資料3-3 第6期基本計画に向けた環境エネルギー科学技術分野の研究開発の方向性(議論のためのたたき台)
第5期科学技術基本計画策定(平成28年~令和2年)以降の社会変化や研究動向を踏まえ、特に環境エネルギー科学技術分野において、次期基本計画期間に取り組むべき事項は何か。
【検討の際に留意すべき事項】
・本分野固有の社会課題や研究領域の状況に照らした事項であること
・国内外の動向や分野俯瞰(我が国の強み・弱みの分析等)を踏まえること
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- 環境エネルギー分野の研究開発を取り巻く状況の変化
○持続可能な開発目標(SDGs)の採択
○パリ協定を中心とした気候変動をめぐる状況
○G20大阪における我が国の国際的な発信
- 文部科学省が推進すべき環境エネルギー科学技術の研究開発課題
○脱炭素社会を実現するエネルギー分野の革新的技術の推進
・水素、CCUS、創エネ・蓄エネ、パワエレ
○地球規模課題解決のための環境技術開発の推進
・地球規模課題解決のための地球観測、気候変動予測に関する技術の強化
○上記の非連続なイノベーションを促す研究シーズの創出
・新興・融合領域の育成
- 研究開発の推進に当たっての重要事項
○市場での普及までを見通したGHG削減効果の評価(LCA)の実施
・LCAの下での技術選択や、LCAで抽出された課題の基礎研究へのフィードバック
○ESG投資を通じた研究開発投資の誘発、投資家の知見も踏まえた技術や課題の特定
○人文社会科学の活用も含め、文理融合した幅広い知見による研究開発の実施
○実用化を見据えた研究開発推進のための産学連携の促進等
○研究開発を支える基盤的情報の創出・利活用
・環境エネルギー分野の研究開発成果として得られたデータの創出・蓄積
・ユーザー(研究者、他省庁、自治体の気候変動適応計画等)のニーズを踏まえたデータの利活用
・上記に向けて必要な基盤整備
○人材育成の強化
・特にニーズの高い分野における研究開発人材の育成
・環境エネルギー問題や科学技術リテラシー向上のための対話や発信
○国際的な取組の推進
・国際的なネットワークの活用による研究の奨励
・気候変動イニシアチブにおける国際貢献