スポーツ庁長官による記者との懇談(第71回)

令和5年11月

室伏スポーツ庁長官 記者懇談会冒頭発言 映像版

令和5年11月7日(火曜日)に行われた、室伏長官の記者懇談会冒頭発言の映像です。


 

令和5年11月7日室伏スポーツ庁長官記者懇談会 冒頭発言(※「YouTube」スポーツ庁動画チャンネルへリンク) 別ウィンドウで開きます

室伏スポーツ庁長官 記者懇談会冒頭発言 テキスト版

皆さん、こんにちは。よろしくお願いいたします。

では私から、冒頭何件かお話させていただきますが、まず長官就任4年目に向けた所信表明ということで、令和2年10月にスポーツ庁長官に就任してから3年が経ちました。この3年間、長官としての職務を無事務めることができたのは多くの方々の、関係者の皆様のお支えがあってだと思っております。心から感謝申し上げます。ありがとうございます。さらに2年の任期でスポーツ庁長官を継続して拝命しましたので、本日は冒頭に就任4年目に向けて改めて所信を述べさせていただきたいと思っております。この3年、スポーツ庁の取組を国民の皆様に知っていただき、取組の効果を広く社会に広げること、スポーツ庁の設置趣旨を踏まえまして関係省庁と連携協力し、各政策を総合的に企画、具体化し取組を通じて実働させていくことといった点を常に意識し、長官の職務に取り組んでまいりました。私自身もですね、スポーツ庁ですので喋ることだけではなく、実際に身体を動かすということも見せていくことも大切だと思っていまして、身体活動のセルフチェック動画であったり、また熱中症対策、特に最近は異常な暑さであったりとかですね、そういうところがありますので、積極的に配信をするとか、SNSを活用して様々な場面でスポーツの魅力や安心、安全な楽しみ方などの発信に努めてまいりました。今後も国民の皆様に対し、スポーツへの一層の関心を持っていただけますよう、普及活動に注力してまいりたいと思っております。また、特にこの1年は大規模競技大会のガバナンス体制のあり方に関する指針であったり、スポーツ団体のガバナンスコードの改訂など、スポーツ団体等のガバナンス強化、世界ドーピング防止機構のWADAの執行委員としての活動を推進していくこと、またライフパフォーマンスの向上に向けた目的を持った運動・スポーツの推進や、地域におけるアスリートのスポーツ医・科学支援、部活動改革など、地域スポーツ環境の構築等に取り組んでまいりました。引き続き、東京大会のスポーツレガシーを継承、発展させ、スポーツの価値をさらに高めていけますよう、第3期スポーツ基本計画に基づく各施策を着実に推進していくとともに、特に運動部活動改革については今年度から3年間の改革推進期間に入っておりますので、少子化の中でも将来にわたり子どもたちがスポーツに継続して親しむ機会の確保や、地域における持続可能で多様なスポーツ環境整備に向けてしっかりと取り組んでいきたいと思っております。さらに、アスリートへのサポート等で得られたスポーツ医・科学情報に関わる知見を活用し、これはオリンピック・パラリンピックで当然メダルを獲得していくということも大事なことですけれども、そこで得られた様々なコンディショニングを含めた情報を活用し、国民の皆様に還元できるよう、ライフパフォーマンスの向上につなげていくことも重要であり、今年8月にスポーツ庁では性別、年齢、障害の有無に関わらず多様な人々のスポーツを通じたライフパフォーマンスの向上に向け、目的を持った運動・スポーツを推進していく狙いや方向性について取りまとめてまいりました。今後、本取りまとめも踏まえまして積極的に取り組んでいきたいと思っております。また加えて、武道等のスポーツツーリズムの推進など、スポーツを通じた地域振興の実現にも取り組んでまいりたいと思います。スポーツは国民の皆様を元気づけ、生活や心を豊かにし、心身の健康の保持増進に寄与するものと考えており、引き続き「感動していただけるスポーツ界」を目指し精一杯取り組んでまいりたいと思っております。

続きまして、円卓会議、先日、報道の皆様、関係者、記者の皆様にもお越しいただきましたが、先日2日にスポーツ政策の推進に関する円卓会議を開催いたしました。会議ではまず、スポーツ団体ガバナンスコードに関して小規模団体、競技団体への配慮の仕方、競技横断的な支援のあり方について円卓会議に置かれているスポーツ・インテグリティ作業部会で検討することを各構成員の間で確認させていただきました。また、大学スポーツについて不祥事が頻発している状況を踏まえまして、改めてスポーツにおけるインテグリティの重要性について各構成員の間で認識を共有させていただきました。また、円卓会議ではつい先日中国杭州で行われましたアジア競技大会、アジアパラ競技大会についての報告をいただきました。次回、まさに日本ですね、2026年愛知名古屋大会に向けて日本オリンピック委員会や日本パラスポーツ協会の取組方針や国等への要望を伺いまして、大会の成功に向けてスポーツ界が一丸となって取り組んでいくよう、構成員全員で確認したところでございます。今回の議論も踏まえて、引き続き各統括団体と連携しながら取り組んでいきたいと思っております。

続きまして、かごしま国体総合開会式への出席で、10月7日に天皇皇后両陛下の御臨席のもと開催されました特別国民体育大会「燃ゆる感動、かごしま国体」総合開会式に出席してまいりました。かごしま国体は、当初、令和2年に開催される予定だったものの、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして今年、特別国民体育大会として開催されました。今回のかごしま国体は、昨年の栃木の国体でもそうですけれども、たくさんのオリンピアン、100名を超える東京オリンピック出場選手が参加しており、日本を代表する選手と一緒にまた競技ができることがこの国体の素晴らしさであったのかと思いますが、改めまして運営スタッフ、地域ボランティア、関係の皆様、ご尽力いただいた方々に感謝申し上げたいと思います。

続きまして、部活動の地域連携、地域移行に関わる進捗状況についてですが、部活動の地域連携、地域移行に関して好事例のさらなる周知に向けて長崎県長与町の取組に関する動画を本日、公開いたしましたので是非また皆さん、御確認いただければと思います。この動画は指導者や保護者の方、実際に活動している生徒や自治体担当者等、様々な人の声を収録しており、部活動改革による新たな可能性を提示するものとなっております。改革推進期間が今年度から始まっているところ、今年度339市区町村に実証事業に御参加いただいており、多くの自治体にて地域の実情に応じた取組が進められていることは大変喜ばしいことかと思います。スポーツ庁としましても、9月に公開しました事例集等を通じた好事例のさらなる周知や広報活動の強化に取り組んでいき、令和6年度概算要求では重点地域における政策課題への対応に関わる経費を計上しておりますので、これらを通じてまたより多くの自治体に取組を促していきたいと思っております。

冒頭の最後の案件になります。来る11月10日(金曜日)になりますけれども、スポーツ健康まちづくり優良自治体表彰、通称スポまち長官表彰と、またスポーツ健康まちづくりデザイン学生コンペティション、通称スポまち学生コンペを同日に開催することになっております。スポまち長官表彰は、2021年度から実施していますスポーツを活用した地方創生まちづくりに積極的に取り組もうとする自治体を表彰させていただく内容となっております。3回目となる今年度は26の受賞自治体を決定いたしました。スポーツを通じた課題の解決や産業の活性化に地域を挙げて取り組むという内容の計画が多かったと印象を抱いておりますが、スポーツ庁においても自治体の取組を強力に後押ししていきたいと思っております。10日の当日は受賞自治体の首長をお招きいたしまして私から直接表彰させていただくことになっており、また特別ゲストを招いたトークセッションも行うことになっております。よろしくお願いいたします。また、スポまち学生コンペは町全体でスポーツに親しむ場を実現するための第1歩として学生から都市空間の具体的なデザインやアイデアを募集し、最優秀賞であるスポーツ庁長官賞や優秀賞を決定するイベントとして今年度、初開催ということになります。すでに一次審査を行いまして、全国各地の学生から応募があった94点のデザイン、アイデアの中から16点を選定しまして、11月10日当日は一次審査を通過した学生さんにお越しいただいて2次審査を実施し、最優秀賞と優秀賞を決定するということになっておりまして、最優秀賞に関しては私が表彰させていただくことになっております。詳細に関しては事務方にお問い合わせいただければと思いますが、やはりなんて言うんですかね、学生の若いアイデア、こんなことも考えるんだというようなすごく面白いアイデアがたくさんありましたので、こういった取組もスポーツ庁としてまたさらに取り組んでいきたいと思いますが、是非皆さんもお越しいただければと思っております。

以上

お問合せ先

スポーツ庁政策課

(スポーツ庁政策課)