平成20年度予算額(案) 105,061千円(新規)
昨年、いじめを苦にした児童生徒の自殺事件が大きく取り上げられるなど、いじめが社会問題化した。問題が深刻化している背景として、1児童生徒の自殺が発生した場合などの緊急事態への対応に際して、学校の危機管理体制が不十分である、2いじめ等をめぐり保護者との意思疎通の問題等が生じているなどの理由で、教育委員会や学校による解決が困難な場合がある、等という事情があったと考えられる。また、パソコンや携帯電話を介したいじめの深刻化など、「いじめは決して許されない」という意識が児童生徒に依然しっかり身についていない状況も課題となっている。
このため、(1)いじめ等の問題行動が生じた際に、外部の専門家等の協力を得た効果的な対応方法のあり方、(2)特に小学生期における適切な人間関係の構築方法等に係る優れた教育実践や、メンタルフレンド等の外部人材の活用やピア・サポート等を通じた異年齢交流の取組の調査研究、(3)中・高校生によるいじめをなくすための主体的な組織づくりや活動を支援する取組の調査研究、を緊急に実施し、いじめの未然防止や円滑な問題解決に資する。
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初等中等教育局児童生徒課