資料7 設置基準や設置審査における視点の明確化について ―大学等設置申請、審査の現場から―

佐藤 弘毅
(目白大学 学長)

  1. 参入規制から事前チェックへの転換
  2. 質保証の観点からみた問題点
    • 1)特に、平成15年度大幅緩和による影響
      (抑制方針の撤廃、準則主義化、届出制の導入、株式会社の参入解禁)
    • 2)問題の具体例
      1. 基本構想・教育課程に関して
        • 資格取得や技能の習得に特化した大学
        • 専門学校や学部とのレベルの違いが明確でない専門職大学院
      2. 教員・職員の組織に関して
        • 担当時間や給料が極めて少ない専任教員
        • 他に本務を持っている専任教員
        • 研究業績のない「実務家教員」が大部分を占める大学
        • バランスを欠く教員構成
        • 教員の教育研究活動や学生の学習をサポートする職員体制の不備
      3. 施設・設備等に関して
        • 研究室が大部屋で狭隘、研究費が過小など、研究環境に問題がある大学
        • 図書数が極端に少ない図書館
        • 管理運営に支障をきたす校舎
    • 3)大学とは何か?
  3. 設置基準や設置審査規則の明確化
    • 1)教育課程に関して
      • 教育課程編成の基準
      • 学士課程・短期大学士課程における教養教育の要件
    • 2)教員組織に関して
      • 専任教員の要件(給与、授業時数、雇用形態、管理運営への参画)
      • 他に本務を持つ教員の制限
      • 学位の課程に相応の学位保持教員の数
      • 教育課程に対応した教員配置
    • 3)施設・設備等に関して
      • 分野別校舎面積の再整理
      • 大学院の校舎基準
      • 大学院の定員管理
    • 4)新しい学習方法(特にe-learning)への対応
    • 5)認可後のチェック体制
    • 6)設置基準の解釈を公的に整理した資料等の作成
  4. 設置審査から自己点検・評価、認証評価機関による評価への流れ

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