2.日米英の競争的研究資金制度の比較 3.英国の状況

≪競争的研究資金≫

○ 2000-2001年の6つの研究会議(Research Councils)の競争的研究資金(1519百万ポンド、約2900億円、1ポンド=190円)は、全科学技術予算(6527百万ポンド、約1.2兆円)中の23.3%に相当する。

≪直接経費(人件費)≫

○ 研究者(大学教員)の給与は、競争的研究資金から充当されていない。

≪間接経費≫

○ 間接経費比率は、直接経費全体に対して約30%である。直接経費のうち人件費に対して一律46%である。

≪大学の研究開発環境≫

○ 政府から大学へ支出される研究開発の経費は、上記研究会議の競争的研究資金に加えて、高等教育助成カウンシルからの教育と研究に係わる補助金(全大学の収入に占める割合の平均約40%)がある。高等教育助成カウンシルからの支出は、教育と研究の2つに区分されており、5年おきに別々に評価され、評価結果に基づいてそれぞれに支出される。

≪評価システム≫

○ 研究会議に所属するプログラムマネージャー(約300名)が、申請書の内容を判断の上、データベース等を活用して申請書ごとに適切な評価者を選任する。

○ 申請者は、一次評価の評価結果や評価意見に対して回答することができる。申請者からの回答は、二次評価において参考とされる。二次評価の意見や内容も申請者に通知される。

 

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研究振興局振興企画課学術企画室

(研究振興局振興企画課学術企画室)

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