シンガポール出張(スポーツカンファレンス参加等)の概要について


スポーツ

時期:平成28年5月2日(月曜日)

場所:シンガポール共和国

出張内容

1.シンガポール・日本外交関係樹立50周年記念スポーツカンファレンス・スポーツ教育プログラムに参加

2.シンガポールスポーツハブの視察,スポーツシンガポールCEOとの会談等

出張概要


1.シンガポール・日本外交関係樹立50周年記念スポーツカンファレンス・スポーツ教育プログラムに参加


本年シンガポールでは,日本とシンガポールの外交樹立50周年を記念して各種事業が行われており,その一事業としてスポーツカンファレンス及びスポーツ教育プログラムが開催され,鈴木長官が参加した。

第1部のスポーツカンファレンスでは,日本とシンガポールのスポーツ交流,アジアにおけるオリンピック・パラリンピック教育をテーマとしたパネルディスカッション等が行われた。まず日本スポーツ振興センター(JSC)とスポーツシンガポールの協力覚書の調印(更新)が執り行われ,続いて長官が「日本におけるスポーツの振興とスポーツを通じた国際交流」と題した講演を行った。講演の中では,スポーツ庁の発足,スポーツ・フォー・トゥモローの概要,日本とシンガポールのスポーツ交流等について触れ,約200名の観客が熱心に聴講していた。その後,有森裕子氏らが参加するパネルディスカッションなどが行われた。


参加者全員によるフォトセッション

講演を行う鈴木長官

第2部のスポーツ教育プログラムは,つくば国際スポーツアカデミー(TIAS),JSC,日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の共催で「オリンピック価値教育プログラム(OVEP)」の実践として行われた。はじめに指導者に対する講義があり,その後シンガポール在住の子供たちを対象とした水泳教室が行われ,長官は水泳教室においてシンガポール水泳界のレジェンドと呼ばれるアン・ペン・シオン氏や筑波大学の高木英樹教授らとともに指導に当たった。障害を持つ子供たちも参加し,互いにリスペクトしあい,協力して目標を達成する態度の育成につながるゲームなどを楽しんでいた。

参加する子どもたちを激励する長官

様々なゲームに取り組む子供たち


2.シンガポールスポーツハブの視察,スポーツシンガポールCEOとの会談等

イベントの合間を縫って,鈴木長官はシンガポールスポーツハブを視察した。シンガポールスポーツハブは,2014年6月に設立された総合スポーツ・娯楽施設であり,最大55,000人を収容するナショナルスタジアムを始め,多目的アリーナ,インドアスタジアム,ショッピングモール,スポーツ博物館などがある。長官は,ナショナルスタジアムの説明を受けた後,水泳場,ショッピングモール,博物館などを視察した。グラスルーツからハイパフォーマンスまで幅広いスポーツに対応するだけでなく,エンターテイメント,ショッピング,飲食など多様な楽しみ方が1か所でできる施設となっている。

ナショナルスタジアム   担当者による説明   ショッピングモール内

鈴木長官は,スポーツシンガポールのリム・テックインCEOと会談した。日本とシンガポールのスポーツにおける課題は似ており,国民の健康増進やスポーツ参加率向上に積極的に取り組む必要があることについて認識を共有した。更にシンガポールの状況として,リム氏から,「この独立後の50年は良い学校に行き,良い仕事に就くことが重要視されており,スポーツが余り高い位置づけとなっていなかったが,今後はスポーツの価値を多様な形で提供して,夢を抱くような方向に変えていきたい」との話があった。また,長官に対してスポーツ庁ができて最大のチャレンジは何かと問われ,長官は「莫大になっている医療費を削減できたら,その分の予算をスポーツでも有効活用できる可能性があり,そのためにも他省庁とも連携してスポーツを通じた国民の健康増進に取り組みたい」と述べた。加えて,「受験などによりスポーツをやめてしまう子供たちも多いことから,スポーツは体だけでなく脳も鍛えるということなどについて啓蒙を図っていきたい」と意欲を示した。

鈴木長官とリム・テックインCEOの会談    会談後,記念撮影をする長官とリム氏


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スポーツ庁国際課

(スポーツ庁国際課)