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30.民間団体等による育英奨学事業の概要
文部科学省では、育英奨学事業の在り方等の検討に資するため、4年毎に民間団体等による育英奨学事業の実態を調査している。平成15年度調査より日本学生支援機構へ事業移管した。
平成15年度の調査結果によれば、事業を実施している団体等の数は、2,814であり、これらの団体等から奨学金を支給されている奨学生数は26万9千人、奨学金支給総額は721億円となっている。
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事業主体数
区分 |
公益法人 |
地方公共団体 |
学校・その他 |
計 |
主体数 |
847 |
809 |
1,158 |
2,814 |
平成11年度 |
1,016 |
1,024 |
1,352 |
3,392 |
(注)「学校・その他」とは、学校、営利法人、個人、任意団体である。
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奨学生数
区分 |
民間団体等 |
計
(人) |
《参考》
日本育英会
(人) |
地方公共団体
(人) |
学校
(人) |
公益法人
(人) |
営利法人
(人) |
個人・その他
(人) |
大学院 |
210 |
8,078 |
2,865 |
34 |
90 |
11,277 |
76,231 |
大学 |
22,971 |
58,112 |
25,338 |
60 |
450 |
106,931 |
546,052 |
短期大学 |
2,469 |
4,489 |
1,218 |
0 |
47 |
8,223 |
44,013 |
高等専門学校 |
913 |
38 |
421 |
0 |
9 |
1,381 |
6,566 |
高等学校 |
61,938 |
10,768 |
51,891 |
25 |
888 |
125,510 |
105,432 |
専修学校 |
4,696 |
4,376 |
3,186 |
0 |
91 |
12,349 |
85,387 |
その他(各種学校等) |
717 |
688 |
2,657 |
0 |
78 |
4,140 |
− |
合計 |
93,914
34.8パーセント) |
86,549
32.1パーセント) |
87,576
32.5パーセント) |
119
0パーセント) |
1,653
0.6パーセント) |
269,811
100パーセント) |
863,681
− |
増減数 |
10,497 |
40,303 |
5,990 |
277 |
4,920 |
30,599 |
269,473 |
増減率 |
10.1パーセント |
87.1パーセント |
7.3パーセント |
69.9パーセント |
74.9パーセント |
12.8パーセント |
45.3パーセント |
平成11年度 |
104,411
43.6パーセント) |
46,246
19.3パーセント) |
81,586
34.1パーセント) |
396
0.2パーセント) |
6,573
2.7パーセント) |
239,212
100パーセント) |
594,208
− |
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奨学金支給総額
区分 |
民間団体等 |
計
(百万円) |
《参考》
日本育英会
(百万円) |
地方公共団体
(百万円) |
学校
(百万円) |
公益法人
(百万円) |
営利法人
(百万円) |
個人・その他
(百万円) |
大学院 |
99 |
2,683 |
2,716 |
31 |
102 |
5,631 |
83,601 |
大学 |
8,954 |
13,873 |
11,675 |
31 |
229 |
34,763 |
373,171 |
短期大学 |
837 |
952 |
650 |
0 |
22 |
2,462 |
30,728 |
高等専門学校 |
191 |
13 |
137 |
0 |
2 |
343 |
2,585 |
高等学校 |
8,287 |
2,815 |
13,072 |
3 |
61 |
24,238 |
28,590 |
専修学校 |
1,540 |
1,112 |
1,148 |
0 |
29 |
3,830 |
63,995 |
その他(各種学校等) |
202 |
114 |
437 |
0 |
61 |
815 |
− |
合計 |
20,111
27.9パーセント) |
21,562
29.9パーセント) |
29,836
41.4パーセント) |
66
0.1パーセント) |
507
0.7パーセント) |
72,082
100パーセント) |
582,670
− |
増減数 |
1,433 |
5,098 |
4,098 |
139 |
1,873 |
8,618 |
231,044 |
増減率 |
7.7パーセント |
31パーセント |
15.9パーセント |
67.6パーセント |
78.7パーセント |
13.6パーセント |
65.7パーセント |
平成11年度 |
18,678
29.4パーセント) |
16,464
25.9パーセント) |
25,737
40.6パーセント) |
204
0.3パーセント) |
2,381
3.8パーセント) |
63,465
100パーセント) |
351,626
− |
(注) )は、構成比(パーセント)である。 |
[出典:日本学生支援機構「平成15年度育英奨学事業に関する実態調査」(平成16年3月1日現在)]
○ 民間団体による育英奨学事業の概況
法人名 |
法人の目的 |
事業内容 |
財団法人旭硝子奨学会 |
日本人学生及び外国人留学生のうち、経済的援助を必要とする優れた人材に対して、奨学金を支給することにより、国内外の社会に有用な人材を育成する。 |
奨学金の給与 |
財団法人伊藤謝恩育英財団 |
学業優秀な学生・生徒(留学生を含む。)及び日本留学を志す者に対し、経済的な援助を行うとともに、国内外の日本研究を行う者の活動を支援し、もって社会有用の人材の育成及び社会の発展に寄与する。 |
奨学金の給与 |
財団法人岩國育英財団 |
学資の支弁が困難と認められ、かつ、意欲と能力に優れた、高等学校の生徒又は大学もしくは大学院の学生に対して奨学援助を行い、もって社会有為の人材を育成し、教育の振興に寄与する。 |
奨学金の給与 |
財団法人小原白梅育英基金 |
研究意欲旺盛にして、品行方正、学術優秀でありながら、経済的理由により修学が困難な学生に対して奨学金を援助し、もって社会に役立つ人材を育成する。 |
奨学金の給与 |
財団法人樫山奨学財団 |
大学の学生で学業優秀、品行方正、身体強健でありながら経済的理由により修学が困難な者に対し奨学援助を行うことによって、社会有用の人材を育成する。 |
奨学金の給与 |
財団法人警察育英会 |
職務によらないで凶悪犯罪の現行犯人の逮捕に当たり、または水難、山岳における遭難などに際し自らの危難をかえりみず人命の救助に当ったため、災害を受けて死亡し、または障害の状態となった者および殉職するなどした警察職員の子弟が、品行方正、学術優秀、身体強健でありながら、経済的理由により修学困難なとき、それらの子弟に対する学資の給与その他育英上必要な事業を行う。 |
奨学金の給与 |
財団法人交通遺児育英会 |
道路における交通事故が原因で死亡した者または著しい後遺障害が存する者の子女等のうち、経済的理由によって修学が困難な者等に対し奨学金の貸与等を行い、もって社会有用の人材を育成する。 |
奨学金の貸与 |
財団法人実吉奨学会 |
大学および大学院で主として理工系の学科を専攻する学生で、学業優秀、品行方正、身体強健でありながら経済的理由により修学困難な者に対して奨学援護を行い、将来社会に貢献し得る有用な人材を育成する。 |
奨学金の貸与
(留学生は給与) |
財団法人消防育英会 |
国民が、消防活動に従事し、または協力したため、災害を受けて死亡し、または障害の状態となった場合、および消防職員または消防団員が、公務により死亡し、または障害の状態となった場合において被災者の子弟が、品行方正、学術優良、身体健康でありながら、経済的理由により修学困難なとき、それらの子弟に対する学資の給与その他育英上必要な事業を行う。 |
奨学金の給与 |
財団法人高村育英会 |
大学に在学し、学業優秀、品行方正、健康でありながら、経済的理由により修学が困難な者に対し、奨学金を与え、もって、社会有用の人材を育成するとともに、学術研究を行う者に対し研究費の助成を行いもって、学術研究の発展に寄与する。 |
奨学金の給与 |
財団法人竹中育英会 |
志操堅固、学力優秀、身体強健である一般子弟のうち、経済的事由により修学困難な者に対し学資の給与をなす等、教育事業に対し助成を行うことによって、国家社会に貢献する。 |
奨学金の給与 |
財団法人帝人奨学会 |
一般俊秀学生に対して育英上必要な事業を行い、将来社会に貢献し得る有為の人材を育成する。 |
奨学金の貸与 |
財団法人中村積善会 |
優秀な学生、生徒で経済的理由によって修学の困難なものに対し、学費を給貸与するとともに有益な学術(技芸、技術を含む)文化の調査研究を援助し、もって国家に寄与する人材を育成する。 |
奨学金の給与貸与 |
財団法人中山報恩会 |
我国文化の向上ならびに国民の厚生に関する事業の振興に資し、あわせて国家有用の人材養成に寄与する。 |
奨学金の給与 |
財団法人春秋育英会 |
心身健全、学力優秀でありながら、経済的理由により修学困難な学生・生徒に対し、奨学援護を行ない、もって社会有用の人材を育成する。 |
奨学金の給与 |
財団法人日本証券奨学財団 |
資質優秀な学生・生徒に対する奨学援護ならびに留学生の交流および学術の研究調査に対する助成等を行い、人材の育成、学問の奨励をはかり、もって社会の発展、福祉に寄与する。 |
奨学金の給与 |
財団法人日本通運育英会 |
有為の子弟のうち、学術優秀、品行方正、身体強健でありながら、経済的理由により修学が困難な者に対し奨学援護を行い、もって社会有用の人材を育成する。 |
奨学金の貸与 |
財団法人犯罪被害救援基金 |
社会連帯共助の精神を基盤として、人の生命又は身体を害する犯罪行為により不慮の死を遂げ、又は重障害を受けた者の子弟のうち経済的理由により修学が困難な者に対する奨学金の給与その他の犯罪被害者に係る救援事業を行う。 |
奨学金の給与 |
財団法人三菱信託山室記念奨学財団 |
わが国における銀行、信託、証券等の金融部門その他一般産業の進展による社会文化の向上発展に寄与するため、人材の養成及び学術研究の発達を図る。 |
奨学金の給与 |
財団法人山岡育英会 |
育英事業を行い、平和国家文化の向上に寄与する。 |
奨学金の給与貸与 |
財団法人吉田育英会 |
学校教育のより一層の発展と向上を図るため、学術優秀、品行方正、身体強健でありながら、経済的理由により、修学が困難な学生に対する奨学援護を行い、国際交流の推進を図るため留学生に対する奨学援護を行い、また学校等の設備その他の充実に寄与することにより社会に有用な人材を育成する。 |
奨学金の貸与
(大学院及び留学生は給与) |
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