スポーツ審議会健康スポーツ部会(第37回) 議事録

1.日時

2026年2月17日(火曜日)10時00分~12時00分

2.場所

  文部科学省3階第2特別会議室 及び WEB会議(Zoomを使用)
 

3.議題

 1. 第4期スポーツ基本計画の目標と重点政策について

4.出席者

委員

相澤委員、岩田委員、小熊委員、甲斐委員、金岡委員、北出委員、久野委員、小松原委員、近藤委員、佐々木委員、塩野委員、津下委員、能瀬委員、藤田紀昭委員、前田委員、松永委員、宮脇委員、渡邉委員

文部科学省

河合長官、浅野次長、籾井審議官、大杉スポーツ総括官、中村健康スポーツ課長、赤間企画調整室長、遠藤障害者スポーツ振興室長、大野補佐(地域スポーツ課)、豊島補佐(地域振興担当)

オブザーバー

厚生労働省健康局健康課

5.議事録

スポーツ審議会 健康スポーツ部会(第37回)
2026年2月17日
 

【久野部会長】  定刻になりましたので、ただいまから第37回スポーツ審議会健康スポーツ部会を開催いたします。皆様、お忙しいところ、御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 本日は、18名の委員の方に御出席いただいております。スポーツ審議会令第6条第1項及び第3項において、本部会の開催及び議決に当たっては委員の過半数の出席が求められておりますが、定足数を満たしておりますので、開催とさせていただきます。
 本日は、スポーツ庁より河合長官、少し遅れられるそうですが、浅野次長、籾井審議官、大杉スポーツ総括官、中村健康スポーツ課長、赤間企画調整室長、遠藤障害者スポーツ振興室長に御出席いただいております。また、本日、オブザーバーとして、厚生労働省健康局健康課のほうからもウェブで御出席をいただいております。
 続きまして、本日の会議開催に当たり、諸連絡及び配付資料の確認をしたいと思います。中村健康スポーツ課長、よろしくお願いいたします。

【中村健康スポーツ課長】  開催に当たりましての御連絡になります。
 傍聴に関しては、報道機関及び一般の方については、YouTubeでのライブ配信での傍聴とさせていただいております。御承知おきいただければと思います。
 本日の出席者は、お配りしている一覧のとおりとなっております。
 それから、御都合により途中退席される場合は、御退席の際にZoomのチャットにその旨お知らせいただき、適宜御退室いただきますようお願いいたします。
 資料の御確認ですけれども、本日、資料の1「第4期スポーツ基本計画の目標と重点施策について」と、それから参考資料の1から4までお配りをしておりますので、資料の不足等がありましたら、事務局までお申し付けいただければと思います。
 以上でございます。
 
【久野部会長】  では、議事に入りたいと思いますが、冒頭、長官から一言いただいたほうがいいですか。特に大丈夫ですか。
 では、議事に入りたいと思います。本日の議題は、引き続いて、第4期スポーツ基本計画の目標と重点施策についてとなります。
 議事の進め方としましては、初め、事務局より資料1に基づき、前回のおさらいも兼ねて目標設定の考え方に触れていただいた上で、重点課題の区分ごとに目標と重点施策案を御説明いただきます。その後、事務局の説明を踏まえ、委員の皆様から御意見を頂戴したいと思います。意見交換の時間は全体として90分程度を予定しております。
 なお、本部会における次期計画の議論は、今回と3月の2回で取りまとめを行うことになるため、この点も踏まえて、部会としての合意が得られるものから固めてまいりたいと思いますので、何とぞ御協力よろしくお願いいたします。
 それでは、まず、事務局より資料の内容について説明をお願いいたします。
 
【中村健康スポーツ課長】  資料1を御覧いただければと思います。前回、第4期スポーツ基本計画に向けた目標の考え方について一通り議論をさせていただきましたけれども、その時にいただいた御意見も踏まえて、今回、新しく目標の案とそれぞれの目標に関する重点施策の案をまとめさせていただきました。
 まず、1枚おめくりいただきますと、2ページ目に、第4期スポーツ基本計画の目標の設定についての考え方ということで、これは前回もお示しさせていただきましたけれども、この4つの考え方の柱のうち、この健康スポーツ部会の中では、1つ目、社会課題の解決、それから2つ目の生涯を通じたウェルビーイングの実現と社会の成長・発展に貢献する視点を重視すると、こういったところが関係してくるのではないかというふうに考えております。
 次の3ページ目のほうは、前回、この考え方についてお示しをさせていただきましたけれども、幾つか御意見をいただきまして、この3ページ目の資料の赤い色にしている部分、これが前回から修正した部分になっております。この全体の社会課題へのインパクトに向けた流れの基本形は変更しておりませんけれども、前回の御議論でここは足りないのではないかと言われた点を中心に修正をしておりますので、御確認いただければと思います。
 次の4ページ目以降が、こうした考え方を踏まえて、第4期スポーツ基本計画の重点施策についてまとめさせていただいたものになっております。全体のテーマとして、5ページ目のほうにございますけれども、重点施策の柱として、「国民のスポーツ実施促進と健康長寿や社会成長等実現への貢献」ということをテーマとして設定させていただいております。
 このテーマに基づいて2つ柱を立てておりまして、国民のスポーツ実施をどう促していくかということ、そして、健康長寿や社会成長等実現への貢献をどういうふうに進めていくかと、この2つに分けております。
 1つ目の国民のスポーツ実施促進ということについては、これも4つほど柱を示させていただいております。
 1つは、前回も御議論がありましたけれども、スポーツ庁が進める取組として、スポーツの楽しさということを軸にしながら多様なスポーツを推進していくということを1つ目の柱として設定させていただいております。
 2つ目の柱として、これは前回も御議論いただきましたけれども、スポーツ実施率を高めていくために、ライフステージに着目した重点施策をどういうふうに進めていくかということ。
 そして、3つ目として、特定の属性に着目した重点施策として、特にスポーツ実施率が低いということが課題になっている女性それから障害者についての取組ということ。
 そして、4つ目として、スポーツ実施を促すための環境整備として、地域における取組、そして安全の取組ということを設定させていただいております。
 それから、2つ目の健康長寿や社会成長等実現への貢献という、これは社会課題の解決ということでございますけれども、様々な社会課題がある中で、特にこの第4期の計画で重点に置いていったほうがいいのではないかと考えている社会課題として3つほど設定をしておりまして、生涯現役社会の実現による人手不足対策、生産性向上・経済成長への貢献という点、それから、健康長寿社会と社会保障費抑制への貢献という点、そして、女性の活躍促進と少子化対策の貢献。この3つを重点として取り組んでいってはどうかということで、案としてお示しをさせていただいております。
 次のページからが、今お示しさせていただいたそれぞれの柱ごとに何を目標にして、その目標を達成するためにどういう重点施策を講じていくべきなのかということで、たたき台としてお示しをさせていただいております。
 まず、7ページ目のほうを御覧いただければと思いますけれども、これは全てのライフステージに共通するものとして、スポーツの楽しさを軸とした多様なスポーツの推進を図っていくべきではないかということで、目標として設定をさせていただいているのは、スポーツのイメージをより幅広いものに変えていったらどうか、誰もがスポーツの楽しさを享受できるように多様なスポーツができる環境整備を進めていってはどうかということで、重点施策として、スポーツの楽しさの発信であるとか、競技スポーツだけではなくて様々なスポーツということのイメージの変革をしていくべきではないかということであったり、マルチスポーツと最近言われますけれども、様々なスポーツを実施することの重要性、それから、単独ではなくて共にするスポーツの重要性、こういったことを発信していってはどうかということでまとめさせていただいております。
 それから、次の8ページ目、9ページ目からが、ライフステージに着目した重点課題ということで、ライフステージという長い中でも、今回、特に第4期スポーツ基本計画では重点を絞って取組を進めていくということで、様々ライフステージごとに課題がある中でも、特にスポーツ実施率が低いというふうに言われている子育て・働き盛り期、50歳代ぐらいまで、そして、その運動習慣の形成に非常に重要となる子供の頃からの取組ということを重点対象として進めていってはどうかということで、9ページ目のほうに、これは前回もお示しさせていただきましたけれども、イメージを記載しております。
 次の10ページ目から、では、そういうライフステージに着目した取組というのはどういうふうに進めていくべきなのかということで、10ページ目のほうにまずありますのは、それぞれ子供、児童期、生徒期、学生期、それから成人期とばらばらにやるのではなくて、子供の頃の取組が大人になってからのスポーツ習慣に影響してくるということが分かっていますので、それぞれライフステージを見通して、連続・連携して取組を進める必要があるだろうということでございます。
 目標として設定しているのが、誰もが生涯にわたってスポーツを継続できるような環境整備をしていこうということ、それから、生徒期・学生期の運動部活動から社会人でのスポーツ活動につなげられるように、ライフステージで断絶しないスポーツ習慣を形成していくということが大事なのではないかということで、前回も御議論がありましたけれども、重点施策として、どういうふうに子供の頃、学生期から社会人につなげていくのか、そういうスポーツの付き合い方をどうしていくのかということでありますとか、国民運動としてスポーツ推進をどういうふうに進めていくのかといったこと、そして、部活動の地域展開が進められていく中で、地域を巻き込んだ多様な関係者の参画をどういうふうに進めていくのか、こういったことが重点施策として挙げられるのではないかということで記載をさせていただいております。
 次の11ページ目からが、それぞれのライフステージごとということで、まず、11ページ目は、幼児期から生徒期までの子供のスポーツ機会の充実と体力の向上ということで、1つは、子供の日常的な運動習慣の確立と体力の向上ということで挙げさせていただいております。前回もお示ししたように、子供の外遊びが減っているというような背景課題も踏まえて、幼児期からの外遊びをどういうふうに増やしていくのか、それから、運動やスポーツをどう継続していきたいと考える子供を増やしていくのか、そういった背景も踏まえて、目標としては、子供の幼児期からの運動習慣形成から始めて、生涯にわたって豊かなスポーツライフの実現につながるような資質・能力の育成を目指していこうということで、数値目標としましては、前回、今進めております第3期スポーツ基本計画でも同様の項目を目標として定めておりますけれども、1週間の総運動時間が60分未満の児童の割合を減らしていこうということ、そして、卒業後も運動やスポーツをしたいと「思う」「やや思う」割合を増やしていくこと、そして、新体力テストの総合評価がD・Eである割合の児童を減らしていくこと。こういう運動の時間、それから志向、そして体力ということで数値目標を立ててはどうかということでお示しをさせていただいております。
 取組としては、特に幼児期であれば、保護者への普及啓発が大事でありますとか、今進めておりますアクティブ・チャイルド・プログラム等を活用した運動遊びの機会の充実でありますとか、多様な運動意欲の向上につながるような普及啓発をしていこうと。それから、今議論が進めておりますけれども、学習指導要領改訂とも連携をして、児童・生徒期での内発的な動機づけということが大事なのではないか。こういったことで重点施策としてお示しをさせていただいております。
 そして、次の12ページのほうは、同様に子供のときの取組でございますけれども、今進めている部活動の地域展開についての項目を立てておりまして、この部活動の地域展開を、今、ガイドラインもお示しをして、全国的な実施を推進していこうということになっておりますので、これは確実に進めていくということ、そして、障害の有無や運動の得意・不得意を問わず、全ての生徒がそれぞれの希望に応じて多種多様な活動に参加できる環境を整備していこうということ、そして、地域クラブ活動において、部活動の教育的意義というのをきちんと継承・発展させていきながらも、地域全体で支えるということで、新たな価値を創出していこう。そして、生徒だけではなくて、全ての地域の人々のスポーツ活動の充実、地域社会の活性化につなげていこうと、そういうことを目標にしてはどうかということです。
 数値目標としては、令和13年度までに、休日については、原則全ての学校部活動において地域展開を実現するということを目標にしてはどうかということでございます。
 重点施策として、この周知啓発を進めていくでありますとか、地方公共団体に対する支援でありますとか、民間企業も含めた気運醸成・仕組みづくり、こういったことが必要になっていくのではないかというふうに考えております。
 次の13ページ目です。これは学生期、大学・大学院の時代の取組でございます。これは前回も御議論いただきましたけれども、特に学生の時期に実施レベルが大きく低下する傾向があるということで、これに対してどういうふうに取組をしていくかということでございますけれども、目標としては、運動部活動に加入している一部の学生のみならず、多くの学生が利用できるように大学でのスポーツ環境を整備していく。学生時代に低下するスポーツ実施レベルを引き上げることによって、スポーツ習慣の維持と社会人への橋渡しをスムーズに行って、生涯を通じたスポーツの継続につなげていってはどうかということを目標として設定しながら、数値目標としては、学生期の週1回のスポーツ実施率を設定してはどうかということでございます。
 重点施策としましては、まず、大学経営におけるスポーツ推進施策の位置付けの強化ということ、それから、運動部活動・サークル活動に参加していない学生も含めたスポーツができる環境整備をしていく、そして、大学体育を充実していく。こういった取組が考えられるのではないかということでございます。
 続きまして、14ページ目になりますけれども、こちら前回も働く世代ということで御議論をいただいたんですが、働く世代というネーミングがいいのかどうかという御議論もいただきまして、今回、少し名前を変えて「子育て・働き盛り期」というふうにしていますけれども、この是非も含めて御議論いただければと思います。
 特にスポーツ実施率が低い20代から50代のスポーツの環境整備と実施の促進ということでございまして、特にスポーツ実施率が低いこの世代について、職場を中心に身近な環境で運動・スポーツが実施できる環境を整備することにより、子育て・働き盛り期のスポーツを通じた健康増進やウェルビーイングの向上を図るということを目標にしてはどうかということでございます。
 数値目標として、前回もお示しをしましたけれども、週1回のスポーツ実施率の設定を引き続きしてはどうか。現状は、成人全てで第3期のスポーツ基本計画は設定しておりますけれども、特にこの世代ということで設定をしてはどうか、そして、新たに働き盛りの週当たりのスポーツ実施時間ということで設定をしてはどうかということでございまして、こちらは前回、今年やった世論調査の結果で平均値が週148分でしたということをお示しして、目標を210分にしてはどうかということをお示ししていたんですけれども、前回御指摘もいただいて、中央値を取ってみたところ、1人当たり55分程度であったということで、目標自体は修正をしております。1人当たり55分ということは、1人1日10分できていないという現状でございますけれども、現実的な目標として引き上げるということであれば、1日20分あたりが妥当なのではないかということで、案として修正をしてお示しをさせていただいております。
 そして、勤務先において運動・スポーツを活用した取組が行われているとする者の割合ということで、これも前回、こちらは企業調査ではなくて個人調査で取っている数字でございまして、これは自分が勤務している勤務先で運動・スポーツの取組が行われているかということを世論調査で調べているものから取っている数字ですので、少し書き方を正確に、今申し上げたような目標ということで修正をさせていただいております。
 こうした目標を設定しながら、重点施策としては、リテラシー向上でありますとか、先ほども申し上げましたスポーツに対するイメージを変えていくということ、そして、職場における環境整備ということで、就業時間中の運動実施も含めて職場での取組を促していき、好事例を発信していく、そして、次の15ページのほうになりますけれども、例えば、企業に対するインセンティブでありますとか、健康経営との連携、そして、厚生労働省のほうでも進めている健康日本21の取組などとの連携でありますとか、久野部会長からもいろいろ御指摘をいただいておりますけれども、金融保険業界、健康保険制度との連携、こういったことを進めていきながら、この世代の運動・スポーツを促していくということを進めていってはどうかということでございます。
 ここまでがライフステージに着目した取組になっておりまして、次の17ページ目のほうに行っていただきますと、これは特定の属性に着目した重点施策ということで、女性と障害者ということを先ほども申し上げましたけれども、まず、女性に対する取組ということで、17ページ目にありますが、特に20代から40代の女性のやせであるとか体力低下の傾向が顕著であるということで、特に取り出して重点として取り組んでいってはどうかということでございます。
 目標としては、女性が心身ともに健康や体力を維持・向上し、元気に活躍することができるように、スポーツの推進を通じて貢献をするということで、数値目標として、特にこの働き盛り期の週1回以上のスポーツ実施率の男女差をなくすということを目標にしてはどうか。7、8年ぐらいまでは男女差というものは実はなかったところが、この7、8年で大きく差が開いてしまっているということで、この差をなくしていくということを目標にしてはどうかということでございます。そして、特にこの世代の女性の体力低下が著しいということで、体力ということも増加に転じさせるという目標を設定してはどうかということでございます。
 重点施策としましては、社会全体の意識も含めて、女性の健康課題を踏まえたスポーツの重要性に対するリテラシー、広報などを強化していってはどうかということ、それから、女性が特に人気があるようなスポーツの業界とも連携をしながら、女性向けのスポーツを拡大していくというようなこと、そして、大学生の頃の取組や職場での女性向けの取組、それから、女性向けの健康増進施策との連携、こういったことが重要になっていくのではないかというふうに考えております。
 それから、18ページ目のほうは、障害者、障害を持つ方のスポーツ機会の充実ということでございまして、これも前回もお示ししたように、健常者と比べて障害者の方々のスポーツ実施率が非常に低いということと、それから地域差が大きいという、そういうような課題も踏まえまして、まず、共生社会の実現に向けて、全国のパラスポーツ振興の実績の一層の見える化を図っていくということ、そして、その実績を踏まえて、障害のある方の持続的なスポーツ機会に不可欠な取組として重点的に推進をするという目標を立ててはどうかということです。
 数値目標としましては、これも今の第3期にもありますけれども、週1回のスポーツ実施率ということを設定しつつ、地域格差ということも課題になっておりますので、スポーツ実施率の目標を10ポイント以上下回る都道府県を半減させるということを目標にしてはどうかということでございます。
 それから、共生社会ということで新たに設定しておりますけれども、過去1年に障害のない方とともにスポーツを実施した人の割合というものを数値目標として設定をしてはどうか、そして、都道府県政令市における障害者スポーツ振興計画の策定は100%ということを目標にしてはどうかということでございまして、こういった目標を設定するための重点的な取組として、地域におけるパラスポーツ振興のために必要なデータ・モデルの充実をしていくというようなことでありますとか、人材の指導力の強化、そして、パラスポーツセンターの機能強化、全国スポーツ大会の在り方の検討、これは今進めておりますけれども、こういったことを進めていってはどうかということでございます。
 そして、次の20ページ目、21ページ目が、スポーツ推進を図るための環境整備ということで、20ページ目は地域における環境整備。まちづくりを含めた環境整備ということで、これは、地域格差という課題もある中で、各地域の条件や状況の実情を踏まえたスポーツ環境の整備・活用を進めていくことにより、スポーツ実施状況に関する地域格差を是正していくということを目標にしてはどうかということでございまして、これは特に地域のスポーツ施設として重要であります学校体育施設の地域での共同利用というのが進んでおりますけれども、この割合を100%に近づけていくということを目標として設定してはどうかということ、そして、これは前回お示ししましたけれども、都道府県別のスポーツ実施率について、平均を上げながら、最大値・最小値の差を縮小していくということを目標にしてはどうかと考えています。
 そして、もう一つ、住民の週1回以上のスポーツ実施率について調査をしている市町村、これは実は今まで網羅的に調べたことがないんですけれども、近々各市町村にアンケートを取ろうと思っておりますが、こういう市町村も増やしていくことで、それぞれの自らの実情を踏まえた上での対策というのが取れるようにしていってはどうかということを考えております。
 こうした目標を達成するための重点施策として、1つは、自治体同士の横のつながりというのをもう少し強化していけないかといったことでありますとか、学校施設の有効活用を推進していく、そして、近藤先生のほうからも何度か御指摘いただいておりますけれども、それぞれの地域、自治体が持っているスポーツ実施に関する統計について、もう少し情報連携を強化していってはどうかというようなことも考えております。そして、スポーツ実施率が低い地域の要因の分析でありますとか、効果的な取組の検証、そして、それを自治体の中で波及していくための具体的な手法をどうするか、そして、学校施設の利活用をどうしていくのか、部活動の地域展開、こうした取組を進めていくことで地域としての実施率を上げていってはどうかということでございます。
 そして、次の22ページ目のほうになりますけれども、こちらはスポーツにおける安全をどう確保していくかということで、スポーツを継続できるようにするためにもスポーツ事故をいかに減らせていくかということは大事であろうということで、目標としては、誰もが生涯にわたりスポーツを継続し、スポーツの価値を享受できるよう、スポーツ安全に関する関係者の意識啓発を図って、安全対策の数字を向上させる、そして、コンプライアンス違反や体罰・暴力等の根絶を目指すということを目標にしながら、数値目標としては、スポーツ中の外傷障害の発生率を減少させるということを目標に立ててはどうかということでございます。
 重点施策としましては、1月にスポーツ庁のほうで公表しましたガイドライン、安全のガイドラインに関する周知啓発の取組をどういうふうに進めていくか。そして、指導者への周知啓発でありますとか、スポーツ団体との連携、そして、スポーツ事故の状況の把握、それから、最近課題になっております熱中症対策の強化、こういったことが重要な取組になっていくのではないかというふうに考えております。
 最後、24ページ目以降、これはそれぞれの社会課題への貢献ということで、どういうことを目標にして取り組んでいくかということでございます。
 24ページ目は、生涯現役社会の実現による人手不足対策と生産性向上・経済成長への貢献ということでございまして、国民にスポーツ実施を促し、国民の心身の健康を維持・向上させること、困難に直面したときにそれを乗り越える力を育むことによりライフパフォーマンスを向上させて、現役として活躍できる期間を拡大し、人口減社会における人手不足対策に貢献する、そして、スポーツ推進を通じて心身ともに健康で元気に活躍できる人材を育成・確保することにより、企業や社会全体の生産性を向上させ、日本の経済成長に貢献する、こういったことを目標として取り組んではどうかということで、重点施策としては、政府の取組の中での重点的な位置付けでありますとか、企業における活動の促進、人材への投資拡大を図る、そして、スポーツによる生産性とか経済成長への効果に関するエビデンスの蓄積、効果の見える化などが重要になるのかなと。そして、特に地方自治体の政策におけるスポーツ推進施策の位置付けの強化ということも重要なのではないかというふうに考えております。
 そして、次の25ページ目です。健康長寿社会と社会保障費抑制への貢献ということで、これは目標としては、国民が健康に生活し、なるべく医療にかからず、要介護にもならずに、元気に長生きできる健康長寿社会の実現、平均寿命と健康寿命の差の縮小に向けて、運動・スポーツの推進を通じて貢献をするということを目標にしてはどうかということで、政府全体が進めている国民のウェルビーイング向上施策への位置付けということでありますとか、社会保障制度におけるスポーツの活用促進を図っていくでありますとか、健康対策との連携、こういったことが重要になっているのではないいうふうに考えております。
 最後に、26ページ目、女性の活躍促進と少子化対策への貢献ということで、女性が心身ともに健康や体力を維持・向上して元気に活躍することができるように、スポーツの推進を通じて貢献する。スポーツを活用した女性の健康や活躍の実現を通じて、子育て支援や少子化対策にも貢献をしていく。こういったことを目標として設定してはどうかということで、こちらも同様に、関連施策の中での位置付けでありますとか、女性のところで出てきましたけれども、リテラシー教育・広報の強化、そして、女性の健康問題への対応などが重点として考えられるのではないかと考えています。
 かなり飛ばして御説明をしてしまいましたけれども、一応、事務局からの御提案としてまとめさせていただいたものを御説明させていただきました。
 以上になります。
 
【久野部会長】  ありがとうございました。非常に幅広ですので、説明が大変だったと思います。
 これから議論に移ってまいりますが、先ほど冒頭に申し上げましたように、これに関しては今回と来月2回で取りまとめていかないといけないので、今日、委員のほうも、取りまとめていく方向、これに関する御意見に割合絞って御議論いただけると助かります。その点、御配慮を何とぞよろしくお願いいたします。
 それから、今日取りまとめられるものは取りまとめて参りますが、時間も限られているので、課題があるという場合は、また来月、最終的にそこで議論して決めるという方向で参ります。今日は、資料のここの議論をしますというようなお願いをいたします。違うページに飛んでしまうと、結局取りまとめせずに次へ進んでしまうことになります。何回も御発言いただいて結構ですが、自分の言いたい、言わなきゃいけない場所をばんばんと言われてしまうと議論が拡散しますので、その点、進行に御協力をよろしくお願いします。
 では、資料1に基づいて、最初、2ページ、3ページ、それから5ページの全体像に関して、一応確認をしていきたいと思います。特に3ページに関して前回御意見もいただいて、事務局のほうで新たに取りまとめていただきましたが、この点に関して御意見おありでしょうか。
 また、5ページの重点施策のアジェンダですが、全体としてこれでいいのかという観点でもし御発言があればお願い致します。中身の文言といった具体的な話は、その場に行ってからお願い致します。全体像としてまずこれでいいかという観点で御意見をいただければと思うんですが、いかがでしょうか。
 特に3ページなど大分工夫がされたと思いますが。前回、津下先生からも御意見いただいたんですが、先生、一言いかがでしょうか。
 
【津下委員】  ありがとうございます。
 前回のものと比較しましても、必要な内容が書き込まれたかなという気がしております。それから、中長期的な効果のところも、地域課題の解決、一番右側に続くようなところが入ってきたということは、修正がうまくなされたのかなというふうに思っております。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 小松原委員、労働生産性向上、労働力の確保などの社会課題インパクトに気づいて、前回御指摘いただいた点なども配慮されたかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
 
【小松原委員】  ありがとうございます。適切に盛り込んでいただいたと思っております。ありがとうございました。
 
【久野部会長】  ウェブで。近藤先生から手が挙がっておりました。近藤先生、お願いします。
 
【近藤委員】  このロジックモデルは多くの方が真っ先に見るものだと思いますので、2点これに関わって要望があります。
 まず1つは、右端に向けていろいろなことをやっていくということだと思うんですけれども、右端の社会課題のインパクトの矢印がどこに集まっているかと見てみると、日本の経済成長のところに矢印がいっぱい入っているんです。これが、スポーツ庁の基本計画の長期的なゴールとして経済成長でいいのかなと、ちょっと違和感がありました。
 第4期のところにスポーツの楽しさを軸とした多様なスポーツの推進ということもうたわれているように、スポーツはするだけじゃなくて、見るだけでも幸福感の向上に寄与するなんていうエビデンスも出てきていますし、国としてもウェルビーイングを高めるということが言われていて、左のほうの何か所かに「ウェルビーイングの向上」という言葉が入っているんですけれども、右の社会課題として、日本は幸福度ランキングで低迷していることも社会課題としても指摘されていますので、矢印が向かう先が経済成長ではなく、国民のウェルビーイングの向上のようなもののほうがふさわしいのではないかというのが1点目です。
 それから、こういうロジックモデル、大分つくり込まれて、これは確かにこういうことをやればこうなるかなという感じはしてきていますが、ロジックモデルの中にも、風が吹くと桶屋がもうかるみたいな本当かよというロジックモデルも世の中にはありまして、検証を重ねていくということがとても大事だと思います。検証するというようなことがこのロジックモデルの一番下にでも、全ての段階において妥当性を裏づけていくんだ、それで精緻化していくんだというようなこともここに表現していただけたらなと思いました。
 以上2点です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 近藤委員が前回御欠席されていたんですが、今回のスポーツ基本計画の方向性として、社会課題の解決にスポーツの力がいかに資するかという点で、日本の経済成長にも貢献していくといったことが入ったと理解しておりますが、確かにこれだと全部がそこに行くようになっているので、経済成長は経済成長、こういう観点は入れていくということで、今回の1つの特徴だと思っておりますが、ウェルビーイングとかそういう観点も、両面に行くような形も、委員の言われるとおりかなと思います。
 事務局、その辺いかがですか。
 
【中村健康スポーツ課長】  国民のウェルビーイングという意味では、先生がおっしゃるとおりだと思いますが、ちょっとどういうふうに入れ込むかというのは検討させていただければと思います。
 
【久野部会長】  では、その点、次回……。藤田委員、どうぞ。
 
【藤田(紀)委員】  ありがとうございます。
 ここで、ここをこういうふうにと言って、難しいことかもしれないんですが、5ページの健康長寿や社会成長実現への貢献、これは社会課題の解決のための部分ということになるかと思うんですけれども、私はここに共生社会の実現というのが入ってもいいんじゃないかと思っています。もちろん、障害者スポーツ、特定の属性というところで詳しく入っているんですが、ライフステージを通して障害のある人のことも常に入れて考えて、考慮していかなきゃいけないということを考えると、ここに1つ項目があってもいいのかなという気が。ここに書かれてあることを最後のところでまとめて、見通しが持てるような書き方をしていただけるといいのかなというふうに思いました。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。重要な御指摘をいただいたと思います。
 では、ここまでに関して、今、特段そのほか御意見は。渡邉委員、お願いします。
 
【渡邉部会長代理】  渡邉です。基本計画部会のほうの部会長をやっていますので、今の近藤委員のところにも絡めてちょっと発言させてください。
 まず、5ページについては、このロジックモデル、第3期に比べると大分精度が上がっているんじゃないかなというふうには思います。政策課の赤間さんもずっとおっしゃっていましたけれども。
 
【久野部会長】  3ページですか。
 
【渡邉部会長代理】  ごめんなさい。3ページのロジックモデルです。本来の考え方のバックキャスティングの考え方というのがここには表れているかなというふうに思います。インパクトから遡って施策、施策というのはインプット、アクティビティーあるいはアウトプットというところが含まれると思うんですが、そこの因果関係が前よりも大分分かりやすくなってきたかなというのは1つあろうかと思います。
 ただ、因果関係のところで、まだまだエビデンスの足らないところ、幼児の話等々も先ほど出ていましたけれども、これからデータの整理とかそれを分析したエビデンスの構築というのはしっかりやっていかなきゃいけないんだろうと思います。
 また、近藤委員がインパクトのところで、矢印が日本の経済成長に向かっていると、これはいかがなものかという話がありましたが、基本計画部会でもここは今議論の的になっています。ですから、ここでの皆さんの御意見をいただいて、それをまた基本計画部会のほうに持ち帰って検討したいと思います。
 同じく、近藤委員からロジックモデルというのもいろいろあるので、検証されることが大事だという文言を入れておいたほうがいいという話がありましたが、これはすごく大事な点だと思います。基本計画部会の中でも、できたものをきっちりモニタリングして、それを中間評価して、また改善していく。その場合には評価指標というのが非常に大事になってくるという意見がありましたので、全てそこにつながっていく話だと思います。
 こういった御意見もまた踏まえて、基本計画部会のほうに持ち帰りたいと思います。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 そのほか。小熊委員、どうぞ。
 
【小熊委員】  慶應義塾大学の小熊です。
 3ページのロジックモデルの図なんですけれども、私、厚労省のほうの健康日本21の身体活動・運動の部分のロジックモデルの作成にも少し関わらせていただいたりしていて、共通する部分も結構あると思います。厚労省のほうで言う部分の運動だったりスポーツ、余暇のところの運動とかというところは共通する部分もある中で、例えば、エビデンスを実証していく、検証を重ねていくといった中に、この中長期的な効果のエビデンスといったところで共有できる部分も多くあると思います。
 そこをお互いに認識して、融合できる部分は、共通の理解の下、エビデンスも共有するといったような姿勢も必要なのではないかなと思ったので、検証を重ねていくというところの一部にそんな意図も入れられるといいかと思いました。インパクトのところの具体的な指標なんかも今後考えていく必要があるのかなと思いました。
 以上です。
 
【久野部会長】  では、これで最後に、すいません、時間の関係で松永委員で最後にさせていただきます。松永委員、お願いします。
 
【松永委員】  ありがとうございます。オンラインから失礼させていただきます。いろいろ追記をしていただき、ありがとうございました。
 3ページの一番左側のところなのですけれども、前回も発言させていただいて、スポーツの推進のところでは、AI、eスポーツやデジタル技術などが明記されています。加えてスポーツ環境のところにもデジタル化やICTの文言が必要ではないかなと思っています。
 次に、今回、追記していただいたスポーツ施設の安全対策というところについてです。スポーツ庁にて2025年に改定された資料では、学校の共同施設利用の際などは、電気鍵や予約システムなどにもICTが活用されているということが明記されているので、安全対策だけではなく、環境のところなどにもデジタル化やICTという文言があっても良いのかなと思います。
 あと、2つ目のチェックのところで、スポーツ施設の安全対策というのを入れられて、その2つ下の黒字の以前のところの安全対策の推進というのを含めると、安全対策が2つ出てきます。前の黒字のところが逆に大枠で漠然としてしまっているので、ここについては、何々の安全対策の推進というようにされたほうが良いのかもしれません。上がスポーツ施設の安全対策と明記されたので、そこのところが気になりました。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 ここまでで事務局から何か御発言ありますか。
 
【中村健康スポーツ課長】  今御指摘いただいた安全対策は、ちょっと整理させていただきます。おっしゃるとおりだと思います。
 
【久野部会長】  ありがとうございました。
 渡邉委員がおっしゃった日本の経済成長のところに関しては、私、個人の意見ですが、いわゆるスポーツ関係者だけという形にならずに、スポーツの力そのものが国力にもプラスになっていくような方向性は、あまりこれまで第3期までには位置付けられていなくて、ここを大きくしていくにはそういう視点は多分必要ではないかと。
 ただ、一方で、非常に経済成長ということだけに全部が行くとなると、非常に違和感を持つ方も一定数つくってしまうことになるので、そこのバランスというところ、先ほど近藤委員も言われた、その視点が非常に大事じゃないかなと、皆様の議論を聞いて感じました。
 ありがとうございます。では、このロジックモデルのところは、今いただいた意見を基に、また来月、最終的に確認をさせていただこうと思います。
 では、次に、国民のスポーツ1です。スポーツの楽しさを軸とした多様なスポーツの推進から、2)スポーツ実施率を高めるためのライフステージに着目した重点課題に関して議論をしていきたいと思います。
 ここからのページは、目標と重点施策がそれぞれ示されていますので、それぞれに関して御意見をいただいて、今日これでオーケーであれば、ここで取りまとめをさせていただきますし、課題があった場合には、また事務局のほうで検討いただいて、来月検討させていただきたいと思います。
 では、まず、7ページ、(1)スポーツの楽しさを軸とした多様なスポーツの推進ということで、目標と重点施策が示されていますが、このページに関して御意見をいただければと思います。いかがでしょうか。津下委員、お願いします。
 
【津下委員】  スポーツの楽しさを主軸にするというのは、非常にスポーツ庁らしくていいと思うんですけれども、楽しくないと感じている国民にとっては、そこでもうそこに入り込めなくなってしまうのではないかと思います。そこへの配慮も必要と思います。
 確かにスポーツは楽しいのですが、何が楽しいかというと、できるようになるとか、一緒に仲間同士で楽しめるとか、いろいろな楽しさの要素があります。楽しさにはいろいろな要素があるんだということをまずは前提として置いていただいて、感じ方、人それぞれの楽しさが実現できるというような、そういう楽しさの多様性が入ってくるといいのかなと感じたところです。楽しさの押しつけと感じられないように表現していただければと思います。
 
【久野部会長】  津下先生、今、すごく大事な視点だと思ったんですけれども、この目標の文言そのものに関してはいかがですか。
 
【津下委員】  目標の文言なのか、背景なのか。スポーツの何を楽しいと感じるかに関しては、非常に多様であることを押さえてみたいなそんなことでしょうか。指導者がこれは楽しいだろうといろいろ用意するかもしれませんが、内在的な楽しさを引き出せることでしょうか。こんな苦しいのに何で楽しいんだと思うというような楽しさもあれば、みんなとやるから楽しいとか、いろいろな楽しみ方があるんだというその大前提で、「いろいろな楽しみ方をこのスポーツ基本計画は応援する」ということで、スポーツがもたらす楽しさのイメージを幅広くする感じでしょうか。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 では、北出委員、お願いします。
 
【北出委員】  ありがとうございます。目標のところ、あと重点施策もとても分かりやすくて、おおむね賛成というか、いいなと思ったんですけれども。
 一番下の部分が、重点施策のスポーツの導入・継続、ライフパフォーマンス向上に効果的な身体機能チェックの実施促進と目的を持ったスポーツの普及というのがちょっと分かりづらいように思っていまして。恐らく、今まで言われていたどういうスポーツがどこに効くかとか効果的かということだとは思うんですが、一方、身体機能のチェックというのは何を意味するかというのを教えていただきたく御質問いたしました。
 
【久野部会長】  これは事務局から御質問に対してお願いします。
 
【中村健康スポーツ課長】  この部会でも御紹介したかと思いますけれども、今、スポーツ庁が進めているセルフチェックのようなものを広めていくことで、自分の今の体の状態をきちんと把握をした上で改善をしていくということがまずスポーツの導入として必要なのではないかと、そういうことでございます。
 
【北出委員】  ありがとうございます。もしかすると、文章が長いというのもあると思いますので、句点等で見やすくしていただければありがたいです。ありがとうございました。
 
【久野部会長】  では、藤田委員、お願いします。
 
【藤田(紀)委員】  先ほどの津下委員に関連するんですけれども、私もこの楽しさというところは、もう少し中身が分かるといいかなというふうに思っておりまして。これまで楽しさというと、勝つことが楽しいに収れんされてしまっていた部分があるので、そうではなくて、下手な人でも上手になっていくというのが楽しかったりとか、ですから、上手になったりとか、どうやったら上手になるか考えたりとか、そういう部分を幾つか例示を挙げて、「など多様であるが」というふうな、多様な楽しさというふうに書いていただけると、より具体的でいいのかなというふうに思いました。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 そのほか。相澤委員、小野寺代理。一応、ここまで1回御意見をまとめさせてください。
 
【相澤委員】  相澤です。
 7ページですけれども、これまでの委員のコメントと関連しますが、この最後のポツの身体機能チェックの実施促進と目的を持った運動・スポーツの普及というのは、それより上にあるものと少し一線を画すように思います。そのとき一見楽しくなくても、認識して向き合っているうちに、良い点、不足を徐々に認識して、系統立ってやることがこんなに効果があるんだと実感していたことが重要だというふうに思います。それが、将来いつかやるスポーツのために心身機能の許容範囲を広げておいて、自分の体の機能、能力を開拓していくことにつながると思いますので、ぜひここを大事にしていただきたい。
 
【久野部会長】  逆に、相澤委員、重点施策は、今先生が言われるように、大事な施策として入ることは、ここじゃないほうがいいかもしれないという意味ですか。
 
【相澤委員】  そうですね。これが過不足なくしっかり伝わる文言、表現がいいかなというふうに思います。
 
【久野部会長】  文言というか、ほかの位置、ほかのページというか、ほかのところのほうが合うかもしれない?
 
【相澤委員】  その可能性もありますし、ここからは外せないというふうには思います。少し強調できるような工夫があれば、すごく必要な1行だというふうに思います。
 以上です。
 
【久野部会長】  重点施策としてここに挙がっているので、重点なので、そういう面でかなり強調されているというふうに思いますが、その辺り、もっと以降取り上げるみたいなそういうイメージですか。
 
【相澤委員】  そうですね。身体機能チェック、先ほど北出委員もおっしゃいましたけれども、多分、それで伝わる方とこれ何を意味しているんだろうという方が分かれそうに思いますので。
 
【久野部会長】  そういう視点で。
 
【相澤委員】  ええ。向き合って、系統立って取り組んで、いつか楽しさを感じていただくというようなことが表現できればいいのかなというふうに思います。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 では、小野寺代理、お願いします。
 
【佐々木委員代理(小野寺)】  ありがとうございます。
 こちらの楽しさを軸にしたのは非常に、この方向性がどんどん前に出てくるといいと思っております。私どものところにいるところで、例えば、会員のところで、ボウリング場の協会であったりとか、ほかにもゴルフ練習場であったりとかそういったところもあるんですけれども、もっとより楽しさというところ、レクリエーショナルスポーツは書いてありますが、レジャーとしてのスポーツのところをもっと強く押し出してもいいのかなと。
 というのは、あまり、ボウリング場の経営者の方々であったりとかがこういったスポーツの参加というところに自分たちの事業が直結すると、なかなかあまりそういうふうに意識されていないのではないかなというところを感じているところがあります。ほかに、例えば、サーフィンであったりとかマリンスポーツとかそういったところももっとイメージが強く出てくると、よりそういった事業者の方々にとってみて自分たちの我が事になりやすくなってくるかなというのをちょっと感じております。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございました。そうしますと、楽しさの定義的なところを含めて幾つか御意見をいただいたので、この点に関しては少し事務局で御検討いただいて、来月にここの目標、重点施策を取りまとめをしていきたいと思います。
 では、次に、(2)のスポーツ実施率を高めるためのライフステージに着目した重点課題に関しての議論に移っていきたいと思います。まず、9ページの全体分かりやすく示されておりますが、この絵に関して、もし御意見があればいただければと思います。
 事前にスポーツ庁と今日の内容について打合せしたときに、前回、今定年延長もあって働いている方は60代までかなり入っているので、そこまですべきじゃないかという御意見もあったかと記憶しておりますが、今回、データに基づいてこの基本計画を基本的に立てていくという中で、スポーツ実施率が非常に低いのが50代までということで、60代からは上がってきているので、そういう面では重点的にやるという意味で、ここの表記は今回も50代になったというふうに私としては理解しておりますが、この辺り含めて御意見をいただければと思いますが、いかがでしょうか。
 前回これ、小松原委員からも御意見あったので、いかがでしょうか。
 
【小松原委員】  私もこのような形でよろしいかと思います。前回は働く世代になっておりましたが、そこを変更していただいておりますので、よろしいかと思います。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。この点に関しては異論ございますか。岩田委員、ぜひお願いします。
 
【岩田委員】  これは単純な質問で、後期高齢期が75、60から74が前期高齢期ですかという質問です。
 
【中村健康スポーツ課長】  正確に言うと、前期高齢者65からなので、ちょっとどう表現するか悩んだ挙げ句こうなっています。
 
【久野部会長】  私も60を超えたので、ここに高齢期に入れられるのは若干違和感がないわけではないんですが。
 能瀬委員、お願いします。
 
【能瀬委員】  20代から40代女性におけるやせの割合の高さというところが働き盛り期に記載されているかと思うんですけれども、10代でも女性のやせの割合はかなり高いかと思います。やはり産婦人科医として診療していると、10代のうちに、やはり食に対する考え方が固定化されてしまっていたり、無月経で骨粗鬆症になっていたりという10代がかなり多くて、これは高齢期にもつながる問題ですので、やせのところはもう少し低年齢の段階から記載するのがよいのではないかなと感じました。
 以上です。
 
【久野部会長】  ここはここでの表記を、少し検討いただくのと、先生、後で具体的な中身のところでもう一度議論させていただければと思います。
 津下委員、お願いします。
 
【津下委員】  このライフステージという考え方、重点施策を考える上で重点課題ということで非常にいいと思うんですけれども、ともすると世代で分断されるような感じがします。シームレスでということもありましたので、例えば世代間交流とか合同とか連続性とか、そういうものの重要性も示してはいかがでしょうか。子供は子供、というだけでなく親世代、働き盛り期と合同で行うような施策もあると思うんですよね、取組については世代を分断しないような考え方も必要ではないかと思うので、そういうことを付記していただいたらどうかなと感じました。
 
【久野部会長】  重要な視点ですので、では今、シームレスだというお話も出たので、10ページの1、ライフステージを見通したシームレスな施策・取組の推進の目標、重点施策及び11ページの幼児期から生徒期までの子供のスポーツ機会の充実と体力の向上、a.子供の日常的な運動習慣の確立と体力の向上の目標と重点施策、12ページのb.部活動の地域展開等の全国的な実施の推進と、この3ページ分の目標、重点施策に関して、ここは順番でなくて、この3ページのどこかという形を言っていただいて、御意見をいただければと思います。いかがでしょうか。特に目標、重点施策に関して、これで目標いいのか、あるいはこういう目標のほうがいいんじゃないか、あるいは重点施策としてこういう点を入れたほうがいいんじゃないか、御意見いただければと思いますが、いかがでしょうか。
 近藤委員、お願いします。
 
【近藤委員】  先ほど誤ったタイミングで失礼しました。重点なので全部に書くとどうかなという思いもあるんですけれども、60代、70代はスポーツ実施率高いんでいいんですけれども、今後、日本社会が抱える大きな問題は、後期高齢者の中でも、さらに85歳以上がどんどん増えていくということです。その人たちではスポーツ実施率はやっぱり下がっているというのがありますので、そういう人たちでもできるスポーツの種目の開発みたいなことも必要な気がしています。
 一例だけ挙げますと、走るサッカーはできないけど、ウオーキングサッカーだったらできるとか、何かそういうちょっと障害者スポーツにたまっているノウハウとか種目なんかも上手に使っていただいて、ちょっと機能が落ちた人でも楽しめるような、何かそういう環境づくりは大事ではないかなというふうに感じています。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。今の視点はすごく私も大事だと思っていまして、2040年まで85歳以上人口高止まりが見えている中で、前期高齢者のスポーツ実施率等を含め体力も上がってきているんですが、今後、80歳以上のところが非常に社会課題になる中で、ここの11ページの辺りに入れていくのか、あるいは25ページ、(2)健康長寿社会と社会保障費抑制への貢献というところに少し位置づけて、重点施策の中で80歳以上とかそういう文言を入れていくという考え方も、今、近藤先生の意見を踏まえてあるのかなと思いましたので、ちょっとこの点は検討いただければと思います。
 では、宮脇委員、お願いいたします。
 
【宮脇委員】  失礼いたします。先ほど来ちょっと御議論がございます高齢者のことについてですけれども、見直しが生じ……。
 
【久野部会長】  宮脇委員、できたら高齢者のところはもうちょっと後がいいんですが。すみません、私もそう言ってしまったので誘発してしまった私の責任ですが、申し訳ない。もうちょっとお待ちいただいてよろしいでしょうか。申し訳ありません。
 
【宮脇委員】  はい、かしこまりました。
 
【久野部会長】  では、そのほか、すみません、子供のほうに戻りたいと思いますが、特に11ページ、12ページの目標、重点施策いかがでしょうか。北出委員、よろしくお願いします。
 
【北出委員】  ありがとうございます。12ページの部活動の地域展開に関してなんですが、目標のところで、2番目の障害の有無、運動の得意・不得意を問わず全ての生徒がそれぞれの希望に応じた多種多様な活動に参加できる環境というのは、本当に目標としてはすごくすばらしいとは思うんですけれども、地域のクラブ活動というのは、まず、休日から始まるのであって、やっぱり平日はなかなかそこが難しい、まだすぐには難しいということと、あとやっぱりどうしても地域格差ですとか学校の施設の格差、施設とか地域の格差があって、自治体によっては難しかったり、人材に関しては、部活動の指導員の配置の推進というのを記載されていますが、どうでしょうか、実現可能性として、ちょっと目標として高いのかなとは思うんですけれども、これに関して何か御説明をもしいただければと思います。
 
【久野部会長】  お願いします。
 
【大野地域スポーツ課長補佐】  スポーツ庁の地域スポーツ課でございます。御指摘ありがとうございます。
 この部活動の地域展開につきましては、従来の部活動の在り方をそのまま地域に移すというだけではなくて、いろいろ新しい価値も生み出しながら、全ての人にとってよりよいスポーツ環境を整備しようという考え方で進めているものでございます。
 御指摘いただきました目標の2つ目のポツにつきましても、別途有識者会議で御議論いただいて、昨年の12月に文科省として定めたガイドラインの中にも明記しているものでございます。御指摘いただいたようにいろいろ課題はありますけれども、こういう方向性に向けて、国としての予算措置もしながら、各地域での取組を推進していこうという方向性を示すものですので、ぜひこの基本計画においても目標として位置づけた上で、ここに向かって取組を進めていきたいと考えております。
 
【北出委員】  ありがとうございます。恐らく自治体以外でも、公共団体、民間企業とかも入れてという取組ということでよろしかったでしょうか。
 
【大野地域スポーツ課長補佐】  はい。御指摘のとおりでして、ガイドラインの中でも、自治体、行政側だけでは対応が難しいことから、民間企業、大学、さらには様々な関係団体等とも連携・協働しながら、よりよいスポーツ環境をつくっていこうという方向性が示されておりますので、今後、より具体の取組は追求していかないといけない部分がありますけれども、そういう考え方でぜひ、よりよいスポーツ環境整備に向けて取り組んでいきたいと思っております。
 
【北出委員】  ありがとうございました。以上です。
 
【久野部会長】  北出委員、そうしますと、今のスポーツ庁のほうから、すごいやる気を見せていただいたわけですので。
 
【北出委員】  安心しました。
 
【久野部会長】  逆に、どちらかというと慎重な国側がここまで示していただいたという意気込みも含めて、またこれからの5年間で進めるという時間軸もありますので、そういう点でまた見ていただければと思いました。ありがとうございました。
 
【浅野スポーツ庁次長】私から良いでしょうか。
 
【久野部会長】どうぞ、お願いいたします。
 
【浅野スポーツ庁次長】  今、北出委員から御指摘いただいたように、やはり地域によってかなり温度差が、今、状況としては、現実としてはあります。そういうことも踏まえると、確かにここで環境を整備するというふうに言い切っちゃっているんですけど、やっぱり地域の実情に応じてとか、何かちょっと言葉を足して、より現実的なところと、それから、5年間の先を見据えた形での間を取った形での記述をちょっと考えさせていただければなと思います。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございました。では、この点に関してはまた次回に確認をしていきたいと思います。
 では、甲斐委員、お願いします。
 
【甲斐委員】  ありがとうございます。オンラインから失礼いたします。
 11ページの幼児期のほうに、ちょっとすみません、戻ってしまうんですけれども、ここの重点施策のところの一番上が、幼児期の運動遊びの重要性に関する保護者等への普及啓発という部分ですが、保護者がメインになっているんですが、平日の日中はどうしても幼児期、今ほとんどの子供が保育園、幼稚園に通っていますので、こういう幼児教育関係者というんですかね、この方々がどう日中過ごさせていただくのかというのがすごく大事なので、こちらにもぜひ普及啓発をするというのは少し書き込んでいただいたほうがいいのではないかと思いました。
 以上です。
 
【久野部会長】  大事な視点ありがとうございます。
 そのほかはいかがでしょうか。では、岩田委員、小野寺代理、それから渡邉委員と順番でいきたいと思います。
 
【岩田委員】  10ページの重点施策の一番下なんですが、総合型地域スポーツクラブの登録・認証制度の普及、ありがとうございます。先ほどから議論されている運動部活動の地域展開の受皿として重要性を増しております。この認証制度、登録クラブは今1,200なんですが、認証制度を始めたばかりで、今、部活動の地域展開タイプと、障害者スポーツ推進タイプの2つがあります。今後、実は健康寿命の延伸タイプ(仮称)ですが、そういったタイプのクラブも認証していこうと考えておりますので、ここを普及だけじゃなくて、もしよろしければ、普及及び活用による各種施策の展開とかというふうに書いていただければありがたいなと思っています。以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 では、小野寺代理、お願いします。
 
【佐々木委員代理(小野寺)】  では、私のほうから、全般的に本当に先ほどから、民間企業のところまで踏み込んでおっしゃっていただいて、非常に大事な視点かなと思っております。幼児期も含めてスポーツをする子供たちが増えていく、あるいはそれがその後、成人期も増えていくということに対して、一番バイタルにというか、取り組むのはやっぱり民間企業というところになると思っております。スポーツ施設を運営している民間事業者です。そういったところに向けての発信が言葉としても少し入ってくると、より事業者が、ここに対して事業機会を捉えて新たに取り組んでいくような流れを生みやすいんじゃないかなと想像しております。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。これは重点施策のところにということですね。
 
【佐々木委員代理(小野寺)】  そうですね。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 では、渡邉委員ですね。前田委員、ごめんなさい。
 
【前田委員】  11ページのところなんですけれども、前回、ライフステージの1つずつ語っていく中にも、障害のある人のことを書いてほしいという話をしましたけれども、特にほかの学生期とかそれ以降のことよりも、特に幼児期から生徒期までのここの部分だけでもいいので、しっかりと書いてもらいたいという話なんです。
 先ほど12ページのところで、障害の有無を問わずという表現が出てきました。これと同じような感じで11ページにも、障害の有無を問わずというようなことをちょっと目標の中にも入れられればどうかなというふうに思います。どうしてかというと、スポーツが楽しいとかというのをいかに知ってもらうかという話が出たんですけれども、やっぱりいろいろプログラムタイプの事業であったりとか、そういうプログラムをしていく中で、障害のある人も楽しめているのかなという、そういう視点を常に教育をされる方には持ってもらいたいと思うからです。
 特にライフステージに関しては、教員であったりとか、先ほども出ましたけれども、幼児期の保育士さんであったりとか、あと、幼稚園の教諭の方であったりとか、そういう方々もやっぱり知ってもらいたいですし、そういう視点を必ず持ってもらいたいので、そういった障害の有無を問わずというのを入れて、常にそこの人たちも大丈夫なのかなというのを考えてもらいたいなというふうに思います。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。重要な視点をありがとうございます。
 特に目標のところで御意見、それぞれ3ページ、特に11ページは数値目標が挙げられていますが、3つですね。この点に関していかがでしょうか。御意見もしあれば、いただければと思いますが。
 すみません、松永委員に当ててしまいたいと思いましたが、松永委員、この数値目標はいかがでしょうか。
 
【松永委員】  今の数値目標のお話は……。
 
【久野部会長】  11ページですね。
 
【松永委員】  11ページですね、すみません。大学のほうも気になっていたので。
 
【久野部会長】  多分この後、またお当てしたいと思っていますが、こちらはいかがでしょうか、先生、子供のところですので。
 
【松永委員】  数値目標のところでいろいろと御検討されて、この数値目標を入れられていると思いますし、基本的には1つ目安になるので良いとは思います。
 気になるのは、新体力テストというと、どうしても運動神経が良い悪いみたいな判断になることが一般的には多いと思うのですけれども、この体力テストの点数が高い低いというところで、病気になりにくい体をつくるとか、集中力があるとか、粘り強さがあるなど、補足について付記してもらうと、体力テストの評価のD・Eというところまで数値目標を明記することの意味が高まっていくのではないかと思いました。
 数値目標のところだけではないのですが、先ほどから甲斐委員、前田委員もおっしゃっている幼稚園の先生、あと保育園の先生への啓蒙活動というか、教育活動も重要だと思います。特に低学年の学童保育や地域の放課後クラブなどの活動に時間を費やす子供たちも非常に多いので、その時間帯に関わる方々の運動、スポーツの楽しさというところを知っていただき、実践していだくカリキュラムやプログラムというのも併せて重要になるかと思います。
以上、追加のコメントもさせていただきました。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 少しここまでで、事務局から何かコメントございますか。
 
【赤間企画調整室長】  スポーツ庁政策課の赤間と申します。
 幼児期から生徒期までの子供のスポーツ機会の充実、ここの関係でいろいろ御指摘いただいているところでございます。まず、数値目標を今回新しく提示をさせていただいているものに関して、ちょっと考え方を御説明させていただきますと、まず、この3つの軸、運動習慣と運動意欲、それから、結果としての体力という部分、この3つの軸というところは基本的に維持をしつつ、このパーセンテージ、数値の考え方としては、やはり今回、今、子供たちの体力というのが、コロナの時期を経て生活様式も変わっていく中でかなり落ちているというところ、ここをまずはしっかりと戻していく、コロナ前の数字に戻していくということを、やはり当面の目標として掲げていくというところで、1つは令和元年、これがコロナ前の数値になりますけれども、その数値を基準にしまして、そこにできるだけ近づけていくというような形で、それぞれの数値を設定をさせていただいているという点がございます。
 それからまた、新体力テストのところに関して、これは運動能力のみというようなイメージというところに関しては、我々アンケート調査なども当然その中でしておりますので、そういったところとのクロスの中で、そういったものが見られるかというところも含めて考えていきたいというふうに思いますが、今回D・Eである割合というふうに書かせていただいているところ、これは前回まではC以上をどれだけにするというふうな記載の仕方だったわけですけれども、やはり苦手な子供を減らしていく、二極化を解消していくというところで、やはりD・Eの層をできるだけ少なくしていくというところで、こういうふうな数値目標の立て方にしているというところでございます。これが1つ、考え方の御説明でございます。
 それから、幼児教育関係者への普及というようなところ、それから障害児の話についても必要ではないかというところ、これについては非常に貴重な御指摘だと思います。私、学校体育の担当でもありますので、指導要領の関係の議論も担当させていただいておりますけれども、その中でも幼児期からの運動習慣形成、特に幼児期からの運動遊び、この考え方を小学校の体育に円滑に接続していくというような議論もまさにされているところでございますし、それから、今回の学習指導の中でも、多様性の包摂というところが1つの大きな軸となっておりまして、そこの中で学校体育の中での共生というところは非常に充実した議論がされております。そういった意味では、いただいた御指摘も踏まえて、さらにブラッシュアップをさせていただきたいというふうに考えてございます。
 以上でございます。
 
【久野部会長】  ありがとうございました。改めて今の議論を聞いていまして、a.子供の日常的な運動習慣の確保、体力の向上という形で、アウトカムは多分1つ体力の向上があるんだというふうに思うんですが、目標がアウトプットで挙げられていて、なので、ここの目標にアウトカム的な体力をあえて入れてないのか、アウトプットでまとめたのかとか、ちょっとその辺が方向性、コメント、もし考え方があれば教えていただきたいんですが、いかがでしょうか。
 
【赤間企画調整室長】  ありがとうございます。私どもとしては、体力を向上させていくというところ、ここは当然重要なことだというふうに理解をしております。その上で当然、運動習慣というものを確立していかなければ当然体力が向上していかないというところになりますし、特に学校の体育の時間、そういったところが子供たちのいわゆる運動やスポーツの機会として、全ての子供たちに保障されている一番重要な機会であるというふうに考えておりますので、そういった中でそういった豊かなスポーツライフの実現につなげられるような資質・能力の育成、こういったものを目指していくというところを基本的には中核に置いております。
 その上で、それを実現するための数値目標としてこういったものを掲げているというような形に整理は一応させていただいておりますが、またその点についても御議論いただければと思います。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。多分このアウトプット指標でこれがいけば、結果的に体力につながっていくという、そういう前提で今、この指標が立てられているというふうに思うんですが、その場合のこのアウトプット指標、そういう観点でこれが妥当かどうか御意見をいただければと思いますが、ちょっと時間もあって次に行かせていただきたいので、この辺りは子供のところ、あまりこの部会もこれまで議論をしてきてないので、ぜひ委員の方々には次回までに検討いただいて、もしまた御意見があれば、事前に事務局のほうにも意見を出していただければというふうに思います。
 では引き続いて、学生期のところへ入りたい。13ページ、それから4の子育て期・働き盛り、20代から50代ですね。ページにしますと13ページ、14ページ、15ページまで3ページにわたって御意見をいただければと思いますが、では先ほど松永委員、御発言あるということをお聞きしていますので、まず、松永委員からお願いいたします。
 
【松永委員】  ありがとうございます。前回も御質問させていただいたのですけれども、やはり学生期の週1回以上のスポーツ実施率の数値目標のところが、現在の調査では授業等も入っているということでしたので、ちょっと高いなという印象があります。前回のところについて少し気になったので確認をさせていただきました。
 あともう1点、大学生期に関しては全般的に大学では正課と課外という分け方をするのですけれども、課外活動のことが中心に書かれていて、正課のことについては、重点施策の最後の部分の大学体育の充実だけにとどまっていると思います。また、大学体育というのはもちろん一般的な名称なのですけれども、高校までの体育のイメージで大学では体育関連の授業を避けるという学生もいますので、正課については「大学体育・スポーツ」等の表記にしていただくことは難しいでしょうか。ヨガやピラティスなど入り口として導入しやすい授業を展開している大学が増えてきていますので、大学体育という名称についても御検討いただければと思いました。
 以上です。
 
【久野部会長】  まず、この点に関して事務局から今、御意見ございますか。
 
【中村健康スポーツ課長】  ちょっと1点だけ事実確認なんですけれども、学生期の週1回以上のスポーツ実施率の中には大学の体育事業は行っていませんので、それ前提での数字になっているということでございます。
 
【松永委員】  そうなんですね。ありがとうございます。
 
【久野部会長】  赤間室長、お願いします。
 
【赤間企画調整室長】  大学体育のところでございますけれども、こちらのところはむしろ正課の大学の部分を表記する、表現するためにあえて大学体育というふうに書かせていただいておったところでありますが、先生の御指摘も踏まえて、より適切な表現ぶりが考えられるということであれば、そういったところも検討してまいりたいと思っております。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。この後すみません、今手が挙がっていますのでお渡しするのですが、一言言い忘れまして、14ページを開いていただくと、ここに数値目標も入っていますので、この数値目標に関してもこの後御意見をいただきたいんですが、特にスポーツ実施時間に関して前回より変わった値が、先ほど御説明が課長からありましたが、変わっています。
 それから、もう1点のちょっと議論いただきたい視点として、働き盛りの週1回以上のスポーツ実施率、これずっとスポーツ庁で入れてきていますが、目標が週1回以上というものと実施時間と2つ出てくることに関しても、目標の立て方としての1つの議論のポイントかなというのもあると思いますので、この点に関しても御意見がある場合、ぜひいただければと思います。
 では、塩野委員、お願いします。
 
【塩野委員】  どうもありがとうございます。まず、子育て・働き盛り期という表現はすごくよかったなと思っております。今お話のあった目標についてですが、140分以上とあるのは、中央値をそこまで上げるという意味でよいでしょうか。
 
【中村健康スポーツ課長】  はい、そういう理解になります。
 
【塩野委員】  分かりました。個人的には1日20分ぐらい運動しましょうと思いますが、単純に中央値55分を140分にするというのは、相当大変でかなりのエネルギーが必要と思っております。
 週1回のスポーツ実施率については、併記すること自体は良いと思います。実施率60%については、第3期での全体で70%という目標と比較したときに、この世代はこの60%目標で大丈夫なのかというのが不安になりましたので、この数字で良いのか考え方を教えていただきたいと思います。
 それから、次のページまで行ってインセンティブ付与についての検討とありますが、スポーツエールカンパニーなどの認定以外に、インセンティブの検討があったのかお聞きしたいところです。
 お聞きすることばかりですが、以上です。
 
【久野部会長】  中村課長、お願いします。
 
【中村健康スポーツ課長】  まず、スポーツ実施率の60%という数字なんですけれども、おっしゃるとおり今、第3期スポーツ基本計画の目標は70%、実態としては50%が今現実の数字なんですけれども、結局全体を平均していっても引き上げている世代というのは60代以上の年代になっていて、一番スポーツ実施率が低い20代から50代というところを上げていかない限り、全体のスポーツ実施率も上がっていかないだろうと。こういう考え方に沿って、今現状ここに書いてありますように、47%ぐらいしかないこの世代の実施率を上げていくということを優先にしてはどうかということでの目標設定になっております。
 それと140分が多いのではないかというのは、確かに意欲的な目標であるなというふうに私たちも思っているんですけれども、今、厚生労働省でもプラス点というのでは1日10分運動時間を増やそうというような取組もしておりまして、そことの連携という意味でも、今10分弱の時間を1日20分に持っていくというのは、1つの目標としてはあり得る数字なのかなというふうに考えております。
 それから、ちょっと1つ御質問いただいた15ページの一番上の企業に対するインセンティブ付与については、これは今現時点で具体的な何か仕組みとかを想定しているわけではございませんで、こういったことも検討していく必要があるのではないかという趣旨での記載になっております。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。塩野委員、いかがでしょうか。大丈夫ですか。
 
【塩野委員】  ありがとうございました。底上げの60%として全体がうまくいくのであれば、それで良いと思います。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 では、甲斐委員、お願いします。
 
【甲斐委員】  ありがとうございます。私も同様に、先ほどの目標値の働き盛り世代、名称もとてもいいと思いました。目標値のところなんですが、私も大分意欲的な目標だなというふうに思いました。スポーツ庁のほうでは世論調査で、職場で支援を受けている人とそうではない人で、スポーツ実施率がまずすごく違うと、1.4倍ぐらい違うと。そして、恐らく職場で支援を受けている人と受けてない人では、スポーツの時間が違うというデータをお持ちだと思いますので、この支援を受けている人が30%以上になったときに、この数値ってどこら辺ぐらいまで期待できるのかという試算を一旦されてはどうかなと思います。支援を受けている人が30%以上になった時に、本当にこの数値を達成できるのかという、目標間の整合性があってもいいのかなと思ったのが1点です。
 あと2点目ですが、重点目標、たくさん書き込んでいただいて、すごく本気が見えるといいますか、敬意を表します。1点だけ、職場でやっていきましょうというのをしっかり打ち出していただいているんですが、それを支える人材についても現場的には足りないという認識がありまして、ぜひ職域でのスポーツ指導者の活躍推進みたいなのも入れていただけると、より、特に中小企業はありがたいのではないかと思いました。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございました。今の人材のところは、既存のスポーツ指導者の活用という意味なんでしょうか。どなたの人材育成みたいなイメージなんでしょうか。
 
【甲斐委員】  いや、新たにというよりも、既存の例えば、健康運動指導士であるとか、ほかにもスポーツ推進員さんとかが職域で活躍できるような、例えばその人たちに対する再教育であるとか、その方たちが地域でほとんどやっていらっしゃるので、職域にも入っていけるような何か制度だったり仕組みだったり政策をつくっていくというようなことがあるといいのかなと思いました。
 
【久野部会長】  ありがとうございました。
 では、能瀬委員、先に。その後、津下委員、お願いします。
 
【能瀬委員】  14ページの目標値ですが、今、世論調査を基に現状から目標値を出していただいているかと思います。第4期の目標としては、3ページに記載されておりますような中長期的な効果として、身体的・精神的健康の向上ということで、ピンクのいろいろ書いていただいている疾患がエビデンスに基づいて記載をされていると先日御説明があったかなと思います。であれば、疾患別にかなり異なるとは思いますが、こういったエビデンスの中でどれぐらいの頻度、また時間で運動していったら、より健康という観点からは効果的であるかというエビデンスも示されているのかなと思います。そこがすごく世論調査と乖離があるのか分からないんですが、そういった全体の中長期的な効果、エビデンスがあるものも参考にして目標値を設定する必要があるんじゃないかなと感じました。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 では、津下委員も引き続きお願いします。
 
【津下委員】  3点あるんですけれども、1つは働き盛り期の週当たりのスポーツ実施時間140分以上なんですけれども、現時点で140分以上の人の割合は何%あるんでしょうか。目標値として中央値を取るのか、140分以上の人の割合が今何%あるのを何%に上げるということにすると、140分になっているとか一人一人が把握しやすいのかなと思いましたので、そのような指標の立て方はいかがかなと思いました。
 それから、2点目なんですけれども、この世代について、企業の取組に書かれているんですけど、自治体向けのメッセージがちょっと少ないかなと思っています。地域で働き盛りや子育て世代が運動できる機会とかイベントとか、そういうことの創出というのもメッセージとして入れていただいたらどうかなと思いました。
 それから、3点目なんですけど、勤務先で運動、スポーツを活用した取組が行われている、本人が感じているということなんですけど、企業が実施しているのはもうちょっと多いかもしれなくて、それがうまく届いてないということがあるのかなと思います。一方では、例えば健康経営度の調査とかそういうもののデータで、実際に取組をしているところがどのぐらいあるのかというような数も、これは副次的な項目なんですけれども、押さえながら、やっていると言っているけれども実際には届いてないんだよというようなことも見せ方としてあるのかなと思いました。
 以上です。
 
【久野部会長】  では、小松原委員最後で、すみません、次に行かせてください。よろしくお願いします。
 
【小松原委員】  ありがとうございます。15ページのところの重点施策ですが、先ほど御質問ありましたように、1つ目の項目に記載されているインセンティブの付与についての検討は、国としてのインセンティブの付与ということだと思います。同じように下から3つ目の項目にも、金融保険業界や健康保険制度における企業・個人へのインセンティブの付与の推進という項目があるため、1つにまとめたほうが良いかと思っています。金融保険業界や健康保険制度は、限定しないほうがいいと思っており、民間の力も活用したインセンティブと国とのインセンティブ両方で考えていく形にしたほうがいいというのが1点と、健康保険制度で企業へのインセンティブは仕組み上できないので、ここはあまり健保組合という記入がないほうがいいと思っています。
 もう一つは、5つ目の項目の健康日本21に基づく取組や労働災害防止対策との連携強化となっており、括弧のところが「厚労省、健康保険組合」となっていますが、ここも労働災害防止対策は恐らく、健康保険組合ではないので、もし書くのであれば、産業医や産業保健スタッフとの連携強化といった書き方のほうが適切で、産業医も巻き込みながら、スポーツ実施率を上げていくほうが良いかと思います。
 私からは以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。すいません、小熊委員も今手が挙がったんですが、多分まだまだちょっと御意見がありそうなので、逆に事務局にメールで先に入れていただいて、来月取りまとめをしていきたいと思います。論点、ぜひ事務局へお送りいただければと思います。よろしくお願いします。
 では、ちょっと全部やっぱり行けそうにないんですが、少しでも行っておきたいので、1、国民のスポーツ実施促進、(3)の特定の属性に着目した重点施策のところで、1の女性の体力・健康向上のための環境整備とスポーツ実施の促進、2、障害者のスポーツ機会の充実とスポーツ実施の促進ということで、17ページ、18ページに関して御意見をいただければと思います。
 17ページ、女性のほうですが、数値目標として2点挙げられています。それから、18ページのほうの目標、障害のある方に関しても数値目標が挙げられていますので、この辺と、あと重点施策に関してぜひ御意見をいただければと思いますが、まず、北出委員、お願いします。次いで松永委員、お願いします。
 
【北出委員】  ありがとうございます。私は17ページのほうで、まず、文言のところを少し御提案させていただきたいんですが、背景・現状のところで、さっき能瀬先生がおっしゃった、10代も入れるというのは私も賛成です。その後に、「やせ」や体力低下の傾向が顕著であり、男性に比べスポーツ実施率が低いというのは、やせているとスポーツ実施率が低いとも取れなくもないので、1つ御提案なんですけど、「「やせ」等の影響により体力低下の傾向が顕著であり」というふうにするのはどうかなというふうに思いました。
 それと同じような文言のところで、最重点施策の最下段ですが、日本産科婦人科学会等と連携した産前産後女性向けのスポーツの促進とあるんですけれども、恐らくこれ、学会と連携するということは妊産婦だと思いますので、もちろん産前の方を入れていけないわけじゃないと思うんですけど、妊娠、産後女性とか、妊娠中子育て女性にしたほうが、この意図が伝わりやすいのかなというふうに思いました。
 最後に、久野先生がおっしゃっていただいた数値目標、ちょっと私、ここ少し違和感がございまして、ただ恐らくさっきの子育て・働き盛り期にプラスしての目標かなとは思うんですけど、スポーツ実施率の男女差をなくすだけでいいのかとか、体力低下が顕著な人に行うよりも、体力低下しないように予防的に行うことも重要なのかなというふうに思いますので、ちょっと今すぐ何がいいとは言えないんですけど、皆様の御意見をいただければと思っています。
 そして、1つ加えると、女性の健康問題があるという場合は、ただのスポーツじゃなくても、毎日電車を使わないで少し1駅分歩くというだけでも血流がよくなって違いますので、本当にスポーツ実施ということだけにするかどうかに関しても、1つ御検討いただければと思っております。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。北出委員、最初のほうで妊産婦だとおっしゃった、多分学会との兼ね合いでということだったと思うんですけど、これ、多分産前がプレコンを意識されているんだろうと思ったんですが、逆にプレコンは入っていたほうがいいような気がして、逆にその辺いかがでしょうか。
 
【北出委員】  プレコンセプションという観点の、妊娠中を含めた産前産後であれば、もちろんそのほうがいいように思います。ただ、ちょっと学会でガイドラインがまだないものですから、今後5年を見据えてという意味では、それのほうがいいかなと思います。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。
 では、松永委員、お願いします。
 
【松永委員】  ありがとうございます。今、目標のところでもお話が出たところについて、私も男女差だけでいいのかというのは気になりました。あと、働き盛り期について、週1回以上だけでいいのかというのもちょっと気になりました。さらに、20代から40代の新体力テストの評価について、大学生でも体力テストの測定をしているのは一部だけなので、測定している方々がどれぐらいいるのだろうかということが気になりました。20代から40代の新体力テストの総合評価については、偏った評価を目標に掲げてしまうことになるのではないかということを危惧しております。
 大学期だけではないのですけれども、働き盛り期だけでいいのかという問いは、重点施策のところにも大学期のことが書いてあったりもしますので、そことの連動というところも気になるところです。
 先ほど大学の13ページのところでもお伝えしましたが、課外活動だけではなくて正課のところでも、女子学生が参加しやすい正課の大学体育・スポーツの取組というところも必要かなというところも、先ほどの13ページと連動するところになります。
 最後、13ページのところと連動するところと、あと次の18ページにも関わってくるのですが、レクリエーショナルスポーツや障害者スポーツ、パラスポーツが出てくるのですけれども、アダプテッドスポーツという名称も、比較的運動・スポーツが苦手な方が関わりやすい切り口になっています。大学でアダプテッドスポーツという授業を開講すると、運動・スポーツが苦手な学生さんも参加者が増えるというようなお話も聞いたりもしておりますので、アダプテッドスポーツという文言についても、13ページ、17ページ、18ページあたりが関連するのですが、あえて使っておられないということでしょうか。必要であれば御検討ください。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。松永委員、目標値に違和感があるというのは、いわゆる具体的な数値を示したほうがいい、例えば男女差なり、そういう御意見でしょうか。
 
【松永委員】  この女性のところで、今の大学期のことも重点施策に書いてあるので、数値目標が働き盛り期だけに特化されているので、そこが気になるというところです。あとは新体力テストの数値は、そもそもこの年代はなかなか測定をしないのでイメージしにくいかもしれません。
 
【久野部会長】  そこはよく理解できます。ありがとうございます。
 そうしたら、能瀬委員にいただいた後に、藤田委員のほうで障害の方々のほうもぜひコメントいただきたいので、その順でお願いします。
 
【能瀬委員】  女性の17ページのところで、女性の実施率の低さというところですが、これはずっと言われていて、まだ具体的な解決策というのが見いだせていないのかなというふうに感じています。やはりそれには背景要因の分析というのがまだまだ必要ではないかなと思います。例えば、働いて、かつ育児もされている方なのかとか、そういう分析がまだまだ必要かと思いますので、重点施策のところに、ターゲット別に効果的なアプローチの検証と取組の促進をするというような文言を入れてもいいのではないかなと思いました。
 また、一番下の日本産科婦人科学会との連携というところですけれども、妊娠期、産後のところにつきましては、今私たちの施設でもやっていますけれども、やはり産婦人科医はスポーツの実施の可否についての評価はできますが、具体的な指導はできませんので、そこは海外では理学療法士が入ったりして指導、評価などもしています。具体的に指導できる方、日本理学療法士学会とか、トレーナーの方など、指導できる方との連携という文言も入れていただければと思いました。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。能瀬先生にちょっと考えていただきたいのは、すみません、私も今、女性のところを一生懸命やっているので、やっぱり産婦人科医の方のスポーツ実施、特に妊娠中とか産後の体力を上げておいてあげるという視点が、やっぱりどうも地域でいろいろ活動していると弱いんですよね。だから、具体的にそちらにつなぐことも、多分重要なんですが、多分ここに込められている意図は、産婦人科医と連携して、さらに学会として産婦人科医全体のリテラシーを、スポーツの必要性、そこの意味もかなり入っているんじゃないかなと。そういう観点で、またぜひ先生から御意見いただけるといいのかなと思いました。何か御意見ありますか。
 
【能瀬委員】  本当におっしゃるとおりで、産婦人科の先生方も、今スポーツに興味持ってくださる先生は増えてはきていますが、やはり連携というところが課題だと思います。医療機関から実際に地域の資源につなぐというところがまだまだできていないと思うので、学会同士の連携というのが、今後の課題だと感じています。おっしゃるとおりだと思います。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。では、藤田委員、お願いします。
 
【藤田(紀)委員】  私は、18ページのところを中心にお話しします。まず、数値目標のところで、都道府県・政令指定都市における障害者スポーツ振興計画策定率100%となっているんですが、これはスポーツ振興計画の中に障害者スポーツの記載があるかどうかというレベルなのか、それとは別途、振興計画を策定しているところなのかというところで、そうなると……。
 
【久野部会長】  藤田委員、マイクがこもっているので、違うのを用意していただきます。
 
【藤田(紀)委員】  そうすると非常に低くなるのかなというふうに思ったのが1点です。
 それから、重点施策のところで、パラスポーツを担う人材の指導力強化ということなんですが、スポーツ指導者・パラスポーツ指導者の充実と書いています。充実と書くと、数だけ増えるようなイメージもあるんで、そうではなくて、今ちょうどスポーツ指導者の検証をJSPOさんと、それからJPSAとJOCで協働してつくって、そのフレームワークを考えているところなんですが、その中で例えば、JSPO、あるいはJOCの指導者であってもしっかりと最低限のパラスポーツに関する知識が持てるような仕組み、そういう質的な部分も記載したほうがいいのではないかなということが1点と、そういった意味では、どのようなスポーツに関わる指導者であってもそういうことが理解できるということを考えて、先ほど前田委員から出た、11ページのところに障害児・者のことを入れる、あるいは10ページの重点施策の黒ポツの3つ目、高齢者等となっていますが、そこにもしっかりと障害者という文言が記載されてもいいのかなというふうに思いました。
 最後、重点施策の4つ目、連携の部分になるんですけれども、この連携ということに関しては、2014年に始まった地域における障害者スポーツの推進有識者会議からずっと言われているんですけれども、なかなかこうぐっと前に進むということがありません。現場の人が連携しようとしてもなかなか難しいところがあるので、もう一歩踏み込んで、例えばそういう人たちが集まるような実務者会議であるとか、障害スポーツに関する推進の会議のようなものの設置であるとか、あるいはスポーツ庁でもやっていましたコーディネーターの配置であるとか、もう一歩踏み込んで、具体的なものを入れるといいかなというふうに思いました。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。岩田委員、どうぞ。
 
【岩田委員】  今の18ページなんですが、今、藤田委員がおっしゃったとおり、障害のある者のスポーツ機会の充実というところで、重点施策のやっぱり2つ目、人材の指導力強化というところがとても大事だと思います。まさに藤田先生も言っていただいたんですが、公認スポーツ指導者、JSPOの公認スポーツ指導者、いわゆる健常者の指導者が、健常者教える指導者の者に関しても、パラスポーツが学べる機会の充実・拡充というのが必要じゃないかなというふうに考えておりますので、ここはJPSA、JOC、JSPO、統括3団体できちっと対応していくので、ここに少し書き込んでいただいたらありがたいと。
 4つ目、全国障害者スポーツ大会は、多分次ですかね、21ページでまちづくりというところが出てくるので、国民スポーツ大会の充実というところで、国民スポーツ大会と障害者スポーツ大会の充実、わくわくする大会にするために、まちづくり、地域再生といったところが次回、御議論いただけるんじゃないかと。
 もう一つだけ、17ページ。こちらも最も大事な一つでございまして、学会さんとの連携というのもあるんですが、能瀬先生をはじめスポーツドクターの中でも産科・婦人科のドクターが増えてきていただいていますので、そこら辺との連携を書いていただくとありがたいなと。
 以上です。
 
【久野部会長】  ありがとうございました。
 すみません、時間の関係で、もうあと3分ということなので、ちょっと今後の進め方もあるんですが、先ほど宮脇委員が高齢者は後ほどというところで、私が遮ってしまったんですが、高齢者までたどり着かなかったので、ちょっと宮脇委員、どうぞ先ほど御発言されたかった内容を御発言いただいてよろしいでしょうか。
 
【宮脇委員】  では、失礼いたします。3ページのところで、地域における多様な主体の連携拡大や地方公共団体によるスポーツ推進の取組の拡大といった非常に地方公共団体で差がある部分についてもきちんと伝えていただいており、喜んでいるところでございます。
 高齢者のところで申し上げたかったのは、ライフステージに着目した重点課題の中に高齢者のことは記載されてないということです。実は最近鳥取県東部の町でちょっと面白い事例がありましたので紹介いたします。高齢者クラブというと本来、58歳から上の人が会員になれるんですけど、実際には60代前半の人はなかなかいないというのが現状なんですが、県の高齢者クラブの会長さんが、コロナのときもいろんなことで集まって会話を交わしたり、あるいは適度な運動をしたりしながら、今ようやく10年かかって健康寿命の延伸が図れたということを、おっしゃっておりました。そういうこともあるのかということで、ここに書かれておりますその他の団体にはイメージ的には入ってなかったかもしれませんけれども、自治体に協力してやっていく形ができつつあるということでございまして、そういうような観点から、先ほど80歳以上のスポーツ実施についてお話もございましたけれども、フレイル予防や介護予防に資するということは自明の理になっていると判断できると思いますので、ここに挙げていただいてもいいのかなと思いました。
 
【久野部会長】  ありがとうございました。
 すみません、私のマネジメントが必ずしもうまくいかずに、かなり残してしまいました。まちづくり以下、次回にさせていただきたいと思いますが、またちょっとこの後の進め方、スポーツ庁のほうからも御意見をいただきながらなんですが、今日は多分かなり委員の皆様、頭の中に入っていると思いますので、ぜひ私としては、ここまでに関して目標と施策ですね。特に数値目標が書かれているところに関して、御意見をそれぞれのページ、ぜひスポーツ庁のほうに事前にお送りいただけると、次回そこまでにちょっと論点整理をいただいてという形にさせていただきたいので、お忙しいとは思うんですが、できましたら記憶があるうちということで、今週中ぐらいをめどにでもいいですかね。
 
【中村健康スポーツ課長】  はい。
 
【久野部会長】  では、今週中ぐらいをめどに、それぞれぜひ、具体的に例えばこういうような目標を立てたほうがいいんじゃないかとか、こういう施策、あるいはこの文言はこのようにしたほうがいいんじゃないかと、ぜひちょっと具体的に。全部に対してでも結構ですし、特に御専門のところで気になるところ、そこはそれぞれの委員にお任せしたいと思いますので、では、ぜひ今週中までに。今日議論ができてないところも、もし事前に見ていただいて御意見があれば、今日議論できてないところもいただければと思いますが、ただ次回、ここは丁寧に議論はさせていただきたいと思っていますので、再度議論してからという点があれば、またそれはそういう形で進められればというふうに思いましたが、中村課長、そういう進め方でよろしいでしょうか。
 
【中村健康スポーツ課長】  ありがとうございました。今日も非常にいろいろ貴重な御意見をいただいて、本日の議論も踏まえて、次回修正案をお示しさせていただきつつ、また追加の御意見いただければ、それも検討させていただいた上で次回に臨みたいと思います。ありがとうございます。
 
【久野部会長】  ありがとうございます。基本部会のほうの部会長をされている渡邉委員から、最後一言あればよろしくお願いします。
 
【渡邉部会長代理】  今日もいろいろ勉強になりました。今日は途中で議論が終わりましたけれども、私、1点気になっているのは、共生社会の話等々は従来から出ているんですが、多文化共生という文脈で、外国にルーツを持つ方の話があまり表れていないのかなと。実際400万人近くいらっしゃいますし、労働力という話は今日できませんでしたけれども、260万人以上の方が実際に働いているといった文脈もありますから、そこもちょっと入れてもらった上で計画ができたらいいのかなというふうに思います。
 あと、能瀬委員が再三おっしゃっていましたけれども、ロジックモデル、精度が上がったという話をしましたけれども、やっぱり因果関係ですよね。インパクトからバックキャスティングしていく中で。その中でまだまだ足りないデータもあるし、そのデータを分析したエビデンスというものがもうちょっと表れてくるといいかなと。例えば、スポーツ実施率も時間・頻度・強度というものと、健康の保持・増進がどうやってつながるかという話とか、先ほど男女差の話のときに、背景要因を分析して、やはり効果的なアプローチ方法を検討する必要があるといったお話があったと思いますけれども、そこをもうちょっと第4期ですから、深く突っ込んだ議論ができるといいのかなと思って聞いておりました。以上であります。
 
【久野部会長】  ありがとうございました。
 以上で、今日はすみません、途中になりましたが、ここで終わらせていただきたいと思います。
 事務局から最後、連絡をお願いします。
 
【中村健康スポーツ課長】  次回は3月17日の14時からということで、毎回若干時間が足りなくなってしまうんですけど、次回は2時間半取っておりますので、可能でしたら取りまとめできるように、事務局のほうもしっかり準備をしていきたいと思います。よろしくお願いします。
 
【久野部会長】  ありがとうございました。やっぱり大事な第4期の計画ですので、丁寧にやっていくことが大事かと思いますが、時間的には限りがありますので、繰り返しになりますが、ぜひ今週中までにコメント、今日も何人も手を挙げていただいて、当てられずに大変申し訳ありませんでした。ぜひコメントをよろしくお願いします。
 では、以上で本日は終わらせていただきます。どうもお疲れさまでした。
 

―― 了 ――

お問合せ先

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