別紙4-2 私立大学における学術研究設備の現状について

調査時期

○平成17年6月1日現在

調査対象

○対象法人

 502学校法人。(放送大学学園を除く全学校法人)
 うち、回答した学校法人225法人(44.8パーセント)(大学数255大学)

○対象設備

 各学校法人が保有するすべての資産のうち、1台(システムの場合は1式)の設置にかかる経費が1,000万円以上の学術研究設備。(ただし、附属病院に設置している設備は除く)

調査結果の概要

○購入金額

 1千万円以上5千万円未満が80パーセント、5千万円以上1億円未満が16パーセントであり、1億円未満が全体の96パーセントと1億円以上の設備を殆ど有していない。
 国立大学(大規模)とほぼ同様の傾向であった。
 医歯薬系学部を有する大学、医歯薬系学部を有していない大学でみても国立大学(一般・医学部あり、なし)とほぼ同様の傾向であった。

○経過年数

 平成5年度以前に整備された設備が30パーセント、平成6年度~平成10年度では28パーセントであり、全体の58パーセントが平成10年度以前に整備された設備であった。
 国立大学(大規模)については、この割合は49パーセントであり、私立大学(全体)の方が年数を経た設備の割合が高くなっている。
 医歯薬系学部を有する大学では、国立大学(一般・医学部あり)のこの割合は67パーセントであるのに対し、私立大学では61パーセントであり、また、医歯薬系学部を有していない大学では、国立大学(一般・医学部なし)は78パーセントであるのに対し、私立大学では57パーセントと、いずれも私立大学の方が年数を経た設備の割合が低くなっている。

○分野別

 全体として、理工系51パーセント、医歯薬系20パーセント、生物系18パーセント、人文社会系3パーセント、その他8パーセントである。医歯薬系学部を有する大学では、医歯薬系42パーセント、理工系30パーセント、生物系21パーセント、人文社会系2パーセント、その他5パーセントとなっているのに対し、医歯薬系学部を有していない大学では、理工系70パーセント、生物系15パーセント、医歯薬系1パーセント、人文社会系4パーセント、その他10パーセントであり、研究設備の導入分野にはかなりの違いがあった。
 国立大学と比べると、特に違いの大きいのは国立大学(大規模)では理工系の割合が71パーセントであるのに対し、私立大学では51パーセントと理工系の割合が低くなっている。
 医歯薬系学部を有していない大学では、国立大学(一般・医学部なし)の理工系の割合が38パーセントであるのに対し、私立大学では70パーセントと理工系の割合は高くなっている。

○財源別

 整備された設備の55パーセントが私学助成補助金を活用しての整備であった。
 特に1億円以上3億円未満は78パーセント、3億円以上は67パーセントと、高額になると、その割合が高くなる傾向にあった。

調査結果

1.購入金額

購入金額(1)全体(2)医・歯・薬系学部あり(3)医・歯・薬系学部なしのグラフ

2.経過年数

経過年数(1)全体(2)医・歯・薬系学部あり(3)医・歯・薬系学部なしのグラフ

(参考)1億円以上の設備

1億円以上の設備のグラフ

3.分野別

分野別(1)全体(2)医・歯・薬系学部あり(3)医・歯・薬系学部なしのグラフ

4.財源別(私学助成の割合)

財源別(私学助成の割合)(1)全体(2)1億円以上3億円未満(3)3億円以上のグラフ

お問合せ先

研究振興局学術機関課

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