仲間とやりたいので、トレーニングやコンディショニングをやるんだというところに、支えるところに注目が集まるところもあると思います。前と比べて、年齢と逆にスコアが伸びているねとか、こういうところに多分楽しみもあると思いますので、このライフパフォーマンスについて細かく書いていますけれども、また多くの方に周知していけるように、ちょっと手前みそ過ぎてしまって、私があまり宣伝ばかりに出ているのはどうかということもありますけれども、皆さんにまた御協力をお願いしたいと思います。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 これからは、恐らく次長も審議官も、いろいろな場面で普及啓発に貢献されるのではないかなと思っておりますが、皆さん、発言されている間に、もし質問等々出ましたら、挙手の上、発言をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
 近藤委員、いかがでしょうか。
【近藤委員】  いろいろなルートを使って普及しようというので、私が思いついたものは全部入っていて、いや、これだけ多方面でやれば、じわじわと浸透していくのではないかというふうに思いました。
 とにかく長官の存在感や、やっぱりNHKのもの、私も見ましたけれども、おっという感じがありますので、ぜひ遠慮せずに前に出ていただいて、動く広告塔として頑張っていただきたいと思いました。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 そういった観点からすると、「筋肉体操」の生みの親なんでしょうか、勝目委員、もし一言あれば、よろしくお願いします。
【勝目委員】  私も「おはよう日本」は、長官が出られているものは全て見ております。
 最初、スポーツ庁のYouTubeでしたか、「体を動かそう」で長官が出られていたとき、すごくインパクトがありまして、それはどういうことかというと、私はもともと陸上部だったことがあって、長官が高校生の頃からずっとトップアスリートとして活躍されていたことを見ていたんですが、そのトップアスリートの方、国際的なトップアスリートが、体を動かそうという一番スポーツの基本的なところをすごくいろいろな場面で宣伝されているというのは、すごく驚きもあるし、やっぱりインパクトもあって、実はすごく効果があるのではないかと思っています。
 なので、宣伝ばかりしていてと先ほどおっしゃいましたけれども、これからももっとやっていただけると、ギャップがありますので、すごく伝わっていく、普及に本当に後押しになると思いますので、これからも続けていただきたいなというふうに思っています。すみません。これも感想にすぎませんけれども、本当にそのように思っております。
 以上です。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。
 茂里次長、お願いします。
【茂里スポーツ庁次長】  茂里でございます。まず、遅参したことのお詫びを申し上げたいと思いますし、また、泉委員の逝去に伴いまして、心からお悔やみと御冥福をお祈りいたします。
 幾つか委員の方からの御質問もあったかと思いますので、事務方から、3点、情報共有をさせていただければと思います。
 まず1点目、予算の話が出てございまして、今、令和6年度の予算編成の作業が佳境でございまして、恐らく来週の金曜日、22日に閣議決定、それを逆算する形で、今週中にそれぞれの与党の審査、そして、来週の早い段階で大臣折衝を行って、令和6年度の政府原案が固まるというスケジュールが予定されています。
 スポーツ関係予算は、いろいろとやはり課題が多くございまして、これまでも財政当局と折衝を進めてまいりました。その中でやはり、今回のライフパフォーマンスを含め、長官から直にいろいろ財務省へのメッセージを出していただいたこともありまして、今のところはいい形で進んでいるのかなというふうには思っておりますが、これは最後まで予断を許せませんので、今日いただいた話なども、しっかりと財務省に伝えたいなというふうに思ってございます。これが1点目、予算関係の現状でございます。
 2点目です。これも来週になるかと思いますけれども、子供の体力調査の結果が公表される予定になってございます。コロナ禍を経て、若干下がっていた傾向が、若干盛り返すというのが大体のトレンドになるのかなというふうに思っています。まだコロナ以前に戻るような状況ではないので、今、御議論いただいた健康スポーツ、ライフパフォーマンス、体育、こういったところをしっかりと組み合わせながら、子供の体力向上のための取組を進めてまいりたいと思います。
 特に今回の先ほどの予算との関係では、アスリートの学校派遣に関心の高い方々もかなりいらっしゃいまして、そういった少し目立つような取組であったり、地道な取組であったり、そういったことを組み合わせながら進めてまいりたいと思います。
 学習指導要領のお話がありました。3点目でございます。今から次期学習指導要領の議論が始まるところでございます。部活動の地域連携・地域移行の中で、よく地方の方々から聞かれるのが、部活動はもう学校教育から切り離すのかという話がございました。日本の公教育の知・徳・体の成り下った形での人格の完成というところでございますので、この部分は変わりないのかなというふうに思ってございます。学習指導要領の中で、体育、そしてライフパフォーマンスということはしっかりと議論していきたいなというふうに思ってございますので、今日いただいた議論を整理して、まずは庁内で検討させていただければと思います。
 ありがとうございました。
【渡邉部会長】  ありがとうございます。力強さも含めて、情報提供をありがとうございました。
 北出委員、御発言をお願いします。
【北出委員】  北出でございます。本当にこの資料もとてもすばらしいと思います。
 あとは、さっきの学校教育に取り入れるのは本当に私も大賛成なんですが、ライフパフォーマンスの向上ということも重要だと思うんですけれども、一部の部活動をやっている中高生とか思春期の子たちは、やはりちょっとやり過ぎてしまう、そういう問題もあって、食事とのエネルギーバランスが取れなかったり、慢性疲労症候群や疲労骨折を起こしている人も、一部いると思いますので、スポーツをやることのすばらしさと、ぜひ食育というか、正しい食べ方、適正な運動というところもそのときに広げていただくことができたら、すごくすばらしいかなというふうに思っております。
 あとは、室伏長官のインパクトは本当にすばらしくて、すごいと思うんですけれども、もしかすると、全然運動に苦手意識がある人たち、やっぱりアスリートの長官のすばらしさを見て、でも、自分はちょっとできないかもと思っている人もいるとしたら、もしかすると、いかにも運動しなさそうな人が長官と絡んでいただいて発信すると、その人が太っているけれどもYouTubeで頑張っているような、そういうものもまた逆に面白いのかなというふうに思いました。
 以上です。
【渡邉部会長】  貴重な意見、ありがとうございます。
 長官、何か、いいですか、最後でいいですか。
【室伏スポーツ庁長官】  はい。
【渡邉部会長】  皆さん、もしよろしければ、この議題につきましては、ここで一旦、終了したいと思います。ありがとうございました。
 事務局より補足があれば、お願いします。大丈夫ですか。
【和田健康スポーツ課長】  特にございません。ありがとうございます。
【渡邉部会長】  それでは、最後になりますが、最後の一言ということで、長官から、締めのお言葉をいただければと思います。
【室伏スポーツ庁長官】  本日は、お忙しい中、第24回になりますけれども、健康スポーツ部会に御出席いただきまして、ありがとうございます。オンライン参加の委員の皆様も、御出席いただきまして、ありがとうございます。
 ガイドブックの策定に向けた現場の視察、委員の皆様にも直接視察をしていただきましたし、ヒアリングを含めて多大なる御協力をいただきまして、ありがとうございます。大変素晴らしい事例がたくさんあったかと思います。
 今回の7件の取組について、視察の御報告をいただきましたが、ガイドブックで取り上げる事例が着実に積み上がっているように思われます。今後は本格的にガイドブックの執筆作業に着手していくことになりますけれども、第3期スポーツ基本計画の着実な実施に向けて、引き続き御協力願えればと思います。
 また、今、お話がありました「ライフパフォーマンスの向上に向けた目的を持った運動・スポーツの推進」については、8月の取りまとめを踏まえた今後の具体的な進め方に関し、周知啓発の案を中心に、また御意見をいただきました。皆さんに後押ししていただきましたので、しっかりこちらも続けて取り組んでいきたいと思いますし、学校現場も含めて取り組んでまいりたいというふうに思います。
 スポーツを通じた国民の健康増進やライフパフォーマンスの向上、共生社会の実現を目指し、今後とも委員の皆様に貴重な御意見を賜れればと思っております。御協力のほど、よろしくお願いいたします。
 本日は、ありがとうございました。
【渡邉部会長】  長官、ありがとうございました。
 事務局より事務連絡等がございましたら。
【和田健康スポーツ課長】  本日、委員の皆様におかれましては、貴重な御意見をありがとうございました。追加の御意見、御質問等がございましたら、事務局までメールにてお寄せいただければと存じます。
 また、現場視察や部会の今後のスケジュールにつきましては、事務局より改めて御連絡をさせていただきます。
【渡邉部会長】  ありがとうございました。
 それでは、ただいまをもちまして、第24回健康スポーツ部会を閉会といたします。ありがとうございました。
 

―― 了 ――

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