(参考)技術革新型公募資金制度(仮称)について

特徴

○ 研究開発により、科学的・技術的ポテンシャルを高めるだけでなく、最終的には目に見える形で技術的成立性を検証する段階まで到達

○ 科学的・技術的観点のみならず、社会的、経済的観点を重視した評価/出口を踏まえた明確な目標設定や適切な研究進捗管理を行う

○ 例えば、責任と裁量あるプログラム・マネージャー(PM)が出口志向で可能性の発掘、課題の選定、研究者・研究組織との調整、研究進捗管理等の段階までを一貫して担う
 ピアレビュー(競争的資金)⇔エキスパートによるマネージメント(技術革新型公募資金制度(仮称))

技術革新型公募資金制度(仮称)のうち、第2フェーズにおける制度のイメージ

目的

 出口を踏まえた明確な目標の達成に向けて、蓄積された基礎研究の成果を具体的な応用や用途と結びつけて、革新的技術を生み出し、その技術的成立性の検証を行う

推進体制

  • 安全・安心など社会的・公共的価値の創出や経済的価値の創出等の国家的・社会的な重要課題に対応し、課題の解決に大きな技術的インパクトをもたらしうる研究開発を対象
  • 公的部門のニーズや市場等の出口を踏まえた技術的要件や経済性等を含む目標を、研究者・研究組織との調整により設定
  • 個々のプロジェクトに対して、研究代表者とは別にプログラムマネージャ(PM)を設け、責任と裁量をもつPMが、強力なリーダシップを発揮し、プロジェクトの企画・立案から、研究実施者の募集・選定、プロジェクトの進捗管理、研究者・研究組織との調整、評価に至るまで一貫して取り組むことにより出口管理を徹底
  • 実施する課題は、公募を行うとともに、PM自らも探索努力を行って候補を集め、専門家の意見を参考に評価し、選定
  • 国民の目に見える成果をあげるため、動作原理の実証や開発した技術のポテンシャルの提示にとどまらず、目標達成が明確に判断可能な技術的成立性の検証までを行う

実施期間

  • 5年間を限度とするが特に定めず、PMが立てた実施計画により定める。また、PMの判断により、期間短縮・延長が可能

費用

  • 1課題あたりの経費は、特に定めずファンディング機関とPMとの交渉により決定

留意点

  • 出口及び科学技術的事項双方が分かる優秀なPMの確保が最大のポイント。また、魅力的なキャリアパスを形成することが必要

お問合せ先

科学技術・学術政策局計画官付

(科学技術・学術政策局計画官付)