6.今後の学術情報ネットワークにおける現在のノード校の在り方

 現在のノード校は、研究コミュニティや地域の中心機関として、SINET4においても、次の取組みに積極的に対応していくことが求められるところ。

  1. 学術情報基盤オープンフォーラム地域連絡会等の開催への協力
  2. 地域内大学等のニーズ等の取りまとめ
  3. 関連ワークショップ、セミナー、研究会等の開催

(1)ノード校設置の経緯

 現行の学術情報ネットワーク(SINET3)におけるノード校は、インターネット・バックボーン(SINET)ノード(昭和61年度~平成15年度)及びスーパーSINETノード(平成13年度~同18年度)として整備されたものである。
 SINETとスーパーSINETとをシームレスに統合したSINET3においては、基本的に全てのノード校において同一のネットワークサービスの利用を可能としている。また、現在のノード校は、従前のネットワーク(SINET及びスーパーSINET)から継承されたものとして構成されている。

(2)SINET3におけるノード校の役割

1.ノード機器の設置

 現在のノード校においては、ノード機器の設置場所の提供及び入退館管理のほか、ノード機器の管理や運用に係る光熱水料(電気料、空調経費等)を負担している。

2.研究コミュニティ及び地域の中心機関

 現在のノード校は、研究コミュニティ及び地域の教育研究の中心機関であり、その一部の機関にあっては、関連機関の代表として国立情報学研究所の学術情報ネットワーク運営・連携本部に参画している。また、学術情報ネットワークの運用に当たって、地域における中核拠点として、エッジ回線及びアクセス回線の状況を把握するとともに接続機関等に対する相談や要望の把握などを行い、ネットワークの改善・整備に反映させているほか、地域内の技術職員を対象とした研修会等を開催している。

 SINET4においても、原則としてこうした役割は継続していく必要があると考えられることから、SINET4の構成における現在のノード校が果たす役割について、改めて定義していく必要がある。

(3)SINET4において期待される現在のノード校の役割

 SINET4においては、非ノード校は、接続先をノード校からエッジノードとなるデータセンターへ順次変更することとされている。接続変更後においては、現在のノード校は、接続拠点としての位置付けは有しないこととなる。

 しかしながら、現在のノード校にあっては、研究コミュニティや地域の中心機関として、SINET4においても、以下のような情報共有や人材育成等の取組みに積極的に対応していくことが求められる。

(1)学術情報基盤オープンフォーラム地域連絡会等の開催への協力
 国立情報学研究所が各地で開催を予定している学術情報基盤オープンフォーラム地域連絡会等について、地域におけるニーズや事情に応じた企画、開催及び事務的な協力を行う。

(2)地域内大学等のニーズ等の取りまとめ
 地域内における接続機関等間の人的交流等を通じたネットワークに関する現状や課題の把握、ニーズの取りまとめ等、国立情報学研究所との連携・協力の中心機関としての活動を行う。

(3)関連ワークショップ、セミナー、研究会等の開催
 研究コミュニティや地域の特色に応じた研究テーマや技術的課題等に対応した、ワークショップ、セミナー及び研究会等を開催する。

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研究振興局情報課学術基盤整備室

(研究振興局情報課学術基盤整備室)