ア |
大学院の課程
6年制学部に基礎を置く大学院の課程は、博士課程のみとし、前期、後期の区分を設けないものとする。その標準修業年限は4年とする。
6年制学部に基礎を置く大学院においては、臨床に係る教育研究の高度化に対応するため、医療薬学・臨床薬学に関する教育研究を行うことを主たる目的とすることが適当である。
なお、4年制学部に基礎を置く大学院においては、我が国の薬学関連の基礎研究を一層強化するため、基礎薬学を中心として、創薬科学や生命薬学等に係る教育研究を行うことを主たる目的とすることが適当である。
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イ |
修了要件
6年制学部に基礎を置く大学院博士課程の修了の要件は、大学院に4年以上在学し、30単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、当該大学院の行う博士論文の審査及び試験に合格することとする。
ただし、優れた研究業績をあげた者については、大学院に3年以上在学すれば足りるものとする。
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ウ |
学位の名称
6年制学部に基礎を置く大学院博士課程を修了した者に授与する学位の名称は、「博士(薬学)」とすることが適当である。
なお、4年制学部に基礎を置く2年の修士課程又は5年の博士課程(前期課程、後期課程の区分を設ける場合は、2年の前期課程と3年の後期課程)を修了した者に対して授与する学位は、これと異なる適切な名称(例えば「修士(薬科学)」、「博士(薬科学)」など)とする必要がある。
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エ |
入学資格
6年制学部を基礎とする大学院博士課程の入学資格は、6年制学部を卒業した者を原則とするが、これと同等以上の学力がある者にも入学資格を認めることが適当である。
また、6年制学部に4年以上在学し、大学院を置く大学の定める単位を優秀な成績で修得したと認める者を、当該大学の大学院に入学させるいわゆる「飛び入学」の制度を認めることが適当である。なお、この制度の適用により大学院に早期進学した後、進路変更等により薬剤師免許の取得を希望する者に対しては、学部再編入を認めるなど、柔軟な対応が各大学においてなされることが期待される。 |