戻る

資料2−4−2





深海底鉱物資源探査専用船「第2白嶺丸」の運用の現状について

   
1.    船舶の概要    
(1)    名称:深海底鉱物資源探査専用船   「第2白嶺丸」(1980年就航)

(2)    所有者:金属鉱業事業団

(3)
   基本諸元: 全長88.8m、幅13.8m、深さ5.5m
総トン数   2,126.74t
航海速力   15.15ノット(約28km/h)

(4)    主要装備:
項 目 装 備 名 称
1測位システム 全地球測位システム
(GPS: Global Positioning System)
2音響測深システム マルチビーム音響測深器等
(MBES: Multi Beam Echo Sounder)
3海底観察 深海テレビカメラ
(FDC: Finder-installed Deep-sea Camera)
3サンプリング機器 ボーリングマシーン
(BMS: Benthic Multi-coring System)
パワーグラブ
(FPG: Finder-installed Power Grab)
ドレッジ
(DB: Dredge Bucket)
大口径コアラー
(LC: Large-diameter gravity Corer)他
ボーリングマシン
ボーリングマシン

2.    船舶運航状況(平成15年度)
   同船舶は、以下の調査等を実施するため、平成15年度においては延べ289日の運航を予定している。
1 海底熱水鉱床調査
2 赤泥環境影響調査
3 海底地質調査
4 コバルトリッチクラスト鉱床調査
5 海洋汚染影響調査
6 大水深域石油資源等探査技術等基礎調査
7 南太平洋諸国に対する海洋資源調査
8 海底熱水系における生物・地質相互作用の解明に関する国際共同研究

3.    深海底鉱物資源調査等の概要    
(1)    深海底鉱物資源探査等調査(金属鉱業事業団へ委託)    
海底熱水鉱床調査(2.1
   伊豆・小笠原海域の深海底に賦存する海底熱水鉱床の賦存状況を把握するための調査。
コバルトリッチクラスト鉱床調査(2.4
   西部太平洋の深海底に賦存するコバルトリッチクラスト鉱床の賦存状況を把握するための調査。(なお、本調査中、深海底鉱業が海洋環境に及ぼす影響を予測するための海洋汚染影響調査(2.5)(深海資源開発(株)へ委託)を併せて実施。)

(2)    大水深域石油資源等探査技術等基礎調査(2.6
(石油公団/深海資源開発(株)へ委託)
   大陸棚延長の可能性のある四国海盆海域、沖ノ鳥島南方海域及び小笠原諸島東方海域における石油資源等の賦存状況調査。

(3) 南太平洋諸国における海洋資源調査(2.7
(資源開発協力基礎調査(独立行政法人国際協力機構へ委託)の一環)
   我が国における経済協力の一環として、南太平洋諸国の排他的経済水域における深海底鉱物資源の賦存状況調査。

4.    その他海洋研究等の事例
   深海底鉱物資源調査以外に、本船舶を用いて以下の研究が行われている。    
(1) 海底地質調査(調査実施機関:独立行政法人産業技術総合研究所)(2.3)
    北海道東方のオホーツク海海域の海底地質調査を実施して、海底地質図及び表層堆積図の作成並びに海洋環境変動及び海域活断層の研究のためのデータ収集。

(2) 赤泥環境影響調査(調査実施機関:財団法人関西総合環境センター)(2.2)
   海洋投棄処分されているアルミナ製造過程で発生する赤泥について、投棄地点周辺における海洋環境影響調査。

(3) 海底熱水系における生物・地質相互作用の解明に関する国際共同研究
(調査実施機関:独立行政法人産業技術総合研究所)(2.8)
   海底熱水活動と生物生態系等との関連性を把握し、海洋の物質循環等を解明するための研究。





深海底鉱物資源探査専用船第2白嶺丸 (PDF:639KB)

ページの先頭へ