(+)
- 10~15年前に比べると、日本の研究レベルは、基礎から応用の様々な分野で革命的に上がった。欧米と肩を並べているし、一部は抜いている。
- 基本計画により大学の科学技術系部門は潤っている。(分野によって異なるものの、)研究費が増えていることは実感できる。(複数の指摘あり)
- 財政事情の苦しい中でも科学技術関係の予算が拡充されたことについて、諸外国からの評価も高い。
- 基本計画がなければ産学官連携の基盤はここまで確立されなかった。
- 第2期基本計画は、国立大学法人化の火付け役・準備役として重要だった。
- 10年前に比べ競争的資金制度が驚くべき改善をみたのは、基本計画のお蔭。(複数の指摘あり)
- 基礎研究重視、競争的資金倍増という方向性は妥当。(複数の指摘あり)
- 研究における競争的原理の導入、集中投資、評価システムの改善の3点はどれも望ましいもので評価できる。
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(+/-)
- 投入された資金と成果が比例するとは限らない。重点化の実質的成果を含め、第2期基本計画の評価を厳格に行うべき。(複数の指摘あり)
- 然るべき分野では世界的に見ても素晴らしい成果が上がっているが、20年後に歴史的価値として残るかは別。日本は二番手でものまね的だが、今後はオリジナリティーの強化が必要。
- 方向性は良いが、競争的資金の倍増計画が目標達成に程遠い点は減点。
- 全体の方向性は良いが、研究費の単年度主義など、運用レベルで一段の努力が必要。(多数の指摘あり)
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(-)
- 国の施策に振り回されて、研究者が浮き足立ち、落ち着いて研究できていない。近視眼的な動きを芽生えさせている。
- 現行の計画は全体のストーリーがわかりにくい。
- 2期計画は分野間の融合がなく批判されている。
- 2期計画においては男女共同参画の精神が殆ど反映されていない。
- 2期計画は成果の社会への還元という点で不十分。
- 基礎研究からプロジェクト研究、産業活性化に繋がる道筋について、具体的な提言に欠けるところがある。監督官庁は旗振り役のみならず出口チェックまで行ってほしい。
- 研究者関係者への広報・宣伝活動が足りない。(複数の指摘あり)メールマガジンなどで直接事業者や企業のトップに配信したり、名のある雑誌に基本計画の特集を書いてもらうことも必要。
- 学術団体や学術誌の振興が進んでいない。
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