平成13年度小・中学校教育課程実施状況調査の結果のポイント

（1）平成13年度までの学習指導要領の目標・内容に照らした児童生徒の学習状況の把握のために平成14年1、2月に実施。

（2）小学5年生から中学3年生までの各学年を対象に、国語、社会、算数・数学、理科、英語（中学生のみ）について実施。

（3）調査規模
　小学校：約3,500校（15％）、約21万人（8％）（従前は6万4千人）
　中学校：約2,500校（23％）、約24万人（6％）（従前は9万6千人）

（4）ぺーパーテストだけでなく、学習に関する意識等についてのアンケート調査を児童生徒及び教師に対して実施。

2．ぺーパーテストの結果

（1）学習指導要領の目標・内容に照らした児童生徒の学習状況

　全国的な児童生徒の学習指導要領の目標・内容に照らした学習状況に関しては、調査を実施したのべ23教科（※）のうち、3教科（中学1、2年の理科及び中学3年の英語）以外の教科・学年において、設定通過率と比較して上回る又は同程度と考えるものが半数以上を占めている。

※小学5、6年の各4教科（のべ8教科）、中学全3学年の各5教科（のべ15教科）

（2）過去の同一問題の結果との比較

（前回は平成5～7年度に実施、今回の総問題数のおよそ3分の1が同一問題）

　義務教育終了時点である中学3年の状況を見ると、国語及び英語では上昇、社会、数学、理科では変化無しとなっており、低下傾向はなかった。また、のべ23教科中、3教科が上昇、10教科が前回同様、10教科が低下と考えられる。ただし、上昇、低下とも、正答等の率の変化の幅は、それぞれおおむね3～4％以下であった。

3．アンケート調査の結果

1. 「勉強は大切だと思う」（「どちらかといえば大切だと思う」を含む）
   →小学生：約87％、中学生：約83％
2. 「勉強は受験に関係なく大切だと思う」（「どちらかといえば大切だと思う」を含む）
   →小学生：約79％、中学生：約71％
3. 「（全般的に）勉強が好きだと思う」（「どちらかといえば好きだと思う」を含む）
   →小学生：約37％、中学生：約18％
    「（特定の教科の）勉強が好きだと思う」（「どちらかといえば好きだと思う」を含む）
   →（理科）小学生：約68％、中学生：約55％（5教科中最高）
   →（算数・数学）小学生：約51％、中学生：約44％（5教科中最低）
4. 「学校の授業以外に1日に3時間以上、勉強する」
   →小学生：約6％、中学生：約11％
   「学校の授業以外に1日に勉強をまったく、又は、ほとんどしない」
   →小学生：約11％、中学生：約13％