事項 |
調査目的・対象 |
調査内容・項目 |
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◇ |
児童生徒、教師等の教室利用者や学校の施設整備・管理担当者の教室空間等に関する評価、認識、要望等の幅広い意見を把握するために、アンケート・ヒアリング方式等による調査を実施した。 |
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◇ |
首都圏20校の小・中・高等学校の児童生徒10,246名を対象に、現在の教室環境に対する印象・評価を把握するためにアンケート調査を実施した。 |
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教室に対する印象・認識について代表的な形容詞(ゆったりした、天井が高い、落ち着いた感じ等)毎の5段階(小学校低学年は3段階)評価 |
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教室への満足/不満足に係る評価、及び自由記述による評価、要望 |
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◇ |
全国の小・中・高等学校の教師を対象に、現在の教室環境に対する認識・評価、要望等を把握・分析するためにアンケート調査を実施した。 |
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公立学校
(ア) |
小学校:各都道府県各3校の各学年1名 165校/893学級 |
(イ) |
中学校:各都道府県各3校の各学年1名 154校/443学級 |
(ウ) |
高校:各都道府県各2校の各学年1名 91校/273学級 |
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私立学校
(ア) |
小学校:各学年1名 8校/48学級 |
(イ) |
中学校:各学年1名 11校/33学級 |
(ウ) |
高校:各学年1名 16校/48学級 |
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基本調査
(ア) |
教室の室内環境(学級人数、家具、空調設備の状況、オープンスペースの有無等)に関する調査 |
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教室から受ける印象についてのアンケート調査
(ア) |
教室に対する印象・認識について代表的な形容詞(ゆったりした、天井が高い、落ち着いた感じ等)毎の5段階評価。 |
(イ) |
教室への満足/不満足に関する評価(記述式) |
(ウ) |
教室環境に必要な事項及び工夫・整備に関する認識(選択肢式) |
(エ) |
自由記述による要望等 |
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◇ |
児童生徒アンケートを実施した小・中・高等学校の児童生徒の保護者を対象に、現在の教室環境に対する印象・認識及び、重要と思われる事項について把握するためにアンケート調査を実施した。
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(ア) |
小学校 6校/77人 |
(イ) |
中学校 2校/20人 |
(ウ) |
高等学校 3校/44人 |
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計141人 |
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教室に対する印象について代表的な形容詞(ゆったりした/天井が高い/すいている等)毎の4段階評価 |
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今後、教室環境に必要と思われる事項及び計画・設計上の工夫が必要と思われる事項について調査 |
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自由記述による要望等 |
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◇ |
全国の小・中・高等学校の施設整備・管理担当者を対象に、教室環境及びその整備に関する認識・評価と要望等について把握するためにアンケート調査を実施した。
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公立学校
各都道府県(47)及び都道府県ごとに各6市町村(282)、計329の自治体に調査を依頼。323の自治体より回答(98パーセント)。 |
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私立学校
小学校、中学校、高等学校のいずれかを設置している23者より回答。(23者のうち、小学校設置者は8、中学校設置者は12、高等学校設置者は17(重複設置あり)) |
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教室の良好な環境づくりに関すること
(ア) |
教室環境として重要だと思われる事項 |
(イ) |
教室空間の計画・設計上工夫が必要と思われる事項 |
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教室空間の形状に関すること
(ア) |
教室の天井高の基準に関すること(基準に関する認識等) |
(イ) |
教室の天井高の実態について(天井高を意図的に変えている普通教室の有無等) |
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◇ |
学校建築に見識を有する建築家(4人)を対象に、学校施設・教室等の計画・設計について、現在、意識している問題点やその改善方策等に関する意見等を把握するためディスカッション方式のヒアリングを実施した。 |
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日頃、学校建築のデザインにどんなことをテーマとしているか |
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教室・オープンスペース廻りのデザインにどんな工夫をしているか |
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教室の天井高3 の規定(建築基準法)についてどのように思うか |
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その他、学校建築に関する諸基準、法規について気になっていることなど |
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3. |
教室等の室内環境の変化等に関する影響・効果【実測調査】 |
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◇ |
埼玉県S市のH小学校及びY中学校の余裕教室を利用して、天井高が異なる(2.4 、2.7 、3.0 )設営室を設定し、それぞれ同じ学年を1クラスずつ割り当て、2週間ずつ仮のホームルームとして学校生活を体験してもらい児童生徒等に対しアンケート調査、行動観察等を実施した。 |
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児童生徒アンケート調査 |
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行動観察調査 |
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担任教師アンケート・ヒアリング |
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熱・空気環境測定 |
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◇ |
天井高さの異なる設営室での学校生活を体験した児童生徒を対象に、設営室の印象等について把握・分析するためにアンケート調査を実施した。
H小学校: |
2、4、6年各3クラスの児童 |
Y中学校: |
1、2年の学3クラスの生徒 |
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◇ |
設営室への移動初日と2週間体験した最終日にアンケート調査を実施
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設営室の印象・認識について代表的な形容詞(ゆったりした、天井が高い、落ち着いた感じ等)による5段階(小2は3段階)で評価 |
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設営室に対し「満足していること」「不満足なこと」について自由記述。 |
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◇ |
設営室での2週間の体験期間中に児童生徒の行動を把握するために観察を行った。 |
◇ |
観察対象は、調査対象学年(小2、4、6、中1、2)のうち2.4 と2.7 設営室のクラス |
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◇ |
行動観察は各クラスとも基本的に移動初日及び2週目の体験最終日に実施した。
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2.4 設営室の行動の特徴 |
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2.7 設営室の行動の特徴 |
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初日と2週間後の違い |
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◇ |
設営室を体験したクラスの担任教師(H小・Y中)計15名に対し、設営室の印象・認識について把握するためにヒアリング及びアンケート調査を実施した。 |
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アンケート調査
(ア) |
設営室の印象・評価について代表的な形容詞(ゆったりした、天井が高い、落ち着いた感じ等)による5段階評価。 |
(イ) |
設営室に対する満足/不満足に関する評価(記述式) |
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ヒアリングにより従来使用している教室に関する印象評価を聴取。 |
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◇ |
設営室に機械換気設備を設置し、各設営室の体験期間中における 濃度、室温等について実態を把握するために観測を行った。 |
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◇ |
暖房・換気設備
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第3種換気扇(排気のみ):2台 |
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FF式石油ストーブ:1台 |
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◇ |
観測機器
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濃度計、温湿度計、微差圧計 |
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◇ |
教室の天井高を下げた場合の建設費への影響の程度等を把握するために、現行法規により建設された標準的な設計の小学校校舎(RC造3階建て、延床面積約3,200 、階高3.85 、教室天井高3.0 )の建設費と、これをモデルとして教室の天井高及び各階の階高を30 下げた場合、さらに天井高のみ30 下げた場合の校舎モデルの建設費を算出し、コスト比較を実施した。 |
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性能仕様の検討
天井高及び階高を30 下げることによる構造部材の寸法、照明機器及び空調機器の仕様等への影響の検討 |
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コスト算出
天井高及び階高を30 下げることにより数量減(上記 の検討結果を含む)となる構造部材、内外装材、電気機器・配線、機械機器・配線に係る工事費の算出 |
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4-1 |
国内の学校の事例、学校以外の施設の利用状況等 |
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(1) |
学校での教室空間の利用状況
首都圏の小・中・高等学校21校(小12校、中6校、高3校)を選定し、教室の整備事例について調査を実施した。 |
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学校長等に対するヒアリング |
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学校要覧、施設台帳など資料収集 |
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学内見学、写真及びビデオでの撮影 |
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教室及び教室周りの空間測定(天井高さ・形状を含む) |
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(2) |
学校以外の児童生徒利用施設の利用状況
学校以外の児童生徒利用施設の主な空間の形状や利用状況等についてのデータ整理、実地調査等を行った。
◇ |
対象施設
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児童館・子どもセンター等 |
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保育園・幼稚園等 |
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自然体験施設・セミナーハウス・子ども科学館等 |
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◇ |
調査内容
建築雑誌等により対象施設の用途、規模、天井高、平面図、写真等の資料収集・整理 |
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(3) |
学校以外の施設の天井高の状況
学校以外の一般諸施設の主な空間の形状等についてのデータ整理等を行った。
◇ |
対象施設
オフィス、集合住宅、病院、福祉施設、図書館、店舗 |
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◇ |
調査内容
建築雑誌等により対象施設の用途、規模、天井高、平面図、写真等の資料収集・整理 |
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(1) |
諸外国における教室環境に関する基準等の調査を実施した。(11カ国/4州) |
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◇ |
社団法人日本建築学会調査報告書(文部科学省委託調査研究「教室等の室内環境に関する調査研究報告書 平成16年3月」)に示された「諸外国における教室等の室内環境に関する基準」を基に、更に、現地調査における情報収集を通じて、諸外国の教室環境等に関する基準を整理した。 |
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(2) |
諸外国における教室環境状況について調査を実施した。
◇ |
現地調査対象国
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イギリス(ハンプシャー州:5校) |
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オーストラリア(ニューサウスウェールズ州:2校/ビクトリア州:3校) |
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韓国(ソウル特別市:3校/釜山広域市:3校) |
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スウェーデン(ストックホルム:3校) |
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◇ |
昨年度の日本建築学会調査結果等から基準等に関し詳細な調査が有効と考えられる諸国(イギリス、オーストラリア、韓国、スウェーデン)についての現地調査結果に基づき、諸外国の学校の教室環境整備の事例を整理した。 |
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