初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第354号(平成31年2月22日)

[目次]

【お知らせ】
□平成31年1月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介について
□未来の学び プログラミング教育推進月間(みらプロ)について
□小学校対象「プログラミング教育に関する推薦図書10冊」寄贈(第2次募集)について
□高校生の留学ドキュメンタリー映像を活用した特別授業「あなたは何に挑戦しますか?」について
□「第2回NITS(ニッツ)大賞」活動発表会について
□2020年4月からの高等教育の無償化に向けた検討について(その4)
□文部科学省委託事業「第2回国際バカロレアに関する国内推進体制の整備事業シンポジウム」の開催について
□「VIVA!トビタテ!!ラテンアメリカ」について
□「文部科学省情報ひろば」について
【コラム】
□「新しい時代の教育に向けて」
 〔初等中等教育局初等中等教育企画課 課長 望月 禎〕

□【お知らせ】平成31年1月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介について

〔初等中等教育局情報教育・外国語教育課〕

 文部科学省では、映画その他の映像作品及び紙芝居について、教育上価値が高く、学校教育又は社会教育に広く利用されることが適当と認められるものを選定し、併せて教育に利用される映像作品等の質的向上に寄与するために、教育映像等審査規程(昭和29年文部省令第22号)に基づいて映像作品等の審査を行っています。
 平成31年1月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介
※以下、文部科学省特別選定を「特別選定」、文部科学省選定を「選定」として、【作品名】/申請者/利用対象の順に記載しています。

○DVD(選定)
・【高齢者福祉施設における管理栄養士~おいしい食事で笑顔を~】/東京シネ・ビデオ株式会社/高等学校生徒向き・青年向き・成人向き
・【こんばんは2】/『こんばんは2』制作普及委員会/青年向き・成人向き
・【ナディアの誓い - On Her Shoulders】/ユナイテッドピープル株式会社/青年向き・成人向き
・【サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-】/株式会社キノフィルムズ宣伝部第1グループ課/青年向き・成人向き
○映画(選定)
・【まく子】/日活株式会社映像事業部門/少年向き・家庭向き

(お問合せ先)
初等中等教育局情報教育・外国語教育課映像等審査担当
電話:03-5253-4111(内線2417)

□【お知らせ】未来の学び プログラミング教育推進月間(みらプロ)について

〔初等中等教育局情報教育・外国語教育課〕

 文部科学省、総務省、経済産業省は、2020年度からの小学校におけるプログラミング教育の実施に向けた機運醸成を目指し、2019年9月を「未来の学び プログラミング教育推進月間」(通称:みらプロ)とし、関係する取組を実施します。
 本月間にあわせ、民間企業と連携し、「プログラミングが社会でどう活用されているか」に焦点を当てた総合的な学習の時間の指導案の配信を行うとともに、当該指導案で活用できる「スペシャル授業」(企業訪問や講師派遣)の実施、「教材提供」(プログラミング教育に関する動画の配信)を行います。
 本月間を一つの契機として捉えていただき、上記の取組を活用いただくなどして小学校プログラミング教育の実施に向けた準備を行っていただくことを期待しています。
 なお、「みらプロ」の詳細(指導案の概要、応募フォーム及び登録フォームへのアクセス等)については、以下のリンクを御覧ください。
小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」(未来の学びコンソーシアムウェブサイト)

(お問合わせ先)
未来の学びコンソーシアム事務局 坪内
電話:03-6734-3147
(本件担当)
初等中等教育局情報教育・外国語教育課情報教育振興室情報教育推進係
電話: 03-6734-2090

□【お知らせ】小学校対象「プログラミング教育に関する推薦図書10冊」寄贈(第2次募集)について

〔初等中等教育局情報教育・外国語教育課〕

 情報サービス企業の業界団体である、一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)が、小学校プログラミング教育の必修化に向けて、子供たちがプログラミングに触れ、一人でも学べる書籍を全国の小学校に寄贈する「子どもプログラミング書籍を小学校100校の図書室に届けるプロジェクト」(第2次募集)を開始しました。(文部科学省が総務省、経済産業省とともに官民協働により設立した「未来の学びコンソーシアム」が後援。)
 寄贈する推薦図書は、コンピュータ出版販売研究機構(CPU)が主催する「プログラミング書籍品評会」で選ばれた10冊が1セットです。
※詳細とお申し込み方法はこちら(JISAウェブサイト)
プログラミング教育に関する図書を全国の小学校100校に寄贈(第2次募集)

(お問合わせ先)
(一般社団法人)情報サービス産業協会 企画調査部 溝尾
電話:03-5289-7651
(本件担当)
初等中等教育局情報教育・外国語教育課情報教育振興室情報教育推進係
電話: 03-6734-2090

□【お知らせ】高校生の留学ドキュメンタリー映像を活用した特別授業「あなたは何に挑戦しますか?」について

〔官民協働海外留学創出プロジェクト トビタテ!留学JAPAN〕

 トビタテ!留学JAPANでは、同世代の生徒が海外に向けて旅立つ挑戦をドキュメンタリー映像で見ることで、今、自分自身は何に挑戦できるのかを考える特別授業「あなたは何に挑戦しますか?」を中学・高校の先生向けに作成しました。
 受け身になりがちな学校生活のなかでも、自ら一歩を踏み出すことで、変化が生まれていくことを生徒自身に感じてもらう特別授業です。トビタテ!留学JAPANのウェブサイトにおいて、動画の活用例を掲載していますので、是非御覧ださい。
※詳細はこちら(トビタテ!留学JAPANウェブサイト)
高校生の留学ドキュメンタリー

(お問合せ先)
官民協働海外留学創出プロジェクト トビタテ!留学JAPAN
電話:03-5253-4111(内線:4920)

□【お知らせ】「第2回NITS(ニッツ)大賞」活動発表会について 

〔総合教育政策局教育人材政策課〕

 独立行政法人教職員支援機構(略称:NITS・ニッツ)では、学校をとりまく課題の解決に向けた取組を広く募集し、表彰・公開することにより、優れた実践例を普及していく「NITS大賞」を実施しています。
 2月2日に開催した「第2回NITS大賞」活動発表会では、応募いただいた86件の中から選出した、優秀賞10組及び審査員特別賞数組の実践活動の発表、大賞選出、表彰式を行いました。
 同日に行った審査(プレゼンテーション審査)の結果、大賞は、宮城県石巻市立万石浦中学校 小山晴美さんが受賞しました。受賞した活動は、「チーム万中グッショブ作戦-目指す生徒像に迫るPBISの活用-」です。
 当日のプレゼンテーションの動画をウェブサイトにて公開していますので、是非、御覧ください。
※プレゼンテーション動画はこちら(独立行政法人教職員支援機構ウェブサイト)
優秀賞・審査委員特別賞の活動発表(プレゼンテーション)動画

(お問合せ先)
独立行政法人教職員支援機構次世代教育推進センター調査企画課広報室
電話:03-6811-0755
(本件担当)
総合教育政策局教育人材政策課教職員研修係
電話:03-5253-4111(内線2986)

□【お知らせ】2020年4月からの高等教育の無償化に向けた検討について(その4)

〔高等教育段階の教育費負担軽減新制度プロジェクトチーム〕

 2月12日に「大学等における修学の支援に関する法律案」が閣議決定され、国会に提出されました。本法案は、大学・短期大学・高等専門学校・専門学校に通う、真に支援が必要な低所得者世帯の者に対し、授業料等減免と学資支給による修学の支援を行い、経済的負担を軽減するものです。
 なお、進学前の高校3年生を対象とした給付型奨学金の予約採用手続きは、本年の夏頃に開始の予定です。
※閣議決定後の柴山文部科学大臣の記者会見の様子はこちら
授業料等減免制度の創設など高等教育無償化に関する法案と大学改革に関する法案が閣議決定(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます
※法案の詳細はこちら
大学等における修学の支援に関する法律案
※これまでの検討状況等の資料はこちら
高等教育段階の教育費負担軽減

(お問合せ先)
高等教育局 高等教育段階の教育費負担軽減新制度プロジェクトチーム
電話:03-5253-4111(内線3505,3495)

□【お知らせ】文部科学省委託事業「第2回国際バカロレアに関する国内推進体制の整備事業シンポジウム」の開催について

〔大臣官房国際課〕

 日本における国際バカロレアの普及を目的として、2018年5月に文部科学省からの委託を受けて設立された文部科学省IB教育推進コンソーシアムによるシンポジウムを3月16日に開催します。
 本シンポジウムでは、「日本におけるIB教員養成の今後の発展に向けて」をテーマとし、IB教育に関心のある教育機関や保護者等の皆様を対象に、IB教員養成の実例紹介、IB教員研修の取り組みに関する事例共有、IB現職教員によるパネルディスカッションを行います。皆様の御参加をお待ちしています。
<主な内容>
○学部・大学院におけるIB教員養成の事例紹介
紹介校一覧(発表順)
・国際基督教大学/都留文科大学/東京学芸大学/立命館大学/筑波大学/岡山理科大学/武蔵野大学/玉川大学
○学校におけるIB教員研修受け入れの取り組み
○現職IB教員によるパネルディスカッション「日本におけるIB教員養成の諸課題と方策について」

開催日:平成31年3月16日(土曜日)13時00分から17時00分
会場:立命館大学朱雀キャンパスホール(京都市中京区西ノ京朱雀町1)
対象:IB教育に関心のある団体・個人
参加費:無料
※詳細・申込みについてはこちら(文部科学省IB教育推進コンソーシアムウェブサイト)
第2回国際バカロレアに関する国内推進体制の整備事業シンポジウムin京都

(お問合せ先)
アオバジャパンインターナショナルスクール
小澤・瀧本
(文部科学省IB教育推進コンソーシアム事務局)
電話:070-4448-1404 (受付時間10時00分-17時00分)
E-mail:consortium.info@aoba.japan.jp
(本件担当)
文部科学省大臣官房国際課
電話:03-5253-4111(内線3222)

□【お知らせ】「VIVA!トビタテ!!ラテンアメリカ」について

〔官民協働海外留学創出プロジェクト トビタテ!留学JAPAN〕

 トビタテ!留学JAPANは、文部科学省初となる官民協働プロジェクトとして2020年までに約1万人の高校生、大学生等を海外へ送り出す留学促進プロジェクトです。
 トビタテ留学JAPANでは、ラテンアメリカの留学、ビジネス、社会貢献を一気に体感できるイベントを開催します。ラテンアメリカに留学した学生の留学体験と、コマツメキシコ元副社長の橋本由浩氏の講演を予定していますので、ラテンアメリカに関心・興味・御縁のある方、トビタテ生の留学の話を聞いてみたい方は、是非御来場ください。

日時:2019年3月13日(水曜日)19時00分から20時45分(イベント後、交流会も予定しています)
場所:文部科学省内
お申し込みされた方に別途事務局から集合時間等の詳しい御案内をお送りいたします。
定員:最大50名(先着順)
参加費:無料(交流会500円)

※詳細はこちら(トビタテ!留学JAPANウェブサイト)
VIVA!トビタテ!ラテンアメリカ
※お申込みはこちら(トビタテ!留学JAPANウェブサイト)
VIVA LATIN AMERICA

(お問合せ先)
文部科学省官民協働海外留学創出プロジェクト
トビタテ!留学JAPAN事務局
電話:03-5253-4111(内線:4923)
E-mail:tobitate-private@mext.go.jp

□【お知らせ】「文部科学省情報ひろば」について

〔大臣官房総務課広報室〕

 旧文部省庁舎を活用したミュージアム・情報発信スペース「文部科学省情報ひろば」では、教育、スポーツ等の文部科学省の歴史・取組や、創建当時の姿に復原し、歴代大臣が実際に使用した椅子や机を展示した「旧大臣室」を見学できます。
 また、文部科学省では、「情報ひろば」に加えて記者会見室の見学等もできる「文部科学省見学」(対象:小~高校生)を実施していますので、是非お問い合わせください。
※「文部科学省 情報ひろば」公式HPはこちら(団体見学の申込みはこちらから)
文部科学省情報ひろば
※「文部科学省見学」についてはこちら
見学案内

(お問合せ先)
大臣官房総務課広報室事業第二係
電話:03-5253-4111(内線2170、3604)

□「新しい時代の教育に向けて」

〔初等中等教育局初等中等教育企画課 課長 望月 禎〕

 18年も前のことになるが、3年間お世話になった岐阜県教育委員会の職を辞するときが迫っていた3月、ご退職される、ある高校の校長先生から教師生活35年を振り返ってということで、ご経験を踏まえて、全国的視点で制度改正も含めて早期に検討してもらいたい10の提言のようなものを卒業論文と称して頂いた。提言には次のようなものもあった。
○ナイトスクールの設置(十分な教育機会に恵まれなかった者にセカンドスクールとして中学や高校の学習の機会を設け、社会参加への道筋を開く。)
○学校弁護士制度の創設(学校における法律問題に客観的に対応するために学校の諸課題に詳しい法曹者を各都道府県に登録して学校に派遣する。)
○オンライン教育の推進(交通が不便な中山間地域や多くの専門科目などに対応するための教育機会をオンラインで提供する。)
○外国人支援員の配置(特定の地域に集中している外国人の児童生徒の拡大に対応するために外国人支援員制度を創設する。)
 これらの提言は当時なるほどと意気投合したが、実現にはかなりハードルが高く、直ちには難しいと考えていた。しかし、先生が現場でのご経験から必要性を感じていたこれらの提言は、夜間中学の設置促進など、その趣旨に適う政策が徐々に全国レベルで展開、浸透しつつある。今更ながら、先生の先見の明に敬服しつつ、長年の経験や知見に裏打ちされた専門的な視点は、データ等のエビデンスとともに、政策形成には不可欠であることを改めて考えさせられた。先日第10期中教審がスタートしたが、日本の教育の優れた面をしっかりと継承し、現在の教育課題に対応するとともに、次の10年、20年の初等中等教育を支える、先見の明があったと言えるような方向性を示す議論ができればと思う。

お問合せ先

初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部

電話番号:03-5253-4111

(初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部)