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現行学習指導要領における家庭科,技術・家庭科について
1 家庭科,技術・家庭科のねらい
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ア |
実践的・体験的な学習活動を通して,生活に必要な知識と技術を習得させ,生活をよりよくしようとする能力と実践的な態度を育てる。 |
イ |
生活と技術とのかかわりについて理解させ,工夫し創造する能力を育てる。 |
ウ |
家族の構成員としての自覚をもたせるとともに,家族・家庭の意義について理解させ,男女が協力して家庭生活を築いていく意欲をもち,その充実向上を図る能力と態度を育てる。 |
2.家庭科,技術・家庭科の内容構成
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ア |
授業時数・単位数
学校種別 |
小学校 |
中学校 |
高等学校
内は標準単位数 |
教科名 |
家庭 |
技術・家庭 |
必修
家庭基礎  2)
家庭総合  4)
生活技術  4)
上記3科目から1科目を選択 |
学年 |
5 |
6 |
1 |
2 |
3 |
年間授業時数 |
60 |
55 |
70 |
70 |
35 |
週当たり授業時数 |
1.7 |
1.6 |
2 |
2 |
1 |
(注) |
上記のほか,中学校においては,選択教科としての「技術・家庭科」を第1学年は年間30単位時間の範囲内で,第2学年及び第3学年は年間70単位時間の範囲内で開設することができる。 |
(参考)平成10年(高等学校平成11年)学習指導要領改訂における改善点
(1) |
目標の見直し
小・中学校では,実践的・体験的な活動を一層重視する等の観点から目標を見直した。
中学校では,教科目標を具現化する目標として,技術分野及び家庭分野の目標を示した。
高等学校では,普通教育と専門教育の家庭科を同一の目標としている扱いを改め,普通教育としての家庭科の目標を示した。
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(2) |
内容構成の見直し
小学校では,3領域(被服,食物,家族の生活と住居)の構成から8つの内容に整理統合し,2学年まとめて示した。
中学校では,11領域(木材加工,電気,金属加工,機械,栽培,情報基礎,家庭生活,食物,被服,住居,保育)構成から,技術分野及び家庭分野の2分野に再編した。
高等学校では,普通教科と専門教科の家庭科を同一としている扱いを改めた。
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(3) |
内容の厳選
日常生活と関連を図りにくいものや技能・理解の程度が高くなりやすい内容について厳選を図った。
小学校 |
… |
「簡単な装飾」「ほころび直し」等(削除)
「日常着の選び方」「栄養素とその働き」等(中学校へ移行) |
中学校 |
… |
「電気機器の仕組み」「整備の目的に応じた分解と組立」(厳選)
「家庭の収入と支出」「手芸」「住空間の計画」(削除) |
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(4) |
実践的・体験的な学習の充実
小・中・高等学校を通じて,各内容の学習を生かして課題に取り組むことができるよう実践的・体験的な学習を重視した内容とした。
小学校 |
…内容の相互関連を図りながら柔軟に題材構成ができるようにした。
児童の興味・関心に基づく学習を充実する等の観点から題材選択ができるように改善を図った。 |
中学校 |
…生徒や地域の実態に応じた学習活動が展開できるよう,使用する材料等の指定を避け題材について弾力化を図った。
幼児との触れ合いなど実践的な活動を取り入れることとした。 |
高等学校 |
…各科目に配当する総授業時数のうち10分の5以上を実験・実習(調査・研究,観察・見学を含む)に配当することを原則とし,実践的・体験的な学習活動が中心となるよう配慮した。特に幼稚園や保育所等の乳幼児や身近な高齢者との触れ合いや交流などの実践的な活動を取り入れることとした。 |
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(5) |
社会の変化への対応
少子高齢化や情報化の進展等社会の変化に対応し,内容の充実を図った。
中学校 |
… |
技術分野では,選択領域であった「情報基礎」を「B 情報とコンピュータ」に位置付け必修とした。
家庭分野では,選択領域であった「保育」の内容の一部を「B 家族と家庭生活」に位置付け必修とした。 |
高等学校 |
… |
子どもを生み育てることの意義を理解する学習,高齢化の進展に対応した高齢者の理解や福祉,介護の基礎などの学習,消費行動と環境とのかかわりに関する学習などについて一層重視することとした。 |
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家庭科、技術・家庭科の内容構成
(小学校)家庭科
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内容 |
5・6学年 |
(1) |
家庭生活と家族 |
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・ |
家庭や自分の仕事 |
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・ |
生活時間と家族への協力 |
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・ |
家族の触れ合いと団らん |
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(2) |
衣服への関心 |
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・ |
衣服の働きと着方 |
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・ |
ボタン付けと洗たく |
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(4) |
食事への関心 |
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・ |
食品の組合せ |
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・ |
1食分の食事 |
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(6) |
住まい方への関心 |
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・ |
整理・整とんと清掃 |
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・ |
気持ちよい住まい方 |
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(中学校)技術・家庭科
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履修分野 |
技術分野 |
家庭分野 |
1〜3学年 |
A |
技術とものづくり
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(1) |
生活や産業と技術の役割 |
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(2) |
製作品の設計 |
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(3) |
工具や機器の使用法と加工技術 |
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(4) |
機器の仕組みと保守 |
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(5) |
エネルギーの変換を利用した製作品の設計と製作 |
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(6) |
作物の栽培 |
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A |
生活の自立と衣食住
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(1) |
中学生の栄養と食事 |
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(2) |
食品の選択と日常食の調理の基礎 |
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(3) |
衣服の選択と手入れ |
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(4) |
室内環境の整備と住まい方 |
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(5) |
食生活の課題と調理の応用 |
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(6) |
簡単な衣服の製作 |
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B |
情報とコンピュータ
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(1) |
情報手段の役割 |
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(2) |
コンピュータの基本構成と機能 |
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(3) |
コンピュータの利用 |
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(4) |
情報通信ネットワーク |
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(5) |
マルチメディアの活用 |
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(6) |
プログラムと計測・制御 |
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B |
家族と家庭生活
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(1) |
自分の成長と家族や家庭生活 |
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(2) |
幼児の発達と家族 |
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(3) |
家庭と家族関係 |
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(4) |
家庭生活と消費 |
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(5) |
幼児の生活と幼児との触れ合い |
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(6) |
家庭生活と地域とのかかわり |
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・ |
各分野の内容のA及びBそれぞれの(5)及び(6)の項目については,生徒の興味・関心等に応じて各分野ごとに4項目のうち1又は2項目を選択して履修させる。 |
・ |
技術分野および家庭分野の学習内容をバランス良くすべての生徒に履修されるよう配慮する。 |
(高等学校)家庭科
科目 |
家庭基礎 |
家庭総合 |
生活技術 |
1〜3学年 |
(1) |
人の一生と家族・福祉 |
(2) |
家族の生活と健康 |
(3) |
消費生活と環境 |
(4) |
ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動 |
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(1) |
人の一生と家族・家庭 |
(2) |
子どもの発達と保育・福祉 |
(3) |
高齢者の生活と福祉 |
(4) |
生活の科学と分化 |
(5) |
消費生活と資源・環境 |
(6) |
ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動 |
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(1) |
人の一生と家族・福祉 |
(2) |
消費生活と環境 |
(3) |
家庭生活と技術革新 |
(4) |
食生活の設計と調理 |
(5) |
衣生活の設計と製作 |
(6) |
住生活の設計とインテリアデザイン |
(7) |
ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動 |
* |
(3)〜(6)については2又は3を選択 |
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