「科学研究費補助金における生命科学系3分野(がん、ゲノム、脳)への支援の在り方について(審議のまとめ)(案)」の概要

1.  背景及び検討の経緯

1. 科学技術・学術審議会学術分科会研究費部会における検討

2. 科学技術・学術審議会学術分科会科学研究費補助金審査部会における検討

(審議経過については別紙参照)

3. 審査部会における検討に当たっての基本的考え方等

研究費部会「審議のまとめ(その2)」を踏まえ、次の点について検討。

(1)「仕組み」の制度設計について
(検討に当たっての論点)

○ 各分野における「科研費を活用した学術研究」に期待する研究の方向性を踏まえ、「総括班・支援班的活動(現行の総括班・支援班を継承した機能)」として、どのようなものが必要か。

○ 各分野において「総括班・支援班的活動に類する活動」を行う場合には、どのような活動内容を想定すべきか。(「総括班・支援班的活動」に必要なものとして整理できるものか、分野の特性を考慮し「類する活動」と位置づけるべき内容であるか等)

(2)「系・分野・分科・細目表」の見直しについて
(検討に当たっての論点)

○ 既存の「系・分野・分科・細目表」において対応できないか。

○ 既存の「系・分野・分科・細目表」において対応できない場合、各分野における「科研費を活用した学術研究」に期待する研究の方向性を踏まえ、科研費の「系・分野・分科・細目表」をどのように改訂すべきか。

2. 新たに3分野を支援する仕組み

 新たに3分野を支援する仕組み(対象となる活動)は、以下のとおり。
 今回の制度設計は、あくまで今後5年間における科学研究費補助金による支援の仕組みに関することである。
 なお、我が国の学術研究の振興全体として考えた場合、生命科学系研究における中核ともいえる3分野の活動に対しどのような支援がなされるべきかについては、より実効性のある内容をこの5年間で検討していくことが重要である。

1. がん研究分野

(1)「がん研究分野」の動向(特性)及び「科研費を活用した学術研究」に期待する研究の方向性
(2)「がん研究分野」の特性等を踏まえた支援のための新たな仕組み(対象となる活動)

  1. 総括支援活動(約75百万円)
  2. 個体レベルでのがん研究支援活動(約126百万円)
  3. がん疫学・予防支援活動(約469百万円)
  4. 臨床診断研究支援活動(約95百万円)
  5. 化学療法基盤支援活動(約95百万円)

2. ゲノム研究分野

(1)「ゲノム研究分野」の動向(特性)及び「科研費を活用した学術研究」に期待する研究の方向性
(2)「ゲノム研究分野」の特性等を踏まえた支援のための新たな仕組み(対象となる活動)

  1. 総括支援活動(約100百万円)
  2. 大規模ゲノム情報生産及び研究リソース構築支援活動(約450百万円)
  3. ゲノム医科学推進支援活動(約280百万円)
  4. 情報解析支援活動(約250百万円)

3. 脳研究分野

(1)「脳研究分野」の動向(特性)及び「科研費を活用した学術研究」に期待する研究の方向性
(2)「脳研究分野」の特性等を踏まえた支援のための新たな仕組み(対象となる活動)

  1. 総括支援活動(約70百万円)
  2. 精神・神経疾患研究支援の機能的ブレインバンク支援活動(約40百万円)
  3. 行動解析融合型プラットホーム支援活動(約110百万円)
  4. 脳分子プロファイリング開発支援活動(約60百万円)
  5. 大規模脳活動計測・操作研究支援活動(約40百万円)
  6. 脳機能プロービング研究支援活動(約40百万円)

3. 「系・分野・分科・細目表」の見直し提案

「系・分野・分科・細目表」の見直し提案を記載。

1. がん研究分野
2. ゲノム研究分野
3. 脳研究分野

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