スポーツ庁長官による記者との懇談(第60回)

令和3年12月

室伏スポーツ庁長官 記者懇談会冒頭発言 映像版

令和3年12月20日(月曜日)に行われた、室伏長官の記者懇談会冒頭発言の映像です。



令和3年12月20日室伏スポーツ庁長官記者懇談会 冒頭発言(※「YouTube」スポーツ庁動画チャンネルへリンク)
 

室伏スポーツ庁長官 記者懇談会冒頭発言 テキスト版

お世話になります。それでは記者懇談会を始めさせていただきます。

最初に第三期スポーツ基本計画の中間報告の取りまとめについてお話させていただきます。来年度以降、5年間のスポーツ行政の基本的な方向性を示します第三期スポーツ基本計画について、今年4月からスポーツ審議会及びスポーツ基本計画部会においてご審議いただいておりました。12月13日に実施されましたスポーツ審議会においては、中間報告の内容について早川会長の一任となったところですけども、早川会長とご相談させていただきまして今般、その中間報告について本日12月20日付けで取りまとまりましたのでご報告させていただきます。中間報告では第二期計画の取組の成果・課題を検証しつつ、新たな計画の方向性として新型コロナウイルス感染症の影響や東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催等を踏まえつつ、東京大会を踏まえた今後のスポーツレガシー、スポーツの価値を高めるための新たな視点という基本的な政策の方向から具体的な政策等が整理されております。例えば東京大会のスポーツレガシーとしては東京大会を通じて得られたスポーツレガシーを我が国がどのように継承・発展させていくかがわが国の今後のスポーツのあり方に大きく影響してくるという考えのもと、今大会の日本選手団の好成績を一過性のものにしない持続可能な国際競技力向上、東京大会を機運とした共生社会の実現や多様な主体によるスポーツ参画の促進、東京大会の開催時に生じたスポーツに関わる者の心身の安全と安心を守るための取組などを挙げさせていただいております。また、スポーツの価値を高めるための視点としまして、社会の変化や状況に応じて既存の仕組にとらわれずに柔軟に見直し、最適な手法・ルールを考えて作り出すという、つくる・はぐくむという視点、様々な立場等の人・組織が集まり、ともに課題に対応し繋がりを感じてスポーツを行うという、あつまり、ともに、つながるという視点、様々な違いによってスポーツの取組に差が生じないような社会を実現し、機運を醸成させる誰もがアクセスできるという視点といった三つの視点を掲げまして、この視点を支える政策を示しているところでございます。今後、こちらの中間報告については明日21日から年末年始をかけて1カ月間、パブリックコメントにより国民の皆様からご意見をお伺いし、そのご意見等を踏まえまして引き続き年度内の第三期計画の策定に向けてスポーツ審議会においてご審議いただければというふうに思っております。

続きまして競技力強化のための政策に関する評価検討会のご報告ですけども、この報告書を受けた新たなプランの策定について先日、競技力強化のための施策に関する評価検討会の田辺座長より検討会の報告書を受け取らせていただきました。報告書では平成28年に策定されました競技力強化のための今後の支援方針に基づくこれまでの取組について専門的な見地から評価いただくとともに、今後さらに進めるべき取組についてご提言いただきました。スポーツ庁としましてはいただいた報告書の内容も踏まえ、アスリートの発掘・育成・強化が一貫した戦略的な取組となるような仕組の構築、全国のアスリートがスポーツ医科学によるサポートを受けられる環境の実現、地域における競技力向上を支える体制の構築などを目指し、年内に新たなプランを策定する予定です。東京大会での素晴らしい成績が一過性のものとならないよう、新たなプランの策定や必要な予算を確保していけるよう、新たなプランの策定や必要な予算確保等を通じまして我が国の国際競技力向上に向けて引き続き、東京大会は終わりましたけれども、持続可能な形で予算の確保も含めて取組んでまいりたいというふうに思っております。

3点目、最後になりますけども、「ここスタ~ここが僕・私たちのスタジアム~」についてです。スポーツ庁では東京オリンピック・パラリンピック競技大会を通じて高まったスポーツ実施の機運を活かしまして、今度は国民の皆様のスポーツ実施を促進していこうというふうに目指しております。この度、私自身も身近なものから運動トレーニングを考案・実践するような、そういった動画を流させていただいたりしてきましたけども、こういったものをヒントにスポーツ庁の職員が自ら発案しまして、「ここスタ~ここが僕・私たちのスタジアム~」という企画を始動させていただきました。本企画は競技団体やクラブチーム・県体育協会等の様々な団体や選手のご協力のもと、身近な場所で簡単にできる運動・スポーツの紹介動画や、競技の紹介動画を発信しまして、国民の皆様に動画を参考にしたスポーツ実施を呼びかけるという内容のものでございます。動画については参画いただきました団体や選手の皆様の動画配信サイトやSNS等に発信していただくとともに、各団体・各動画のリンクをスポーツ庁ホームページ内の特設ページで一括掲載させていただきまして、国民の皆様にはSNSを通じまして本企画への参画を広く呼びかけております。現時点で20団体、選手からは55本の動画を提供いただいておりまして、本件に関するスポーツ庁のTwitterの投稿につきましては閲覧回数5万回を超えているということで、団体や選手の皆様との連携で普及啓発活動の好事例となっていると思いますし、これを発展させていきたいというふうに思っています。もう年末になりますけども、年末年始が近づき家で過ごす時間も増える方も多いかと存じます。国民の皆様におかれましてはぜひこういった企画をご参考にしていただきながら、また参加していただき、各団体・選手が投稿した動画をやっていただいて、身近な場所で、家でもできるようなものもあるかと思いますので、運動・スポーツの実施をぜひ、特に年末年始は食事の量も増えたり飲む量も増えたりとか、体調を崩してしまったりする方もあるかと思いますので、積極的に運動実施を行っていただきたいというふうに思っております。

以上

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スポーツ庁政策課

(スポーツ庁政策課)