平成10年度学校教員統計調査 調査結果の概要 1(1)年齢構成(5歳階級区分)及び平均年齢


1  小学校(表1,図1,2)
   本務教員数は39万7千人で前回(平成7年度)に比べ1万3千人減少している。
 年齢構成をみると,最も割合の高い年齢区分は,前回の「35歳以上40歳未満」(20.7パーセント)から「40歳以上45歳未満」(22.1パーセント)へ移行している。
 なお,前回と比べると,40歳以上55歳未満の各年齢区分で割合が上昇している。
 また,男女別にみると,55歳未満の各年齢区分で女子教員の占める割合が高くなっている。
 平均年齢は41.8歳(前回40.5歳)で,昭和52年度に国公私立のすべての設置者の調査を開始して以来最高である。男女別にみると,男性が42.7歳(同42.1歳),女性が41.2歳(同39.4歳)となっている。

 
表1 小学校の年齢構成

図1 男女別年齢構成

   次に校長及び教頭の年齢構成をみると,校長で最も割合の高い年齢区分は,前回と変わらず「55歳以上60歳未満」(55.2パーセント)であるが,前回の同年齢区分と比べると,8.7ポイント低下している。
 また,前回と比べて最も上昇したのは「50歳以上55歳未満」(34.8パーセント)で,11ポイント上昇している。

 教頭で最も割合の高い年齢区分は前回と変わらず「45歳以上50歳未満」(40.8パーセント)で,2.9ポイント上昇している。
 平均年齢は校長が55.8歳(前回56.6歳),教頭が49.8歳(同50.4歳)となっており,いずれも前回を下回っている。

 
図2 小学校の校長・教頭の年齢構成

1  中学校(表2,図3,4)
   本務教員数は25万4千人で前回に比べ5千人減少している。
 年齢構成をみると,最も割合の高い年齢区分は,前回と変わらず「35歳以上40歳未満」(21.8パーセント)で,次いで「40歳以上45歳未満」(18.3パーセント)の順となっている。
 なお,前回と比べると,35歳以上55歳未満の各年齢区分で割合が上昇している。
 また,男女別にみると,30歳以上の各年齢区分で男子教員の占める割合が高くなっている。
 平均年齢は40.4歳(前回39.7歳)で,昭和52年度に国公私立のすべての設置者の調査を開始して以来最高である。男女別にみると男性が41.2歳(同40.7歳),女性が39.1歳(同38歳)となっている。

 
表2 中学校の年齢構成

図3 男女別年齢構成

   次に校長及び教頭の年齢構成をみると,校長で最も割合の高い年齢区分は,前回と変わらず「55歳以上60歳未満」(58.8パーセント)であるが,前回の同年齢区分と比べると,10.7ポイント低下している。
 また,前回と比べて最も上昇したのは「50歳以上55歳未満」(29.6パーセント)で,10.7ポイント上昇している。

 教頭で最も割合の高い年齢区分は「45歳以上50歳未満」(41.1パーセント)で,前回の同年齢区分と比べると,6.4ポイント上昇している。
 平均年齢は校長が56.2歳(前回57歳),教頭が50.3歳(同51.1歳)となっており,いずれも前回を下回っている。

 
図4 中学校の校長・教頭の年齢構成

2  高等学校(表3,図5)
   本務教員数は26万6千人で,前回に比べ8千人減少している。
 年齢構成をみると,最も割合の高い年齢区分は,前回の「30歳以上35歳未満」(16.8パーセント)から,「35歳以上40歳未満」(17.6パーセント)へ移行している。
 なお,前回と比べると,35歳以上50歳未満及び55歳以上60歳未満の各年齢区分で割合が上昇している。
 また,男女別にみると,25歳以上の各年齢区分で男子教員の占める割合が高くなっている。
 平均年齢は43.1歳(前回42.4歳)で,昭和52年度に国公私立のすべての設置者の調査を開始して以来最高である。男女別にみると,男性が44.2歳(同43.3歳),女性が39.9歳(同39.1歳)となっている。

 
表3 高等学校の年齢構成

図5 男女別年齢構成
1  盲学校(表4,図6)
   本務教員数は3千人である。
 年齢構成をみると,最も割合の高い年齢区分は,前回と変わらず「35歳以上40歳未満」(18.1パーセント)で,次いで「40歳以上45歳未満」(16.6パーセント)の順となっている。
 なお,前回と比べると,35歳以上55歳未満の各年齢区分で割合が上昇している。
 また,男女別にみると,30歳以上の各年齢区分で男子教員の占める割合が高くなっている。
 平均年齢は42.5歳(前回41.9歳)で,昭和52年度に国公私立のすべての設置者の調査を開始して以来最高である。男女別にみると,男性が43.8歳(同43.5歳),女性が40.9歳(同39.9歳)となっている。

 
表4 盲学校の年齢構成

図6 男女別年齢構成

2  聾学校(表5,図7)
   本務教員数は5千人である。
 年齢構成をみると,最も割合の高い年齢区分は,前回の「35歳以上40歳未満」(18.3パーセント)から「40歳以上45歳未満」(17.8パーセント)へ移行している。
 なお,前回と比べると,40歳以上60歳未満の各年齢区分で割合が上昇している。
 また,男女別にみると,50歳未満の各年齢区分で女子教員の占める割合が高くなっている。
 平均年齢は41.5歳(前回40.6歳)で,昭和52年度に国公私立のすべての設置者の調査を開始して以来最高である。男女別にみると,男性が43.3歳(同42.4歳),女性が40歳(同39.1歳)となっている。

 
表5 聾学校の年齢構成

図7 男女別年齢構成

1  養護学校(表6,図8)
   本務教員数は4万3千人で,前回に比べ3千人増加している。
 年齢構成をみると,最も割合の高い年齢区分は,前回と変わらず「35歳以上40歳未満」(20.2パーセント)で,次いで「40歳以上45歳未満」(19.3パーセント)の順となっている。
 なお,前回と比べると,40歳以上60歳未満の各年齢区分で割合が上昇している。
 また,男女別にみると,45歳未満の各年齢区分で女子教員の占める割合が高くなっている。
 平均年齢は40歳(前回38.9歳)で,昭和52年度に国公私立のすべての設置者の調査を開始して以来最高である。男女別にみると,男性が41.5歳(同40.6歳),女性が38.8歳(同37.5歳)となっている。

 
表6 養護学校の年齢構成

図8 男女別年齢構成

2  幼稚園(表7,図9)
   本務教員数は10万2千人で,前回に比べ5百人増加している。
 最も割合の高い年齢区分は,前回と変わらず「25歳未満」(36.7パーセント)で,次いで
 「25歳以上30歳未満」(19.5パーセント)の順となっている。
 なお,前回と比べると,25歳以上35歳未満及び45歳以上60歳未満の各年齢区分で割合が上昇している。
 また,男女別にみると,60歳未満の各年齢区分で女子教員の占める割合が高くなっている。
 平均年齢は33.7歳(前回33.3歳)で,昭和52年度に国公私立のすべての設置者の調査を開始して以来最高である。男女別にみると,男性が52.7歳(同53.5歳),女性が32.4歳(同31.9歳)となっている。

 
表7 幼稚園の年齢構成

図9 男女別年齢構成

1  専修学校・各種学校(表8,9,図10,11)
   本務教員数は専修学校が3万5千人,各種学校が1万4千人で,前回に比べ1千7百人,1千2百人それぞれ減少している。
 年齢構成をみると,専修学校で最も割合の高い年齢区分は,前回と変わらず「35歳以上40歳未満」(16.4パーセント)で,次いで「40歳以上45歳未満」(14.9パーセント)となっている。
 各種学校で最も割合の高い年齢区分は,前回と変わらず「60歳以上」(17.9パーセント)で,次いで「45歳以上50歳未満」(13.1パーセント)となっている。
 両学校種ともに,他の学校種に比べて「60歳以上」の教員の比率が12パーセント以上と高くなっている。
 平均年齢をみると,専修学校が43.5歳(前回42.9歳),各種学校が46.7歳(同46歳)となっており,男女別にみると,専修学校では,男性が44.9歳(同43.9歳),女性が42.1歳(同41.8歳),各種学校では,男性が47.4歳(同46.8歳),女性が45.5歳(同44.7歳)となっている。

 
表8 専修学校の年齢構成

図10 男女別年齢構成

表9 各種学校の年齢構成

図11 男女別年齢構成

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