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通信制博士課程の設置については、大学審議会において、博士課程は研究課題に即した研究指導と学生自身の自発的な研究活動が中心であるため、通信教育により十分な教育効果得られるか否かについては慎重な検討が必要であり、修士課程の開設・運営状況、実績等を見ながら判断することが適切であるとされたため、制度化が見送られた。 |
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<参考> |
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◆大学審議会「通信制の大学院について(答申)」(H9.12.18)−抜粋− |
授業による教育の比重が高い修士課程については、専攻分野によっては、通信教育により十分な教育効果を得ることが可能であると考えられる。しかしながら、博士課程においては、研究課題に即した研究指導と学生自身の自発的な研究活動が中心であるため、通信教育により十分な教育効果が得られるか否かについては、慎重な検討が必要である。
したがって、通信教育の開設は、当面、授業による教育の比重が高い修士課程について認めることとし、博士課程については、今後、修士課程の開設・運営状況、実績等を見ながら判断することが適切である。 |
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◆大学審議会「グローバル化時代に求められる高等教育の在り方について(答申)」(H12.11.22)−抜粋− |
通信制の大学院については、修士課程のみ開設が認められているが、社会人が利用しやすい高度な教育提供の形態を整備する観点から、今後、博士課程の開設について検討することが必要である。 |
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通信制修士課程が社会人の学習の場として適切な役割を果たしている中、在学者のうち9割以上が博士課程の設置を望んでいる。また、修了生の多くが、修士課程での研究テーマを発展させるための学習を継続したいと考えており、そうした教育需要への対応が必要となっている。
研究指導を行うための条件整備、経営上の問題はあるが、制度的に博士課程設置を認めることについては、大学側はおおむね肯定的である。 |
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社会人が修士課程における学修の成果に基づき、継続してより高度な教育研究を行う機会を拡大する観点から、通信制博士課程の設置を認めることがふさわしいのではないか。 |
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