スポーツ庁長官による記者との懇談(第65回)

令和4年9月

室伏スポーツ庁長官 記者懇談会冒頭発言 映像版

令和4年9月1日(木曜日)に行われた、室伏長官の記者懇談会冒頭発言の映像です。


 

令和4年9月1日室伏スポーツ庁長官記者懇談会 冒頭発言(※「YouTube」スポーツ庁動画チャンネルへリンク) 別ウィンドウで開きます

室伏スポーツ庁長官 記者懇談会冒頭発言 テキスト版

冒頭、7件ございまして、一つ一つご説明させていただきたいと思います。

まずスポーツ庁の概算要求に関して、令和5年度概算要求についてご説明します。スポーツ関係予算、今年度予算から108億円増額の463億円を要求したところです。この中では、本年3月に策定しました第3期スポーツ基本計画を踏まえ多様な主体によるスポーツ参画の促進と共生社会の実現、運動部活動の地域連携や地域スポーツクラブ活動への移行に向けた環境の一体的な整備、持続的な競技力向上の体制の確立、スポーツの成長産業化及びスポーツによる地方創生などに必要な経費を計上しております。特に運動部活動の地域連携に関しましては、本年6月の提言の中で3年間の改革集中期間を設定しまして段階的に進めていくこととさせていただいております。その初年度に当たる令和5年度概算要求として、各地域においてその取組を着実に推進していくために部活動指導員の配置に必要な経費も含めまして102億計上したところになっております。この結果、スポーツ関係予算は過去最大の総額463億円の要求となったところであり、引き続きオリパラレガシーの継承・発展を踏まえつつ、スポーツ振興政策の総合的な推進に取組んでいきたいというふうに思っております。皆さんのお手持ちの部活動の資料があるかと思いますけども、これが概要になっておりますけれども、コーディネーターは当然、学校・地域の総合型、そういったスポーツクラブや民間事業者、様々な関係者と連携して取組んでいくこと、学校単位だけではないので、そういう意味で大変重要なポジションになってきますけども、資料に「地域における新たなスポーツ環境の構築等」とありますけども、部活動で年中、特に中学生が同じ部活で1年間やらなきゃいけないという、こういう子もいていいと思うんですけども、できるだけ多様な色んな体験をしていただけるように、学校のタイムラインだけではなくて地域、そしてコミュニティのタイムラインの中で、今夏休み終わったばっかりですけども体験型キャンプをやるとか、地域によって色々課題があります。ICTを使った授業を展開するとか、また指導者はもうちょっと質を向上したものをやりたいと、こういった色んな新しい取組が創出されていくことが期待されますし、こういったものが出ていくと、場合によっては中学生、子供から提案するものだって出てきてもいいと思いますけども、いずれにせよこういった自治体と協力してより良い子供のスポーツ環境整備に取組んでいくということが大切になってくるかと思います。

続きまして第4期スポーツ審議会についてですけども、審議会の委員の任命になります。8月30日付けで第4期スポーツ審議会委員の任命を行いましたのでご報告致します。スポーツ庁では、スポーツの振興、その他のスポーツに関する施策の総合的な推進に関する重要事項を調査・審議するためにスポーツ審議会が設置されております。第4期の委員は第3期に引き続きスポーツの統括団体の代表者・アスリート経験者・地方公共団体や学校長・経済界・マスコミ・弁護士など幅広く就任いただき、20名おられるうち6名の方が新任の方となりました。会長については9月6日に開催されますスポーツ審議会総会において委員の互選により選任される予定になっております。第4期においては、今年3月に策定されました第3期スポーツ基本計画の着実な推進に向けたフォローアップをはじめ、東京2020大会後のスポーツ・レガシーの継承・発展に向けた様々なスポーツ政策についてご審議いただく予定になっております。委員の詳細につきましては配付させていただいている資料にある通りになっております。

続きまして障害者スポーツ振興方策に関する検討チーム報告書(高橋プラン)の公表についてですけれども、東京大会のレガシーとして、また第3期スポーツ基本計画の策定を踏まえまして、スポーツを通じた共生社会の実現に向けた取組を一層進めるために、高橋前大臣政務官を座長とします障害者スポーツ振興方策に関する検討チームの報告書を8月9日に公表いたしました。本報告書では、障害のあるなしに関わらず、共にスポーツを楽しむことができるユニバーサルスポーツの考え方を軸に、特に今後の具体的方策としましては都道府県等の障害者スポーツセンターの整備促進、クラス分けセンターの整備に向けた取組の加速、障害者スポーツ団体の組織基盤の強化や団体間の連携環境の整備、地域のスポーツ・福祉・医療健康・教育各部局の連携促進等を掲げており、スポーツ庁では令和5年度概算要求において必要な関係予算を要求しているところになっております。引き続きスポーツを通じた共生社会の実現に向けまして関係機関と連携しつつ、障害者スポーツの更なる振興に取組んでまいりたいと思っております。

続きまして令和3年度「多様な世代が集う交流拠点としてのスタジアム・アリーナ」選定拠点の表彰式についてですけども、これは配付資料がないということで、口頭でお話させていただきますが、9月26日(月曜日)に京都府亀岡市にあります京都スタジアムにて、昨年度、多様な世代が集う交流拠点としてのスタジアム・アリーナに選定した拠点の表彰式を行います。当日、私も現場に行くことになっておりますけども、挨拶させていただいたり、またトロフィーを授与するということになっております。表彰式に加えましてスタジアムツアーも行います。詳細は後日また公表させていただきますけれども、ぜひ取材希望も募りますので京都までお越しいただいて、こういったスタジアム・アリーナの計画なども見ていただければというふうに思っております。京都スタジアムは京都市内からアクセスも良く、臨場感溢れる座席配置や飲食店や、またボルダリング施設などの併設により地域の交流拠点としての役割が期待されております。こうした多機能型のスタジアムやアリーナ整備の推進に向けて今後とも関係機関の皆様と連携を図りながら取組んでいきたいというふうに思っております。また本日、もう9月になりましたがJリーグ、プロ野球、Bリーグ、またモータースポーツなどございますけども、こういったプロスポーツ界はますます盛り上がっております。ぜひ皆さんもスタジアム・アリーナでの試合観戦やスポーツ活動への参加など、多様な形でスポーツの秋を楽しんでいただきたいというふうに思っております。

続きまして「スポーツエールカンパニー2023」申請開始についてですけども、スポーツ庁では従業員のスポーツを通じた健康増進に積極的に取組む企業をスポーツエールカンパニーとして認定させていただいており、本日から本年度の申請受付を開始しております。昨年度は685社を認定させていただいており、例えば自宅でできるような運動、多分これはテレワークとかそういったところでということもあると思うんですけど、動画の配信、アプリを活用したウォーキングの促進等に取組む企業が多く見られました。本制度を通じて従業員の健康増進に積極的に取組んでいる企業の社会的評価の向上を図り、働き世代をはじめする国民のスポーツ参加実施率の向上に繋げていきたいというふうに思っております。

あと2点ございまして、「JSPIN」、スポーツ産業の国際展開を促進するプラットフォーム「JSPIN」(Japan SPorts Business Initiative)の本格始動とネットワーキングカンファレンスの開催についてですけども、スポーツ庁ではスポーツ産業の国際展開を促進するため、情報発信やネットワーキングの支援を目的とするプラットフォーム「JSPIN」を本格始動させ、7月にオンラインサイトを立ち上げました。「JSPIN」の取組の一環として、9月9日(金曜日)、JSPINネットワーキングカンファレンスを開催します。本カンファレンスでは「ASEAN地域へのスポーツを活用した国際展開に向けて」と題し、ASEAN地域への進出事例を紹介させていただく他、登壇者や参加者同士の繋がりを深める機会を提供するものとなっております。スポーツ庁では今後も「JSPIN」を通じてスポーツ関連企業や団体が世界に進出できるよう、情報提供や国内外のネットワーク作りを支援してまいりたいと思っております。

最後になりますけども、熱中症予防及び水辺の安全対策に関するメッセージの動画についてですけども、スポーツ庁では熱中症予防と水辺の安全対策について私から呼びかけるメッセージ動画を作成しSNSで配信させていただいております。熱中症にならないように、スポーツや運動中では適切な対策をとり、また水辺の安全に向けてしっかりと事前の注意と対策を立てて事故のないように楽しんでいただきたいと思っております。紙で配信することも大事ですけども、動画のメッセージでこういう形でさせていただいておりますので、どうか皆さん、報道機関の皆さんもご活用いただきまして国民の皆様に届きますようにご協力いただければというふうに思っております。

以上

お問合せ先

スポーツ庁政策課

(スポーツ庁政策課)