令和6年度障害者スポーツ推進プロジェクト(重度障害者等のスポーツ実施環境整備に係る実証事業)の募集について

令和6年4月15日

1.事業名

令和6年度障害者スポーツ推進プロジェクト(重度障害者等のスポーツ実施環境整備に係る実証事業)

2.事業の趣旨及び目的

 日常生活において、相当程度に介助を要する身体障害者については、これまでスポーツ参画が困難とされがちであった。しかし、近年では、視線入力システム等が開発され、ICT機器を介して行うスポーツ等を実施できるようになってきており、重度障害者向けのスポーツは、社会のデジタル化が加速する中で、従来発想の大転換が必要な時期にきている。こうした状況も踏まえ、本事業では、筋委縮性側索硬化症(ALS)や筋ジストロフィーなどで、自分の意思で体を動かせる部位が眼球や指先の一部など、大きく制限をうける人、脊髄損傷や脳性麻痺で四肢が麻痺している人等の重度障害者が、先端技術やICT機器、ネットワーク環境等を活用して、日常的にスポーツを実施することができるよう、実証事業を行う。

3.事業の内容

受託者は、上記目的の達成に向けて、以下の事業を実施するものとする。
 
(1)実行委員会の開催
 受託者は、競技団体、研究機関、企業、大学等で構成される連携組織を設置し、重度障害者が日常的にスポーツを実施できる環境整備とともにバーチャルからリアルへの架橋を目指して課題の抽出、検討、情報共有等を行う。

(2)重度障害者等のスポーツ実施環境整備に係る実証事業
 先端技術やICT機器、ネットワーク環境等を活用して、自分の意思で体を動かせる部位が大きく制限をうける重度障害者が視線入力、専用のコントローラー、心拍、脳波等によりICT等を媒介して行う日常的に実施できる環境整備に係る実証事業を行う。あわせて、重度障害者の運動・スポーツ等について、様々な種目の紹介や取組の事例を収集し、広く関係機関に共有する。

(3)委託事業成果報告書の作成
 (1)~(2)の業務により得られた成果(冊子、資料集等を含む。)を基に、事業の概要等の参考となるポイントを記載した報告書を取りまとめ、内容についてスポーツ庁と事前協議の上で作成し、印刷物2部をスポーツ庁に提出すること。報告書の内容を概ね8頁以内(Microsoft PowerPoint形式により作成するものとする。)にまとめたものを報告書中に盛り込むこととする。なお、報告書については、原則スポーツ庁ホームページに掲載する予定であることに留意すること。併せて、報告書原稿及び事業関連資料一式(実行委員会配布資料及び議事録、事業の広報資料等)のドキュメントデータ(Microsoft Word、同Excel、同PowerPointで読込み可能な形式又はPDF形式)についても提出すること。

4.提出期限

提出期限:令和6年5月10日(金曜日)17時(必着)

5.公募要領、提出書類様式等

お問合せ先

  スポーツ庁健康スポーツ課障害者スポーツ振興室
  電話番号:03-5253-4111(内線:3490)
  メールアドレス:kensport@mext.go.jp

(健康スポーツ課障害者スポーツ振興室)