近年の社会の変化と今後の重点分野 |
社会人を対象としたリカレント教育(注1)の推進 | |
ボランティア活動の支援・推進 | |
青少年の学校外活動の充実 | |
現代的課題に関する学習機会の充実(現代的課題の例:生命,健康,人権,豊かな人間性,家庭・家族,消費者問題,地域の連帯,まちづくり,交通問題,高齢化社会,男女共同参画型社会,科学技術,情報の活用,知的所有権,国際理解,国際貢献・開発援助,人口・食料,環境,資源・エネルギー等) |
(注1)リカレント教育:職業人を中心とした社会人に対して学校教育の修了後,いったん社会に出た後に行われる教育であり,職場から離れて行われるフルタイムの再教育のみならず,職業に就きながら行われるパートタイムの教育も含む。 |
フリーター等の増加と失業等 現在,景気の低迷や雇用の多様化,労働者に対する企業の評価の変化等,社会や企業のシステムが著しく変化している。このような中,高校卒における新規学卒入職者に占めるパートタイム労働者の割合は,約31%(厚生労働省の平成15年上半期雇用動向調査)となっている。また,厚生労働省(労働経済白書)によると,平成14年時点でのフリーター(注2)の数は約209万人,内閣府(国民生活白書)によると,平成13年時点でのフリーター(注3)の数は約417万人に達している。また,24歳以下の失業率は依然として10%を超えているなど,特に,若者を取り巻く状況は深刻なものとなっている。さらに,一度就職してもすぐに離職してしまう若者が多く,就職してから3年後に中卒では約7割,高卒では約5割,大卒では約3割の人が離職するという状況にある。地域ごとに若年雇用の情勢は異なっているものの,こうした,働いていないことや能力の蓄積の機会を十分に与えられないことによる若者の能力不足等を通じて,社会の競争力が低下することや,社会不安につながっていくおそれがあることが指摘されている。
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(注2,注3)フリーターの定義 |
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家庭の教育力の低下 近年の都市化や核家族化,少子化,地縁的なつながりの希薄化など,家庭を取り巻く状況の変化の中で,家庭の教育力の低下が指摘されている。また,児童相談所における児童虐待相談処理件数が急増するなど,児童虐待問題も深刻化している。このような状況を踏まえ,特に,住民にとって身近な行政機関である市町村において,家庭教育への支援に積極的に取り組むことが重要であるが,その取組には差があるという意見があった。 |
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地域の教育力の低下 最近の度重なる青少年の凶悪犯罪や,いじめ,不登校等,青少年をめぐる様々な問題は憂慮すべき状況である。こうした状況の背景として家庭の教育力の低下とともに,青少年の異年齢の子どもや異世代の人との交流の減少などによる地域の教育力の低下があると指摘されている。また,学校,家庭,地域の一体的な取組が必ずしも十分でないことが指摘されている。 |
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高齢化 生活の質を向上するためには,生涯にわたり,心身ともに,健康の維持や向上に努めることが重要であり,生涯学習においては知の側面と同時に,体の側面も重要になっている。また,団塊の世代の高齢化による高齢者の増加に伴い,医療や保健,介護関係等の社会保障関係経費の増加等の問題が指摘されている。このため,退職した後の団塊の世代の人々を地域に迎えるに当たって,元気な高齢者づくりを推進していくことが求められており,高齢者が自立した生活を送り,生涯学習を楽しみ健やかに生きていくことが,各人の人生を豊かにするとともに,医療費等の増大の抑制につながるという視点を持つことが重要である。 |
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地域社会の活力の低下 現在,グローバル化による産業の空洞化や少子高齢化の進展などにより,地域社会の活力の低下が問題となっている。 |
職業能力の向上 | |
家庭教育への支援 | |
地域の教育力の向上 | |
健康対策等高齢者への対応 | |
地域課題の解決 |