1.教職大学院の制度設計 (1)制度設計の基本方針

1.教職に求められる高度な専門性の育成に特化

 学部段階で養成される教員としての基礎的・基本的な資質能力を前提に、今後の学校教育の在り方を踏まえた新しい教育形態・指導方法等にも対応し得る知識・技術や、様々な事象を構造的・体系的にとらえることのできる能力など、教職に求められる高度な専門性を育成することを目的として特化する。

2.「理論と実践の融合」を実現

 高度専門職業人の養成を目的とする大学院段階の課程として、綿密なコースワークと成績評価を前提に、理論・学説の講義に偏ることなく実践的指導力を育成する体系的で効果的なカリキュラムを編成するとともに、実践的な新しい教育方法を積極的に開発・導入することにより、これらにより「理論と実践の融合」を強く意識した教員養成プログラムの実現を目指す。

3.確かな「授業力」と豊かな「人間力」を育成

 学級運営・学校運営の基本ともいうべき確かな「授業力」を徹底して育成するため、理論とともに、従来の学部・大学院教育が軽視しがちであった教育技術面を重視するとともに、その前提として、児童・生徒や保護者、さらには地域住民等とのコミュニケーション能力をはじめとする教職に求められる豊かな「人間力」の育成を目指す。

4.「学校現場」「デマンド・サイド」との連携を重視

 学校現場をはじめとするデマンド・サイド(教員採用側)との意思疎通を特に重視し、カリキュラム、教育方法、履修形態、指導スタッフ、修了者の処遇、情報公開、第三者評価など大学院の運営全般にわたって、大学院と学校現場との強い連携関係を確立する。

5.第三者評価等による不断の検証・改善システムを確立

 教育内容・方法や指導体制をはじめ大学院運営の全般にわたり、大学関係者、学校関係者、地方教育行政担当者等から構成される専門の認証評価機関による5年ごとの第三者評価(認証評価)を実施することなどを通じ、不断の検証・改善システムを構築し、優れた教員養成の質の保証を図る。

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