スポーツ庁長官による記者との懇談(第75回)

令和6年9月

室伏スポーツ庁長官 記者懇談会冒頭発言 映像版

令和6年9月18日(水曜日)に行われた、室伏長官の記者懇談会冒頭発言の映像です。

室伏スポーツ庁長官 記者懇談会冒頭発言 映像版
 

令和6年9月18日室伏スポーツ庁長官記者懇談会 冒頭発言(※「YouTube」スポーツ庁動画チャンネルへリンク) 別ウィンドウで開きます

室伏スポーツ庁長官 記者懇談会冒頭発言 テキスト版

それでは、記者懇談会を始めさせていただきます。4件、冒頭ございます。

まず、9月8日にパリパラリンピックが閉会いたしまして、7月末から熱戦が続いたパリ大会が閉幕いたしました。オリンピックにおいては、陸上女子やり投げにおいて女子フィールド種目初の金メダルを獲得しました北口榛花選手、フェンシング男子エペ個人においてフェンシング個人種目初の金メダルを獲得しました加納虹輝選手を含め、これまでメダル獲得がなかった10種目において初のメダル獲得ということで、合計金メダル20個、総メダル45個を獲得するなど、海外開催大会では過去最高となる大変輝かしい結果になりました。パラリンピックにおきましても、車いすラグビーにおいて初の金メダルを獲得したほか、車いすテニス女子の上地結衣選手の初のシングルス、ダブルス2冠を達成するなど、団体競技においても個人競技においても躍進し、年齢も18歳から61歳までの幅広い世代のメダリストが誕生しました。結果として、海外開催大会では過去最多となる11競技でのメダル獲得、また金メダル数ランキングでは過去最高タイの順位となるなど、素晴らしい結果を収めていただきました。選手の皆さんが限界に挑む姿は多くの方々に勇気と感動をもたらしました。様々なプレッシャーがある中に戦われてこられた選手の皆さんに心から敬意を表したいと思います。なお、私もオリ・パラと現地観戦をさせていただきましたけれども、今大会は有観客の開催となりまして、会場は大いに盛り上がっておりました。観客の声援は選手を鼓舞する力を持っているなということで、やはり有観客というのは改めまして素晴らしいなと思いました。また、前回東京大会においては無観客ということでして、そういう意味でもパリはよかったのですけれども、我々は2026年に愛知、名古屋で開催されるアジア・アジアパラ競技大会が32年ぶりに、前回が広島でしたので、自国開催であり、またオリパラ大会に次ぐ大規模な国際総合競技大会として国民の皆様にトップアスリートが躍動する姿を直接感じ取っていただく絶好の機会だと思っております。愛知、名古屋大会が観客の声援で埋め尽くされるよう、スポーツ庁としても次はそちらに向けて関係団体と連携しながら盛り上げていければと思っております。

続きまして、BUDOツーリズムフェアの開催についてですが、スポーツ庁ではスポーツツーリズムを活用した地域活性化に積極的に取り組んでおります。特に、インバウンドニーズの高い日本発祥である武道と歴史や文化等を組み合わせた武道ツーリズムを推進し、訪日外国人が各地域に根付く本物の武道を体験しに地方を訪れるなど、大都市圏をハブとした地方への誘客を推進していくことが重要だと考えております。昨年は相撲、忍者、空手フィットネスなどを体験いただけるイベントを東京、有楽町で開催し、盛り上がりを見せたところですけれども、今年度は京都市にあります仁和寺において、誰でも無料で参加できるイベントを10月11日の午後より開催する予定となっております。具体的には、トークセッションや有名空手家による演武を実施し、複数の武道体験や文化体験ブースを設ける予定となっております。トークセッションについては、オリンピックのときもさせていただきましたけれども、文化庁・都倉長官にもご登壇いただきまして、またツーリズムの魅力などについて発信していただくことを考えております。また、文化体験では農林水産省の御協力を賜りながら食文化の体験も一緒に行うことになっております。本日午後よりプレスリリースを行う予定ですので、詳細につきましては、現在武道ツーリズムをより身近に体験してもらえるようなイベントにすべく準備を進めているところであり、ホームページでも改めて発信していきますので御確認いただければと思います。

続きまして、スポーツ・健康まちづくり優良自治体表彰の開催についてですけれども、こちらは配布資料があるかと思いますが、スポーツ庁ではスポーツによる地方創生まちづくりに関する施策の一環としまして、今年度もスポーツ・健康まちづくり優良自治体表彰を開催いたします。この表彰は、スポーツを活用したまちづくりに積極的に取り組もうとする優良な自治体を表彰させていただき、日本全国でスポーツ・健康まちづくりの取組が広がっていくことを期待しております。今年度の表彰につきましては、先週より募集を開始し、スポーツを活用したまちづくりの取組計画を募集しているところであり、審査を通った自治体は来年1月に開催されます表彰式でスポーツ庁より表彰を授与させていただきます。また、4回目となる今年度はより充実した内容の表彰となりますように、表彰自治体の中から特色ある取組計画に対して特別賞を授与することとなっております。スポーツ庁では、受賞された自治体の取組が実行に移され、地域の活性化につながるようサポートしていきたいと考えております。地域の特性を活かしたオリジナリティ溢れる計画を各自治体からお待ちしております。

冒頭最後になります。U-SPORT PROJECTコンソーシアムの立ち上げについてです。スポーツ庁では、障害のある方が誰でも気軽に身近な場所でスポーツに親しむことができる環境づくりを目指しております。これまでも、パラスポーツ団体や企業等が連携した様々な取組を支援してまいりましたが、その流れを一層加速すべくパラスポーツ団体や民間企業、地方公共団体が加盟し、連携の基盤となるU-SPORT PROJECTコンソーシアムを立ち上げることになりました。本コンソーシアムでは、ワークショップ等を通じて加盟団体の間で交流、情報交換の促進を図るとしており、他の企業や団体との新たな連携の取組が生まれていくことが期待されます。今後は、来月を目処にコンソーシアムを立ち上げまして参加団体を募っていく予定になっております。パリパラリンピックが終わったばかりですけれども、今大変注目されているところですので、この気運がいいところで多くの企業、団体に御参加いただいてこのパラスポーツ、障害の有無に関わらずというところだと思いますけれども、さらに促進していくようしっかり取り組んでいきたいと思っております。


以上

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