|
○ |
大学院教育は、学士課程の教養教育に十分な裏打ちをもつ専門的素養の上に立ち、専門性の一層の向上を図るための、深い知的学識を涵養する教育を基本として考えていくことが重要である。
このため、大学教育という全体の視点に立って、大学院教育との関係について言えば、学士課程の教育は、自学自習による教養教育を重視した教育、及び専攻分野以外の分野の授業科目を体系的に履修させるダブルメジャーなどにより、幅広い専門的素養のある人材養成のための教育などを基本として、高等教育としての確かな基礎的能力や生涯学習の基礎等の涵養を培うことが期待される。
|
|
○ |
また、学生の流動性を促進し、あるいは学際的な分野の専攻などにおいて、学士課程の多様な学修歴をもつ学生を受入れることを促進する観点から、必要に応じて修士課程の段階において、入学後に補完的な専門教育を行うことも必要である。
|
|
○ |
なお、大学院教育と学部教育の関係については、学問分野毎によってもその事情は異なることから、例えば、学士・修士課程を通じた一貫した教育プログラムの導入の是非なども含め、今後の学問分野別の審議検討を踏まえて、より一層の具体化を図ることが必要である。 |