資料4

「次世代スーパーコンピューティング・シンポジウム2007」報告

1.開催趣旨

 次世代スーパーコンピュータ及びそのアプリケーションの開発及び利用を担う産学官の関係者が集い、「次世代スーパーコンピュータ」の共用、研究教育拠点の形成に向けて、関係者への情報発信、意見交換等を行う。

2.実施概要

3.プログラム概要

(1)全体セッション

○ 政策講演

「スーパーコンピューティングの国家戦略」
藤木 完治 文部科学省 大臣官房審議官(研究振興局担当)
スーパーコンピュ-タ整備推進本部長

○ プロジェクト進捗状況報告

渡辺 貞 理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部プロジェクトリーダー

○ 基調講演

「計算科学への挑戦−次世代を担う若者へのメッセージ−」
岩崎 洋一 筑波大学 学長

開会式 政策講演

○ 若手研究者を対象としたポスターによる研究成果発表

 本年度から、将来の利用の中心を担う若手研究者、技術者、学生によるポスターセッションが実施されました。応募総数42件から30件が本選に参加し、最優秀賞1名、優秀賞2名、特別賞1名、審査員特別賞2名が選考されました。

ポスターセッション

(2)テーマ別セッション

 以下の6つの分科会に分かれ、スーパーコンピュータの利活用やシミュレーションに関する課題を中心に、産業界や学会からモデレータやパネリスト・スピーカーを招き、専門的な議論が行われました。

テーマ別セッション

○ サイバー・サイエンス・インフラストラクチャ

 学術情報ネットワークで接続された大学・研究機関のスーパーコンピュータと連携し、次世代スーパーコンピュータを幅広く共同利用するための体制であるサイバー・サイエンス・インフラストラクチャの取り組みや将来展開について、議論が行われました。

○ 生命体統合シミュレーション

 タンパク質分子の反応や、細胞・臓器の働きの詳細な解析により、製薬・医療に役立つシミュレーションソフトウェアを研究開発する生命体統合シミュレーションについて、議論が行われました。

生命体統合シミュレーション

○ 宇宙航空・天文・原子力・地球科学

 各分野において、次世代スーパーコンピュータにより可能となるシミュレーションや、次世代スーパーコンピュータへの期待及び課題等について、議論が行われました。

○ 計算物質科学

 ナノマテリアル分野における、コミュニティや人材育成、次世代スーパーコンピュータへの期待等について、議論が行われました。

○ ナノ統合シミュレーション

 ナノ電子デバイスの設計やバイオ燃料生成用の酵素設計等に役立つシミュレーションソフトウェアを研究開発するナノ統合シミュレーションについて、議論が行われました。

○ 産学連携

 産学連携によるアプリケーションソフトウェア開発例を取り上げ、プロジェクトの目指す方向、成果や課題等の紹介、次世代スーパーコンピュータの開発利用における産学連携の視点からの課題の議論などが行われました。

(3)全体討議

 6つのテーマ別セッションの各モデレータからの報告を受け、次世代スーパーコンピュータの利用に向けて、会場と一体となった議論を展開し、別添のとおり参加者有志による提言がとりまとめられました。(別添参照)

4.レセプション

 10月3日夕刻には、産学官の関係者130名程度が参加してレセプションが開催されました。

レセプション