スイスローザンヌ出張(スポーツアコードコンベンション2016参加等)の概要について


スポーツ

時期:平成28年4月17日(日曜日)~4月21日(木曜日)
場所:スイス・ローザンヌ

出張内容

1.スポーツアコードコンベンション2016への参加
2.コレージュ・シャンピテ視察 他


オリンピックミュージアムの聖火

出張概要


1.スポーツアコードコンベンション2016(以下,「本会議」)への参加


本会議は,IF(国際競技連盟)の連合組織であるスポーツアコードがスポーツ関係組織間の連携強化を図るため,2003年より毎年開催している会議で,106団体が加盟し,世界各国から数多くのスポーツ関係有力者が一堂に会する世界最大のスポーツ関係国際会議である。(今年の参加者は,約1,500人)
長官は,本会議中に開かれる国際ワールドマスターズゲームズ協会(IMGA)総会での御挨拶及びオリンピック夏季大会競技連盟(ASOIF)総会でのプレゼンテーションを行うため,かつ,本会議に多数参加するIOC(国際オリンピック委員会)の会長をはじめとした委員やIFの役員にお会いするため,本会議に参加した。
長官の本会議への参加は,スポーツ分野における日本の国際的地位の向上や,2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会等の国際競技大会成功へ向け,IOC委員やIF役員と連携強化を図ることができ,大変有意義なものであった。
会議や会談等の概要は下記のとおりである。


(1)会議への出席


・国際ワールドマスターズゲームズ協会(IMGA)総会
2021年に開催する「関西ワールドマスターズゲームズ2021」の大会概要等について,関西ワールドマスターズゲームズ2021組織委員会(森健夫次長)から報告があった。その中で,長官は御挨拶し,「関西ワールドマスターズゲームズ2021は,第10回かつアジアで初の開催。日本政府としても支援し,大会のすばらしさをアジアへも発信していきたい」などと述べた。

国際ワールドゲームズ協会(IWGA)ジョ会長と握手


IMGA総会に出席

・オリンピック夏季大会競技連盟(ASOIF)総会
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の大会準備状況や競技会場紹介等について,東京2020大会競技大会組織委員会(布村幸彦副事務総長,村里敏彰国際渉外・スポーツ局長,室伏広治スポーツディレクター)から報告があった。長官は,報告のオープニングで プレゼンテーションをし,スポーツ・フォー・トゥモロー等のスポーツ庁の取り組みの紹介や「これまでの自分自身のキャリアをいかし,ASOIFの皆さんと密接に連携して,国際スポーツの発展に寄与していきたい」などと述べた。

ASOIF総会でプレゼン


(2)会談等


・要人への御挨拶
トーマス・バッハ氏(IOC会長),フランチェスコ・リッチ・ビッティ氏(スポーツアコードコンベンション会長※),マリウス・ビゼール氏(世界柔道連盟会長),ベルナール・ラパセ氏(ワールドラグビー会長)などに御挨拶した。ラパセ氏には,馳文部科学大臣宛に熊本地震のお悔やみの手紙を頂いたため,長官から御礼を申し上げた。

IOCバッハ会長に御挨拶

また,マリソル・カサード氏(国際トライアスロン連合会長)には,次期副会長に立候補する大塚眞一郎氏の支援,ジェーン・クリストフ・ローランド氏(国際ボート連盟会長)とデニス・オズワルド氏(国際ボート連盟前会長)には,次期理事に立候補する細淵雅邦氏の支援を依頼するなど,日本人のIF役員獲得に向けたロビー活動も行った。

冬季五輪競技協会(AIOWF)キャスパー会長に御挨拶

※4月22日(金曜日)スポーツアコード総会で,次期スポーツアコードコンベンション会長選が行われ,パトリック・バウマン(国際バスケットボール連盟事務総長)が新会長に選出された。


・世界ドーピング防止機構(WADA)クレイグ・リーディ会長との会談
まず,長官から,10月のスポーツ大臣会合(スポーツ・文化・ワールド・フォーラム)でのスポーツ・インテグリティセッションへの参加の御礼を述べた後,世界と日本のインテグリティに関する意見交換を行った。リーディ会長が,2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の新しいロゴに興味を示す一面もあった。

リーディ会長と意見交換

・スポーツシンガポール チャン・ホック・ウーン副CEOとの会談
両国のスポーツ行政の仕組みや,国民のスポーツ参加状況にいて活発な意見交換を行った。シンガポール側からは,公共のスポーツ施設を利用した国民に100シンガポールドルを支払う仕組みがあるなど,国民のスポーツ参加を進める先進的な取組などが紹介された。

ジャパンブース前で

・取材対応
長官は,本会議の記者の取材を受け,会議中に配布される新聞に,「メダルの獲得を目指すと同時に,日本をインテグリティのチャンピオンにしたい。」「2020年の先も,日本国民をスポーツマインドにあふれるようにしたい。」などの長官の発言が掲載された。


 会議中に配布された新聞


2.コレージュ・シャンピテ 視察


コレージュ・シャンピテは,1903年創立したインターナショナルスクール(幼稚園から高等学校までの一貫教育)で,IOCとオリンピック研究センターの契約に基づき,オリンピック教育が実践されている学校である。
長官は,キャンパス内のスポーツ施設,授業等を視察した。授業では,生徒が,オリンピックやドーピングの歴史などを調べ,プレゼンテーションをみせてくれた。生徒から水泳のトレーニングについて質問されるなど,生徒と長官の交流もあった。


フェリペ校長と校舎前で   充実したスポーツ施設

生徒からも温かい歓迎   オリンピック教育の実践


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スポーツ庁国際課

(スポーツ庁国際課)