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文部科学省では,国立大学全体の施設整備方針及び施設整備計画を踏まえ,当該年度における整備方針を策定するが,ここで当該年度の概算要求の基本方針を各大学等に対し,明らかにする必要がある。 |
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文部科学省では,施設整備を進めるにあたって,「国としての文教施策の推進」「大学等の多様化,個性化の推進」などを効果的に実現するために,評価に基づく重点的整備を進める必要がある。このため,例えば,「国としての推進する教育研究のテーマへの対応」,「各大学等の多様化,個性化対応」など評価に基づく重点的整備の内容・趣旨や,また重点的整備とともに「(老朽施設の改善など)基本的な施設水準の確保・維持」などの整備目的に応じたシステム上の工夫が必要である。 |
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文部科学省は,概算要求を通じて示された各国立大学等の施設整備計画を採択するにあたっては,国としての文教施策を推進することと,各大学の自主性・自律性を尊重し多様化,個性化を推進することをそれぞれ効果的に実現するために,相互バランスに留意し,総合的に国立大学等施設の整備充実に取り組む必要がある。
特に,各大学等の多様化,個性化を推進する観点から,各大学等の教育研究の目標に基づく施設の整備方針を尊重し,その整備計画が各大学等の掲げる理念・目標を達成するためにいかに合理性をもって効果的に進められるかという観点で積極的 に評価する姿勢が重要である。 |
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点検・評価に基づく各国立大学等の施設整備計画の採択については全体として,文部科学省が策定する国立大学全体の施設整備の方針との整合性が図られているか,また方針に基づく施設整備計画が効果的に進められているかを検証する必要がある。その際,当該施設の現況や利用状況の点検等を含む適切な調査・評価等が行われているか,それらの結果が整備計画に効果的に反映されているか等を検証する必要がある。 |