令和8年3月18日(水曜日)14時00分~16時00分
文部科学省 東館17F研究振興局会議室 ※オンライン会議にて開催
竹内主査、石田委員、大山委員、小山委員、杉田委員、西岡委員、林委員、日向委員、松原委員
土井学術基盤整備室長、麻沼参事官補佐、松林学術調査官
【〇竹内主査】 それでは、時間となりましたので、ただいまより、第14回「2030デジタル・ライブラリー」推進に関する検討会を開催いたします。 本日は、現地参加とオンライン出席でのハイブリッドでの開催としております。報道関係者も含め、傍聴者の方にはオンラインで参加いただいております。 それでは、事務局より、本日の委員の出席状況、配付資料の確認と、それからハイブリッド開催に当たっての注意事項の説明をお願いいたします。
【麻沼参事官補佐】 事務局でございます。 本日の出席状況は、9名の委員全員に御出席をいただいております。そのうち、オンラインからの御出席は、石田委員と日向委員、松原委員でございます。また、小山委員は少し遅れての御参加でございます。 また、本日は、松林学術調査官にもオンラインで御参加いただいております。 続きまして、資料の確認ですけれども、議事次第のところに配付資料一覧がございます。もし万一、不備等ございましたら、議事の途中でも結構ですので、事務局にお申出ください。 続きまして、オンラインで御参加の委員への注意事項になります。通信の安定のため、発言時を除き常時ミュート、マイクはオフとしていただき、ビデオは常にオンにしていただくようにお願いいたします。発言される場合は、「手のアイコン」または「挙手」ボタンをクリックして御連絡をお願いいたします。指名された先生は御自身でミュートの解除の操作をしていただきまして、発言の際には最初にお名前をおっしゃっていただき、ゆっくり、はっきり発言をお願いいたします。また、御発言の後は、先生御自身で「手のアイコン」を非表示、マイクをオフに戻していただくようにお願いいたします。また、トラブルが発生した場合には、お電話にて事務局に御連絡をお願いいたします。 事務局からは以上でございます。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 それでは、事務局より本日の傍聴登録について御報告をお願いいたします。
【麻沼参事官補佐】 本日の傍聴登録は、報道関係者の方も含めまして186名の方に御登録をいただいている状況でございます。 以上でございます。
【〇竹内主査】 ありがとうございます。 それでは、進めたいと思います。 本日は、本検討会が令和6年度に実施した調査について、結果がまとまりましたので、この場で御報告をしたいと存じます。 それでは、まず私から、主査として、これらの調査の趣旨の説明をさせていただきたいと思います。 御承知のように、「2030デジタル・ライブラリー」というのは、2023年1月に公表されました審議のまとめ「オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方について」に基づき、2030年にどのような大学図書館が実現されているべきかということを考え、提案されたものであります。 2030年の大学図書館の望ましい姿はどのようなものかを考え、そして、これを実現するための課題は何かを明らかにし、バックキャスト的に2024年から30年にかけて取り組むべきことをロードマップとして示しました。ロードマップに描かれていることについて、全て国で予算をつけて実行するものということではなく、大学図書館の関係団体や、あるいは各大学において取り組むべきものも含まれております。 本日は、我々自身で調査検討すべき事項として取り上げ、実際に国の予算を投じて、令和6年度に実施された調査の結果についての御報告をいたします。 本日の報告順では、九州大学で実施されたRDMの人材育成プログラムを通じて、人材育成のためのカリキュラムとその成果についての評価、そして、湘南リトリート2024という形で、若手の大学図書館員やURAの方々に検討していただいた2030年の大学図書館の利用者増、ペルソナを想定した図書館サービスや機能のありよう、そして、日本の大学図書館がオープンサイエンスに対応していくという視点から見た学術情報基盤の整備状況、そして、海外の大学図書館の最新の状況や、オープンアクセスへの取組についての現地訪問調査及び政策等の動向調査の結果ということになります。 これらの結果は、日本の大学図書館の現状はどうかということを理解し、我々同様、オープンサイエンスあるいはデジタルトランスフォーメーションの状況に置かれている海外では、どのような取組がなされ、その中に我々にとって参考とすべきものがあるかどうかを見極めること、また、大学図書館における人材について、今後どのような養成をするのか、どのような方法を取ればよいのかということ、また、2030年の利用者像の検討から、それらの取組がどうサービスと結びついていくのかを考えるというふうにつながっていると言うことができるかと思います。 それぞれ御報告いただきました後、私から総括をさせていただき、その上で、ロードマップの改訂が必要か。必要であるならば、どうすればいいかというような議論をしていきたいというふうに考えているところでございます。 それでは、今申し上げましたように、令和6年度では大きく4つの調査を行っております。続きまして、それぞれの調査について、10分程度、御報告をいただきます。 なお、各調査について一通り御報告いただいた後に、まとめて質疑の時間を設けさせていただき、その後に、これらを踏まえた総括を主査よりさせていただきます。 では、初めに、九州大学の研究データ管理(RDM)支援人材プログラムの評価に関する御報告を、資料1に基づきまして、石田委員からお願いいたします。 では、石田委員、よろしくお願いします。
【石田委員】 九州大学の石田です。 では、これから発表させていただきたいと思います。 私、このデジタル・ライブラリー推進に関する検討会の委員でもありますけれども、同時に、この支援人材育成プログラムを運営しております九州大学の統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻の教員でもございますので、今日は、どちらかというとその立場から、本プログラムの紹介と結果を御紹介させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 まず、研究データ管理支援人材育成プログラム、これ、履修証明プログラムになりますが、それの概要について簡単に御説明をいたします。 現在、エコ事業のほうでも、教材開発といった形で様々な立場の方々に対する教材がございますけれども、それとは異なる形ということで、ここでは、カリキュラム型の授業を提供するという履修証明プログラムを提供しているものでございます。 今回は、特にこういった履修証明プログラムというような形で提供する支援人材の育成プログラムが、どの程度効果があるのかというようなところを主に評価をしたということになります。 このライブラリーサイエンス専攻に設置されております履修証明プログラムですけれども、2023年10月から開始しております。皆様御存じのとおり、研究データ管理・公開に関する必要性、それから環境整備、さらに人材の育成が必要ということで設置されたものでございます。 プログラムは、5科目5単位、1年間で履修可能でございます。 授業形態としては、集中講義でなのですけれども、対面の授業が1科目、これは人的ネットワークを構築したいという観点から、対面で1科目だけ行っております。そのほかはオンラインのライブ授業で全て週末に行っております。これは、本来の勤務に支障がないようにするためということになります。 育成する人材像、想定する履修者というのは、この4と5に示しておりますが、こちらは後で御確認いただければと思います。 カリキュラムの概要でございますけれども、先ほど言いましたように、5科目で構成されておりますが、当面は初心者が対象ということで、かなり基礎的な内容になっております。 1科目目は、研究データ管理基礎というものですけれども、これは研究データ管理に関する背景を理解するためのもの。 それから2科目目は、研究行為そのものの理解も重要であろうということで、研究行為の理解、それから、そのほか、我々の専攻は情報管理に関する理論も扱っておりますので、図書館情報学における、もしくはアーカイブズ学・記録管理における情報管理の理論というものにも少しだけ触れるという内容になっております。 それから、研究データ管理支援1、2に関しましては、実際に研究データ管理としてどういうことが行われるのか、それに対してどのような支援が必要なのかというところを検討する科目でございます。 最後の研究データ管理支援実習というのは、こちらは状況に応じて手法は変えるつもりでございますけれども、今のところ、研究データ管理に関するニーズを探ろうということで、インタビュー調査をしております。こちらは、実際、うちの学府の先生方においでいただきまして、オンライン上ですけれども、おいでいただきまして、学生の皆さんが実際に研究者にインタビューをするというようなことをやっております。 今回、こういった評価をするというところで支援をいただきましたので、このほかに外国人の実務家を招聘して、海外の先進的な研究データサービスの実践例の紹介であるとか、実際に履修者が手を動かすワークショップとか、そういったものも含めた授業も提供しております。 これに関しまして、先ほども申し上げましたように、モニタリング調査を行いました。こちらは、第2期の学生、2024年10月から2025年9月までの履修者が対象になっております。 主な調査方法といたしましては、履修者に対して質問紙調査を行うということをやっております。プログラム開始時、2科目終了時、全科目終了時の計3回行っております。 調査の設計・協力者は、責任者は私でございますけれども、質問紙の作成協力者として、千葉大の國本先生、それから九州大学から冨浦先生、清水先生にも御協力いただいております。皆様、非常勤として、もしくは授業担当者として御協力いただいている皆様でございます。 調査の対象者は、今期、第2期が24名でしたので、この方全員を対象にしております。 こちらは、第1回の質問紙調査でございます。全ての項目を出しておりますので、かなり長くなりますけれども、後で詳しくは御覧いただければと思います。 次のスライドが第2回のものになりますが、これも共通の項目も入れておりますが、こちらも後で御覧いただければと思います。 最後が第3回の質問紙調査になります。こちらは、プログラム終了時にどうだったかということも少し加えておりますので項目数が長くなっておりますが、こちらも後で御覧いただければと思います。 では、大分時間がなくなってきましたので、今度は、調査の結果というところで、少しダイジェスト版になりますが、大まかな結果をお示ししたいと思います。 では、まず、各科目に関する満足度ということで、次のスライドにございますが、おおむねどの科目も、「とても満足している」だけでもう6割を超えておりますし、「やや満足している」を加えると、ほぼ100%となっておりかなり高い満足度を得られております。 こちらは、外国人実務家による講義に関しても評価をお願いしましたけれども、「大変役に立った」、「やや役に立った」で75%以上になっておりますし、実務家の講師の招聘についても聞いたところ、呼んでほしい、招聘したほうがいいという方が20人ということで、かなり高いものになっております。それと同様に、実は日本の事例も両方紹介してほしいというニーズがあったことも気になる結果かと思います。 次は、学習ニーズでございます。 こちらは、「興味がある」が高い順に並べておりますけれども、皆様、ほかの大学の事例が知りたいようで、支援サービスの実践例であるとか、リテラシー教育などが高いものになっているということになります。 こちらは、プログラムを修了して向上した知識・スキルということです。私たち、項目を考えるときに、人材としてどういった態度を持っていればいいのか、心持ちを持てばいいのかということを意識してもらうように入れたので、こういったところ(「マインドセット」)が上に来ておりますし、「研究データ管理の意義と必要性」というのは、コメントを見ますと、例えば、大学側に研究データ管理が重要なのですよというような意義を説明しやすくなったというようなコメント等がございました。あとは、海外の実践例ですとか、それから、ニーズの調査方法が役に立ったという方が多かった結果になっております。 こちらは、最も役立った内容と、それから、項目として出さなかったもので最も役に立った内容を回答していただきました。 実際に手を動かしたという意味では、ニーズの調査方法もございますし、情報管理の原則も、あまり期待はされていなかったようですが、実際には役に立ったと答えた方もいらっしゃいました。それから、グループワーク等を多く入れたということもございますが、上記項目以外で最も役に立ったところにありますように、ほかの大学の実践例とか現状とか情報収集ができたとか、いろいろな大学の状況を理解できたというふうに言っている方も多かったと思います。 詳しくは、また結果を御覧いただければと思います。 こちらは、履修証明プログラムのメリット・デメリット・改善点でございますが、ちょっと時間も過ぎておりますので、ここは御覧いただくとしまして、次のスライドのまとめで少し全体の評価をさせていただきたいと思います。 履修者に関しては、非常に高い学習ニーズを持っていて、各科目に対する満足度はおおむね高かったなというふうに捉えております。 履修証明プログラムとして学ぶメリットとしては、相互方向性という意味では、インタラクティブに学べるということがやはりこういった授業の形態の利点かと思いますし、自己学習をするよりもネットワークが構築できるというのは、かなり大きなメリットとして挙げられるのではないかと思います。 反対にデメリットのほうは、やはり拘束時間が長いとか、業務によって、部署や配置換えが出てしまうので、それによって調整が必要というふうに書いていらっしゃる方もいらっしゃいました。 今後の課題に関しては、今回、こういった支援を受けて、外国人などを呼ぶこともできましたけれども、プログラムを安定的に継続するための経済的基盤の確保が必要かと思います。 今回はモニタリング調査ということで、受講料等は不徴収ということになりましたが、本来であれば履修者が負担をしなければいけないというところが大きな課題になるかと思っております。 それから、ここで構築されてきた人的ネットワークをどう維持するかというようなものがございますし、中には、プログラムの内容の更新をしてほしいという方もいらっしゃいました。 すみません。ちょっと時間があれですので、さらなる今後の課題については、後で議論のところでお話しさせていただければと思います。時間を超過してしまいまして、申し訳ありませんでした。 以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。いや、大変中身の濃いお話ですので、もっと時間があればというところです。 それでは、続きまして、湘南リトリート2024夏について、資料2に基づきまして、事務局から御報告をお願いしたいと思います。 土井室長、よろしくお願いいたします。
【土井室長】 それでは、資料2に基づきまして、湘南リトリートの報告をさせていただきたいと思います。 概要としましては、デジタル・ライブラリーの2030年までの実現に向けて、オープンアクセス推進の観点から、大学図書館の今後の可能性や展開、意欲的な将来像を探り、今後、大学図書館はどのような方向に進んでいけばよいか、具体的にどのようなアクションを取ればよいかを若手の大学図書館職員を中心に、合宿形式で検討・議論を深めるというものでございまして、一昨年の8月30日から9月1日までの期間で、湘南国際村センターで実施いたしました。 国公私立大学や大学共同利用機関に勤務されている係長以下の図書系職員のうち、40歳程度までの者を募集させていただきまして、当日は天候があまり思わしくなくて、急遽キャンセルになった方々も若干名いらっしゃいましたけれども、ここの表にありますとおり、合計43名の方々に御参加をいただいております。男女比はほぼ1対1でありましたし、係長・主任クラスと係員クラスでもほぼ1対1という状況でした。 講師等につきましては、この検討会の委員の先生方をはじめ、現役の図書館職員の皆様にも協力をいただきました。 進め方としましては、事前課題をしていただいた後に、当日、この43名を8つのグループに分けまして、それぞれのグループで、学生あるいは教員・研究者の2030年におけるペルソナを設定いただいた上で、その設定したペルソナに対しまして、ロードマップの支援機能・サービス、あるいは、場としての大学図書館、人材といったところにつきまして、グループディスカッションを行って、結果を最終日に発表するというような流れで進めたものでございます。 次のページは、1日目と2日目のプログラムでございます。 次のページが、3日目、最終のプログラムで、3日目は半日で終わって解散ということでございました。 グループディスカッションにつきましては、8つのグループで、それぞれ発表していただきましたが、事務局なりに8つの発表やペルソナから共通点を見いだせたらいいのではないかと思って、試行的なまとめということでまとめさせていただいたものでございます。 ペルソナの設定ということで、まずは学生ペルソナというのは、8グループのうちの半分のグループで設定していただいたものでございます。これは、それぞれ4つのグループのペルソナを、もうそのまま網羅的に示させていただいているところです。このページでは、2つのペルソナを紹介させていただいております。 次のページに移らせていただきまして、これは残りの2つのペルソナを、非常にきめ細かいペルソナを設定していただいたかなと思います。 その4つから共通点として見いだせるものとして、下のほうにあります4点があるのかなというふうに思っております。 学習、情報収集においてデジタルツール、特にAIやインターネット検索を積極的に利用する傾向が見られるですとか、コストパフォーマンス、タイムパフォーマンスといった効率性を重視するというようなことですとか、またあと、リアルな場所としての図書館も利用しますし、あるいは、資格の取得や就職活動等々、こういった具体的な目標を持って活動するというものが共通点として浮かび上がってきたのかなと思っております。 次のページに移らせていただきまして、こちらは研究者のペルソナでございまして、こちらも今のページ上では、1から3まで、あと、次のページにいきまして、最後の4つ目のペルソナです。 人文社会系の先生方を対象にしたペルソナ設定が多うございましたけれども、先ほどの3番目のペルソナ設定では、附置研究所の若手研究者といったような、なかなか思いつかないようなところにペルソナを設定して考えていただいたというような例もありました。 研究者のペルソナの共通点としては、キャリア形成や安定性に対して強い関心があるということですとか、研究成果の発表も多様な形で行うことに関心があるということ、また、オープンアクセスへの関心も高いけれども、知識が不十分ではなかろうかというようなこと。また、研究資源へ即時にアクセスするようなことを重視する傾向があるということが浮かび上がっているのかなと思います。 次のページから、それぞれ支援機能・サービス等々に関する検討の結果をまとめさせていただいたものです。 まず、このページでは、学生ペルソナに対する支援機能・サービスとしては、どのようなものが望ましいのかということを検討していただいたものの結果でございます。 ここから以下の一番下のほうにあります共通点として、3点ほど、抜き出させていただいております。 次のページが、研究者のペルソナに対する支援機能やサービスということで、こちらも下のほうにあります共通点として3点です。先ほどの学生ペルソナに対するものにしましても、AIを活用したサービスとかを充実していく必要があるのではないかと考えられたということかなと思っております。 続きまして、これは学生ペルソナに対する場ということで、こちらも場としての大学図書館はどのような機能を持つべきだというような御検討をしていただいたということで、下のほうに共通点としては3点を抜き出させていただいております。 次のページが、今までの流れと同様で、研究者ペルソナに対する場としての検討と、あと共通点をまとめさせていただいております。 続きまして、次のページが人材です。学生ペルソナに対して、図書館の人材はどのようにあるべきか、どのような機能、あるいはスキルを有すべきかということを検討いただいたものと思っております。こちらも共通点として3点、抜き出させていただきました。デジタルコンテンツの制作、あるいはリテラシー教育に対する専門性ですとか、著作権・契約・法律に関する専門知識等々といったものが浮かび上がってくるかなと思います。 次のページが、研究者ペルソナに対する人材ということで、こちらの共通点は2点でございますけれども、研究サイクル全体を支援するような高度な専門知識ですとか、あるいは、組織や機関を超えた連携といったものの推進に対応できるようなスキルというものが必要になるのではないかという検討結果かなと思います。 次のページが、示唆される今後の方向性ということで、今までの学生ペルソナ、研究ペルソナをさらに共通点として浮かび上がらせたものに対して、それぞれの機能、人材といったところも共通化してみたというのがこの表になります。 詳細の説明は省かせていただきますけれども、今後の方向性が、一昨年の時点でということかもしれませんけれども、示唆されるのではないかと思っております。 次のページにいきまして、意欲的な将来像のアイデアというものも各グループで検討いただきました。それぞれ支援機能・サービスや場、人材といったところで、ここに網羅的に書かせていただいておりますものが将来像のアイデアということで、意欲的なものとして提案をいただいたものでございます。 各グループの議論の成果は、下のほうにありますURLのNIIリポジトリで公開をしておりますので、まだ御確認いただいていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ御確認をいただき、それぞれの立場立場で、さらなる検討を深めていただく参考になればと思っております。 すみません。ちょっと時間が押しているかもしれません。 続きまして、フォローアップのアンケート調査をさせていただきました。これは、一昨年の夏に実施し、そこから大体1年ぐらいたった後に、この参加者の行動や意識の変容といったものがどのようにあったのかを把握させていただくことを目的として行わせていただいたものでございます。約8割の方から回答をいただいてございます。 次のページへいきまして、まず、湘南リトリートの参加をきっかけとして、いろいろな方々とコミュニケーションを取るようになった方がどれだけいるかということですけれども、7割の方が、そのようなコミュニケーションを取るようになったとお答えをいただいております。 その「あり」といったところの内容につきましては、複数回答で回答をいただいていますけれども、この右のほうに、リトリートの参加者だけではなくて、いろいろな方々とのコミュニケーションを取るきっかけになったということかなと思っております。 また、下のほうに、コミュニケーションの内容ということで、リトリートの内容に関する意見交換や相談というものが多かったですけれども、それだけではなくて、業務に関する意見交換も積極的にされているようでございます。 次のページに移らせていただきまして、リトリートの参加後、所属機関内で報告等を実施されたかどうかにつきましても、7割の方が実施されたというふうに御回答いただきました。 また、このリトリートの参加の後に、自ら企画あるいは行動したことはどのようなことがありますかというような質問をさせていただきました。4割の方が、このような企画・行動を行ったという御回答をいただきました。大学図書館の関係委員会等への参画ですとか、所属機関内での企画の立案、あるいは、関係資格等の取得、これは進行中も含みますけれども、等々の回答をいただいてございます。 次のページにいきまして、これはリトリート参加によっての意識の変化ということです。それぞれのいただいた御意見を全部出させていただいておりますが、それをある程度カテゴリー化した形でまとめさせていただいております。自己の視野や意識が広がったですとか、当事者意識が芽生えましたといったこと。次のページにいきまして、モチベーションの維持や増進が図られたとか、他者あるいは他部署と連携を図るようになった。次のページにいきまして、積極的に情報収集を行うようになった、また、逆に、特に変化はありませんでしたといったことも御報告をいただいたところでございます。 次のページが、リトリートが有意義だった点についても御意見をいただきました。 まず1番目、人的ネットワークが構築され、あるいは拡大をしたといった点が一番多かったかなと思います。次のページにいきまして、自己の視野あるいは興味が広がりましたということですとか、次のページにいきまして、自分たちと志が似たような仲間が発見できましたとか、そういった方々と交流することができたということが非常に有意義だったこと、あるいは、大学図書館に対して、再度認識することができた、見つめ直しができたといった意見もありました。次のページにいきまして、そもそもの大学図書館に対しての議論の機会にもなった、学内の枠を超えた活動に積極的に参加するようなマインドが生まれましたといったような御意見をいただいたところでございます。 次のページにいきまして、参加者同士のネットワークで、今後、特に相談や意見交換したい事項等についても御意見をいただきました。 多くは、大学図書館の日常業務、あるいは、その実情、それに関連するようなトピックについてというのが多かったと思います。ただ、将来に向けた取組・行動についても意見交換をしたいし、具体的な取組事例についても意見交換あるいは共有といったことを行えるといいという御意見をいただいたと。次のページへいきまして、その時々の関連するような事例といいますか、事項についての意見交換、オープンサイエンスや生成AIといったところについても意見交換等をしたいという御意見をいただきました。 あと、次のページからは、グループディスカッションを踏まえて、ロードマップに盛り込むべき要素や視点といったものを数多く御意見をいただいています。今の共有ページでは、全体に対しての御意見でございますけれども、次のページは、支援機能あるいはサービスといった観点からの御意見、あとは場に対しての御意見、あと、次のページ、人材に対しての御意見をたくさんいただいて、大変ありがたいと思っております。 詳細の説明は、すみませんが、省かせていただきたいと思います。 次のページは、その他の意見ということで、このリトリートをきっかけにして、いろいろ有意義な点も含めて、前向きな御意見を多数いただいて、大変ありがたいと思っております。 なお、リトリートの運営そのものに関する意見をいただいておりますけれども、こちらについては、今後の参考にしたいと思っております。 次のページでまとめてございますけれども、(1)グループディスカッションにつきましては、それぞれ、この湘南リトリートで、若手の図書館職員の皆さんを中心に、大学図書館の将来像といったものを御検討いただきましたけれども、今後、それぞれの館で検討する際の参考としていただければ大変ありがたいと思いますし、利用者の背景、多様性を意識したペルソナを考えながら考えていく必要があるかなと思っております。今回のケースは一例ではございますけれども、各大学におけるDEI等に関する取組といったものも、影響してくると思いますので、そういった様々な利用者に対応した検討が必要かなと思いますし、また、新たな技術が大学の教育研究活動にどのように利活用され、どのように影響を与えるかといったところも注視していただく必要があろうと思っております。 (2)のフォローアップアンケート調査については、先ほどの説明とかなり重複しますので、ここでの説明は省かせていただいて、まず、資料2の説明を終わらせていただきたいと思います。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 それでは、続きまして、オープンアクセスに関する大学図書館への調査ということで、資料3が準備されております。これにつきましても、引き続き事務局から御報告をお願いいたします。
【土井室長】 こちらは、資料3-1と資料3-2を用意させていただいております。資料3-2が全体をまとめたものでございますけれども、そこからダイジェスト的にまとめさせていただいたものが資料3-1でございますので、この資料3-1を使って概要の説明をさせていただきたいと思います。 まず、調査の概要でございますけれども、オープンアクセス及びそれに関わる学術雑誌の契約ですとか、あとはデジタル化に関する大学図書館の現状を把握することによって、このロードマップとの隔たりですとか、今後の大学図書館の方向性を検討するためのニーズや課題を抽出するというものでございました。 対象は、国公私立大学、大学共同利用機関のうち、全部の国立大学あるいは大学共同利用機関、あとはオープンアクセス加速化事業の申請大学、もしくは令和5年度の科研費の採択件数が50以上の公私立大学でということで、合計で234の依頼を対象に実施をさせていただきました。 回答実績としましては、約9割の機関から御回答をいただいております。 下のほうに、(1)としまして、まず機関リポジトリの運用体制ということでございまして、213機関のうち、約96%、205機関が機関リポジトリを運用していて、そのうち167機関がJAIRO Cloudを使用しているという御回答でございました。 一番下のほうにあります205機関のうち、22%の45機関では、図書館のほかにも学務・教務関係部署や研究推進関係部署が運用に関わっているという御回答をいただいております。残りの78%は大学図書館のみで機関リポジトリを運用しているということでございました。 次のページに移らせていただきまして、上のほうから、まず、205機関のうち、少なくとも約50%が、学術論文の著者最終稿を機関リポジトリに収載している。また、少なくとも65%の機関が、出版社版を機関リポジトリに収載しているということでございます。 また、その下に、約13%の26機関が学術論文と根拠データをセットにして機関リポジトリに収載しているということですとか、22%の46機関が研究データのみを機関リポジトリに収載しているという結果となっております。 下のほうに、これは、この検討会の先生方から、資料3-2を基にロードマップや検討すべき課題で更新を要する事項をいただいて、それを抜き出してここに記載をさせていただいております。 この(1)に関連しましては、人的リソースの確保とスキル・経験の蓄積に向けた指針の提示が必要ではないかということですとか、即時オープンアクセス義務化に伴うワークフローの標準化と支援、また、共同利用・広域連携によるリポジトリの運用負荷の分散が必要ではないかという御意見をいただいております。 次のページにいきまして、次が(2)としまして、オープンアクセス推進に関する周知・育成等についてでございます。 上からいきますと、213機関のうち、約54%がオープンアクセスポリシーを策定している。約38%の81機関が教職員向けの研修を実施(もしくは予定)ということでございます。 その次が、同じく213機関のうち、約48%が研究データポリシーを策定していて、約25%の54機関が教職員向けの研修を実施(もしくは予定)という結果をいただいております。 ここから「ロードマップ」や「検討すべき課題」で更新を要する事項としましていただいたのが、オープンアクセス・研究データ管理・公開に関する研修内容の共通化、また、オープンアクセス・研究データ管理・公開に係る経費の確保、また、人材の確保・育成といった点でございます。 次のページにいきます。(3)学術雑誌における論文公開支援・契約検討についてでございます。 上から、213機関のうち、約47%の100機関がAPCの支援制度を有している。このうち、60%につきましては、令和7年度以降も制度を継続予定であって、21%の21機関は制度を継続しないといった回答をいただいております。 続きまして、213機関のうち、約48%の102機関が転換契約を締結していて、このうち、87%が令和7年度以降も継続予定、4%の4機関は継続しないという回答をいただいています。 下のほうにいきまして、213機関のうち、約55%は学術雑誌におけるパッケージ購読契約の見直し等を行った事例はないということでございます。これは、直近の3年間の状況についての回答でございます。残りの95機関では、見直しあるいは取りやめた事例があるという回答をいただいております。 ここから「ロードマップ」や「検討すべき課題」で更新を要する事項としましては、APCの支援制度という観点からは、「学内支援体制」に対して財源的な裏づけが重要である、ここの書き方は難しいけれども、こういった観点は必要ではないかというような御意見ですとか、次のページ、検討すべき課題にもAPC支援や財源を項目として追記可能になってくるのではないかという御意見をいただいております。 次のページにいきまして、転換契約については、転換契約を軸に据えるとした場合に、入れるべきかどうかということも考える必要があるのではないかということで、ロードマップの改訂という観点からは、APC支援の支援・転換契約対応の枠組みの整備ですとか、研究者向けの支援フローの明示、あとはデータ・メタデータ品質基準と支援機能の連携といったこと。 場といった観点からは、統合的OA管理プラットフォームの整備ですとか、研究支援機能と学修支援機能の融合、部局横断協働スペースの整備が現実としては求められているので、こういった観点が必要ではないかということ。 人材につきましても、いろいろな観点で検討することが必要ではないかという御意見をいただいております。 また、検討すべき課題につきましても、ここに記載の3点について御意見をいただいています。 (4)自機関の資料のデジタル化の体制についてですけれども、こちらは、213機関のうち、約68%が資料のデジタル化を担当する部署を有していないけれども、約48%の機関では資料のデジタル化を実施しているという結果をいただいております。 ここからロードマップでは、各大学もしくは複数大学間で「デジタル化ポリシーやデジタル化の計画の策定」というマイルストーンを入れる必要があるのではないか。また、共有のプラットフォームを考える必要があるのではないかという御意見をいただいたところでございます。 すみません。長くなりましたが、資料3の説明は以上でございます。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 大変盛りだくさんでありますけれども、さらに続くわけでございまして、海外訪問調査、それから動向調査の報告ということで、資料4に移らせていただきます。これも事務局から御報告いただきます。 土井室長、よろしくお願いいたします。
【土井室長】 では、資料4について説明をさせていただきたいと思います。 海外訪問調査及び海外動向調査の報告まとめでございます。 概要でございますけれども、海外におけるオープンアクセス等の動向を調査するために、7つのチームに分けて、それぞれ海外を委員の先生方に訪問いただいて調査を行っていただきました。また、文献調査といったものを並行して進めさせていただきまして、この調査内容をロードマップに照らして整理してみたのがこの資料になります。 この報告まとめにつきましては、訪問調査で得られた情報をまとめたものでございますので、訪問時点の情報であるといったことと、各国・地域の状況を代表するものではないということに御留意をいただければと思います。 下のほうに、海外訪問調査をした国・地域、時期、あとは実際の行った期間をリストとして示させていただいております。 スウェーデン、あとはシンガポール・スイス・アメリカ、オーストラリア、台湾、次のページにいきまして、ドイツ・フランス、アメリカ・カナダ、最後にドイツということでございます。 なお、国際会議で得られた情報につきましては、今回の資料から除外させていただいております。また、機関等の名称は、訪問時の名称で整理をさせていただきました。 また、下のほうにあります海外文献調査につきましても、9か国、地域を調査させていただきました。 次のページにいきまして、支援機能・サービスといった観点から、まずは蔵書のデジタル化に関してでございます。 アメリカの、例えばニューヨーク州立大学バッファロー校のように、図書館資料のデジタル化及び教員が有する多様なアナログ資料のデジタル化を行っていて、デジタル化を行う部門を図書館内に設置しているという大学もあれば、この下のブリガム・ヤング大学、あるいはカナダのブリティッシュ・コロンビア大学のように、一般的な蔵書のデジタル化は行っていないという大学もあるということが分かりました。 また、スウェーデン、ストックホルム大学では、蔵書のデジタル化に長く取り組んでいて、これまで約110万ページをデジタル化しているというような取組を行っているというところでございます。 次のページにいきまして、スイス、ETHZ(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)では、スイスの基幹大学として国内における学術情報資源を公開・共有し、後世に伝える役割を担うというところもあれば、同じスイス連邦工科大学のローザンヌ校は過去の資料のデジタル化は図書館のミッションには含まれていないので実施していないというところもあるということでございます。 シンガポール国立大学も、シンガポールの基幹大学として、国内における学術情報資源を公開・共有していくという役割を担っているというような状況。 また、台湾におきましては、5機関を調査いただいたわけでございますけれども、全体的に、特に2010年代までは、全国的に古書・貴重資料類を対象とした所蔵資料のデジタル化プロジェクト等が実施されていたものの、現在は、各館での個別の活動にとどまるといったことですとか、電子書籍の出版割合が拡大しているというようなお話を伺うことができました。 次のページにいきまして、今度は、OA方針に関しての内容になります。 まず、マイクマークがあるところが、実際に現地に行って調査をしていただいたものでございます。マイクがないところは、文献による調査から抜き取ったものでございます。 アメリカにつきましては、OSTPで、2022年8月に公的資金を得て生み出された研究成果について、論文出版と同時に根拠データもオープンアクセスするといった方針が打ち出されている。 また、NSFやNIHでは、2025年内にエンバーゴなしでの即時OAの義務化を開始するという状況に対しまして、大学の状況はどうかといいますと、例えば、ニューヨーク州立大学バッファロー校では、研究データの対応は今後の課題としていたり、ブリガム・ヤング大学では、OAポリシーやAPC支援はなく、研究者個人の意識に委ねられているといったインタビュー結果でした。 カナダにつきましても、同様な形で、文献の調査と実際の現地訪問調査の状況をまとめさせていただいております。 次のページはオーストラリアになりますが、オーストラリアも国としての統一方針はないのですけれども、国内の主要なファンディング・エージェンシー等といった下でポリシーを定めて、それぞれがOAを推進しているという状況のようでございます。 次のページが、スウェーデン、スイス、シンガポールの状況、あと次のページが台湾の状況でございます。さらに次のページがドイツ・フランスで、最後にEUの状況をまとめさせていただいております。 時間の都合上、詳細の説明は省かせていただければと思います。 次のページが、OA方針の国別に比較したものでございます。 こちらも横並びで見ていただくと、下のほうに概要的に、アメリカでは政府方針で即時オープンアクセスを義務化している一方、大学の対応は多様であるといったことですとか、カナダは、政府のロードマップの下でファンディング・エージェンシー、大学ネットワークがOAを推進している。オーストラリアは、主要なFAや一部の主要な機関がそれぞれ定めるポリシーの下でOAを推進しているという状況が概括的に見てとれるかと思います。 次のページが、それぞれスウェーデン、スイス、シンガポール、台湾、これは機関・国別の比較ということでまとめさせていただいたものでございます。 下のほうに、各国の、これは国を代表する状況と言えませんけれども、スウェーデンのストックホルム大学ではPlan Sを履行し、大学全体としてのOA率は93%になっているということですとか、スイス連邦工科大学チューリッヒ校では、R&P(Read & Publish)契約を強力に推進している。シンガポール国立大学では、機関リポジトリによるオープンアクセスに重点を置く。一方で、台湾は、ゴールドOAが中心である。しかし、OAの方針の整備はこれからといった状況ということでございます。 次のページが、ドイツ、フランス、EUについて、これは国別の比較をさせていただいた資料になってございます。 次のページで、まとめということで、OA方針で4点ほど、まとめさせていただいておりますが、御確認いただければと思います。 次のページに移らせていただきまして、次が、場としての観点でございます。 まずは、図書館サービスの物理空間と仮想空間での統合についてです。 こちらも、それぞれ各国各機関の状況を調査をいただいたものを、このような形で取りまとめさせていただいたところでございます。説明は省かせていただければと思います。 次のページが、COVID-19以降の図書館利用と機能の変化を、訪問調査対象機関、国で、どのような主な変化、傾向があったかといったことを示させていただいております。 次のページにいきまして、こちらが場としての観点で調査いただいたもののまとめになりますけれども、こちら、4点、物理空間の再構築と多機能化、デジタル技術との融合、あるいは、個人学習とグループ活動の共存、図書館の役割の見直しや再認識といったところがまとめとして挙げられるかと思います。 次のページに移らせていただきまして、次は、人材という観点からでございます。 まず、図書館職員のスキル習得支援に関する取組ということで、こちらも各国各機関の取組状況をまとめさせていただいたものでございます。 次のページに移りますと、図書館での採用の傾向等につきましても調査いただきまして、このようにまとめさせていただきました。 次のページ、まとめというところで、図書館職員に関する訪問調査対象機関における傾向ということで、やはりスキルの育成、あるいは専門性を重視しているということですとか、キャリアパスの制度化、あるいは柔軟性を検討されているような状況、または、採用方針が機関ごとにかなり違う。それぞれの機関での採用方針をしっかり検討されているという状況を伺えるかと思います。 説明は以上でございます。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 それでは、今、御報告をいただきましたように、令和6年度だけでも多くの調査を実施したわけでございまして、それを今日は総合的に御報告いただいたというふうに言えるかと思うのですけれども、これまで御報告いただいた内容について、御意見、御質問がありましたら、挙手をお願いしたいと思いますが、いかがでございましょうか。 では、小山委員、どうぞ。
【小山委員】 中央大学の小山です。皆様、御報告いただきまして、ありがとうございました。 石田先生に2つ質問させてください。 資料、4ページ目の、今回、モニタリング調査に参加された調査対象学生さん、24名ということで、特に科目等履修生の方が大学図書館職員の方だと思うのですけれども、その方々の、例えば、国公私の内訳ですとか、それぞれのバックグラウンド、何か特徴等がありましたら教えてください。 もう1つは、今回、資料でいうと1つ前の3ページ目に、今回のカリキュラムは初心者が対象とありましたけれども、モニターに参加された方々からの意見聴取などを踏まえて、初心者向けとしてこういったプログラムの内容が必要なのか。あるいは、ある一定程度のところは御自身たちで学べる、あるいは学んできていらっしゃるのか、その辺りの感触がありましたら教えてください。 以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 では、石田委員、いかがでしょうか。
【石田委員】 御質問ありがとうございます。 まず1つ目の履修者の内訳というところですが、すみません、はっきりとした数は、今ここで出すことはできないのですけれども、国立の大学の方が、多分、半数以上かと思います。ただ、割と私大の方とか、あと、単科大学のようなところの方も来ていらっしゃいます。小さめのと言ったらあれですけれども、単科大学の方が来ていらっしゃるのは、割と機関リポジトリの係とか、図書館の割と上の立場の方が、何かをやらなくてはいけないというプレッシャーはあるのだけれども、何を始めていいのか分からないというようなところで困って来られるという方が多かったかと思います。 それから、多分、感触としては7割ぐらいが大学図書館の職員なのですけれども、この24名の中には、URAの方であるとか、それから、図書館のほうでも、職員ではなくて研究員といいますか、専門員というか、特別研究員のような形で少し研究寄りの方も入っていらっしゃるというのが実情でございます。 初心者を対象にしているというのは、我々、プログラムをやるときに、まだRDM自体が浸透していないのではないかということがありましたので、初心者を対象にしてやっているというところでございますが、実際この履修をしている方々を見ますと、かなり関わっている方もいらっしゃいます。これは私の個人的な印象ですけれども、今、3期目をやっているところでございますが、この二、三年、特にOA加速化事業の終わったあたりから急速に解像度が上がるといいますか、皆さん、研究データ管理支援に関してのイメージができているようで、大分経験をなさっている、何らかに関わっていらっしゃるという方がいらっしゃるというような印象を持っております。 すみません。これでお答えになっているかどうか分かりませんが、よろしいでしょうか。 以上です。
【小山委員】 ありがとうございました。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 ほかにいかがでございましょうか。 では、西岡委員、どうぞ。
【西岡委員】 私からも石田先生に質問させていただきたいと思います。 御発表いただいた中の3ページ目に、学習内容として、研究者に対するニーズの調査手法というところがあった点は、個人的な感想ではありますが、研究者に寄り添ったサービスを展開していく上で非常に重要なことだと感じました。 その点で、もしかしたら回答できないことかもしれないですけれども、研究者が抱いているニーズと、調査項目で履修生が学びたいことのニーズも調査いただいていたと思いますが、その辺りにギャップがあったのかといった点についてお伺いできればと思います。
【〇竹内主査】 では、石田委員、お願いします。
【石田委員】 御質問ありがとうございます。 ちょっとうまく答えられるかどうか分からないのですけれども、この研究者に対するニーズ調査というのは、なぜこれをやったかといいますと、研究者のニーズが分からないと適切な研究データ管理支援ができないのではないかというふうに思いまして、意外と図書館の方々、もしくはURAの方々もそうなのですけれども、サービス対象である研究者の方と距離が遠い方が結構いらっしゃるので、その距離を近づけてもらう、もしくは、気軽にといいますか、そんなに研究者にアプローチするのは怖いことではないのですよということ分かっていただきたいということで、こういう実習を取り入れたということなので、ここで何かニーズを本当に取ろうというよりも、どちらかというと、そういった研究者へのアプローチの仕方の1つとして、こういう実習を取り入れたというのが本来の目的でございます。 なので、研究者に対するニーズの話と、管理支援をする側が抱く学習ニーズというもののギャップがあるかどうかというのは正直分からないのですけれども、その辺り、履修者からすると、思っていたものとは全然違ったというふうな感想を言っていた学生も多いので、違っていたということもあるのかもしれません。 すみません。はっきりした回答ではないのですが、以上です。
【西岡委員】 ありがとうございました。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 ほか、オンラインで御参加の方も含めて、いかがでございましょうか。 松原委員、どうぞ。
【松原委員】 私も石田先生に質問させていただきたいのですけれども、これからさらにニーズが増えていくプログラムだと思います。今日は、ユーザー側の評価ということでお話しいただいたのですが、一方で、3期目ということで、提供する側の評価とか総括などありますでしょうか。提供するときのリソース、特に人的リソースが非常に大きいと思うのですけれども、そういったような観点で、今後、持続可能性、つまり、このプログラムを継続的に提供していくための工夫や仕組みがあれば教えていただけますでしょうか。
【石田委員】 1つは、やはり私が所属する専攻で行っていることなのですけれども、御存じのように、竹内主査も実は非常勤講師として来ていただいておりますし、松林先生にも来ていただくという形で、やっぱりうちの専攻だけでできるものではないので、いろいろな大学の専門の方を、かなり無理やりお願いしてきていただいているということなので、人材の確保というところでは、私も苦労をしておりますし、安定的というところでは、ちょっと難しいところもあるかと思います。 また、内容の更新がかなり激しいところもございますので、それをきちんとキャッチアップしていくというところも、ちょっと大変なところがあるかと思います。 なので、最後のところで少し申し上げようと思ったのですけれども、もしかしたら、このレベルの話であると、1つの専攻とかでやるということがかなり負担が大きいというのは確かな話でございます。 それから、私、毎年、実務家をお呼びしているのですけれども、それのトピックから構成を考えたり、実際のアレンジをするというのも非常に大変なので、正直、やっている側からすると、かなり負担は大きいなというものもございます。 竹内主査も、かなり巻き込んでおりますので、多分、そういった感想があるかと思いますけれども。なので、最後に申し上げたように、もう少し安定的な基盤が欲しいというところは、そういうところからも来ております。 以上です。
【松原委員】 どうもありがとうございます。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 では、このセッションではこれで最後にしたいと思いますが、林委員、どうぞ。
【林委員】 石田先生にもちょっとお話ししたいことがありますが、別途、個別でやらせていただき、調査のほうも議論したいと思います。 これだけ多くの広範で包括的な調査をどう生かすかということをやっぱり考えないといけないと思っています。公開はされると思うのですけれど、ただ公開するだけではやっぱり不十分で、その先の活動が必要だなと、当事者として自身に降りかかるお話しさせていただきます。 それで、少しでも今後の具体的な活動に生かすためには、まず前提として、この調査の受け取り方は、それぞれの大学と、それぞれの図書館によって変わり得るものです。。しかしながら、この調査結果をを個別に丁寧に当てはめていくいくのも難しく、せめてアンケートに答えていただいた調査機関と、リトリートに参加した43名の方に、この調査を踏まえて能動的に次のアクションを考えてもらう場というものを、どうやって作ったらよいかをずっと考えていました。 軽口をたたけば、シンポジウムなりワークショップなりにすればいいとは思うのですけれども、その辺はいろいろなやり方があろうかとは思います。やはりこれだけの情報を、調査に関わった人は直接有効活用できますが、現場の方がもっと有効活用できる仕組みについて、やはり来年度になってもいいのでやるべきではないかと思いました。 以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。おっしゃることはよく分かりました。 というところで、この後、またそれらのことも含めて、具体的には、多分、ロードマップをどう扱っていくかということになっていきますので、今の林委員からの御提案も含めて、それから、先ほど石田委員、それから松原委員、お二人のやり取りの中に出てきた問題も含めて、これらをロードマップにどう扱うかということについて、後ほど議論したいと思っております。 というところで、先ほど御報告いただきました4つをどういうふうにまとめていくかということについて、私のほうから総括として話をさせていただければと思います。資料5を御覧いただければと思います。 これは令和6年度の調査と検討の総括ということになるのですけれども、実際としては、令和7年度に行っている、例えばAIに関する様々な専門家からの聞き取り調査というものも若干影響してくるかなというふうに思います。 と申しますのも、先ほど見ていただいてお分かりいただけたように、例えば、湘南リトリート2024夏の中でも、AIについて大きく取り上げられていたということがございます。 そういったことをどのように考えていくかということですが、「新しい「デジタル・ライブラリー」の実現に向けて検討すべき課題」というものを、令和6年7月1日付でこの検討会がまとめておりますので、これをベースとして、課題の検討がどこまで進んだのかということの整理、それから、これを踏まえて、「「2030デジタル・ライブラリー」推進に向けたロードマップ」がございますけれども、これをどういうふうに改訂していく必要があるのかどうかということについての議論ということになるかなというふうに思っております。 今、このスライドで見ていただいているのは、「検討すべき課題」のほうの資料で取り上げられている課題領域に合わせて、検討状況と何が明らかになったか、そして未検討・今後の課題をまとめたものということになります。 検討状況については、丸が多くついておりますけれども、これは検討すべき課題の資料をベースに考えると、それぞれ課題が相当大きく取り上げられておりますので、どれを見ても現状としては全部三角になってしまうというような状況がございますので、検討状況については、ロードマップを参照しながら、ロードマップで2024年度に何が検討すべき課題として挙げられたかということをベースに、丸か三角かという判断をしたというようなところでございます。 このスライドについては、コンテンツのデジタル化とオープンアクセスというふうにまとめられている部分でございまして、これについては、課題としていたことが比較的よく検討されたと言っていいのかなというふうに思います。 次のスライドですけれども、これは、場に関する話というか、ライブラリー・スキーマをどう扱うかというようなところであったわけでございますけれども、これも検討状況としては、比較的よく行われていたと、取りあえずのまとめとしては言えるかなというふうに思います。 詳細については、また後ほど御覧いただければというふうに思います。 次のスライドは、人材というところなのですけれども、人材になりますと、正直申し上げて、ほかの要素に比べると三角が少し目立つというところがあって、この問題は非常に難しい問題であるということを改めて言わざるを得ないかなというふうに思います。それは、個々の大学、あるいは個々の図書館で扱える問題なのか、そうではなくて、全体で扱うべき問題なのかということがあるのと、それからもう1つは、やっぱり研修という観点で言えば、何を身につけるべきかということは比較的検討がしやすくて、先ほど石田委員から御報告いただいたような先駆的な取組ができている部分はあるのですけれども、例えば、海外調査で見えてくるような、大学図書館の職員の在り方と日本の現状のギャップの大きさというものを考えると、じゃあ、これをどういうふうに解決していくのかということがどうしてもなかなか答えとしては出てきづらいというようなことが、ここの現状としてはあるかというふうに理解をしているところです。 次のスライドのところなのですけれども、この大学図書館間の効果的な連携というのは、ロードマップの中では独立の要素としては取り上げていないところになります。 これの効果的な連携ということについては、ロードマップのほうの1、2、3、支援機能・サービス、場、人材というところに対して、言ってみれば、横串を刺すような領域ということになっているので、これについては独立で議論しないということをロードマップを作るときに決めました。 ですので、これは独立して議論しているわけではないのですが、じゃあ、それぞれの内容の中で、こういった観点、つまり、連携をしていくという観点がどこまで具体的に議論できたかということをみると、海外調査ではある程度出てきているのですけれども、現状としては、やはり個別対応の限界が明らかになったということが1つのまとめということになるだろうと思います。 ただし、リトリートの報告を見ていれば分かるように、あのような取組が横の連携に非常に大きな効果があったということは事実であって、あのような対話型の事業を今後どのようにやっていくか、人材の育成という観点でどう扱うかということが1つの大きな課題になってきているように思われます。 それから、新しい課題というところについては、これはAIの問題とシチズンサイエンスと言われているような社会貢献の問題ということでございました。 これについては、ロードマップには入り切れなかった問題ということになっているので、ちょっと特出しの問題というふうに言うことができるかと思うのですけれども、これについては、ややまだ検討が十分でないところがあるのですけれども、AIについては、何度も繰り返し取り上げられてきたというふうに言うことができると思います。 では、ロードマップの改訂に向けてどう扱うかということです。 このスライドはロードマップなのですけれども、これに先ほどもちょっと言及したような現状をどう整理するかということを、この上にアニメーションで入れておりますので、見ていきたいと思います。 まず、この支援機能・サービスというところなのですけれども、ここについては、2024年度の調査は、おおむね予定どおりに様々なことができたのではないかという評価をしております。 ここでキーになってくるのは、やはりオープンアクセスの問題とコンテンツのデジタル化の問題で、これについては、かなりはっきりと課題が明確になっていった領域と言うことができると思います。 次ですが、この領域は何かと申しますと、ペルソナの検討といったような、将来に向けた図書館像、あるいは図書館利用者像の検討ということになります。もともとペルソナの検討というのは2025年度に予定されていたものだったのですが、これについては、2024年に繰上げて行うことができました。 その下の部分ですが、これはライブラリー・スキーマの検討というようなことなのですけれども、これについても湘南リトリートのときなどでも報告いただきましたけれども、我々が、というよりも、各大学でこれらの検討はさらに進んできているというふうに恐らく言うことができる領域です。 次の人材におけるスキルの問題なのですけれども、このスキルに関して言うと、先ほど石田委員から御報告いただきましたように、研究データ管理人材のプログラムの構築、それに基づく試行というのは、もうちょっと遅いタイミングで行われるということが想定されていたのですが、石田委員等の御尽力によって、これは前倒しという形で行われたと評価することができると思います。 一方、人材に関してはスキル・育成の問題と制度の問題があるわけなのですけれども、制度の問題については、恐らくこれについては、現時点ではあまりきちんとした議論が行われていません。先ほど申し上げましたように、海外における大学図書館で働く専門職の制度と、日本の状況との大きな乖離をどう考えて、これをどのように埋めていくというべきなのか、あるいは日本独自の方策を考えていくべきなのかということがあると思うのですが、これはまだ手つかずになっているというふうに言うことができるかと思います。 そうしますと、ロードマップで取り上げている大きく3つの領域をどのように今後扱っていくかということになるのですけれども、一番上の支援機能・サービスというところにつきましては、既に様々な調査があって、海外の状況もかなり我々は広く理解をしてきたというところがあるので、次のステップとしては、このロードマップをアップデートしていくということと並行して、優先領域の明確化ということをやはりしていくべきではないのかというところが1つ課題としてあるだろうというふうに思っています。 主査の勝手な意見で申し上げれば、支援機能・サービスについては、やはり海外との大きな違いとして、日本では国立国会図書館が著作権法上の特殊な地位を持っているという大きな特徴があるので、それを生かしてコンテンツのデジタル化をどのように進めるかということが1つの大きな優先領域になるのではないかというふうに考えています。 場の問題なのですけれども、ここについては、やはりAI時代をどう考えるかということが大きなポイントになってきていて、AI時代の情報利用者あるいは生産者像の理解ということが大きな課題になってくるのではないかというところです。 人材につきましても、やはりAI時代の専門人材のスキル・育成という問題と、それから制度をどう考えるかというところがあります。 これにつきましては、杉田委員から、前回の会議のときに、既存の図書館員の仕事の50%はAIによってなくなるという御発言があったかと思います。そのような状況のように大きく変化している中であるとすると、本当にやはりこの専門人材のスキルの育成と、それから、これらをフルに活用するための制度の問題は相当大きいと言わざるを得ないというふうに思います。ですので、AIについては、令和6年度の調査の大きな目的ではなかったのですが、今回の御報告をいただいたような令和6年度の結果として出ていることも踏まえながら、やはりAIについての対応を我々としては考えざるを得ないだろうと思います。 ただ、そのときに、前回のこの場でも少し御検討いただいたところではあるのですけれども、皆様の御意見も踏まえ私自身も少し考えてみたところ、やはりAIについて、大学図書館が果たすべき個々の機能、例えば、メタデータの作成であるとか、OPACの検索というところにAIをどう使うかといったような話をここでするのではなくて、大学図書館の在り方全体に対してAIがどのように影響するかという方向性での検討・整理を一旦する必要がやっぱりあるのではないかというふうに思います。 というのも、AIは大学図書館のあらゆる機能に影響を与える可能性が大きいので、個別に書き出し切れるものでは恐らくないというところがあるということです。もう1つは、AIの発展のスピードも非常に速く、近い将来であっても、それを見通すということは非常に難しいということがあります。 そういったことを踏まえて、大学図書館の本質的な役割に立ち返ったときに、我々、AIにどのように向き合うべきかということをやはり考えるべきで、そのように考えたときに、ロードマップをどう見るかということになるのですけれども、ロードマップに示される最後の部分に、2030年の大学図書館の姿が書かれているわけですが、これを書き換える必要があるのかどうかというのが、多分、AIに関する議論の最初に必要なことで、我々のロードマップは最初に申し上げましたようにバックキャスト的に作られておりますので、そこを書き換えるのであれば、バックキャストでやはり全体を見直していく必要があるという見方をすべきかなというふうに思っております。 今回、御報告いただいた様々な調査の中でも、ロードマップに加えるべきこと、あるいは改訂すべきことということで、非常に多くの皆様方の御意見をいただいているところですので、まずは私が今示しました最後のゴールとなっている「2030年の望ましい大学図書館」の部分を書き換える必要があるのかという辺りから議論を始めて、具体的にどうするかということに入っていければというふうに考えているところです。 というところで、私の総括は以上とさせていただきまして、これから全体討議とさせていただければというふうに思います。 今申し上げたような形で、ロードマップの修正の方向性というものを御議論いただきたいと考えているわけですけれども、ここからは傍聴者の皆様からの御意見もいただければというふうに思っております。 事務局のほうで、Slidoを準備いただいておりますので、まず初めに、傍聴者向けの御案内を事務局のほうからお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
【麻沼参事官補佐】 事務局でございます。 傍聴者の皆様には、ただいまチャットのほうにSlidoのURLを共有させていただいております。こちらのページから、御意見がある場合には適宜投稿をお願いいたします。 また、右上のほうにグッドボタンがありますので、同様の御質問の乱立を防ぐためにも、御活用いただければと思います。 なお、時間の制約もございますので、必ず御意見が取り上げられるとは限りませんので、その点、御容赦いただければと思います。 また、事前に御案内のとおり、口頭での御発言は御遠慮いただければと思います。 事務局からは以上でございます。
【〇竹内主査】 ありがとうございます。 このSlidoの意見は、取り上げなくても記録は残るんでしょうか。
【麻沼参事官補佐】 残ります。
【〇竹内主査】 残りますか。それではもしここでは取り上げられなくても、また後日の我々の検討のときには使わせていただく、そういう趣旨ということで御理解いただければと思います。 ということで、大きな課題をむちゃぶりしているところがあるのですけれども、委員の皆様方から御意見いかがでございましょうか。 どなたからでも結構でございますが、いかがでしょうか。
【小山委員】 じゃあ、はい。
【〇竹内主査】 小山委員、どうぞ。
【小山委員】 小山です。 今、竹内主査から御提案いただいた方向は、ロードマップの修正を検討する上でも考えやすいと思いました。それを踏まえて2030年の望ましい大学図書館の欄を見ると、バックキャスト的に考えるという意味では、ここに掲げたものは、特に変える必要はないなというふうには思っています。この中にAIはもう既に仕込まれているというふうに考えるならば、ここの目標に向かって進めていくにはどうすればいいのかということを議論することが適切かなと考えました。 そのときに、2つありまして、1つは、竹内主査からもお話がありましたけれども、人材の部分です。その人材の部分について、海外の状況と国内の状況とでギャップがあるという御指摘がありましたけれども、全くそのとおりだと思いました。加えて、国内のギャップを制度的になのかはわかりませんが、どう解消というか、解決していくのかというところかなと考えます。 というのも、先ほど石田委員にも九大でのプログラムに誰が参加しているのかとか、どのぐらいの知識や技術を持っていらっしゃるのかということをお尋ねしました。また、湘南リトリートに参加されている大学も、やっぱり、言い方は悪いのですけれども、偏ってしまっている可能性があります。さらには、アンケートを依頼したところにも偏りがあって、その中には多くの私大が抜け落ちてしまっている可能性が高いと思います。 そのような中で、志が高いと言うとちょっと失礼ですけれども、積極的に活動している大学の中での意見交換とか人材の交流というのは、すごく意味があります。さらに、こうした政策を打つことによって、そこに参加する大学であれ、参加していない大学であれ、何らか大きな影響を与えているというのは私もそう思っています。であるならばなおさらのこと、広く全国を見渡したときの大学図書館を考えたときに、それをどう制度的に、大学図書館のあり得べき姿を実現していくのか、それを実現するための人をどう育てるのか、配置するのかということが、やっぱり大きな問題だなということを私は感じました。 それに関連して、1つだけ、付け加えますと、先ほど湘南リトリートでのペルソナのお話があって、研究者のペルソナが人文社会系に偏っているという御指摘がございました。それについては、逆に言えば、自然科学系の研究者、あるいはもうちょっと幅広い領域横断的な研究者の研究行動というものを知っている人ないしは知る機会がやっぱり少ないのかなと考えたので、そういった環境、だからそれも人材というところに関わってくるのですけれども、そこをどう捉えるのかなということを感じました。 長くなってごめんなさい。以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 それでは、オンラインで御参加の委員の方からも手が挙がっております。最初に、石田委員、お願いできますでしょうか。
【石田委員】 小山委員がおっしゃったこととも少しかぶるかと思うのですけれども、先ほど、竹内主査がお示ししてくださった方向性というのは、私も賛成いたします。 それで、同じく人材に関してなのですけれども、先ほど御報告させていただいたように、人材育成をしている立場から申し上げますと、たまたま今、研究データ管理に関することをやっていますが、これから先も2030年まで研究データ管理がこの形の位置づけかというと、多分そうではなくなるのではないかということは私も思っています。 そういう意味では、きちんとどういったスキルが必要なのか、それをどういうふうに育成するかを検討する場をちゃんと設けるということが重要なのかなというふうに思っています。 特に、我々、1つの専攻だけでプログラムを提供しているわけですけれども、それがやはり適切なのか、うまくニーズに合っているのかというのは、ほかの大学の状況も踏まえて考えないと分からないところですので、そういったところも含めて考えて、そういったいろいろな大学の方が加わる形での検討が必要かなというふうに思いました。 以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 それでは、やはりオンラインで御参加の日向委員、お願いいたします。
【日向委員】 都留文科大学の日向です。ありがとうございました。 今、私は、ロードマップの2030年の望ましい大学図書館像というところをちょっと見ていまして、前回の会議でも話をしたのですが、AI時代に向けて、私も小山先生と同じように、特に望ましい大学図書館像について、かなりAIが入っている部分、AIが既に含まれている部分が多いのではないかということを感じています。 例えば、一番上の支援機能・サービスの一番上に、「各機関が公開しているデジタルコンテンツを、利用者がいつでもどこでもシームレスに利用できる統合的な利用環境の実現」とあります。従来の考え方だと、図書館が、例えば電子図書館的なものを1つつくって、そこで、もしくは横断検索的なものをして、そこからダウンロードできるという形を当初考えていたのかもしれませんが、恐らく現在は、その間にAIが入って、AIが間に立ち、このシームレス、また、その下のほうにある各利用者のニーズに即した仮想空間というものも、やはりこれはAIが基になってできてくるものになると思いますので、この2030年の望ましい大学図書館像を大きく変える必要は私はないと考えています。 ただ、現在、直接的に大学図書館がサービスをしている、また、場を提供している部分、真ん中の場の提供の部分について、ここも基本的にはいいのですが、大学図書館が学術情報をデジタル化して、今までは利用者さんに直接お渡ししていたという、利用者のニーズに沿ってお渡ししていたという部分があるのだと思いますが、これが、先が、もしかしたら今後はAIに提供をして、AIを通じてつくるという、ちょっと間接サービス的な感じになるのかななどということも思いましたが、でも、これも現在の文章で、AIの部分について、対象を直接利用者に提供するということではなくて、利用者さんがニーズに沿って利用できるようになるというところになっていますので、私はそんなに問題ないのではないかなと思っています。 あと、人材育成の部分については、やはり海外の、私もアメリカとカナダの事例を見たのですが、やはり専門性と日本における雇用や、それぞれの大学における人事管理の慣行と、やはりかなりそこは相反する部分があるのではないかということを正直感じています。 つまり、現在の日本の雇用慣例や人事管理の慣例でいくと、専門的な職員、特にAIに特化したような人材を雇うのが非常に難しいのではないかというところがありますが、実際に2030年の大学図書館像の人材育成像は、進むべき方向性として、私は非常に重要だと思いますが、この場合、日本の大学においては、かなり専門人材の人事、特に雇ってからの人事慣行については変えていかないといけないのではないかなと思いますので、そこの部分を、例えばクロスアポイントの部分も入っていますが、そういうところをより強調した感じになっていくのかなと思っています。 最後に、やはりAIを通じてと言った場合、権利処理の関係が、竹内先生のスライドでもやはり課題となっていたと思いますが、権利処理の関係が、より複雑というか、まだ一般的な慣例が見えていない部分もあると思いますので、この権利処理の部分は、より詳細な検討が必要なのかなと思っています。 これについては、海外、アメリカとかカナダにおいても、かなり難しい問題と捉えているという部分も私は考えておりますので、ここの権利処理の部分について、今後、検討していく必要があるかなと思っています。 ちょっと長くなりましたが、日向としては以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 では、大山委員、どうぞ。
【大山委員】 東京大学の大山です。 私も最終的な望ましい大学図書館の姿を変えるかという点については、ちょっとどういうふうに変えたらいいのかというアイデアがないのと、現状でもいろいろ踏まえた上で、最終的な形としては、これでいろいろカバーできているのかなと思ったところなのですが、ちょっと気になったのは、ロードマップの、これはバックキャスト的にこういうふうにロードマップを作ってあるわけですけれども、2024年、2025年と、この2年間、我々いろいろ検討してきたわけですが、今までこの2年は調査や分析、検討ということで、比較的対応できてきたのではないかなと思うのですけれども、2026年、2027年に、急に試行したり、開発したりという、ハードルが非常に高くなるなという印象を受けています。 このロードマップを見て、実際にデジタル・ライブラリーをつくっていくそれぞれの大学図書館にとって、これが非常に遠い存在になってしまうのかなということが非常に危惧されるところです。 ですので、これはバックキャスト的に書いてあるので、2026年、2027年のハードルを下げるというわけにもなかなかいかないとは思うのですけれども、これにより取り組みやすいような何か記述を加えるですとか、あとは、このロードマップからは外れますけれども、何か実際に開発するとか、つくっていくというところの事業支援的な、何かそういった政策も併せて、このロードマップと提示できると具体化につながるのかなというふうに思った次第です。 以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございます。 いろいろ御意見をいただいてから、私がお答えすべきことであればお答えするし、また、場合によっては事務局に振ってしまうというふうに思いますけれども、ほかはいかがでございましょうか。
【林委員】 よろしいでしょうか。
【〇竹内主査】 では、林委員、どうぞ。
【林委員】 少々ポジショントーク的な話となりますが、第7期の基本計画が大体固まって、その中の柱にAI for Scienceというものが入っています。AI for Science時代のデジタル・ライブラリーという姿は、何らかの形を取らなければいけないと思うわけです。結論的には、本検討会で議論してきた望ましい大学図書館の八、九割方は変わらないと思うのですが、次の3点ぐらい追記・修正したほうがいいかなと思います。 まず第1に、AI for Science時代だからこそ信頼のある知識基盤づくりが必要であるということを大学図書館が主体的に訴えることは、大学図書館のプレゼンスを示す上において非常に大事であるという大前提があって、これはもう根底に含まれているのですが、改めて強調できるかと思います。また、AI for Science時代に図書館が果たす役割は、知識の保存・提供から知識生成への基盤に転換する、あるいは、それが付加されるということになりますので、そのことを記述する必要があると思います。それから、お客さんがAIになる、つまり、ユーザーとしてのAIという観点を加えることも重要で、賛否があるかもしれませんが、本検討会は“デジタル・ライブラリー”なので、これは個人的には加えたほうがよいと思います。そしてユーザーとしてのAIというのは、人が読むというところから、機械が計算するということに転換するということなので、それをユーザーサービスとしてどのように捉え直すかというのは、大学図書館におけるデジタル・ライブラリーにとって大事なポイントです。以上の3点については追記・修正するということが私の意見です。 以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 ということで、まず、望ましい大学図書館、2030年の望ましい大学図書館というロードマップの一番最後に書いてある部分の修正等の必要性についてということを、なるべく多くの委員の皆様から御意見いただきたいと思いますけれども、松原委員、いかがでしょうか。
【松原委員】 ロードマップの最終的な形について、私も明確にこう変えるべきというアイデアはないのですけれども、例えば、望ましい大学図書館のところで、「オープンアンドクローズ戦略」というキーワードもありますが、そういったオープンにすることとは逆にクローズにするという戦略も、AI時代だからこそフォーカスされていくのではないかなと思っています。 特に、大学の独自性、あるいは、大学の戦略という観点から、オープンにすることはできないけれども、一方で、大学内あるいは組織内に限定して活用していくようなコンテンツについても、それを積極的に集積化していくことが課題かなと思っています。AIの場合ですと、近い将来にオープンなデータが枯渇することがよく言われていますが、一方で、そういった組織内にクローズなデータを組織の中で活用していく、そういったことも大学の戦略かなと思っています。そういった戦略に対して、図書館としてどのようにそれに寄与するか、そのようなことも考えられるかなと思います。 そうすると、図書館のターゲットとなるコンテンツも、もう少し広がるのかなと思います。図書館の存在は大学ごとにいろいろな色合いがあり、その役割も大学によって違うと思いますが、そういった違いをふまえて、どのようなコンテンツを集積し活用していくかを定めていくこともAI時代だからこそあるのかなと思いました。 私からは以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございます。 では、委員の皆様方の中で、まだこの件について御発言いただいていない方は…。 では、西岡委員、お願いいたします。
【西岡委員】 西岡です。 私も2030年の望ましい大学図書館については、今書かれているところから特に大きな変更は必要ないと考えていますが、2点ございまして、1点目が、一番上に記載されている「各機関が公開しているデジタルコンテンツを、利用者がいつでもどこでもシームレスに利用できる」という点については、現段階では、例えば、論文とか、電子化された書籍などが利用者の皆様に届いています。先ほどお話のあったAIがお客さんとしての図書館について考えると、今後は、デジタルコンテンツというものも、本や論文よりもさらにミクロな利用者が知りたいことの回答みたいなものになっていく、拡張される可能性があると考えていました。 2点目が、昨年11月に、有識者の先生方から、AI時代の大学図書館についてこの検討会でご提供いただいたところで、信頼できる大学図書館になっていくには、リテラシーが重要だという点についてお話がありました。このロードマップでは、専門人材とかの専門の中にリテラシーも含まれているかもしれませんが、望ましい大学図書館のところではなくて、このロードマップにリテラシーについて言及があってもよいのではないかと考えました。 以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございます。 それでは、杉田委員、いかがでしょうか。
【杉田委員】 前回、石田先生がおっしゃっていた、皆さんおっしゃっていた、AIがこれからどんなスピードでどこまで進化するか予見できないということで、2030年の望ましい大学図書館という、2030年のという区切り方がどうかなということは思いました。強いAIが実現した世界における大学図書館であったり、林委員がおっしゃっていたAI for Science時代の大学図書館で、目標地点を年代で区切るのではなくて、年ではない区切り方というと、この検討会の名前があれになってしまうのですけれども。 各論では1点だけ、1の支援機能・サービスの3つ目、「オープンアンドクローズ戦略に基づく研究データの管理・公開・共有」、多分この検討会が始まったときには、リサーチデータマネジメントというのが1つ非常にトピカルなトレンドだった。ここに大きく出ているのだけれども、もう少し、もう一般化されてきていることかなと思われるので、一方で、コンテンツがデジタル化というところでは、例えば学術書のデジタル出版活動のどうのこうのというようなこともある。大学発のパブリッシング。公開のデータのパブリッシングだとすれば、ここの表現は、もう少し一般化して、本でも何でもかんでも何でもを管理・公開・共有する、オープンアンドクローズ戦略とか、研究データとかという限定を取っ払ってもいいのではないかなというふうに思いました。 以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 今、皆様方から御意見を頂戴して、我々が当面のゴールとして設定したこの形については、ワーディングの変更はともかくとしても、あまり大きな変更はなしというのが大方の委員の御意見かなというふうに思いました。そうなってきたときに、これをバックキャスト的に見ていって何をどう変えていくのかというのが次の議論になるかなというふうに思います。 Slidoのほうに御質問というか御意見をいただいていることがあるので、それも少し取り上げながらと思うのですけれども、人材の制度の問題云々ということについては、先ほど委員の皆様方からも御発言がございましたけれども、Slidoにいただいている質問としては、「人材の課題は海外の事例を参考に、まずは学位についてもう少し重視したほうがよいように思うが、なぜ短期の研修や履修プログラムのみが話題になっているのか」というお話がございました。 これについては、実際に学位のプログラムもやっていらっしゃる石田委員にまず振ってしまおうかなというふうに思うのですけれども、石田委員、その辺はいかがでしょうか。
【石田委員】 もちろん学位に準じた形がベストな形ではないかなというふうに思いますけれども、やはりそれと同時に、現在いる職員の方々が必要なスキルを早急に身につけたほうがいいということで、履修プログラムを考えていったわけなので。長い目で見れば、やはりもう少し入り口のところからというところで考えたほうがいいのかなというふうには思います。 すみません。あまりストレートな答えにはなっていないかと思いますが。
【〇竹内主査】 ありがとうございます。 これについては、私も実際、社会人向けの大学院のプログラムなどをやっている立場から申し上げると、私たちも履修証明プログラムも動かしているのですが、履修証明プログラムを修了した方が大学院に来てくださればということをかなり期待してプログラム構築などをしているのですけれども、なかなかそれがつながらないというのが今の現実としてはあるかなというふうに思います。 履修証明プログラムに参加されている方々から伺うと、履修証明プログラムであれば経費的にも時間的にも参加できるけれども、学位につながる修士のプログラムになると、経費的にも時間的にも無理というような声が聞こえてくるということが現実的な問題としてはあるわけです。 とはいえ、今いる人たちを全部どこかよそにやって新しい人材をゼロから入れるというような動きをすぐにできるわけではないので、当面の措置としては、やっぱり現職者の教育にフォーカスを当てなければいけないと思うのですけれども、海外の今回の調査などの結果においても、やはり図書館で働いていらっしゃる方の専門性あるいは学位の問題というのは、かなりクローズアップされてきていて、ただ、日本の現実と比べるとかなり大きなギャップがあるというところかというふうに思いますので、段階的に変化をもたらすということを考えれば、当面そういう考え方をせざるを得ないのかなというようなところはあるかと思います。 それから、委員の方々から御意見がなければ、少しSlidoのほうにいただいた御意見を取り上げてみたいと思います。人材に関する問題では「国立大学図書館の「ジェネラリスト育成」と「管理職の異動慣行」はロードマップに求められる高度な専門性とは逆行しています。民間への流出を防ぐためにも、若手だけでなく中堅以上のリスキリングを含めた「一貫した専門職キャリアパス」への転換が急務だと思います。各大学が自律的にこの変革を進めるための具体的な方策をお示しいただきたい」ということがございました。 その辺、いかがでしょうか。特に、大学図書館の現場にいらっしゃる杉田委員、大山委員あたりに、まず伺いたいところですが。そんなにジェネラリスト志向ですか?というのは、やはり聞いてみたいところではあります。
【杉田委員】 ちょっと質問者の方にお伺いしたいのですけれども、この「ジェネラリスト」というのは、どういう意味か。
【〇竹内主査】 ちょっと分からないですね。
【杉田委員】 追加で書き込みをいただけると。 あと、おっしゃっている「専門職」という言葉の意味するところを。
【〇竹内主査】 専門性ですかね。
【杉田委員】 専門性ですかね。
【〇竹内主査】 ちょっと書き込んでいただく時間が必要かも。もうそろそろタイムリミットで残り時間が数分なので、書き込みが間に合うかどうか分からないですけれども。
【杉田委員】 この方にお伺いしたいのは、図書館の中の幾つかの業務の一つ一つを専門と呼んでいるのか、人事、財務、入試、学務、いろいろな大学の活動がある中の図書館、これを専門と呼んでいるのかを伺いたい。
【〇竹内主査】 その辺を書き込んでいただき、もし時間があれば対応したいというふうに思います。 先ほど大山委員からも御発言があったこととも少し関わっているところが、この書き込みかなというふうに思うのですけれども、「ロードマップは各機関や各大学図書館が努力して実施すべきものとして作られていて、ロードマップの位置づけに向けた取組に当たり、大学は文部科学省から新しい政策が出ることを期待してよろしいのでしょうか」という質問でございます。 これに対して、もし事務局のほうでお答えいただけるようならお願いします。先ほどの大山委員の御発言も、「やっぱり精神論だけでは多分物事は進みませんよね」という話だと思うのですけれども、いかがでしょうか。可能な範囲で、土井室長、いかがですか。
【土井室長】 現状を率直に申し上げますと、白紙の状態ではありますけれども、施策を考えるに当たっては、今、AI for Scienceの推進といったことが大きな流れとしてあるので、そこにどういうふうに図書館の機能なり役割が絡んでいくか、そういうところを検討させていただきながら可能性を考えたいというところでございます。
【〇竹内主査】 ありがとうございます。 急に書き込みが増えてきて、私としても追いつけなくなってきているところがあるのですが、残り時間はあと数分という状況でございますが、今までの議論に関して委員の方からもし御発言いただくことがあればお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 あともう1つ考えなければいけないのは、もしもこの2030年の望ましい大学図書館というところを書き換えないとしたとしても、既にこのロードマップの改定に関する御意見として、先ほど御紹介いただいた資料3にあるような調査であるとか、あるいは、湘南リトリート2024夏の若手の図書館員の皆さんからの御意見とかもあるわけなのですけれども、そういったもので、やはり委員の皆さんとして、ぜひこれはやっぱり加えるべきだというようなことなどもあれば、ぜひお願いしたいと思います。その辺はいかがでございますか。 小山委員、どうぞ。
【小山委員】 小山です。 積極的にこれというわけではないのですけれども、やっぱり先ほど林委員がおっしゃっていた3点というのは、何らかの形で反映できる、それは日向委員とか、西岡委員も指摘してくださっていたところなので、そこは入れられるなというふうに感じました。 もう1つは、大山委員がおっしゃっていたハードルの高さというか、手のかけられるようなロードマップ上での目標設定というものは、やっぱりこういったものを示して、各大学の1つの目標というか、手がかりにしてもらうという意味では、そういう記述の仕方はとても重要だなということを改めて感じました。 以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 では、石田委員、お願いいたします。
【石田委員】 これは履修証明プログラムをやっていてもそうですし、湘南リトリートの結果を見てもそうなのですが、各図書館を超えたコミュニケーションであるとか、連携とか、協働といったようなことは、やはりAIが浸透したとしても必要なのかなというふうに思います。 一方で、竹内主査がおっしゃったように、そこの部分はロードマップになかなか落とし込むことができなかったので今のものには入っていないのですけれども、何とかそれをうまい形で入れられる方向にならないかなというのが、やはり図書館単体でやっていくというのは、今後、より難しくなってくるのかなというふうに思うので、少しそこを落とし込めるような方向性も考えていけるといいのかなと思いました。 ちょっと難しいということは理解はしておりますけれども、申し上げます。 以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございます。 検討すべき課題に挙げられているにもかかわらずロードマップの中では、連携ということが具体的な領域として上がっていない理由は、これは横串に刺すという視点なので、そういうふうに取り扱われていないというだけでして、実際には、コンテンツのデジタル化に関する領域であれ、オープンアクセスに関する領域であれ、ライブラリー・スキーマに関する領域であれ、それぞれに連携という要素が入ってきているわけです。しかし具体化をするのに連携が目的になってはおかしいですから、そういう扱いをしているというふうに御理解いただいた上で、やはりもうちょっとその辺りを前面に出して考えるべきなのではないかという御示唆というふうに受け止めました。ありがとうございました。 というところで、先ほどの杉田さんの逆質問に対しては、お答えは特には返ってきていないですか。ありがとうございます。 Slidoのほうにもいろいろと書き込んでいただいていて、私の時間の配分が悪くて、ちょっとうまく全部取り上げられていないというところがあって大変申し訳ないのですけれども、いただいた御意見については、さらに我々がロードマップを検討する上でしっかり参考にさせていただくということは、ここでお約束しておきたいというふうに思います。ありがとうございました。 というところで予定の時間になってしまいましたので、本日の議論は以上とさせていただきたいと思います。 大変限られた時間ではありますけれども、活発な御議論をいただきましたことに対してお礼を申し上げたいと思います。本日、委員の皆様方からいただいた意見、また、Slidoのほうにいただいた意見につきまして、事務局のほうで整理した上で、今後の審議に生かしていきたいと思います。 改めまして、傍聴者の皆様、特に御投稿いただいた皆様にお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 その他、委員の皆様方、何かございますでしょうか。よろしいでしょうか。本日も大変長い時間、ありがとうございました。 それでは、本日の会合はそろそろ終了とさせていただきたいというふうに思います。 もう時間が過ぎてしまっているところなのですけれども、今回が今年度の最後の会ということになりますので、主査から1点、御報告を申し上げたいと思います。この3月末をもって大山委員が御定年、また、松林学術調査官が調査官としての任期を終えられて御退任ということになります。長らく本検討会において御尽力いただいたことに対して、お礼を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました。
【大山委員】 ありがとうございました。
【〇竹内主査】 最後に、事務局より事務連絡等あれば、お願いいたします。
【麻沼参事官補佐】 事務局でございます。 次回、第15回目につきましては、詳細が決定いたしましたら、改めて御案内をさせていただきます。 事務局からは以上です。
【〇竹内主査】 ありがとうございました。 それでは、これで閉会とさせていただきます。皆様、どうもありがとうございました。
研究振興局参事官(情報担当)付学術基盤整備室