資料1 健康スポーツ部会(第4回)での主な御意見

【女性に対する取組について】
○女性のスポーツ実施率は平均では男性よりも低いが、年代別に見ると、20代~40代は男性と比較して9ポイント程度低く、50代でほぼ変わらず、60代・70代では男性を上回るという結果である。また、40代女性は全属性の中で一番低い。

○平成28年度と平成29年度の比較においては、10代~30代の女性は10ポイント以上上昇し、20代女性は17.6%上昇している。

○体力・運動能力調査においては、35歳~39歳の女性の体力が過去最低を記録した。一方で、青少年女子、高齢者女子の体力は向上傾向にある。

○英国のスポーツイングランドが実施した「THIS GIRL CAN」というキャンペーンでは、動画が3,700万回以上再生され、新たにスポーツ習慣を確立した女性が26万人という成果を上げている。

○スポーツイングランドでは、インサイト分析を徹底的に行って、ターゲット層である女性特有の行動特性の見極めを実施した。若者の行動パターン、考え方も非常に詳細に分析を行った。

○日野市とイオンモールでは、「ふらっと健康運動体験教室」を実施しており、子育て世代の女性がふらっと立ち寄りやすいように、平日午前中にプログラムを設定し、予約不要・当日参加可能という形で実施している。

○今の女性の健康問題としては、食べない、運動しない、痩せた女性がキーワードになる。女性のスポーツ実施率は、二極化が顕著である。かなり前からやる人はやる、やらない人はやらないという形になっている。

○戦前くらいの某国立女子大学の入学時に行った体力テストと、卒業生名簿により何歳で亡くなったかを見てみると、体力により差があり、10代ぐらいの体力が、その後、50年後くらいの予後を予測する因子になるのではないかと考えられる。

○成人女性が実施している種目の中で、ヨガ系の種目の人気が高く、一過性のものかと思ったところ、人気は続いている。

○笹川スポーツ財団の調査で、中学生のスポーツ実施率は大分上がってきているが、高校に上がるときにやらなくなる人の数が増えるということが起きている。

○個々人のスポーツや運動による健康づくりを国がまず宣言することが必要であり、スポーツというイメージを少し広く持っていただくことが必要。これを踏まえて次の三点が必要。

○一点目は場づくり。特に女性にとっての心身がリフレッシュできるスポーツや運動を普及させる場所が足りない。夜走れる場所の提供とか、激しいスポーツだけではなくタグラグビーのようなものなど。

○二点目は人づくり。健康リテラシーがかなり歪んでいて、子供の頃から異年齢の人とスポーツをする機会を持つとか、体を動かすと脳の機能もよくなるということも含めて、親も子も理解することが必要。プレイリーダーはいい仕組み。

○三点目は空気づくり。スポーツイングランドのキャンペーンは実はソーシャルマーケティング概念が入っている。女性向けの番組で、スイーツや温泉特集だけではなくて、ゆったりスポーツを楽しむような番組を作ったりなどをしていく必要がある。

○体力については、技能関連体力なのか健康関連体力なのか、議論していく上では考慮していく必要がある。

○メタボ対策がすごく進んでいることによって、逆に、若い、痩せている女性に対してどう対策を打っていくかを考えないといけない。もしかしたらメタボ対策が間違った方向に行ってしまうのではないかと感じている。

○(三島市で)健康体育大学というものを開催したが、25の講座を開催した中で、一番人気があったのがヨガである。女性が体を動かすのには、ヨガというのは大きな関心分野である。

【パブコンについて】
○3月24日に最終審査を行った。一般部門は「他のレジャーを参考にしたポータルサイトの開設」、行政部門は「Movie To Move」が長官賞を受賞。

【行動計画骨子案について】
○ポータルサイトを作る際には、事務局の手足以上には広がらないので、スポーツ庁自体がポータルサイトやこういった活動を含めて、プラットフォーム戦略を取ったらどうか。

○施策の中に他省のものとかも全部盛り込んでいくことが必要。

○「LEGO IDEAS」という、LEGOを愛する人達が作っているサイトがあるが、1万いいねをもらうと製品化されるというMBAの世界でものすごく注目されている活動がある。参加する人がどんどん増殖していく、アメーバ的に広がっていく活動である。

○子供のスポーツ活動というのは学校の中で行われている。学校の体育の事業はスポーツをやらない子にとっては、唯一やれる場だったりする。

○高校で、ヨガの同好会を作りたいと生徒が言ったら、それはクラブ活動じゃないと言われたというケースがあったという。そういうことに対して力のある大人たちがどう解釈しているかという問題もある。

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