高輝度放射光源に係る国の主体候補について

平成29年5月29日
科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 量子科学技術委員会 量子ビーム利用推進小委員会

 量子ビーム利用推進小委員会における「高輝度放射光源とその利用に関する中間的整理」(本年2月7日)やこれまでの小委員会での議論を踏まえ、高輝度放射光源(軟X線向け高輝度3GeV級放射光源)に係る計画案の検討を行う国の主体候補について、以下の通り見解をとりまとめた。


○ 本光源は産学官の幅広い共用が想定されるが、将来の共用法の枠組みに基づく共用や産業利用の促進等の重要性を見越し、国立研究開発法人が国の主体として適切である。

○ 具体的には国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(量研)が国の主体候補として適切である。

○ その理由として、必要な観点を満たしていること※、組織として積極的な意思が認められることが挙げられる。また、近年科学技術イノベーション政策上の重要性が増しており我が国の強みの一つである、放射光以外の量子ビームも使った多様な量子ビームの相補的・相乗的利用の推進という観点でも、量研が国の主体候補となることが妥当と考えられる。

○ なお、整備に当たっては、SPring-8や他の放射光施設がそうであったように、体制構築を含めオールジャパンで人材が結集して当たることが重要であり、研究者コミュニティを代表する日本放射光学会といった学術界の協力はもちろん、理化学研究所や高エネルギー加速器研究機構を含めた関係機関の積極的な協力が重要であり望まれる。


※国の主体候補の検討の観点として、共用法の適用、目的・業務の範囲との関係、及び、放射光施設の整備運用、大型プロジェクトの管理、量子ビーム利用研究、研究施設の共用、産学連携の場の形成・提供に係る実績あるいは能力の有無等を挙げ検討を行った。

お問合せ先

科学技術・学術政策局 研究開発基盤課 量子研究推進室

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(科学技術・学術政策局 研究開発基盤課 量子研究推進室)