課題番号:7001
気象庁気象研究所
地震発生機構と地殻構造に関する基礎的研究
日本付近で起きた大地震の震源過程を求め、地震活動との関連性を調べる。同時に低周波微動のメカニズムについてスロースリップの発生状況などと合わせて考察を行う。また、反射波などを用いて地殻構造を求め、低周波微動、地震活動、震源過程との関連性を定量的に評価することにより地震発生の物理過程の解明を目指す。平成18年度は過去の大地震について解析を進めていくと共に、地震活動との関連性について調査を進める。低周波地震(微動)や地殻構造について解析手法の高度化を行う。
開発した震源過程プログラムを用いて解析を行い、破壊領域の再現性や破壊領域と余震活動の関連性に関して調査を進める。過去の内陸大地震に伴う余震活動や現在の微小地震活動などを系統的に調査し,断層形成と余震活動度の関連性を調査する。低周波地震(微動)の発生機構を解析する手法を高度化し、地域性や通常の地震活動との関係について調査する。詳細な地殻構造を求め、地震活動の調査に反映する。
図.深部低周波微動活動が活発であったスロースリップ進行時期(2001年1月〜2004年6月)のフィリピン海プレート内の地震活動静穏化。 |
研究組織:気象研究所地震火山研究部
なし