知的基盤整備計画について【概要】

平成19年9月4日
(科学技術・学術審議会技術・研究基盤部会)

1.経緯

 第2期科学技術基本計画(平成13年3月30日閣議決定)を受け、同年に知的基盤整備計画が策定され、2010年を目途に世界最高水準の知的基盤(研究用材料、計量標準、計測方法・機器等、データベース)を、我が国全体で戦略的・体系的に整備するための具体的方策が示された。この計画に基づき、知的基盤は順調に整備されてきており、知的基盤を整備する機関においてはその利用を促すための体制等が良好に構築されているところである。
 このような中、第3期科学技術基本計画において、知的基盤の戦略的な重点整備及び効率的な整備・利用を促進するための体制構築の必要性が位置付けられた。知的基盤の戦略的な重点整備については、量的観点のみならず、利用者ニーズへの対応の度合いや利用頻度といった質的観点を指標とした整備を行うよう知的基盤整備計画を見直し、選択と集中を進めつつ、2010年に世界最高水準を目指して重点整備を進めることとされ、体制構築については、知的基盤の各領域について、公的研究機関等を中核的なセンターに指定し育成することにより拠点化を図ることとされている。
 これを受けて、文部科学省科学技術・学術審議会技術・研究基盤部会の下に設置された知的基盤整備委員会において、戦略目標への質的観点の取り入れや中核的な役割を担う機関等の位置付け等の事項の付加について検討を重ね、科学技術・学術審議会技術・研究基盤部会において取りまとめを行ったものである。

2.主な内容

1.知的基盤の整備の成果と課題(第2期科学技術基本計画中のフォローアップ)

 平成13年8月30日に知的基盤整備計画が策定されて以降5年を経た2005年度の進捗状況を調査した結果、例えば微生物ではその保存株数が2001年度に比べて2倍以上となるなど、研究用材料、計量標準、計測方法・機器等、データベースについては順調に整備がなされており、また、文部科学省が研究機関(公的研究機関)等を調査対象に実施したアンケートにおいては、知的基盤の「収集、管理等の戦略を決定する組織・部署を設置している。」と回答した機関が64パーセントにのぼるなど知的基盤を整備する機関の体制も良好に構築されていることが示された。今後は、引き続き、質の高い知的基盤の整備を行うとともに、その整備を行うための体制を構築することが望まれる。

2.中核的な役割を担う機関等の位置付け

研究用材料(生物遺伝資源)領域においては、理化学研究所バイオリソースセンター等の関係機関を中核的な役割を担う機関等として位置付け。(別添1参照)

[求められる機能]

  • 関係諸機関との連携による知的基盤の整備等の推進
  • 知的基盤の所在や技術情報の集積・発信

計量標準の開発と整備については、我が国の国家計量標準機関である独立行政法人産業技術総合研究所計量標準総合センターを中核的な役割を担う機関として位置付け。

[求められる機能]

  • 計量標準の整備に携わる人材の確保・評価
  • 国家計量標準の研究開発・設定・供給
  • 利用者の意見・ニーズ等の反映

3.戦略目標について

 第3期科学技術基本計画を踏まえ、知的基盤について、量的観点のみならず、利用者ニーズへの対応の度合いや利用頻度といった質的観点を指標とした戦略目標とするため、平成13年8月30日付け知的基盤整備計画における研究用材料(生物遺伝資源)の戦略目標に利用者への知的基盤の提供件数を目標として取り入れた(別添2参照)。今後は、2005年までの順調な知的基盤整備状況を維持しつつ、世界最高水準の知的基盤を整備するという目標を達成するべく、各関係府省、関係諸機関が連携して、推進の方針などに則り、各領域・分野毎に戦略的・計画的な整備に取り組んでいくものとする。

4.その他

 知的基盤の整備については重点化を行い、基本的に国が主体的に整備するとともに、その国際的な取り組みには我が国が主導的に参加する。

お問合せ先

研究振興局研究環境・産業連携課

(研究振興局研究環境・産業連携課)

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