7.高度化・多様化するニーズや需要増への対応(上位レイヤ機能の強化)

 国立情報学研究所は、大学の情報基盤センターや図書館等と連携・協力して、大学等における教育研究に必要なリソースを共有できる環境を構築するとともに、学術サービス・連携を展開することが求められるところ。

 最先端学術情報基盤(CSI)の構築に向けて、我が国の大学等における学術研究及び教育活動全般を支える基盤として、求められる様々な機能が学術情報ネットワークの上に重層的に構築される必要がある。その際、学術情報ネットワーク上で学術リソースを安全かつ安心に利用できる基盤として、学術閉域網基盤(VPN)及び大学間電子認証基盤の構築が前提となるため、国立情報学研究所は、これらの整備に努める必要がある。

 国立情報学研究所は、大学の情報基盤センターや図書館等と連携・協力して、VPNや大学間電子認証基盤の上に大学等における学術研究及び教育活動に必要な学術リソースを共有できる環境を構築するとともに、学術サービス・連携を展開することが求められる。

 その際、国立情報学研究所においては、CSIの構築のため、引き続き、学術コミュニティからの先端的なニーズを調査・分析した上で、最先端ネットワークのみならず、上位レイヤ機能の充実に向けた研究開発を推進し、その成果に基づき、e-Scienceを支える基盤として機能の充実を継続的に図っていく必要がある。その際、SINET4上で展開可能な上位レイヤ機能を改めて定義するとともに、国立情報学研究所及び情報基盤センターを含む大学等の役割分担についても検討していく必要がある。

 また、革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)の検討に当たっては、各スパコン間における大量データの移動を可能とするネットワーク環境の整備が重要である。さらに、電子教科書などの検討が行われようとしていることなども勘案した大学等におけるコンテンツデリバリーやモバイルへの対応など、研究の進展や社会の変化に対応したネットワークの整備についても配意していく必要がある。

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研究振興局情報課学術基盤整備室

(研究振興局情報課学術基盤整備室)