平成19年度学校基本調査 調査結果の概要（高等教育機関）　卒業後の状況調査　1大学（学部）卒業者

1　大学（学部）卒業者

（1）卒業者数

　平成19年3月に大学（学部）を卒業した者（年度途中の卒業者を含む。以下同じ。）は，55万9千人（男子32万人，女子23万9千人）で前年より1千人増加している。
　これを設置者別にみると，国立10万3千人（前年より1千人増），公立2万4千人（1千人増），私立43万2千人（1千人減）となっている。

（2）卒業者の進路（表14，図4）

　卒業者を進路別にみると，「大学院等への進学者」（就職し，かつ進学した者を含む。以下同じ。）6万7千人（全卒業者数の12.0パーセント），「就職者」（就職し，かつ進学した者を除く。）37万8千人（同67.6パーセント），「臨床研修医」（予定者を含む。以下同じ。）9千人（同1.6パーセント），「専修学校・外国の学校等入学者」1万人（同1.8パーセント），「一時的な仕事に就いた者」1万3千人（同2.4パーセント），「左記以外の者」6万9千人（同12.4パーセント），「死亡・不詳の者」1万3千人（同2.2パーセント）となっている。

図4　大学（学部）卒業者の進路状況

表14　進路別卒業者の推移（大学［学部］）

ア．進学状況

  • 1　大学院等への進学者数は6万7千人（男子4万9千人，女子1万8千人）で，前年より1百人減少している。
  • 2　進学率（卒業者のうち大学院等への進学者の占める比率。以下同じ。）は12.0パーセント（男子15.4パーセント，女子7.5パーセント）で，前年より0.1ポイント低下している。

イ．就職状況（表15，図5～図9）

  • 1　就職者総数（「大学院等進学者のうち就職している者」を加えた全就職者数。以下同じ。）は，37万8千人（男子20万5千人，女子17万3千人）で，前年より2万2千人増加している。
  • 2　就職率（卒業者数のうち就職者総数の占める比率。以下同じ。）は，67.6パーセント（男子64.0パーセント，女子72.3パーセント）で，前年より3.9ポイント上昇している。
  • 3　就職率を関係学科別にみると，「家政」が81.6パーセントで最も高く，次いで「社会科学」74.8パーセント，「人文科学」69.5パーセント等の順となっている。

    表15　関係学科別就職率の推移（大学［学部］）

  • 4　就職者総数を産業別にみると，「卸売・小売業」が17.9パーセントで最も高く，次いで「製造業」16.2パーセント，「サービス業（他に分類されないもの）」13.1パーセント，「金融・保険業」11.1，「情報通信業」8.9パーセント等の順となっている。
    　また，男女別にみると，男子は「製造業」20.3パーセント，「卸売・小売業」18.8パーセント，「サービス業（他に分類されないもの）」12.7パーセント等の順になっており、女子は「卸売・小売業」16.8パーセント，「金融・保険業」13.9パーセント，「サービス業（他に分類されないもの）」13.6パーセント等の順となっている。

    図5　産業別就職者数の比率（学部）

    図6　男女別就職者数の比率（学部）

    • ＊　平成14年3月の日本標準産業分類の改訂に伴い，調査項目を変更している。（以下図13も同じ。）
  • 5　就職者総数を職業別にみると，「事務従事者」が32.6パーセントで最も高く，次いで「専門的・技術的職業従事者」32.2パーセント（うち「技術者」16.7パーセント，「保健医療従事者」6.2パーセント，「教員」4.0パーセント等），「販売従事者」23.7パーセント等の順となっている。
    　また，男女別にみると，男子は「専門的・技術的職業従事者」33.1パーセント（うち「技術者」25.1パーセント，「保健医療従事者」2.4パーセント，「教員」2.3パーセント等），「事務従事者」27.0パーセント，「販売従事者」26.9パーセント等の順となっており，女子は「事務従事者」39.3パーセント，「専門的・技術的職業従事者」31.0パーセント（うち「保健医療従事者」10.8パーセント，「技術者」6.7パーセント，「教員」5.9パーセント等），「販売従事者」19.8パーセント等の順となっている。

    図7　大学（学部）卒業者の就職先職業別（主な3職種）構成の状況

    図8　職業別就職者数の比率（学部）

    図9　男女別就職者数の比率（学部）

（3）学部卒業者の修業年数別の卒業状況（表16）

  • ア．修業年限4年の学部卒業者について，修業年限別の卒業状況は次のとおりとなっている。
    • 1　所定の修業年数4年で卒業した者（平成15年4月に入学し，平成19年3月に卒業した者）は47万2千人となっており，平成15年4月の入学者数59万2千人の79.7パーセント（前年78.7パーセント）にあたる。
    • 2　修業年数5年で卒業した者（修業年限を1年超過－平成14年度入学－）は4万4千人で，平成13年4月の入学者数の7.3パーセント（前年7.7パーセント）にあたる。
    • 3　修業年数6年で卒業した者（修業年限を2年超過－平成13年度入学－）は1万人で，平成13年4月入学者数の1.6パーセント（前年1.7パーセント）にあたる。
    • 4　修業年数7年及び8年以上で卒業した者については，それぞれ0.5パーセント，0.3パーセントとなっている。
  • イ．平成11年4月入学者について，平成19年3月までの卒業者（所定修業年数卒業者プラス1年超過卒業者プラス2年超過卒業者プラス3年超過卒業者プラス4年以上超過卒業者）の占める比率は89.1パーセントとなっており，平成10年4月の入学者が平成18年までに卒業した比率89.6パーセントより0.5ポイント低下している。
  • ウ．最短の修業年限で卒業した者の比率（a）の推移をみると，平成15年4月入学者の（a）は79.7パーセントで，前年より1.0ポイント上昇している。
表16　入学年度別卒業者の比率の状況（修業年限4年）（大学（学部））

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