5.ノード空白県へのエッジノード整備

 ノード空白県へのエッジノードの整備は最優先課題であり、ノード空白県における実態と要望を十分把握した上で、接続機関の多さ、エッジノード整備に対する要望の高さ等を総合的に判断して、国立情報学研究所の学術情報ネットワーク運営・連携本部において決定することが適当。

 同本部における検討の結果、平成22年度においては、山形、福島、奈良及び宮崎の4県に整備。

 SINET4の基本構成としている波長多重可変速光回線(ダークファイバー及びCWDM)の構築に当たっては、全ての都道府県にコアノードまたはエッジノードを設置することが不可欠である。このため、現状において13県存在するノード空白県へのエッジノードの設置を最優先して考える必要がある。

 ノード空白県へのエッジノード整備の優先順位に関する検討に当たっては、地域内の接続機関等の要望を適切に把握するとともに、その決定プロセスを明確にする必要がある。その際、要望の把握に当たっては、現状では学術情報ネットワークに接続していない機関も含めて広く要望を吸い上げるプロセスが重要である。

 ノード空白県へのエッジノードの整備についてノード空白県における実態と要望を十分把握した上で、次のような観点を総合的に判断して、国立情報学研究所に置かれた学術情報ネットワーク運営・連携本部において決定することが適当である。
 (1)接続機関の多さ
 (2)教育研究等の展開上からのエッジノード整備への要望の高さ
 (3)ネットワーク全体の構成からみた地域性
 (4)技術面・運用面におけるネットワーク全体の環境

 こうした観点を踏まえ、学術情報ネットワーク運営・連携本部による検討の結果、平成22年度においては、山形、福島、奈良及び宮崎の4県についてエッジノードの整備を行うこととしている。

 なお、ノード空白県へのエッジノードの整備に当たっては、各接続機関側が、アクセス回線の確保の要否、必要経費の確保などの検討や準備を円滑に行うことができるよう、国立情報学研究所は、判断材料となる整備時期や設置場所等の情報を早期に提示していくことが重要である。

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研究振興局情報課学術基盤整備室

(研究振興局情報課学術基盤整備室)