新たな健康の維持増進に関わる食品成分等に対するニーズ調査
機能性成分等成分分析に対する要望の多い食品成分及び調理加工食品など今後とも需要が増大するものと考えられる食品について、既往の文献の収集やアンケートの実施等を通じて、食品成分分析の経済、社会、栄養行政上のニーズを調査する。
本事業は、3つの大きな業務に分かれているため、それぞれの業務毎に実施内容を以下に記載した。
機能性成分、分析法等の専門家による検討会を開催し、1.機能性成分に関する原稿の執筆、2.分析対象食品及び成分について検討を行なった。
(検討会のメンバー)
石見佳子
独立行政法人 国立健康・栄養研究所 (栄養疫学プログラム・生体指標プロジェクトリーダー)
佐々木敏
東京大学大学院 疫学保健学講座 教授
津志田藤二郎
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構
食品総合研究所 食品機能研究領域長
安井明美
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構
食品総合研究所 食品分析研究領域長
(アイウエオ順、敬称略)
各都道府県の栄養士会及び消費者に対するアンケート調査を実施した。
機能性成分に関して、公開されているデータベース及び分析法・含有量調査に関する文献を収集し、整理した。
111種類の食品についてイソフラボン、カテキン、フェルラ酸、クロロゲン酸、フラボノール、フラボン、フラバノン、クルクミン、カロテノイド、γ‐アミノ酪酸計469物質の分析を実施した。
調理加工食品の関連団体の協力を得て生産量等の情報を収集した。また、販売時点情報管理データにより、成分値等の情報収集の対象とする製品の絞込みを行った。製品の成分分析を実施して、入手した成分データの比較等を行った。調理を必要とする製品については調理前後について成分値の変化を調べた。
各都道府県の栄養士会及び日本産業給食会を通じて成分値情報等のニーズについてアンケート調査を実施した。レシピーを入手して基本調理食品の成分値の算出を試みるとともに、成分分析を行い成分値の傾向等を調べた。また、各種調理による成分変化についてモデル実験を行い検証した。
1)〜2)の調査は、千葉県立衛生短期大学 渡邊智子教授が取りまとめを行った。
各都道府県の公設試験所等のご協力を頂き、アンケート調査により各地の伝統食品を選定してもらうとともに成分値等の情報を入手した。成分値データの整備が進んでいる地域伝統食品の一部について成分分析を行い、成分値データとの比較を行った。
第1章
1 1):石見佳子(独立行政法人 国立健康・栄養研究所
栄養疫学プログラム・生体指標プロジェクトリーダー)
1 2):佐々木敏(東京大学大学院 疫学保健学講座 教授)
2 1):石見佳子
2 2),3):佐々木敏
3 1),2):津志田藤二郎(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品機能研究領域長)
3 3) 1.:安井明美(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品分析研究領域長
3 3) 2.:津志田藤二郎
3 3) 3.:安井明美
4 1):石見佳子
4 2):津志田藤二郎
4 3):安井明美
参考 1:石見佳子
2:佐々木敏
3,4:松岡慎(財団法人 日本食品分析センター 試験研究部 分析化学課長)
第2章 渡邊智子(千葉県立衛生短期大学 栄養学科 教授)
第3章 平田芳明(財団法人 日本食品分析センター 栄養事業部長)
科学技術・学術政策局政策課資源室
-- 登録:平成21年以前 --