平成二十九年 年頭の所感

平成29年1月
スポーツ

平成二十九年 年頭の所感

平成29年の新春を迎え,謹んでお喜びを申し上げます。
平成27年10月にスポーツ庁が発足し,1年3ヶ月が経過しました。これまでスポーツの素晴らしさを広めることに努め,様々な現場の声を聴きつつ新たなスポーツ行政の土台作りに取り組んできました。今年は,これまで得てきた現場の意見や課題について,具体的な政策に生かしていく局面に入ります。

本年4月からスポーツ基本計画の第2期が始まるため,スポーツ庁では,計画の策定に向けた検討を行っています。
本計画は,スポーツ庁として初めて策定するものであり,ラグビーワールドカップ2019,東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会等の開催を含む重要な期間となることから,スポーツの価値を国民の皆様にわかりやすく伝えていくことが重要だと考えています。
東京2020大会等の開催準備について,内閣官房をはじめとした関係省庁,東京都,東京2020組織委員会と協力して着実に進めていくことはもとより,大会を好機として,2020年以降もスポーツで人々がつながる国民運動を展開し,レガシーとして「一億総スポーツ社会」を実現できるよう,スポーツ庁として全力で取り組んでまいります。

スポーツ審議会において取りまとめられた中間報告においては,
(1)スポーツで「人生」が変わる!
(2)スポーツで「社会」を変える!
(3)スポーツで「世界」とつながる!
(4)スポーツで「未来」を創る!
という中長期的な基本方針の下,国,地方公共団体,スポーツ団体,民間事業者等が一体となって取り組む施策が示されました。本計画に基づき,全ての人々がスポーツの力で輝くとともに,前向きで活力ある社会と,絆の強い世界を創ってまいります。

昨年のリオデジャネイロ2016オリンピック競技大会では,金メダル12個,過去最高の総獲得メダル数41個・入賞数88という成果を収め,リオデジャネイロ2016パラリンピック競技大会においても,総獲得メダル数は前回ロンドン大会を8個上回る24個となりました。
この結果は選手自身の並々ならぬ努力はもちろん,選手を支える皆様の全面的な支えがあってこそのものであり,改めて敬意を表したいと思います。

東京2020大会やそれ以降を見据え,我が国の国際競技力の向上が一層進むよう,昨年10月には,「競技力強化のための今後の支援方針(鈴木プラン)」をまとめました。JSC,JOC,JPC,日体協,各中央競技団体等とより一層連携し,日本のチームや選手の活躍により多くの国民に夢や感動を与えられるよう,我が国の国際競技力向上の支援を図ってまいります。

本年は2月19日から26日までの8日間,2017冬季アジア札幌大会が開催されます。スポーツ庁としても,大会の盛り上がりを後押しし,また選手が大会において活躍できるよう,サポートをしてまいります。

これらの他,引き続きスポーツを通じた健康増進,地域や経済の活性化,障害者スポーツの振興,学校体育・運動部活動の振興,アンチ・ドーピングをはじめとするスポーツインテグリティの徹底,オリンピックムーブメントやパラリンピックムーブメントの普及に取り組んでまいります。

本年も,スポーツ庁がスポーツ行政の司令塔となり,また関係団体や民間事業者,地方公共団体等,スポーツを推進する仲間とともに,日本から世界へとスポーツの価値を広げるため,明るく元気に,前向きに取り組んでまいります。

よろしくお願い申し上げます。


以上

お問合せ先

スポーツ庁政策課

(スポーツ庁政策課)