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資料3

中教審(初等中等教育分科会)
平成16年6月10日
安田学園安田女子中学高等学校
校長 山代 猛博

「民間の視点からの学校改革」

 はじめに
学校「運営」から学校「経営」へ
外から見た学校、内から見た学校(公開性)
企業と学校
  1 赤字会社の共通点
1  ビジョンが明確でない
2  目標が明確でない 共有化されていない
3  具体的達成プランがない
4  従って社員がバラバラでベクトルが合ってない
5  人材育成がなされていない

  2 組織が生み出しているものは何か(商品・サービスなど)
学校は「授業が命」「生徒指導が最高の品質」を要求される

  3 学校は目標を達成するためのチームである

  4 変化対応活動

  5 顧客満足という考え

 変化対応活動ということ
 学校をとり巻く環境で何が起きているのか(周囲の環境変化から学校を組み立てる)

 学校に入っての第一印象の数例
  1 ベクトルが合っていない(目指す方向が明確でない)
  2 手段が体系的に整理されていないで積み上げ方式である
  3 情報が不足して、思考の幅が狭い
  4 連携、協調、協働、リーダーシップなどの仕事のし方が苦手である
  5 単年度行事遂行方で、先を見据えた仕事になっていない
  6 「知」の共有化が進んでいない
  7 授業は進化できる
  8 業務の効率化が・・・
  9 ・・・・・・・・

 学校変革の具体策

ビジョンの打ち出し    「美しい誠之館、輝く誠之館」の実現
 「明るく、伸びやかで、風通しの良い、クリエーティブな学校」
美しい・・・美しい身だしなみ・美しい言葉・美しいあいさつ・美しいこころ
美しい友情・美しい学び舎・・・
輝く・・・・いきいきと輝く顔・学業で輝く・クラブやスポーツで輝く・学校全体が輝く

変革の目標の設定  
1 戦略をもった目標達成集団への変革
2 能力をフルに発揮する集団へ変革
明確なビジョン、明確な目標、時期、具体策など少し先まで見通したプランを実行し達成をめざす集団へ変革
組織の活性化を通して全員が能力をフルに発揮する集団へ変革
重要なのは成熟組織・成熟集団への変革(学校集団として)
1 自律度高い
2 目標志向度高い
3 主体性の高い
4 自己変革力のある個人・集団

何を変革するのか
  1 意識の変革
「我々は競争しているという認識」   進路の実現と言う意味では、県内のみらず全国の中で競争している
「我々は選択されているという認識」   選択権は生徒、保護者にある
「我々にとってお客とは」   「オーナーとは」学校という「船」には、オーナーと乗せるお客がいる。
目的地があり、船長、乗船員がいる。
オーナーは県や県民。
そこで「法令法規を守り県の指導に従う学校」

  2 学校組織の機能化、活性化(目標達成型組織)
 −学校ステップアッププラン策定のプロセスの中で実現−
1  ビジョン 目標 具体策の明確化 役割分担
2  参画による共有化
3  分掌、教科、学年団、各委員会の活性化とタテ、ヨコの連携
4  トップダウンとボトムアップ(会議、ミーティングの進め方の改善)

(学校組織の一枚岩の実現 民間にない組織のおもしろさ)

  3 仕事のやり方の変革
1  単年度行事遂行型から中長期仕事づくりへ
2  戦略的組み立て(ストーリー)
企画をどんどん出そう
全体を見て、組織だて、タテ、ヨコの役割、連携、予算、しかけなど
3  全体と個(優秀な個の集まりが優秀な全体とはならない)
リーダーシップの必要
4  仕事の重点化 メリハリ 評価し「捨てる」

  4 IT化で学校を変革
目標
1 意思伝達のスピードアップ 情報量の拡大による思考の巾の拡大
2 業務の効率化
3 「知」の共有化
4 授業の進化

「学校ステップアッププラン」と「グランドビジョン」づくりと実践

「目標による管理」による仕事のすすめ
1 「目標による管理」について初年度より研修・面談の繰り返し
2 キーワード
  仕事には目標、納期、出来栄え(品質)がある
  学校は目標を達成するためのチームである
  共有化ということ
  評価ということ育成ということ
  仕事には「通常業務(課題)と革新業務(課題)」がある
  問題解決ということ 「校長どうしましょうか」

 学校評価
  1 評価は「改善の道具」である
  2 シンプル
  3 定量評価と定性評価
  4 組織評価
  5 学校評価
  6 授業評価
  7 公開

 最後は「校内人材育成体制」(目標達成に不可欠)
  1 「メンバーの能力の総和が組織の力」という考え
そこに学校内での人材育成の重要性と緊急性がある
  2 「一専多能」ということ
さらに高感度多角的アンテナが必要
我々は「立派な社会人」を育成するのが目的
生徒より先をいく(共有)
  3 本校の人材育成(3年計画)
1  校長塾
2  校内研修の定期的開催
3  共有化の実現
4  校内人材育成体制
キャリア別主任教頭
5  (キーワード)マネージメント リーダーシップ 目標管理 評価と育成の連動
 学校は目標を達成するためのチーム 変化対応 管理職の支援 個人の成長意欲

 開かれた学校のために
  1 広報の必要
  2 中学訪問
  3 オープンスクール

 生徒集団の高まりのために
 「県を代表する学校」になるための条件
  1 伝統があり、受け継がれている
  2 高い学力のレベルがある
  3 思考のレベル・行動のレベルが高い
  4 「文武一同」が実践できている
  5 優秀な教員を輩出している

10  おわりに
 仕事を進めていく上での意識の統一と組織的な行動




資料1   「戦略的」課題設定と解決プロセスのポイント(PDF:57KB)
資料2   平成15年度 構内人材育成プログラム(PDF:78KB)
資料3   福山誠之館高等学校の学力向上(平成15年度)(PDF:79KB)


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