3.学部段階等における教員養成の着実な改善・充実のための方策

 教員養成システム全体の充実・強化を図るためには、1.1.で述べたとおり、大学院段階における養成・再教育の改善・充実とともに、学部段階における教員養成の着実な改善・充実を図ることが不可欠である。
 このため、大学において、資質の高い教員を養成するための教育内容・方法の開発・充実、実践性の高い取組み等を行う特色ある優れた取組みについて、国として引き続き適切な支援を行う必要がある。

 教員養成における体系的なカリキュラムは、教員養成に携わる大学及び教員間において必ずしも確立しているとはいえない状況にある。教員養成に関する共通的な認識を醸成するとともに、修了者たる教員についての一定の質の保証を図るためには、教員養成関係者において、モデル的な教員養成カリキュラムを作成することが効果的であり、関係者の努力を促すとともに、国として適切な支援をする必要がある。

 大学・学部における教育が、力量ある教員を養成する上で効果的なものであるためには、適切な評価システムを確立し、その結果を教員養成の改善に継続的につなげていくことが必要である。各大学・学部においては、自己点検・自己評価やその結果に対する学外者による検証が進められているが、特に、デマンドサイドの視点に立つ大学・学部としては、卒業者を採用している地域の教育委員会や学校の意見を積極的に聞けるような体制を構築することなどにより、評価の客観性・実効性を高めることが重要である。

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