目標1:世界トップレベルの創造性豊かな研究者等の養成

□ 世界の学生や研究者が競って目指すような国際競争力のある高度な人材養成拠点の整備及び形成を進める。

□ フェローシップ(研究奨励金)、リサーチアシスタント等による大学院博士課程学生への支援割合を米国並に高める。

□ 海外一流機関への若手研究者等の長期派遣等の機会を拡充し、国際経験を有する研究者の割合を格段に高める。

(現状)

  • 諸外国において高度研究人材の養成、人材獲得競争が激化する中、人材養成面での我が国の大学等の国際競争力が不十分。
  • 研究者養成上の重要な時期である博士課程において、優秀な学生が経済的負担の心配なく研究に専念できるような支援が米国等に比べて十分でない。
  • 国際的に活躍できる人材の養成に向けた、我が国研究者の海外における研究経験や海外の研究者との交流の中で研鑽を積む機会が不十分。

(上記目標を実現するために今後5年間程度の間に取り組む主な施策)

▼ 国際的研究環境の導入などによる人材養成拠点の整備等

○ 世界に通用する人材の養成を目指した人材養成拠点の整備

 科学技術振興調整費「戦略的研究拠点育成」において、在外研究者、独立性の高い任期付の研究者を活用するなど、研究者の流動化、研究環境の国際化等を推進することにより、国際的に活躍できる優れた人材を生み出す人材養成拠点の育成を図る。

○ 国際競争力のある世界最高水準の大学づくりの推進

 第三者評価に基づく競争原理により、国公私立大学を通じて、学問分野別に、世界的な研究教育拠点の形成を重点的に支援する「21世紀COEプログラム」の拡充を図る。(平成15年度までに85大学246拠点を採択。平成16年度も新規採択を行い、大学の研究教育拠点形成を支援する。)

○ 大学における教育の質の充実や世界で活躍し得る人材の養成

 大学教育の改善に資する種々の取組のうち、特色ある優れたものを選定し、広く社会に情報提供するとともに、国公私立大学を通じた財政的支援を行うことにより、高等教育の活性化を図るため、「特色ある大学教育支援プログラム」の充実を図る。(平成15年度から5年計画(予定)で毎年申請件数の一割程度以内の選定を目標)

▼ 大学院博士課程学生への支援充実

○ 優れた博士課程学生の主体性を尊重した支援の拡充

 優れた博士課程学生が主体的に研究に専念できるよう支援する特別研究員事業(独立行政法人日本学術振興会)による博士課程学生への支援を拡充する。(全学生数の5%程度を目標、平成15年:3,000人→平成20年:4,500人)

○ 競争的資金等によるリサーチアシスタントの機会拡充

 競争的資金を拡充する中で、競争的資金等の研究プロジェクトに博士課程学生をリサーチアシスタントとして参画させ、費やした労力や時間、その能力や役割に応じた給与を支給する機会(競争的資金(文科省分)による雇用支援、平成14年:約1,100人)を拡充する。

▼ 若手研究者等の海外派遣の充実

○ 若手研究者の海外一流機関への派遣充実

 我が国の若手研究者を海外の大学等研究機関に派遣する海外特別研究員事業(独立行政法人日本学術振興会)について、派遣期間の延長や派遣者数の拡充を図り、若手研究者の海外派遣機会を充実する。(派遣期間 2年→3年、新規海外派遣者数 平成15年:114人/年→500人/年を目標)

▼ 最先端分野の若手研究者交流等の充実

○ 我が国と諸外国の若手研究者間の国際交流の支援

 若手研究者主導の独創的研究や世界を舞台にリーダーシップをとれる国際的人材の育成等を目的として、我が国と諸外国の若手研究者が主体となった共同研究の実施やセミナーの開催、諸外国で開催される優れたセミナーへの若手研究者の派遣等の機会を拡充する。

お問合せ先

科学技術・学術政策局基盤政策課

(科学技術・学術政策局基盤政策課)

-- 登録:平成21年以前 --