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第2節 基本的な考え方を支える諸条件について1 大学院に求められる人材養成機能今後の知識基盤社会において,大学院が担うべき人材養成機能を次の四つに整理し,人材養成機能ごとに必要とされる教育を実施することが必要である。
大学院は,法制上,研究者養成と高度専門職業人養成の二つの養成機能を中心にその役割を担っているが,今後の知識基盤社会における人材養成の重要性や現在の大学院教育との関係を踏まえると,今後の大学院が担うべき人材養成機能は, <研究者等の養成に必要な教育> 高度な学術研究を基盤とした教育を展開するとともに,狭い範囲の研究領域のみならず,幅広く高度な知識・能力が身に付く体系的な教育課程が求められる。
などが重要となる。 <高度専門職業人の養成に必要な教育> 理論的知識や能力を基礎として,実務にそれらを応用する能力が身に付く体系的な教育課程が求められる。
などが重要となる。 <大学教員の養成に必要な教育>研究者等の養成の場合と同様の要素に加え,これまで脆(ぜい)弱であった教育を担う者としての自覚や意識の涵養と学生に対する教育方法等の在り方を学ぶ教育を提供することが求められる。このため,例えば,ティーチングアシスタント(TA)等の活動を通じて,授業の実施方法や教材等の作成に関する教育などを実施することが考えられる。 <知識基盤社会を多様に支える高度で知的な素養のある人材の養成に必要な教育> 多様に発展する社会の様々な分野で活躍する高度で知的な素養のある人材層を確保する観点から,高度な知識・能力を養える体系的な教育課程が求められる。
などが重要となる。
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